児童養護施設で働くには資格が必須?職員の給料と求人情報

児童養護施設と聞くとどんなイメージをもちますか?

おそらくいろんなイメージを持つ方も多いですが、日常でみたり関わったりする機会は少ない施設であるともいえます。

そんな児童養護施設への子供の入所理由や現状。

そして、児童養護施設で働くための資格に求人、給料など一般の人ではわからない児童養護施設について書いていきましょう。

ちなみに私は保育士の施設実習の際に児童養護施設で実際に子供達と2週間過ごすことになりました。

その経験も踏まえて書いていきたいと思います。



児童養護施設で働くには資格は必須?子供たちの入所理由と現状

児童養護施設についていろいろと書いていこうと思っているのですが、まず知っておかなければならないことが「児童養護施設とは?」と言う点になります。

そもそも児童養護施設とはどのような施設なのでしょうか?

児童養護施設とは、「何らかの事情で保護者の元で生活できない子どもたち」が入所をしている施設です。

この「何らかの理由」というのがポイントで入所の理由にもなります。

入所の理由は子供によって様々なのですが、以下のような理由があります。

・親と死別した。

・長期入院をして誰も見てくれる人がいない。

・逮捕をされて表の世界にいない。

・経済的に困窮で子供を育てられない。

・虐待されているため親と住むのは危険であるため保護をしている。

このようになっており、死別、長期入院、逮捕に関しては親がいなかったとしても代わりに育てられる祖父母や親族などがいる場合にはこれは適用になりません。

あくまでも「誰も育てられない現状」「子供に危険がある」という場合のみ児童養護施設への入所理由の対象となるのです。

ちなみに私が施設実習へ行った際には「虐待」「経済的な困窮」「逮捕された」の3つの理由で10名ほどの子供が生活をしていました。

施設数は603カ所で定員は32,613名、入所児童数は27,288人となっており平均入所年数は4,9年で10年以上在籍をしている子供が13.8%と比較的長く入所をしている子供が多いイメージです。

(参考:厚生労働省H28年10月家庭福祉課調べ「社会的養護の施設等について」)

児童養護施設への入所年齢と現状

児童養護施設はどんな年齢でも入所できるわけではなく、一定の年齢が定められています。

一般的にいわれているのは「1歳~18歳まで」の入所施設であるといわれていますが、0~2歳までは乳児院へ入所をするため主に2歳くらいから18歳までがいます。

基本的には18歳の時点で退所となります。

そのため、高校を卒業する時期に大学へ進学をする、就職につくということで退所をしなければなりませんが場合によっては20歳までの延長制度もあります。

私の実習をした施設ではちょうど18歳の女の子がおり、これから就職をするという話をしていました。

その当初はその女の子と年齢も近かったため「仕事は何につくの?」「一人暮らしってどんな感じ?」など私と経験したことを踏まえて話をしたことを今でも覚えています。

入所をしている年齢は2~18歳までバランスよくいるイメージですね。

(参考:厚生労働省「H25年児童養護施設入所児童等調査結果 」)

子供達の生活と親の面会

保育園や幼稚園だと一時的に子供たちが来て、帰るというのが一般的なのですが児童養護施設が違います。

あくまでも生活の場であり入所をしている子供にとっては「家」なのです。

そのため、児童養護施設は家庭的な雰囲気が求められますし、各家に職員と先生たちが在籍をしている状態となります。

イメージとしてはマンションがあり1室に5~10人と職員3名という配置となって生活をしているのです。

もちろん中には一軒家がたくさんあるユニットケアと呼ばれる方法を実施している施設もあり、その場合には20名ほどの子供が生活をwしているケースもあります。

入所をしている子供は親と面会をしたり、時には一時的に家に帰ったりします。

あくまでも児童が家庭的な生活に戻ることをサポートする施設なので親元へ帰るのが一番なのですが、面会をすることすらない子供のたくさんいます。

一時帰省が45.9%、面会が23.1%、手紙や電話連絡が12.9%と交流がある子供がいる一方で交流なしが18%と厳しい現状があり交流がない子供はそのまま施設で過ごして自立を目指して生活をしていくことになります。

