保育士の手取りは平均15万円 給料への不安と問題と現実

保育士の給与問題がいつも問題となっていますね。

低賃金の労働であるということは現実で、長く勤務をしても上がらない。

そんな現実があるのですが、保育士として将来的に生きていくためにはどうすれば良いものでしょうか?

現役の保育士のお給料の手取りの仕組みや問題について書いていきたいと思います。

 
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手取りとは?

手取りとは、「収入のうち、税金その他諸費用を引いた残りの、実際に手にはいる金額」のことを指しています。

つまり、いろいろなものすべてが含まれており、社会保険、健康保険などがすべて引かれていない状態が額面と呼ばれており、すべての税金関係がひかれた状態を手取りといいます

手取りとは実際に手にする金額と思っておくと一番わかりやすいのかもしれないですね。

ちなみにこの引かれる税金は年収が高なればなるほど税金も高くなると言われていますね。

引かれるお金はいろいろとあるのですが、所得税と住民税、他にも厚生年金や健康保険料などの社会保険料などが一般的となっています。

保育士の額面であるお給料から引かれる金額についてまとめていくとこんな感じです。

住民税 住民税には、都道府県が徴収する都道府県民税と、市町村が徴収する市町村民税があり、これらを合算した金額が給与から差し引かれる。
健康保険料 保育園が半額負担し、従業員である保育士が半額支払い。給与額によって、また就業地によって健康保険料は大きく変動する。
厚生年金保険料 保育園が半額負担し、従業員である保育士が半額支払い。個人加入は任意であるものの、就業している場合は加入義務あり。
雇用保険料 雇用保険とは、失業時の再就職までの生活を支えるための保険。会社(保育園)が加入義務あり、従業員(保育士)も少額を負担する必要があります。
所得税 個人の所得に対して加算される税金で、所得額が高いほど税金も高くなる。12月の年末調整で過不足調整されます。
会費 職員会や組合などの参加に必要となる費用。月額1000円程度が一般的。
共済会費 私立の場合だと退職金や福利厚生のために加入をしているケースもあります。加入をしている共済会にもよりますが保育園と保育士で月額3,000円ずつくらいを折半して支払いのが一般的です。
給食費 食費(昼食の費用)として徴収される。月額3000円~6000円程度が一般的ですが、保育園によってはお弁当を持参しても良いところもあります。

保育士の手取りのお給料はいくら?

では、具体的に保育士のお給料の手取りについて書いていきましょう。

あとは家族構成で扶養家族がいるのか?いないのか?によっても異なってきますので理解をしておきましょう。

保育士の手取りの現状のアンケートを見てみると、なんと55%以上もの人は「15万円以下という回答でした。

これってかなりショックな回答となっており、15万円以下は約55%、15~20万円は40%、21~24万円は4%とかなり低い水準でのお給料となっていますね。

保育士の年収は額面でも300万円に届かないといわれており、日常の生活すらかつかつの状態になってしまうということが明らかになっています。

保育士の給与の支払いについてはいろいろはものがあるのですが、どこの保育園もボーナスを抑えたいという気持ちがあるため、基本給を安くして、諸手当で月額の支払いを多くするとう形態を取っているところが多いですね。

基本給 手当を除いた毎月必ず支払われる基本賃金です。ここが低いとボーナスもすくなくなりますのチェックをしましょう。
調整手当 能力に見合う賃金を支払う手当となっており、保育士処遇改善加算手当などはここに含まれることがあります。一般的に、勤続年数に応じて上昇しますが、内容が不明瞭な部分もあります。
特殊業務手当 行事などの特殊業務に対して支払われる手当です。行事の準備や実施、片付けなど超過の業務が発生するため、その超過分が手当として支給されますので毎月支給をされる園とされない園に分かれますが基本はなしの保育園が多いです。
通勤手当 通勤にかかる電車やバスの定期代の補助手当です。車通勤でも支払われることが多く、徒歩や自転車の場合は距離によって支払われる金額もことなります。
役職手当 クラスリーダーや主任など、役職が付加される場合に能力に応じて支給されます。クラスのリーダーだと月に3,000円~5,000円くらいで主任だと10,000円程度になるのが一般的ですが保育園の方針によってことなります。
扶養・住宅手当 配偶者や子供、親など扶養家族がいる場合に支給される扶養手当です。また、家賃補助として住宅手当があります。ただし、住宅手当がつく場合には通勤手当が支給されないことがあったり、扶養手当・住宅手当いずれも支給しない園が多く福利厚生に関しては充実していません。

