保育士の残業はサービスで平均2時間?実態の問題点と転職という対策

保育士は残業がとても多い仕事です。

実は世の中のほとんどの保育園が保育士の仕事が多すぎるため、どうしても毎日サービス残業が起こります。

しかも、その残業には問題点があり残業代が出ていないサービス残業、残業を減らす対策がされていないことです。

なぜならば、保育園経営者にとって都合のよいこともあるからです。

この記事では保育士の残業について書いています。

記事を読み終えることで保育士の残業の現実や実態、残業を減らす方法がわかります。

※保育士として毎日のサービス残業を経験、その後残業を減らす対策をした実体験を含めて書いています。



保育士の残業は平均2時間?サービスが当たり前の現実

普通の仕事をしている人も残業はあるかもしれませんが、保育士は残業の多い仕事です。

これは私が勤務をしてきた保育園でも当たり前のようになっており私立の保育園は残業が常駐化しています。

私は「今日は何時に帰れるだろう」「遅番だとゆっくり通勤できるからラッキー」と思っていましたが、定時で帰れることは年に数回程度でした。

毎日保育園へ仕事へ行くと一日2時間程度は普通に残業をしていましたし、運動会や発表会前になると朝出勤をして終電間際になることも当たり前でしたので体を壊す先生も多かったです。

厚生労働省の調査によると保育士の月の平均残業時間はたったの月4時間となっているため1日に換算をするとたったの12分といわれています。

実際の調査に疑問を感じる内容です。

(参考:統計で見る日本「政府の統計窓口」)

しかし、なぜ保育士の残業時間が多いのかというと「子供を見る以外の仕事量」があまりにも多いためです。

保育士の残業が多い現実!自宅での仕事もあるの?

保育士の一日は基本的に子どもの保育をすることです。

日中の保育中は人員的にもぎりぎりの状態となっていますので、他の事務作業などの時間は全く時間もない状態です。

そのため、結局子供がいない時間、子供から離れている時間内に仕事をしなければなりません。

保育士と業務というのは山のようにあり事務作業だけでも以下の量があります。

・日誌(毎日)

・連絡帳の記入(毎日)

・週案、月案、年間カリキュラムの作成(週案は週1枚、月案は月1枚、年間カリは年1枚であるが量が膨大)

・保護者対応(日によりさまざま)

・行事の立案(月ごとに順番が回ってくる)

・おたよりの作成(毎月)

そのほかにも運動会前、発表会前などになると衣装の作り物や内容の立案、合奏の練習をさせるなど子供を見る以外に付随をした仕事が非常に多いのです。

他にも個人記録といって子供一人一人の状況などを記載する書類も学期ごとにあります。

→ 保育の週案/月案/日案の指導案の書き方!ねらいと目標の明確化がコツ

→ 仕事の持ち帰りが多い職業は保育士!書類が終わらない辛い現実

保育士のサービス残業を強要?勤怠管理の希薄さが原因

保育士として仕事を一生懸命していてもなかなか終わりません。

また、毎日のように残業をしなければならない労働環境があるのですがそこには管理者の勤怠管理に関する希薄さが問題なのです。

多くの保育園は7:00から開園をしており、その時間帯の仕事を例にだすとわかやすいです。

先生たちは早番での出勤となると基本的には朝の7:00の開園に間に合うように出勤をしなければなりません。

それまでに掃除をして、すべての保育室の窓を開けて、玄関をきれいにしてといろいろな仕事があるため遅くても6:30には出勤をしておかなければならないのです。

しかし、この勤務のシフトの時間帯は7:00~16:00までの9時間拘束1時間休憩の扱いなのです。

つまり、出勤を早くせざる負えない30分はボランティア、サービス残業で経営者も見て見ぬふりをしている現状があります。

勤務時間が終わってからが事務仕事

一般に言われている一日8時間の労働時間は守られているのですがそこまで一切書類を書いたり、明日の保育の準備をする時間もありません。

また、中には保育園への出勤時間を15分前までには来ることと定められている場合もあります。

結局日中は子供から離れられない状況となるため、勤務が終了してから書類を書いて、明日の保育の用意をして別の仕事になるのです。

私は普通に毎日残業をしていて、休憩なんて年に数回しか取れない状況でした。

保育業界は古い体質が残っており「子どもを預かる時間が保育士の勤務時間」という扱いなる風習が根強く残っており、保育園経営者も保育士が一生懸命頑張る姿に甘えており、実際にはサービス残業が常駐化しているというのが基本となっています。

