保育とは?保育方法と種類について!教育とは違い発達を大事にする

教育とは違う?保育の基本的な考え

保育士をしていくうえで知っておきたいことは、保育園によって保育方法が違うということです。

ざっくりを説明をしていくと、保育の方法はいろいろあり「すごく自由な保育園」から「すごくキチンした保育園」まであるということです。

自由というのは、自主性を尊重しておりその子どもの気持ちを大事にしていく方法ですし、その逆に気を付けの足の向きまで徹底をしている保育まで全学年決まっているというようなことまであります。

保育の方法は入園をしたい保育園を選ぶ際のポイントにもなりますし就職をする際、転職をする際にも採用をされるかの判断材料となりますので理解をしておきましょう。

保育とは?

保育の種類はいろいろとあるのですが、基本的に保育としていくうえで大事なこととしては「保育とはなに?」ということを知っておかなければなりません。

そこで、保育とは何なのかについて書いていきましょう。

保育とは「乳幼児を適切な環境のもとで、健康・安全で安定感をもって活動できるように養護するとともに、その心身を健全に発達させるように教育すること」というようにいわれており、その子どもに対して適切にかかわりを持ち、子どもの健やかな成長を図るための方法といえます。

保育園の運営の基本的な考えは「保育に欠ける子どもを育てること」となっており、日中が両親が仕事などで成長をしていく点で欠ける部分を保育士が埋めていくというのが基本の方針となってきます。

保育は子供が主役

保育の主役はあくまでも子供なのですが保育士の役割は何なのでしょうか?

いろいろな見解があるとは思いますが、私は子供が健やかに成長をするために「補助をする人」「良いアドバイザー」という考えになるのではないかと思っています。

保育士という仕事はとても大変なのですが、子供がいるからこそ成り立っている仕事だとおもいますので子供を健やかに安全に成長をさせていくためには何が大事なのかを見極める必要がありますね。

もちろんいろいろな考えや決まりもあると思いますが、保育の基本的な考えは「子供の健やかな成長」となっており、その成長を促していくために保育の方法や種類があるという考えになります。

保育方法には種類があり保育園によって異なる

同じ法人内ならば同じ保育をしているのですが、法人の違う保育園の場合は近隣であっても全く異なる保育をしている場合が多いです。

そこで、保育のいろいろな種類について書いていきましょう。

保育方法は基本的にその保育園の方針によって異なりますね。

一斉保育(設定保育)

日本で最も浸透をしている保育と言われています。

保育者が主体となって計画をし、クラス全員一斉に同じことを行う保育となっています。

みんなで歌をうたったり、季節の時期に合わせて制作の時間になったら制作をするような活動があげられますね。

クラスで活動をすることで一体感や達成感を味わえるので子どもにも楽しい経験となります。

一斉保育は「みんなで」が基本の保育となっており、日本の教育に関しも小学校、中学校でもこの考えの延長線上にあるという印象になります。

もちろん同じテーマでも個々に違いがありますので、配慮をしますね。

保育士は週案などでねらいをもって活動を組み立てることとなっており、子どもの年齢の発育段階に合わせて主体的に取り組めるようなカリキュラム作成が必要となります。

一斉保育の保育者の役割

・一人ひとりが十分に活動できるよう、個人差にも配慮しながら適切な指導目標や方法を考える
・一斉に同じことをしながらも、個々の出来る範囲を考慮して対応をするようにする。
・子どもの発達段階や興味を理解した上で、指導計画を立てる
・子どもの人数、行う時間や場所についてよく考え適切な環境設定を行う
・集団で保育をする際は、個別への指導も忘れないようにする

一斉保育をする場合に最も大事なことは「環境設定」になります。

子どもが頑張れるようにすることはもちろんですが、子どもの活動の邪魔にならないように机の位置、椅子の位置、教材の位置、使い材料の大きさや形などねらい通りに用意をしていくことが大事ですね。

