保育士になるための施設実習の目標と種別

保育士のなるためには資格が必要

保育士なるには資格を取得しなければなりません。

その方法は、保育科のある大学、短期大学、専門学校で単位をすべて取得してかつ実習をクリアすること。

もしくは国家資格を取得して取得をする方法にいずれかになりますね。

もちろん、国家試験を受けて取得をすれば良いのですが難関と言われるほど難しい資格となっていますので、基本は保育士になるために学校へ行くことになります。

資格試験や取得が難関な理由

保育士の国家資格が難関と言われる理由は教科数が多く内容も複雑だということです。

3年間の間に筆記試験で保育原理・教育原理及び社会的養護・児童家庭福祉・社会福祉・保育の心理学・子どもの保健・子どもの食と栄養・保育実習理論の8科目に合格し、

その後に実技試験で保育実習実技(音楽表現に関する技術、造形表現に関する技術、言語表現に関する技術の内2分野を選択)しなければならないという点があります。

そのため1発合格はなかなか難しく、毎年の合格率は15%程度と言われている難関の国家資格ですので学校へ通う方が確実に取得ができるため最初から保育学校で取得をするという方が多くを占めていますね。

学校へ通うと国家資格にあるような項目に勉強はもちろんすが他にも保育所や施設などへ実際に実習に行って学ぶという授業が必須となっていますので、ここでは学校で必ずある「保育実習について」書いていきましょう。

保育園の実習について知りたい方はこちらの記事がおすすめです。

関連記事保育実習は自己紹介で子どもと仲良くなりねらいと課題を達成しよう

保育士資格取得のための施設実習の目的

多くの学校は実習に力をいれています。

その理由は、保育士の資格を取得して即戦力として少しでも仕事ができる人材になってほしいという思いと保育士になるために必要な単位という意味も含まれています。

保育士は児童福祉法に定められている国家資格です。

保育士の仕事は保育園だけと思われがちなのですが、実は保育園だけではなく児童福祉施設で就学前の子どもたち(居住型施設では18歳未満まで)を預かり、親代わりとなって、子どもたちの健やかな発達の自立を支援していきます。

そのため保育士資格を取得するためには、保育所以外の施設での実習も義務付けられていますね。

保育士の実習に関する単位の決まりがこちら

保育実習

実習種別単位数実習におけるおおむねの実習日数実習種別
保育実習1
(必修科目)
4単位20日間A
保育実習2
(選択必修)
2単位10日間B
保育実習3
(選択必修)
2単位10日間C

次に実習で必要な種別について書いていきましょう。

A:保育所及び乳児院、母子生活支援施設、児童養護施設、障害児入所支援施設、児童発達支援センター(児童発達支援及び医療型児童支援をおこなうものに限る)、障がい者支援施設、指定障害福祉サービス事業所(生活介護、自立訓練、就労移行支援または就労継続支援を行いものに限る)情緒障害児短期治療施設、児童自立支援施設、児童相談所一時保護施設または独立行政法人国立重度知的障碍者総合しせつのぞみ園

B:保育所

C:児童厚生施設または児童発達支援センターその他社会福祉関連諸法令の規定に基づき設置されている施設であって保育実習を行う施設として保育実習を行う施設として適当を求められるもの(保育所は除く)