入所方法と退所方法

退所は簡単で親が子供を受け入れる準備が整っており、施設側も問題ないと判断をすれば子供は親と一緒に過ごすことができます。

また、中には親は受け入れをすることができないため里親が来て子供を受け入れる場合もありますね。

このように親と生活を復帰できる、里親が受け入れてくれる子供はまだよいのですが、中には親も里親も来ずそのまま卒業という形で退所をするケースもあります。

ちなみに誰でも入所ができる施設ではありますが、その際に「児童相談所」の判断が必要となります。

児童相談所は自治体にある子育て支援の窓口へ行けば対応をしてくれ、児童に対してサポートが必要である、子供にとって親と一緒にいるほうが危険であると判断をされた場合には児童相談所の職員が入所までの手続きを行うこととなります。

もちろん緊急なケースが、危険なケースで児童相談所の職員の判断で入所をするケースがあります。

特に虐待は子供の命に危険が及ぶので危険だと判断をされますね。

児童養護施設の費用

ちなみに児童養護施設が費用がかかります。

ただし、親がいる、いないなど子供によって現状もことなるため基本は親の収入によってことなりますが多くの場合は請求ができていない現状もあるようです。

児童養護施設の多くは公費で運営をされているため親から支払いを求めることはあまりないようです。

もちろん子供達にはお小遣いがあったり、食事が提供されたりと当たり前の生活ができます。

児童養護施設で働くための資格と給料と求人 仕事内容

児童養護施設で働いている人は様々な資格を持っている専門家たちです。

施設に置くべき職員は児童福祉法でさだめられており法律では施設長、児童指導員、保育士、個別対応職員、家庭支援専門相談員、栄養士、調理師、嘱託医を配置することとなっています。

また、乳児がいる施設に関しては看護師の設置や他にも事務員、用務員を採用をしている施設もあります。

無資格でも学習の支援職員、各部屋の掃除などの雑務をする職員を採用しているケースもありますが、少なめです。

栄養士や調理師を施設によって配置したり、していなかったりします。

施設によって働く人の資格の有無や配置などは異なるのですが、仕事内容が多岐にわたることから1つの資格を所持している人だけではない現状がありますね。

児童養護施設が生活指導、学習指導、家庭環境の調整等を行いつつ養育を行い、児童の心身の健やかな成長とその自立を支援する機能をもちます。

児童養護施設では、虐待を受けた子どもは59.5%、何らかの障害を持つ子どもが28.5%と増えていて、専門的なケアの必要性が増していますのでより専門性が求められる傾向にあります。

児童養護施設の仕事内容を資格別に紹介

児童養護施設には様々な資格を持つ専門家がいることがわかっていただけたと思います。

その際に大事なことは資格によっても仕事内容はことなりますが、主に子供とかかわることになる資格について書いていきましょう。

保育士、児童指導員:子供が健全に発達していけるように、日常生活を一緒の過ごし日常生活や自立へ向けた支援が仕事で最も子供に近い人たちです。

・嘱託医、看護師:家で対象と崩すのと同じで児童の健康を医療面からサポートします。

家庭支援専門相談員:家族と子供との架け橋となる仕事。家庭環境や親の相談に乗る仕事です。

栄養士、調理師:児童への食事提供を行う仕事ですが、配置していない施設もあります。

事務員、用務員:施設の運営や衛生面で対応をしてくれるお仕事です。

児童養護施設では家庭支援専門相談員が重要で、個別の対応も求められることがありますしデリケートな問題も多いことから臨床心理士の資格や心理学系の大学を卒業していることなどを求められます。

児童養護施設の求人と就職の方法

児童養護施設が意外といろんなところに求人が出ており、普通にハローワークや保育士の転職サイトなどもあります。

そのため、求人を見つけて応募をするという方法が一般的なのですが、注意をしなければならないのは児童養護施設の施設の種類です。

公立と私立がありますので、就職をしたい方によって応募の方法も変わります。

児童養護施設が男性も女性も必要な職場で保育園のように職員がほとんど女性というわけではなく男性の割合も多い職場ですね。

公立と私立の違い

児童養護施設には公立と私立があります。

公立は全国に603施設あるうちのたったの37施設ですがそこへ就職をするためには地方公務員試験をうけて合格をしなければなりません。

ただし、無資格では難しく保育士、教員免許、児童指導員の任意資格などを取得していることが必須といえます。

市区町村によって異なりますが市役所などに勤務をする「一般行政職(事務系)」と「福祉専門職」に分かれて行われるため児童養護施設の場合は福祉専門職になります。

その採用試験を受けた場合には配属は市になるため児童福祉施設以外にも市区町村が持っている施設への配属になりますので保育園や幼稚園へ行くケースもあることを覚悟しておきましょう。