労働基準法の時間外手当とは?保育士も知っておくべき基礎知識

サービス残業は法的には完全に違法です。

特に世の中の目が厳しくなっており働き方改革も導入をされている現状があるのですが、保育業界では今でも古い体質が残っているのです。

保育士の多くは「子供のために仕方ない」「この仕事が好きだから」「園長に文句を言うと気まずくなるから」という理由で言わない、伝えない人もいますが、きちんと労務に関して知識を身に着けておくべきです。

自分が賢くならなければ体を壊しても誰も責任をとってくれませんよ。

まず、日本の法律は一日8時間を超える仕事を禁止しています。

つまり、1週間に40時間以上は働けないような仕組みになっていいます。

しかし、保育園は月曜日から金曜日まで仕事をしており、そこから土曜日も勤務をするということが多くありますがそこには変形労働制という「1年間で調整をします」という勤務形態が敷かれているのです。

例えばある週は月~土曜日までで1日8時間×6日働いた場合には48時間働いていることになりますが、ほかの週で月曜日が祝日で土曜日出勤もないとなると1日8時間×4日間で32時間勤務となります。

この2つを合わせるとトータルで1週間に40時間となるのが変形労働制となっています。

保育士は残業代をもらえるの?時間外労働時間とは?

しかし、一日8時間以上を業務として行った場合には残業代をもらう権利があります。

これはすべての労働者を守るためのものですので知っておきましょう。

・1週40時間・1日8時間の範囲内で所定労働時間が定められている週や日については、週40時間・1日8時間を超える労働が時間外労働となります。

・1週40時間・1日8時間を超えた所定労働時間が定められている週や日については、その定められた所定時間を超える労働は時間外労働となります。

・1週40時間・1日8時間を超えない労働(①)および②で時間外労働となる部分を除いたものについても、単位期間全体の総労働時間が同期間の法定労働時間の総枠を超える場合には時間外労働となります。

(参考:厚生労働省「法定労働時間と割増賃金について教えてください。」)

厚生労働省からも決められており、これは法律で厳しく定められています。

所定の時間以上に働いているにも関わらず残業代が支払われていない。

つまりサービス残業になっている場合には原則は違法という扱いになりますので残業代は出さなければ本来はダメなのです。

保育園がタイムカードを導入しない理由

保育園の出勤表ってどうなっているかしっていますか?