こんな風な給与形態となっているのですが、私も子どもが生まれてからいろいろな保育園へ転職活動をしました。

その際に扶養手当、住宅手当を支給してくれる保育園はほぼなく、その話をするだけでも嫌がる園長先生もいましたね。

経営側としても無駄なお金を支払いたくないというのは本心なのでしょう。

保育士の手取りの給与事情

ここからは私が実際に経験をしたお給料について書いていきますので参考にしてください。

私は最初公立の臨時職員として仕事をしていた時はアルバイトという扱いで日給が7000円でした。

その時は勤務日数が約20日程度だったのこんな風な給与形態になります。

公立の臨時職員の給料と手取り
基本日給 7,000円(1日8時間)
出勤日数 20日
支給総額 140,000円(+交通費6000円)
控除総額 19,000円
手取り額 127,000円(交通費含む)

公立の臨時職員の場合は大体が日給のお給料となっており、相場は7000円くらいで、保育士不足でも大きくお給料が跳ね上がるということはあまりありませんね。

その次に私立の保育園へ正社員として勤務をしたときの手取りがこちらです。

私立の正社員としての保育士1年目の給料と手取り
基本月給 170,000円(+諸手当が7,000円)
出勤日数 22日
支給総額 177,000円(+交通費12,000円)
控除総額 34,000円
手取り額 155,000円(交通費含む)

 
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(実際の手取りは143,000円

これが現実です。

しかも私は関西に住んでおり、大阪の保育園へ勤務をしていた時なので地域的にも給与水準がそこまで低くないのが現状となっていますが、それでもたったのこれだけのお給料です。

ここは大きな法人で保育園以外にも老人ホームなどもいろいろと持っていたのですが、それでも昇給額は少なく経験を積んでも大きくなることはなかったので手取りで15万円を超えたのは、勤務をして5年目になったころでした。

1年目と5年目だと経験もできることも大きな差があるのですが、給料も大きな収入は見込めないため転職をせざる負えなくなったのです。

ちなみにボーナスも基本給の2か月分だったのでこの保育園では毎年35万円くらいが支給をされていましたので年収にすると、約250万円くらいで手取りの年収は約190万円くらいになりますので、正直深夜のアルバイトとしている方が手取りのお給料は増えるのではないかと感じるくらい低かったですね。

20代のころはこの金額でも好きな保育士ができるのならばと思っていたのですが、現実的に30代が近づくと泣きそうなくらい低い給与で転職を考えてしまいますよ。

保育士の手取りに残業代は入らない?

結局このようなお給料を見ていただくとわかると思いますが、残業代はほぼ含まれていないといえます。

保育士が仕事をしていて改善をしてほしいことトップ3は「給料をあげること」「残業を減らすこと」「人間関係」となっておりこの改善をしてほしいことが「保育士の退職理由」のトップ3と同じになっていますね。

特に残業は深刻で、保育園内にいても仕事が終わらないため持ち帰りの仕事は多くなっており、日常的に持ち帰りの仕事をしなければならないのが現状です。

もちろん、保護者対応のために早番をしていてもその時間まで残業をするのは当たり前となっていますが保育園で残業代がすべてもしくは一部でも支払われているというのは聞いたこともないですね。

保育士の仕事は福祉で奉仕の気持ちがないと気持ちの面でもなかなかしんどい仕事だということがいえます。

保育士の手取りは公立が一番いい理由

実はこれは働いている状態や働いている法人によっても大きく異なってくることになりますが、保育士として一生を過ごしていきたいと思っているならば間違いなく公立の保育士になることです。

