仕事の持ち帰りが多い職業は保育士!残業代も出ない辛い現実と問題点

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保育士は「自宅への持ち帰りの仕事」が多いです。

日中は子供を見ているため、持ち帰ってパソコンを開いて事務作業をしたり、制作物の準備や壁面など雑務と呼ばれる仕事をしなければなりません。

この持ち帰りですが、もちろん残業代は1円も支払われることはありません。

この記事では保育士の仕事の持ち帰りの現状、持ち帰りがなくなった未来がわかります。



仕事の持ち帰りが多い職業である保育士の実情は?平均32%は自宅で仕事

しかし、保育士の多くの人は通常の勤務にプラスでサービス残業をしており、さらに持ち帰りの仕事が毎日のようにあるのです。

保育士の残業に関するアンケートをいうものを見てみると保育士の32.8%はほぼ毎日残業をして持ち帰り仕事もしているというデータがあります。

保育士の残業に関するアンケート

「残業時間内に終わらず『持ち帰り仕事』となる頻度を教えてください」という質問では、週に1回以上持ち帰り仕事をしているとの回答が83.8%で、そのうち32.8%が「ほぼ毎日」と答えているのです。

中には「持ち帰りはない」と答えて人もいるようですが保育士全体でたったの16.2%だったには驚きましたね。

つまり、保育士をしている人の約85%の人は持ち帰りの仕事があるということになりますので常駐化をしていると言っても過言ではありません。

「1日の平均残業時間はどれぐらいですか?」という質問では、

「1〜2時間以内」が34.8%と最も多いですが、続いて「1時間以内」が21.6%、

「2〜3時間以内」が19.6%となっています。

「残業は一切ない」が10.3%だった一方で、3時間以上の残業をしているとの回答は13.7%にのぼっていますので保育園の考えによったり保育方針によって残業となる時間も大きく異なる傾向にあります。

「1日の最長残業時間を教えてください」という質問では、

「7時間」

「8時間近く残業して、帰ったら深夜2時くらいになることもあります」

「10時間」などの回答が見られていますのでいかに保育士という仕事が過酷かお分かりいただけると思います。

私も最高は8時間ですね。

早出の勤務で出勤を6:30にして仕事が終わったのが2:00です。

監査と発表会が一緒になったために同時に仕事をしなければならず残れる人は残ってほしいというのが保育園からの依頼であったために残業となりました。

また、運動会が日曜日などになると月曜日から次の週の土曜日まで仕事になり13連勤など残業と連勤が続くことで体がものすごく疲れる時もありましたね。

(参考:保育のお仕事「保育士の残業代の実情」)

行事前の持ち帰りは多すぎる

特に行事前は持ち帰りも残業もすごいことになっており、私も運動会前、発表会前の2週間は朝の8:00~17:00もしくは18:00くらいまでは通常の保育業務をしていました。

そこから準備や衣装作りなどをして、終電で家にかえって通常の事務仕事を行うという生活を送っていました。

もちろんそれでも勤務をしなければならないので、毎晩2時に寝て、朝の6:00に起きる4時間睡眠の生活を行事前は過ごすことが多かったですね。

自分だけかと思っていたのですが「発表会の衣装作りで2週間毎日2時間睡眠でした」という意見もありますので同じように大変な思いをしている保育士さんが多いことはお分かりいただけると思います。

ちなみに、保育士の持ち帰りの仕事や保育園の残業をしている仕事に関しては一切残業代をもらったことはありません

保育園の園長先生の考えにもよりますが、大半は残業代の支給なんてない保育園が多いのは事実です。

こんな風にブログで紹介をしていると保育園ってブラック企業よりもブラックなのかもしれないな・・なんて思っています。

保育士の持ち帰りの仕事は何が多い?【持ち帰る現実】

私も保育士をしているときは毎日残業をするのはあたり前ですし、家に持ち帰って仕事をすることも当たり前でした。

だって、そうでもしなければ仕事が回って行かないからですね。

当たり前のことだと思っていたのですが、保育士をしているときに普通の一般企業で働いている友人に残業代ももらったことがないことを明かすと「それっておかしくない?」と言われて始めて保育業界っておかしいと思ったことが始まりです。

そんな保育士の持ち帰り仕事で多いのは事務仕事と壁面になります。

日中に事務仕事ができない理由としては、保育をしてお昼寝をしている間にしなければならない業務が山のようにあり書き物もその間に終わらせて保護者に返却をしなけれなならないものが多いからです。

乳児クラスは書類や雑務が多い

・ミルクを飲んだ時間
・離乳食を食べた時間
・排泄をした時間
・睡眠の時間
・数時間おきの体温
・日中何をして過ごしていたのか?