タイムカードやIDなどを導入していない保育園が多くなっているんです。

その理由としては、タイムカードを導入すると必然的にタイムカードに定時でほとんどの先生が帰っていないことがわかってしまいます。

すると市役所などの監査で指摘をされますし、場合によっては保育士さんが証拠として提出をもとめて訴訟などの問題になるケースも考えられます。

そのため、基本的に本来の出勤時間などがわからないような仕組みを導入しているのが昔からのなごりとして残っていますね。

保育園の出勤簿はハンコだけ

実際に私が勤務をしていた保育園でも出勤表というのはハンコを押すだけのところと、定時の時間を記入してハンコを押すだけの職場がありました。

ハンコだけの場合は出勤時間など関係がありませんし、残業代など請求をする方法もありません。

また、定時の時間を描く保育園の場合も同様となっており、ほかの時間を記入すると園長や主任に厳しく怒られるため書きたくてもかけないという現実があります。

保育園の中ではサービス残業が横行しているのですが、残業代は一切支給をしていない保育園が圧倒的に多いという理由が挙げられますね。

そもそも残業代を支払う証拠を一切残していないというのが現実なんですよね。

残業代を支給をしてもらうためにメモを取ろう

残業代はあとからでも請求できます。

タイムカードの証明などがあれば一番わかりやすいとですが、自分のメモも証明としては意味のあるものです。

そのため、あまりにも残業が多いけれども残業代が全く出ていないという場合は証明をして請求をするという方法があります。

私も公務員である公立の保育士は残業もでていると思っていたのですが、これは大きな間違いで公立の保育士も出ていないげ現状があるようです。

保育士をしている約90%がサービス残業の経験者という点も驚きのポイントといえますね。

保育士の残業は辞めたい理由のトップ!対策の方法3選

保育士が残業でやめる理由が多いです。

実は私も保育園の一カ所は完全にブラックで毎日のように残業をしており、行事前になると朝は8:00時に出勤をして作業をし。

その後は通常業務をして終電まで残るということをしていました。

それがほぼ毎日であり体を壊す保育士も多いです。

ライフアンドバランスという言葉がある通り生活と仕事のバランスは大事なのですが、保育士が働くと仕事ばかりになり退職をしてしまう人も多い現実があります。

しかし、今保育士は足りておらず保育士資格を持っているにも関わらず働いていない人が多い現実があるのです。

→ 潜在保育士の人数とは?保育園に復職しない本音5選と対策

そのためにも保育士が離職せずにきちんと労働時間内に仕事ができる環境作ることが大事ですね。

私が経験をして残業を減らすための3つの対策がありますので紹介をしていきます。

保育士の余剰な人員を採用する

余剰な人員を入れると良いです。

これは社員でもパートでも構いませんが、常時1人でパートさんを2名くらい雇えば保育に余裕が生まれます。

急な休みの対応や、行事の準備で大変な先生などを助けることができるためです。

保育士の仕事は子供のに付随をすることが多いため、その不随をする内容を減らすことが大事です。

フリーの先生が多いと有休や体調不良での休みのとりやすく働きやすい環境が作れるでしょう。

保育士の業務改善をする!ICTがおすすめ

保育士の仕事はとても多いことがお分かりいただけたと思います。

特に公立よりも私立の保育園の方が書類は多いいためそれを減らすことが大事です。

例えば、出席簿という子供が一か月にどれだけ出席をして、欠席をしてその理由などを各クラス毎月用意しなければならないのですが、これを毎朝ICTを取り入れて管理をしてもらうと書く手間もなくパソコンですぐに出すことができます。

ICTは「Information and Communication Technology(インフォメーション アンド コミュニケーション テクノロジー)」の略語で日本では「情報通信技術」と訳されています。

従来よりパソコンやインターネットを使った情報処理や通信に関する技術を指す言葉としては、IT「Information Technology(インフォメーション テクノロジー)」が使われてきました。最近では情報通信技術を利用した情報や知識の共有・伝達といったコミュニケーションの重要性を伝える意味でITよりもICTの方が一般的に使われるようになってきました。

ICTは教科書がわりにタブレットパソコンを使ったり、遠隔地での医療技術を支援するなど、さまざまな分野で求められるサービスを実現するための情報通信技術を表す言葉。

(引用:NTT西日本公式ページ「ICTとは」)