一斉保育のメリットデメリット

集団の中で集中力や我慢をしたりする忍耐力は身に付きますし、集団行動に関しては一番身につく保育だといえます。

しかし、保育者からの指示がない動けない指示待ち人間になってしまったり、なんでも保育者に確認をしないと不安になる依存心が強くなってしまう傾向にもあります。

保育者も基本は「みんな」なので、ここに合わせた対応や配慮などは難しい場合も多いですが、普通の小学校へ行く場合に一番適応できる保育だといえますね。

自由保育

一斉保育とは真逆の保育となっており、活動内容は一切決めておらす、子どもが自分の意志で遊びを選べるようにする保育になります。

保育者には、一人ひとりの個性を活かした自発的な活動ができるように見守りながらも遊具・教材などを準備をしておく必要がありますね。

自由と言いながらも子どもが主体的に遊べるようにしてあげることは大事ですので一斉保育同様、環境設定はとても重要といえます。

自由という言い方なので「保育者は何もしない」と思われがちなのですが実は違います。

保育者は明確なねらいをもって、子どもたちとかかわりを持ち一人ひとりの関心に合わせた環境設定を行う必要がありますし様々な遊びの発展の仕方などに配慮をしなければなりません。

あくまでも自由の中で子どもは成長をしていかなければならないため、設定保育よりも自由保育の方が難しいと思われるケースも多いのは事実となっています。

自由保育の保育者の役割

・子ども一人ひとりの興味・関心に合わせた環境設定を行うことは最も重要
・遊びの中で、一人ひとりの興味を引き出しながら個々に配慮をする必要がある
・なかなか遊び出せない子には遊び出せるきっかけを作る必要がある

遊びの中からいろいろな経験をさせていかなければならないため、子どもの発達についてしっかりと理解した上でいろいろな遊びを準備する必要がありますね。

自由保育のメリットデメリット

興味のある遊びから交友関係が自然と広がっていく可能性がありますし、設定保育とはちがって自由に考えることが多いため発想力が身に付きます。

保育者は見守ることが基本となりますので、個々の発達や興味、個性などを把握しやすいメリットがありますね。

しかし、子どもの自主性に任せている点も多いため子ども同士のトラブルが多いですし、自由に個々を尊重していることから小学校へ向けての集団行動になれるまでに時間がかかりますし、「みんなでそろって」ということが基本の運動会や発表会は苦手な子どもに育っていく可能性があります。

異年齢保育(縦割り保育)

同じ年齢の子どもだけではなく、1~2歳児や、3~5歳児などの子どもをすべて同じクラスで保育をする方法になります。

異年齢の活動小さな子どもならばお兄さん、お姉さんにを見て真似をして遊びや生活を学んだり、大きい子ども同士の子どものかかわりの中でも成長や発達は促されます。

大きな子どもは小さな子どもが来ることにより面倒を見たり、やさしさを学んだりと上下関係の中で学ぶことが多いと言われていますね。

異年齢保育の保育者の役割

・同年齢ではなく、異年齢の中で遊べる環境設定を提供する
・各年齢の発達段階を理解して見守ったり、時には配慮をする

異年齢保育は常時取り入れている保育園もあれば、週に1回、月に1回など定期的にいろいろな年齢とかかわりを持つ機会を作るようにしている保育園などいろいろなスタイルがあります。

異年齢保育のメリットデメリット

上の年齢の子ども、下の年齢の子どもそれぞれはお互いから学ぶことができます。

また、兄弟関係のかかわりがない一人っ子の子どもにとっては兄弟のようにかかわることができる機会となりますので異年齢を通して社会性や協調性を学ぶことはができます。

保育者は定期的ならば良いのですが、毎日異年齢保育を導入するとなると幅広い発達段階の知識を持っておかなければならないです。

制作物に関しても年齢ごとに変えなければならないなどいろいろな点で大変ですし子ども同士も同年齢とのかかわりに関しては育ちにくいため、小学校の集団活動のためには良い点もあればデメリットもありますね。

そのため、異年齢保育を取り入れている保育園では5歳児の後半になると5歳だけでクラスにするなど小学校へ向けての対策をするケースも多いです。

担当制保育

最近いろいろな保育園で取り入れられるようになってきている保育方法で一斉保育とは真逆の保育方法となっており一人ひとりを家庭と同じように育てていく保育です。

担当制保育とはその名前の通りで、0歳児~2歳児までの乳児クラスの場合は法的に見ることができる保育士の人数に担当の先生がつき基本的には1年間同じ先生がその子どもを見ることになります。