このように履修をするためにもある程度さだめられているというのが保育士を取得するための学校の決まりとなっています。

では次に施設について書いていきましょう。

保育士施設実習の施設の特徴一覧

次に施設へ行く際の施設の特徴と実習の特徴についてまとめていきたいと思いますので参考にして下さい。

児童養護施設

保護者のいない児童、虐待をされている児童、その他の環境上養護を要する児童が入所。

その児童を養護し、あわせて退所した者に対する相談、その他の自立のための相談援助を行う施設。

児童養護施設の実習のポイント

子どもたちは入所の経過の中で、虐待など不適切な養育環境で生活をしてきたため、多くの課題を負っています。

したがって何よりも大切なのは受容的な関りです。

24時間をともに過ごすことで、子どものいろいろな面を見て、一人一人を深く知ることができます。

乳児院

乳児(必要のある場合は幼児も含む)が入る施設。

この乳児を養育し、あわせて退院をした者について相談、その他の援助を行う施設。

乳児院の実習のポイント

入所の理由は、父母の離婚や精神的な病気、行方不明、虐待などです。

スキンシップにや温かい言葉かけなどと通して、個別的に愛着関係を築くことが大切です。

24時間ともにし、そこに父親、母親としての役割を体感することとなります。

児童厚生施設

児童に健全な遊びを与え、その健康を増進する、また情操を豊かにする施設

児童館や児童遊園に分かれる。

児童厚生施設の実習のポイント

児童の遊びを指導することが主な役割です。

最近は地域と密接に連携し、子育て支援など親子へのかかわりも多くなっています。

午前中は乳児をもつ親子と、午後は小学生と幅広い年齢の子どもたちと同時にかかわることができます。

知的障害者通園施設

知的障害のある児童を日々保護者のもとから通わせて保護するとともに、独立自立に必要な知能技術を与える施設

知的障害者通園施設の実習のポイント

日常生活の援助、課題活動などの援助や訓練を通して、利用者が自立をしていけるよう援助をします。

この施設では言葉が通じないなど、とまどう日々の中で、やがて自分を必要としてくれ、受け入れてくれるようになる喜びを体験することができます。

知的障害児施設

知的障害のある児童が入所。

この児童を保護するとともに、独立自活に必要な知的技能を与える施設。

知的障害児施設の実習のポイント

入所者は重複障害、行動障害などの多くの障害を抱えています。

家庭的な雰囲気の中で、基本的な生活習慣を介助したり、自立のための訓練をサポートしたりします。

宿泊して過ごす中で、一人一人の違い、良さを受け入れ、かかわり方を学ぶ機会になります。

肢体不自由者通園施設

肢体不自由のある児童を通所によって治療するとともに、独立生活に必要な知能技術を与える施設。

肢体不自由者通園施設の実習のポイント

脳性麻痺や脊椎損傷などの障害がある児童が通う施設です。

ここでは日常生活の指導やあそびの指導などを行います。

障害で反応が少ない中でも自分がかかわることで、喜びを目の動きで表してくれるなど、大きくて深い経験ができます。

実習のタイプのまとめ

他にも保育実習へ行く際には重症心身障害施設と呼ばれている重度の知的障害と重度の肢体不自由が重複している障害児(者)を入所させ、日常生活の指導、医療的療育にあたる施設

母子生活支援施設配偶者のない女子又はこれに準ずる事情にある女子及びその者の監護すべき児童を入所させて、これらの者を保護するとともに、

これらの者の自立の促進のためにその生活を支援し、あわせて退所した者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設などいろいろな形の施設がありますね。

多くの大学、専門学校では最初の実習はこのような施設実習にするケースがあります。

施設実習は保育園とは違った入所をしているタイプ、通っているタイプがあり、障害を持っている人とかかわるケースが多いです。

保育士というのはついつい保育園で働くというイメージを持つ人も多いですが、保育学校へいってから施設で働こうと思う人も多いですね。

施設実習は何回いくの?

保育学校などから実習へ行く際の施設実習は基本は1回となっています。

私はその際に児童養護施設、知的障がい児施設、重症心身障がい児施設の3つの中から最初は選ぶようにいわれました。

保育の短大や専門学校の場合は全部で3回の実習があり、保育園、施設が1回ずつ、最後の3回目は就職も見越して自分が行きたい施設へ実習へ行けるように学校も配慮をするケースがあります。

私は保育士になろうと思ったきっかけは保育園で働きたいという思いからだったため、正直施設へ実習へ行くのはあまり乗り気には慣れなかったのですが、

施設へ実習へ行ってみると自分の今までの生きてきた中で経験できないことを経験させていただきましたし、よりいろんな人に対して関わるための大事な国家資格なのだという自覚も芽生えました。

保育士という仕事は、福祉ということで「人と支えることが基本」の仕事なので、よく理解をしていきたいと思いますね。

保育士の施設実習の目標

保育実習へ行く際には実習記録をもちろん記載しなければなりませんし、施設の概要や実習の10日間での目標を書く必要があります。

その目標で悩む人もおおようなので参考にしてもらえればと思います。

施設実習や保育園実習では最初の1習慣は雑用的な部分が多くなりますし、担当の方が施設について教えてくれることもあるでしょう。

そのため、初日から3日目くらいまで

・施設の意味をしる。
・入所(入園)している児童とコミュニケーションを図る。
・コミュニケーションを図り入所の背景や、特性を理解する。
・積極的に動き、仕事を覚える。
・職員と児童とのかかわり方を観察し、実践していく。