最近保育業界にもすこしずつITが入ってきていますので、業務の効率化を図るためのITがどんどん入ってくればラクになります。

例えば、

・一瞬で子供の体温が測れるアイテム。

・書類の管理がすべて一括管理できる。

・出席は保護者がタブレットで操作してもらい、延長代などは自動で請求をすることができる。

・園だより、クラスだよりは園のホームページの入園児ページからダウンロード。

など保育士の業務効率も可能となります。

今保育士さんがやっている業務の効率化を図れば負担が減り、子供を見るということに集中できるかもしれません。

保育の雑務をシニア世代に助けてもらう

これも最近少しずつ広がっているのですが、すでに仕事を引退したシニア世代のおじいちゃん、おばあちゃんが雑務をしてくれるという方法です。

これはシニア保育士やグランドシッターなどと言われるのですが、子供のそばで働きたい人を対象に資格認定や研修を行って保育園の現場へ行くというもの。

孫のようにかわいがってくれますし、机や食事のセッティング、掃除など保育士の業務の中に入っている雑務をしてくれ手助けをしてくれます。

保育士からするとこのような雑務が減るだけでも他の仕事に手を付けられますのでとても助かりますね。

保育士が残業を減らすなら転職!残業が少ない園の見つけ方

保育士として仕事をしている人で「残業が多い」「持ち帰りが多い」と言う人も多いです。

しかし、いつまでもその業務は続きません。

いずれ体を壊してしまうなど体調に異常が起こる可能性が高いです。

中には保育園の園長の考えを変えるべきだと思う方もいますが、その労力と時間を考えると転職をする方が私は賢いと思います。

今は保育士の労務管理をきちんとしている園もありますし、そもそも残業が少ない園があることも事実ですのでそちらへ転職をしてみましょう。

その保育園にこだわる必要はありません。

今は自分の時間も大事にする時代になっていますので、こだわらず転職も検討してみましょう。

保育士転職の方法とは?残業の少ない園の見つけ方

保育士の転職の方法はいろいろとあります。

ハローワークで見つける、ネットで求人を見るなどが一般的ですが、そのような探し方だとおそらく残業の少ない保育園を見つけることは難しいです。

なぜならば「内部の情報がないから」「不利益のあることは隠すため」です。

保育園としても人材確保の観点から内部の情報はわからないようにしていますのでハローワーク、求人へ自分から応募をするというのは避けておくべきです。

それよりも転職エージェントを利用してみると一番良いです。

転職エージェントとは保育士と保育園とつなぐ仕事で、園の内部なども精通をしているため「残業が多いのか?」「人間関係はよいのか?」「給与形態は?」など詳しいことを教えてくれます。

しかも、採用後は給与の交渉なども請け負ってくれますし利用も無料なので非常にありがたい存在です。

私も実はエージェントを利用して好待遇な転職に成功をしましたので、ぜひ活用をしてください。

大規模な保育園はもちろん、小規模、事業所内保育園なども紹介の対象となっています。

→ 保育士の求人転職サイトをおすすめ3つに厳選【退職前に読むべき】

保育士の残業は平均2時間?実態と対策のまとめ

保育士を経験してきて「時間通り帰れる人」は非常に少ないです。

定時に帰っていても自宅で仕事をしている可能性がありますので、結局は業務の改善をしなければ意味がありません。

私も若い時は保育園をなんとかしようと思い「残業を減らすべき」とかみついたこともありましたが、それは無理です。

人を変えることは難しいので「自分が変わる」しかありません。

それならば転職という方法を検討すべきかもしれませんね。

何よりも子供に笑顔を与える仕事なので、自分の体と心を大切にして保育に取り組んでくれることが願いです。

Taka

Taka代表

投稿者プロフィール

takaです。

園長経験もある異色の元保育士。

子供はもちろんめっちゃ好き!!

今は副業サラリーマンとして、子供関係の仕事とWEB関係の仕事をしています。

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元保育士で保育士ライフ運営責任者のtakaです。

【経歴】

・認可保育園で現場の8年、分園の責任者2年

・認可外保育園の立ち上げ2園

・インターナショナルスクールの園長経験あり

・幼児教室の教室長経験あり

現場の保育士から、管理職になり営業や運営、マネジメントに従事した異色の経歴があります。

【簡単な紹介】

現在38歳で奈良県に住んでおり、小学生の娘も2人いるお父さんです!

趣味はキャンプと筋トレ、ランニングです。

今は副業サラリーマンをしており本業は子供関係の仕事。

副業はWEB関係でコンサルや個別相談、WEBマーケ。

それと保育コンサル、育児相談の2つの仕事をしています。

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