個性を大事にする保育なので、その子どもの興味、関心、好きな遊びからおむつ替えの時に喜ぶことなどお母さんやお父さんと同じくらい保育士との愛着関係を築いていける保育ですね。

担当制保育の保育士の役割

・各年齢の発達を明確に知っておく必要があり、個別に配慮の必要なことを提供する
・個性を大事にして、その子にあった配慮を行う

とにかく、個性や自主性、主体性を大事にしていく保育で乳児が基本となっており幼児になると一斉保育や自由保育に切り替える保育園が多いですね。

担当制保育のメリットデメリット

毎日同じ先生が同じ子どもを見ることになりますので、些細な変化も見極めやすく信頼関係はどの保育方法よりも深めることができるメリットがあります。

ただし、担当をしている子どものことはわかりやすいですがクラス担任でも担当をしていない子どものことはわかりにくいというデメリットがあります。

また、担当をしている子どもについつい手をかけすぎてしまいますし、子どももその先生がいなければ不安なることも多くなりますね。

保育の方法の中では一人一人をとても大事にする方法なので丁寧な保育なのですが、手間が最もかかり人材もかかる保育だといえます。

モンテッソーリ教育

モンテッソーリ教育という言葉は幼稚園で多く聞きますし、一部の保育園では3歳児から5歳児までに導入をしているケースが多い教育内容です。

モンテッソーリ教育は20世紀初頭にイタリアの女性医師マリア・モンテッソーリによって考案された教育法。

日本では1960年代に紹介され保育園や幼稚園などで導入されるようになりました。

子ども一人ひとりをよく観察し、子どもの自主性、独立心、知的好奇心などを育み、社会に貢献する人物となることを目的としている保育で様々な教具をつかって教育をしていきます。

基本は室内で教具を使った活動となりますので、外で自由に思い切り遊ぶというような感じはあまりないですね。

発達段階に合わせた教具を使って使用をできる環境を整えておけばあとは、子どもが自主的に遊んでいくことができる保育といえます。

統合保育

これは一斉保育としながら、自由保育をしながらも同じスタイルになることなのですが障害のある子どもとない子どもを一緒にみる保育となります。

子どもたちは一緒に生活をすることでいろいろなかかわりの方法を学びますし、障害のある子どももいろいろな刺激を受けることできますのでそれぞれにメリットとデメリットがあります。

保育者は障害のある子どもの発達についても理解が必要となりますね。

保育の種類のまとめ

ここに紹介をしていない保育方法も他にもあるのですが、その保育形態をするにしても保育士として大事なことは個々の発達過程を知ることです。

各年齢の発達段階を理解しておかなければよい保育はできませんのでまずはここに対応をした保育方法の提供を意識していきましょう。

転職をするとなると同じ保育の種類をしているところの方が採用もしてもらいやすくなるというメリットがありますので、転職をする際には保育の方法についても調べてから面接へいきましょうね。

結局どの保育が良いの?

私は一斉保育、統合保育、担当制保育などいろいろな保育を実践してきたのですが、日本の学校へ行くためには一斉保育の方法に慣れておくことが一番ベストだと思いました。

しかし、少子化で核家族化の進んでいる世の中だからこそ一人一人を大事にする保育である担当制保育も重要ではないかと思いますね。

担当制保育はルールや決まりは多く、担当をしている子どもは担当をしている先生によって子供の成長具合も異なるのですが、何よりもその子供一人一人を見てあげられる保育になるのではないかと思いますね。

その保育園の方針や考えによって種類もやり方もいろいろと異なることになりますが、何よりも「子供の健やかな成長」は大事だと思いますのでそこはしっかりと抑えて良い保育を提供していけばよいと思います。

どの保育方法が正解なのかはわからないですがね・・・。

保育の方法は指針に準じている

保育の方法や種類についてはいろいろとあるのですが、もちろん勝手に保育をしても良いわけではなく保育指針と呼ばれる「保育をの方針やルール」のようなものが記載をされていますので準じなければなりません。

保育所保育指針とは?