こんな風に前半は施設の概要や入園児(入園児童)のことについて知らなければならないことも多いため、把握する、観察をするなどが多くなります。

しかし、後半になると一人の児童などを担当してその子へ対しての課題の発見、その課題に対してのアプローチの方法、職員と連携しての課題克服などより専門的なことが求められるようになります。

・職員と連携をして、担当児童へのかかわりを密にする。
・課題を克服するために環境を整える。

などその施設で求められていることに対して自分がしていけることがありますので、それを行っていくということになります。

保育士のなるためには施設実習は必須となります。

実習先も自分で選択可能となりますので、実習へ行く前の見学実習で行きたい施設を選びましょう。

施設実習の具体的な毎日の目標

あなたが良く実習先にもよると思いますが、実習の多くは2週間程度になることがほとんどだと思います。

もちろん週に1日は休みになりますので全部で12日間の実習へ行くことになりますね。

そこで、12日間の実習の目標書いていきましょう。

1日目・・・施設について把握し、一日のスケジュールを知る

2日目・・・入所者の一日の動きを把握し、個々に様子を観察する

3日目・・・職員の一日を考察し、自らの行動に活かす

4日目・・・入所者とコミュニケーションを図っていくようにする

5日目・・・職員と入所者との関り方や対人関係について学ぶ

6日目・・・職員が入所者に合わせた具体的な支援の方法や援助の方法を観察し、自らのかかわり方にも活かしてみる

7日目・・・入所者と積極的にコミュニケーションをし、業務の補佐を意識して行う。

8日目・・・入所者の思いを尊重し、積極的にコミュニケーションを図る

9日目・・・実習の課題である支援の方法作成し実践してみる

10日目・・・積極的に行動をし、職員と連携を意識して行動をしていく

11日目・・・これまでの学びを活かし、入所者と積極的にコミュニケーションを図る

12日目・・・2週間の学びを総まとめで最後まで積極的に行動をしていく。

こんな風な実習目標参考にしてみてくださいね。

もちろん参考にしていただればよいので、あなたの実習先によって変更をさせみましょう。

目標の計画の方法

目標を計画して立てなければならないけれども簡単にはいかないですよね。

正直私も実習へ行って実習日誌を書いているときに一番悩んだのは実習の目標でしたが学校の先生に言われてスムーズにできたのでその方法を紹介します。

目標を決める際には「ゴールを決める」ということが大事です。

たぶん学校でもある程度実習に関しての指導や目標に関しての授業もあると思います。

そこで自分が2週間の実習で学んでおくべき内容について考えましょう。

ゴールから逆算をして考える

ゴールが決まればあとは逆算をして考えていくという方法になります。

簡単なたとえで書いていきます。

例えば、2週間後に縄跳びで2重跳びができるようになりたいけれども今は縄跳びもできない状態だとします。

ここでのゴールは2週間後に2重跳びという明確な目的がありますので、そこへ向けて計画を立てるようにしていきます。

簡単に書くと、

1~3日程度:なわとびに慣れる、跳ぶ練習をする(跳び方について動画や本をみて学ぶ)