公立の保育士は一般公務員と同じ扱いになることから、初任給の給与水準は私立の保育士と比較をしてもそこまで変わらない傾向にあるのですが、その後の経験によってはどんどんとお給料が上がっていく傾向にあるため、高水準のお給料を手にすることができるようになります。

ボーナスもかなり高めとなっていますので、将来的にも安定をして仕事をしていけると言えるでしょうし、退職をしてからも年金も大きな額となるため将来的にも安心できます。

男性保育士の場合は私立に勤務をすると、生活を捨ててでも保育士として続けていく。

もしくは、奥さんが高所得である。

この2つの方法しか将来的にも生活をしていく方法はありませんので、公立の保育士になることができればよいですね。

ただし、今後公立の保育園がなくなっていく傾向にあります。

その理由は公立の保育園が公務員のお給料が高いため、結局保育園の経営は全国的に大赤字の状態です。

その赤字の部分を市役所が税金をつかって埋めている状態ですが、会社としてこれは大きな問題ですし、給与を下げるということは公務員の場合は現実的にかなり難しい状況になります。

そのような状態になってしまうことから、公立の保育園は全国的に民間移管という形で社会福祉法人や株式会社、宗教法人などの民間の法人に依頼をして私立への移行をしていきます。

すると、公立の保育士はどうなるのか?

たぶん一般の仕事につけられることになるため保育士として続けていくことは将来的にはかなり難しくなるでしょう。

しかし生きていくためにはお給料には代えられないので、手取りのお給料を高い水準で手に入れておきたいならば公立の保育士のなる方向が一番賢い選択だとおもいます。

こちらに公立の保育士と私立の保育士のお給料の比較をご紹介していきます。

私立の保育士さんはこれを見るとショックをうけるかもしれませんが、現実なんですよね。

保育士全国平均 公務員保育士
平均年収 332.5万円 620.8万円
平均給与月額 21.6万円 33.1万円
平均年間賞与 73.3万円(約3.5か月分) 153.4万円(約5か月分)
平均年齢 34.8歳 44歳

そもそも私立と公立では全く給与水準もことなりますので、お金を考えるならば間違いなく公立の保育士になることがベストですが、やりがいや保育の自由さは私立だとおもいますのでそこは自分がやりたいことをやりましょう。

保育士の手取りは転職をすれば増えるのか?

こんな風に最初からお給料も少ない仕事となっているのならば、転職をしても一緒なのでしょうか?

これは厳しい言い方になりますが、どこの保育園へいっても基本は同じです。

そもそも保育園というのは補助金で成り立っている事業であり、収益モデルの仕事なので大きなお金を期待することができないのが現状なんですよね。

そのため、普通にハローワークや求人サイトで仕事を探しても収入も手当も変わらないので現役の先生はいくら転職活動をしても結果は同じですし、人間関係を一から作らなければならないのでしんどいですよ。

原因はそもそもどこの保育園も収益がでないモデルになっているから。それだけです。

しかし、転職をして少しでも良いお給料をもらう方法があります。

それは転職のエージェントを利用する方法です。

転職エージェントは、紹介型の転職サイトであなたの希望の年収や役職の保育園を探してくれますので、今よりも好待遇な保育園を経験に応じて探してくれますし、場合によっては交渉をしてくれます。

現在勤務をしている保育園に納得がいかないのならば間違いなく転職をしてみるほうが良いと思いますので、一度話だけでも聞いてみるとよいかもしれないですね。

マイナビ保育士は評判が良い転職サイトなので実際に利用してみた感想

自分で転職活動をしても大きな収入アップは見込めないですし、同じような給料になる可能性が高いので一度利用してみてください。

私はマイナビ保育士を使って成功をしたのでおすすめですが、ほかにも2~3箇所くらいは登録をして同時平行してみましょう。

 
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