保育園には保育理念と呼ばれるものがあり、その内容や考えに関しては自主性や自由性が認められるものと定められています。

しかし、その反面「子供の利益を守る目的」で、子供の健康や安全確保、発達の保証の観点から各保育園が準拠すべき保育内容に関して全国共通の枠組みとして必要をされているものです。

2017年に一部改訂をされていますが、基本は変わっておらず平成20年に出された保育のルールの決まりのようなものとなっています。

この保育所保育指針にそって認可保育園、無認可保育園で運営をしていくことを基本として求められるようになります。

特に10の姿というキーワードが盛り込まれていますので、保育をしていく人は保育方法はいろいろとあったとしても基本の考えになることを忘れてはいけません。

10の姿とは?

この10の姿を勘違いしてはいけないのは、ここまで育っておかなければならないという決めごとです。

実際にはゴールではなく、あくまでも通過点となっており将来大きくなっていく将来ある子供たちに育っていってほしい姿です。

そのため、「10の姿とすべて育てなければならない」ではなく「幼児期の終わりである年長までのこんな風に育ってほしい姿の模範」というイメージをもっておきましょう。

・健康な心と体

・自立心

・共同性

・道徳性・規範意識の芽生え

・社会生活との関り

・思考力の芽生え

・自然との関り・生命尊重

・数量・図形・文字などへの関心や感覚

・言葉による伝えあい

・豊かな感性と表現

特に非認知能力やアクティブラーニングと言われるように子供たちは勉強だけではなく、社会性や生きていく力などいろいろなことが求められる時代となっています。

関連記事アクティブラーニングとは?子供が能動的に動くための学習方法

保育所保育指針は時代の流れにそって変化を起こしていると言われており、保育園や幼稚園の育ちについても変化をしています。

もちろん小学校からも変化をしており大学受験も大きく変わると言われている2020年問題などいろいろとありますが、幼児期の育ちについても変化が起こっているということですね。

保育指針は7章の構成となっている

・第1章(総則)では、保育指針を貫く基本的な考え方。

・第2章(子どもの発達)では、発達過程区分に沿った子どもの発達の道筋。

・第3章(保育の内容)では、乳幼児期に育ち経験することが望まれる基本的な事項と、発達過程に応じた特有の配慮事項。

・第4章(保育の計画及び評価)では、保育目標を達成するための保育課程とそれを具体化した指導計画の作成要領。

・第5章(健康及び安全)では、子どもの健康支援、環境及び衛生管理並びに安全管理、食育の推進、健康及び安全の実施体制など。

・第6章(保護者に対する支援)では保育所が実施すべき保護者に対する支援及び地域における子育て支援について。

・第7章(職員の資質向上)では質の高い保育を展開するために求められる基本的事項、施設長の責務、職員の研修について。

(参考:厚生労働省「保育所保育指針」)

保育をしていく責任

保育の基本として「子供の健やかな成長」は外せないポイントとなっています。

そのためにこの保育所保育指針がなかったの時代にはそこまで厳格な決まりなどもなかったのですが、ルール化をされています。

もちろん、この保育所保育指針は守らなければなりませんがしっかりと守ることによりより多様な保育が登場をしてきたと感じます。

私も保育士になったころはどこの保育園も一斉保育となっていましたがここ数年で一気に「1人1人の個性」「個々の成長」という点が大きなキーワードになってきています。

保育には正解はないのですが、何よりもその子供が成長をしてくれることが一番だと私は感じますね。

保育園によって特色がある

もちろん保育方法というのは保育園によって異なっており、いろいろな特色をもっています。

そのため子供に与える環境や影響というものには違いがありますので入園をしたい保育園を選ぶことができるのならばきちんと選択をしたいところですね。

保育園の特色や保育方法については保育園の見学へ行って実際に目で見て確認をしたり、保育園の様子をみて保育園の状態をしっかりと把握するようにしましょう。

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