4~6日程度:前跳びを10回程度跳べるようにする。

7~9日程度:前跳びを問題なく何回でも飛べるようにしていき、2重に回すようにしていく。

10~11日程度:高いところからジャンプをして2重跳びをして感覚をつかみ練習を積み重ねる。

12日目:2重跳びが1回でもできるまで練習をする。

これはわかりやすく縄跳びで目標を設定しましたが、ゴールへ向けて3日程度に目標を分割。

そこからさらに細かく目標を設定していき、できなかったことは調整をかけるというように目標を設定してみましょう。

保育士資格取得のための実習目標のまとめ

保育士の資格を取得するには3度の実習が必須となっています。

そのため、各実習別のねらいや目的を理解しておきましょう。

保育実習Ⅰ

1,保育所、児童養護施設などの役割や機能を具体的に理解する。

2,観察や子どもとのかかわりを通して子どもへの理解を深める。

3,既習の教科の内容を踏まえ、子どもの保育および保護者への支援について総合的に学ぶ。

4,保育の計画、観察、記録および自己評価などについて具体的に理解をする。

5,保育士の業務内容や職業論理について具体的に学ぶ

居住型児童福祉施設等及び、障がい児通所施設などにおける実習の内容

1,施設の役割と機能

2,子どもの理解

3,養護内容・生活環境

4,計画と記録

5,専門職としての保育士の役割と倫理

保育実習Ⅲ(保育所以外の実習)の目標

1,児童福祉施設など(保育所以外)の役割や機能について実践を通して、理解を深める。

2,過程と地域との生活実態にふれて、児童家庭福祉および社会的養護に対する理解をもとに保護者支援、家庭支援のための知識、技術、判断力を養う。

3,保育士の業務内容や職業論理について具体的な実践に結び付けて理解する。

4,保育士として自己の課題を明確化する。

(参考元:保育士養成における施設実習の事前学習

この辺りは大事なポイントとなってきますので理解をしておきましょう。

施設実習へ行った後はお礼状を出そう

たぶん学校から実習へ言っている方は必ず言われると思いますが、実習へ行った際には必ずお世話になった実習先へお礼の手紙を出すよにしましょう。

その目的としては2つあります。

1つ目はあなたが実習へ行ったことにより職員の方は時間を使ってあなたのことを指導してくれた形となっています。

もちろん自分は仕事をしながら実習生であるあなたの面倒も見てくれていますので職員さんへのお礼は必ずお伝えするようにすべきです。

そして2つ目の目的は学校から行っている場合に意味があるのですが、あなたが実習をさせてもっらった先に今後あなたの学校の後輩たちがお世話になります。

そのため学校としてもあなたの実習先とつながりを持っておきたいというのが本音となります。

2つの目的があって実習先へお礼状出すことになりますので理解をしておきましょう。

これは保育士だけではなく、教員になるための学校、医師、看護師、栄養士、救急救命士などあらゆる施設の実習へ行った際にお世話になった方へ感謝の気持ちを伝えましょう。

実習のお礼の例文

もちろん出さなければならないのはわかっているけれども、お礼状ってどんなことを書けばよいのかわからない・・・。

そんな風に悩む方も多いと思いますので、実習へお世話になった際に出すお礼状の書き方と例文について紹介をしていきましょう。

まず、名称は必ず付けましょう。

その施設名の母体(社会福祉法人やNPO法人など)、そこに実習をしていただいた方の役職とお名前を書くようにしてください。

実際にお世話になった実習先の相手にもよりますが、私は施設長と実際に現場でお世話になった方々へ2通送りました。

もちろん学校からのぢ指導もあると思いますが、個人の場合は粗相のないよう、失礼のないように送ることをオススメします。

では、本題の例文について書いていきましょう。

社会福祉法人○○学園 園長○○様
拝啓
時下、皆様にはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
この度は◯◯日間にわたり実習の機会を与えて頂きましてありがとうございました。
ご多忙中にもかかわらず、大変貴重な経験をさせて頂きましたこと心より御礼申し上げます。
学校では実際になかなか学ぶことのできない実際に子供と接する機会や保護者の方と実際にお話をさせていただく機会をいただき、学ぶこととは違い実際に「子供の気持ちを汲み取る」「保護者とコミュニケーションを図り関係と築く」ことの難しさと大切さを学ぶことができした。
子供たちは大人のように上手に言葉で表現したり、うまく伝えたりすることができませんので、私たち大人がいかに子供の言いたいことを汲み取ることができるか?
そのために、子供と日ごろから関係作りをして信頼をしてもらうかという点の重要さを学びましたし、先生方の関り方や対応の方法は非常に勉強になりました。
悩んでいる私に「子供と心と心で接しなさい」「子供は本心を見抜くのでピュアな気持ちを持ちなさい」という先生の言葉が私の宝物になりました。
今回の実習が私にとって何事よりも得難い経験になったことは間違いありませんし、○○資格の取得へをして早く現場で一人前の先生になりたいという気持ちがより増しました。
この実習での経験を活かし、より一層自分を磨いて参りたいと存じます。
取り急ぎお礼を申し上げたくお便りを差し上げました。
このたびはご指導をいただき本当にありがとうございました。
敬具
平成〇〇年○○月○○日
○○大学○○学科○○科(名前)

このような形の例文になります。

縦書きの便せんに書いて送ることが基本となりますので、お礼の気持ちを込めて実習が終わったらすぐに送付をするようにしましょう。

日付に関しては、本文よりも2〜3文字分下げて書きますし、手紙の場合には、日付に用いる「年」は西暦を使わずに元号を使いましょう。

生年月日ならば「昭和」や「平成」が正しい書き方となりますね。

 

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