などを細かく記録観察し、お迎えに来た保護者へと渡さなければいけないため他の事務仕事をしている暇はありません。

乳児の場合だと生活をしていくだけでも一つ一つのことに時間がかかりますので結果的には保育士として、園としてしなければならない書類は一切やる時間もないんですよね。

他にも掃除や消毒、会議など子どもを見る以外の雑務も多いです。

そのため、通常の業務がおわってからの17:00からが保育士の仕事の開始だと皮肉のように言われることも多いです。

先ほどのような業務を通常に行っており、

保育士の仕事は書類の仕事も多い【持ち帰りでしか終わらない】

・月案
・週案
・日案
・日誌
・成長記録(個人記録)
・イベントの行事案
・運動会、発表会の出し物の案

など多くの書類が山のようにあります。

これらをすべてこなしていかなければならず、週案は毎週ですし日案となると毎日予定をたてて仕事をしていかなければなりませんね。

結局日中にできなかった仕事はその日に片づけておかなければ次に日の仕事を倍にするか?土日に平日分の5日間分をすべて終えるなど結局しなければならないので毎日することになります。

その事務仕事をこなしていくためには2つの選択肢しかなく

・残業をして終わらせる

・自宅へ持ち帰って仕事を終わらせる

このような状況は保育士の持ち帰りの仕事の増大や、サービス残業の温床化をしている原因といえます。

→ 保育士の仕事内容の書類を解決【日誌・指導案・園だより・連絡帳】

パソコンよりも手書きの書類が多い

世の中パソコンが普及をしており、業務の効率化は進んでいるのですが保育士の大半はパソコンを苦手としていますし、手書きの書類も多くあることから時間もかかります。

結果的には仕事を終えているプライベートは時間でも必死に仕事をしなければならないためペンダコを作っている保育士さんも多いのは事実ですね。

持ち帰りの仕事が多いため離職率が高くなる

保育士の仕事の内容から考えても持ち帰りの多い職業となっているのは仕方のないことかもしれないのですが、業務改善をしなけれな長く勤務をしてもらうことは難しい現実がありますね。

保育士や幼稚園教諭をしていくとなると、持ち帰りなしはほぼありえないので持ち帰りのある仕事だと覚悟をして勤務をしていく必要があるのか・・・と思うと辞めたい気持ちもよくわかりますよね。

私も保育士を辞めた理由に「持ち帰りの仕事や嫌だ」という気持ちはもちろんあったのは正直なところです。

持ち帰りの仕事でも多いのは行事関係の仕事と書類関係が多くなっているようです。

最近はパートでも持ち帰りの仕事が多くなっているようです。

→ 保育士の退職挨拶の伝え方のポイント!保護者と職員 子供への挨拶例文

保育士の持ち帰りの仕事が辛い!なくす改善のポイント

これだけ持ち帰りの仕事をして疲弊をしている状態で良い保育もできないですし、

やる気もがらずモチベーションを保つことは難しい。

そんな正直な感想も多いですが、それは事実でしょうね。

保育士になっている理由は人それぞれですが、根本には「子どもが好き」「子どもと毎日楽しく過ごしたい」という気持ちがあったから選んでいる人が多いわけです。

しかし、持ち帰りの仕事が多く自分の時間も取れないため辛い、辞めたいという現状があるので改善をしていかなければならないでしょうね。

やる気を出してもらうための方法はないものなのでしょうか?

保育士の持ち帰りの仕事をなしにする方法

これは私の持論なのですが、「プライベートが充実をしていると、仕事も頑張れる」という考えをもっています。

私も保育士をしてきましたが、管理職の主任や副園長なども歴任していきています。

その際に徹底をしたのは保育士さんに「残業をしない方法で仕事をしよう」という提案をしていました。

最初は結構反感もあったのですが、業務改善をすることにより一気に持ち帰りの仕事をなくすことに成功をしましたね。

書類を簡略化する方法

書類関係に関しては各部屋にパソコンを導入してクラウドを入れることによりいつでもどの部屋でも週案や日案をいう書類を触れるよにしました。

書類を保育園内のパソコンでしかいじれないようにしたため持ち帰りはできなくなりますし私は保育園の閉園時間である19:00以降はパソコンにログインできないようにしました。