それに対して私立と呼ばれるいわゆる民間の児童養護施設は設置をしている法人の試験を受けることになります。

主な形態は社会福祉法人となっていますので求人サイトやハローワークで求人を見つけて申し込みをしましょう。

公立の場合は年に一回しかチャンスがありませんが、私立の場合は随時募集をしています。

最近は公立は民間移管としておりどんどん私立へ移行をしているので私立の求人の方が多いですね。

児童養護施設の給料はいくら

児童養護施設の給料は公立と私立によって異なります。

普通の保育士と比べると宿直があるため、月給としては少し高めな印象ですね。

公立の給料

公立の試験に受かると地方公務員という扱いになることから、地方公務員の給料表が適用となります。

そのため、新卒でおおむね19万円からスタートとなり平均月収40万円なので年齢を重ねるごとに順調にあがっていきます。

年に2回の賞与はおよそ4か月分となり地域手当、住居手当、宿直手当などが支給をされます。

児童養護施設で安定をして高収入で働きたいならば間違いなく児童養護施設でしょう。

私立の給料

私立は民間であるため施設によって大きくことなります。

勤務形態なども法人に考えによって異なるため一概にはいえませんね。

大阪にある民間の児童養護施設をみてみましょう。

月給は4年大学卒業で基本給が新卒で19万円、短大で18万円となっており、賞与は5か月分、住宅手当、夜勤手当、宿直手当がついて想定年収が350万円なので保育士の新卒の想定年収250万円を比べると高めな印象です。

試験内容は筆記試験と面接など施設によってことなりますが、おおむね同じような試験内容ですね。

男性保育士は児童養護施設の就職も検討すべき

保育士資格を持っている男性保育士にとって私はおすすめの職場といえます。

子供と関われて、しかも密接にかかわることができる職場といえます。

また、保育園へ就職をした保育士のほとんどは「給与」で悩み結婚をあきらめたり、一般企業へ就職したりします。

しかし、児童養護施設は公立も私立も基本給与の水準が高めですので給料で悩むということは少なく、キャリアも積んでいけば未来もある職場ですので就職先の選択肢としては良いですね。

児童養護施設で働くには資格は必須?のまとめ

児童養護施設について書いてきました。

あまり表には出てこない施設名ですが、実は生活をしている子供は多くそれを支えている職員もたくさんいます。

保育園とは違いより密接にかかわる職場であるため子どもたちと近く、本当に家族のように過ごせる職場ですね。

保育士資格を持っている人にとって就職先は保育園と思いがちですが、児童養護施設という選択肢もありますのでこれから就職を考えている方はぜひ検討をしてみましょう。

特に男性保育士はやりがいも大事ですが、待遇面もしっかりと見据えるべきですね。

ただし、保育園の子供達とは違い様々なケアが必要な子供もいますし益々これから注目をされる仕事だということは間違いありませんね。

 

須藤 崇代表

投稿者プロフィール

保育士と介護福祉士の資格を持っています。

【経歴】
保育介護の専門学校卒業 → 公立保育園の臨時職員 → 私立の民間保育園で現場の保育士 → 大手塾のインターナショナルスクール開園&マネージャー → 別会社のインターナショナルスクール園長&幼児教室教室長。

現場の保育士を8年経験をし、その後は認可外保育園であるインターナショナルスクールの開園や運営、管理職などをしてきました。

※幼児教室の教室長もしてきて小学校受験の指導&合格実績あり

保育コンサル、保育組織改善、子育て相談など子供関係の仕事やっています。

他にもアフィリエイトで実績があり、ブログ運営などにも精通しておりWordpressでホームページも作れますし子育て関係のライターもできます。

保育×子育て×WEBという3つの知識持っています。

https://banbi-no.com

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現在37歳で関西の奈良県に住んでおり、小学生の娘も2人いるお父さんで最近はキャンプにハマっています。

元男性保育士で認可保育園で働いた経験、認可外保育園の立ち上げ、集客、営業、管理職などもしてきた異色の保育士。

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