すると、保育士はスキマ時間を見つけて書類をかいたり職員同士で協力をして交代で書類を作成したりと結果的は良い方向となり書類の持ち帰りの仕事は一切なくなりました。

作り物や行事前には持ち帰りの仕事が発生をすることは仕方ないと思っていたので、行事の分の残業代として全員に代休を1日付与などをしました。

時間を決めて残業をする

もちろん業務が多いのでどうしても残業をして仕事をしなければならない時もありました。

しかし、保育園というのは女性特有の職場であることからどうしても話をしたり、雑談をしてしまったり、仕事には関係ない世間話になってしまったりします。

もちろん業務の時間外なのでリラックスをしているという点も挙げられるのですがこのような状態ではいつまで経っても終わりンません。

その際には時間を決めるということがとても大事です。

例えば、書類関係の処理がしたいから1時間残業したいという場合には事前に深刻をさせてストップウォッチを渡したりしていました。

すると時間が目に見えますし、その時間内に終わらせなければならないという気持ちになることから結構効率的に仕事を終えることができていましたね。

保育士さんも疲れていますので、残業をしても生産性が低くなりダラダラと仕事をしてしまうことになります。

それを防いだりなしにするには強制的に「終わりの時間を決めさせる」ということは大事です。

誰にも邪魔をされない環境で残業をする

残業するならだれにも邪魔をされない環境を作る必要があります。

実はすごく大事なことで、保育士の仕事は保育以外にも多岐にわたる点があり電話対応や保護者対応などいろいろとあります。

しかし、勤務時間外でも電話対応や保護者対応をすると結局残業をしている仕事も進みませんし結局業務をしなければなりません。

そのため、残業をする場合には誰にも邪魔をされない個室や裏部屋などへ行ってやりましょう。

保育室で残業をしたりすると保護者対応をせざる負えなくなりますし、残業の目的以外の仕事をしなければならなくなります。

残業をするには目的があって残業をすることになりますのでやるべき仕事に集中をするためにも誰にも邪魔をされない環境を作りましょう。

持ち帰りの方が仕事がはかどる

もちろん中には持ち帰りの仕事があればはかどるという人もいますが、これは運営をしている人がどのように判断をするかによります。

自宅の方が誰にも邪魔をされずに仕事がはかどる気持ちはわかるのですが、これを許すとみんなしてしまうので許可はださないようにしましょう。

働く人にも時間を意識させる

もちろん残業をするとなった場合に時間を管理させることは重要です。

これは雇っている側も大事なのですが、働く側にとっても大事なこととなります。

そのため、残業をしなければならない環境であってもスキマ時間に仕事ができるように、少しでも効率的に仕事をして残業をしなくてもよい状態を作るなど本人にも意識をさせることが大事です。

「時は金なり」という言葉の通り、時間は誰にでも平等に24時間しかありませんので働いている本人にも意識をさせましょう。

お金と時間は労働者にとって重要

保育士に限らず働いている人は「お金」と「時間」がとても重要だと思っています。

その2つに対してどこまでお互いが歩み寄れるかが重要となってきますね。

保育園にとって一番メリットあることは慣れている先生が長く勤務をしてくれることや、質の高い保育を実践することです。

持ち帰りの仕事は仕方ないのかもしれないのですが、うまく付き合って自分の時間も大事にしていきましょう。

管理職の方は私が実際に導入をした方法で保育士の仕事の負担を少しでも減らしてあげればと思います。

保育士の持ち帰りの仕事がなくなるメリット【長く勤務できる】

保育士や幼稚園の先生が世の中でも持ち帰りの仕事が多いというイメージがあります。

もちろんほかの業界でも持ち帰りの仕事が多い人はいると思いますが、やはり辛いものがありますよね。

誰も見てくれないですし、評価もしてもらえない。

また、残業代がでるわけでもないし自宅で仕事をした分の時間を調整させてくれるわけでもない。

そんな風になってしまい仕事が「辛い」「辞めたい」と思うことになります。

残業はしても自宅への持ち帰りの仕事がなくなるだけでも休みの日はゆっくりとプライべートを充実させられますし、休みは休み、平日は仕事というメリハリもつきますので気持ち的にもラクになるでしょう。

保育士の森帰り残業は法的にはどうなのか?

持ち帰りの仕事なのですが、法的はどうなのでしょうか?

残業代を請求することは可能なのでしょうか?

これについては自宅で仕事をすると仕事をしていたということを立証することは難しいため「残業代の発生を認めることは難しい」というのが結論となります。

作り物や書類に関しては人によって作れる時間や作業時間というのは異なりますので立証をすることは難しいですね。

残業代は請求できないのですから、せめて保育園の人がいるところで残業をする方が良いでしょう。

また、会社の仕事が持ち出せているというのは管理をする側としては問題ということもいえます。

そのため、できれば持ち帰りの仕事をしなくてもう良い労働環境を経営側が作るように意識をしたいものですね。

仕事の持ち帰りが多い職業は保育士のまとめ

仕事の持ち帰りが多い仕事として保育士を紹介してきました。

ここの書いた情報は私の経験以外にも今も現役で保育士をしている同僚からの意見として聞いた内容になっています。

持ち帰りで仕事をするというのはあまり良くありません。

先生の仕事は本来は子供を見ることなのですが、家に帰っても仕事をすると疲弊をしてしまうため結果的には日中の仕事に支障がでますし、いずれは離職へとつながってしまいます。

書類や作り物など保育士に多い仕事を少しでも減らすための努力を運営者はすべきですね。

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