4歳児の特徴と発達と遊び!集団行動が保育指導案の重要ポイント

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4歳児の特徴と発達がわかりますか?

4歳児というのは保育園や幼稚園では「年中クラス」と呼ばれる上から2番目のクラスです。

3歳児のころと比べると赤ちゃんらしさというものはなくなってきており、どちらかといえば小学生に近くなってくる印象です。

この時期になると身長も100cmを超える子供も出ててきますし、体重も15kgとかなり重たくなってきます。

そんな4歳児は年長へ向けてより成長をしていく時期となっており生活習慣においては自立もほぼ完了をしていることから子供の成長をより加速するためのクラス運営が求められます。

この記事では4歳児の特徴や発達、保育のポイント、クラス運営を進めていく上で気を付けるべき点がわかります。



4歳児の特徴と発達と遊び!集団行動が保育指導案の重要ポイント

では、具体的に4歳児の発達と特徴についてまとめていきます。

保育所保育指針では「おおむね5歳」という分類にはいりますのでそこの部分を紹介していきます。

幼児クラスになり言葉も巧みになりますが、まだまだ甘えたい子供も多いとてもかわいいクラスです。

しかし、できることも多いのでいろいろなことをさせてあげるとどんどん吸収をしてくれる楽しさもある年齢ですので保育士としては見守る姿勢が大事です。

育児は反抗期もあるため大変な時期ですが保育園では先生の言うことはよく聞く年齢だといえます。

おおむね5歳の特徴と発達【4歳児のくくり】

基本的な生活習慣は身につき、運動機能はますます伸び、喜んで運動遊びをしたり、仲間と共に活発に遊ぶ年齢です。

言葉によって共通のイメージをもって遊んだり、目的に向かって集団で行動をしたりすることが増えてきます。

さらに、遊びを発展させ楽しむために、自分たちで決まりを作ったりします。

また、自分なりに考えて判断をしたり、批判する力が生まれケンカを自分たちで解決しようとするなど、お互いに相手を許したり、異なる思いや考えを認め合ったりといった社会生活に必要な基本的な力を身に付けていきます。

他人の役に立つことをうれしく感じたりして仲間の中の一人としての自覚が生まれます。

そのため、当番活動などを始めるには最適な年齢といえます。

たとえば、朝の会でのあいさつ係やお茶を入れるもしくは配る係、植物などに水をやる係などいろいろな係を当番制にしてみるととても喜ぶ年齢です。

また、席もグループにすることでグループ活動も取り入れられますのでクラス運営の中で絶対に取り入れておきたい保育のポイントといえます。

→ 5歳児の特徴と発達!年長児の自覚と小学生へ期待が保育のポイント

4歳児の特徴は4選!基本的生活習慣の確立が重要

起床から就寝に至るまで生活習慣に必要な行動のほとんどを一人でできるようになります。

大人に指示をされなくても一日の生活習慣の流れを見通しながら次に取るべき行動がわかり、手洗い、食事、排泄、着替えなどを進んで行おうをします。

また、共有物を大切にしたり、片づけをするなど自分で生活の場を整え、その必要性を理解するようになります。

他にも自分にことだけではなく、人の役に立つことが誇らしく感じられ、進んで大人の手伝いをしたり、年下の子供の世話をしたりするようになります。

こうした中で相手の心や立場を気遣っていく感受性を持つようになります。

体力もついてくることから個人差もありますが睡眠時間もだいぶ短くなってきますので午睡などは「寝なくてもよいけど静かにしよう」など約束をするときちんと守ろうとする力が身につきます。

食事に関してお箸もほぼ自立をしており食べる時間も短くなりますし排泄に関しても自分で尿意や便意をもよおすと行くようになります。

1.運動機能の高まり【遊びは広がる】

運動機能はますます伸び、大人が行う動きのほとんどができるようになります。

縄跳びやボール遊びなど体全体を協応させた複雑な運動をするようになるとともに、心肺機能が高まり、鬼ごっこなど集団遊びなどで活発に体を動かしたり、自ら挑戦する姿が多くみられるようになります。

手先に器用さも増し、小さなものをつまむ、ひもを結ぶ、雑巾を絞るといった動作もできるようになり、大人の援助によりのこぎりなど様々な用具を扱えるようになります。

運動機能の高まりは、子供の自主性や自立性を育てていきます。

2.目的のある集団行動【遊びも充実】

5歳を過ぎると物事を対比する能力が育ち、時間や空間などを認識するようになります。

また、少し先を見通しながら目的を持った活動を友達と行うようになり、仲間の存在がますます重要になります。

そして、目的に向かって楽しく活動するためには、それぞれが自分の役割を果たし、決まりを守ることが大切であると実感をしていきます。

こういった集団活動の中で言葉による伝達や対話の必要性が増大し、仲間とも話し合いを繰り返しながら自分の思いや考えを伝える力や相手の話を聞く力を身に着けていきます。

主張のぶつかり合いやケンカが起きてもすぐに大人に頼らず、自分たちで解決しようとする姿が見られるようになります。

その結果、仲間の中で新たな目的が生じ、それぞれの子供の役割に変化や発展が見られるなど、集団としての機能が高まってきます。

3.思考力の芽生え

子供はそれまでの経験や日々の生活を通して、自分なりに考え、納得のいく理由で物事を判断する基礎を培っていきます。

また、納得できないことに対して反発をしたり、言葉を使って調整するなどの力が芽生えます。

自分の意図が伝わらず仲間から批判をされたり、悔しい思いを経験することもありますが、そうした経験が子供の思考力の基礎を育てます。

そして、自ら考えながら、自分の気持ちをわかりやすく表現したり、相手の気持ちを聞く力が育つことを通して、子供は、次第に相手もを許したり、認めたりする社会生活に必要な基本的な力を身に着けるようになります。

4.仲間の中の一人としての自覚

集団の中での活動の高まりとともに、子供は仲間の中で様々な葛藤を経験しながら成長します。

そして一人一人の成長が集団の活動を活発なものに変化させ、そのことにより、個々の子供の成長が促されていきます。

子供は次第に仲間が必要であることを実感し、仲間の中の1人として自覚が生まれ、自分への自信と友達の親しみや信頼感を高めていきます。

→ 異年齢保育の難しさとメリットデメリット!ねらいと縦割保育の遊び方

4歳児の保育のポイントは反抗期の理解!特徴を理解しよう

4歳児の保育を進めていく際に知っておきたいことは「4歳の壁」です。

何でも自分でできるため何でもついつい任せてしまいがちなのですが時間や空間の認知、他者との区別や気持ちを理解するなどはまだまだ不十分で完璧なものではありません。

そのため、成長の過程でうまく感情をコントロールすることができず急にかんしゃくを起こしたり、泣いたり、反抗をしたと思ったら急に甘えてきたりと心の中で葛藤が起こることがあります。

これが「4歳の壁」と言われるもので保育園ではあまりないのですが家で良く見られるような症状で育児ではイヤイヤ期を呼ばれている魔の2歳児がを終わってホッとしていると訪れます。

反抗をする姿としては「口答えをする」「悪い言葉を使う」「自分の要求が通らないと泣く、暴れる。ふてくされる」などの姿もあらわれます。

4歳児の反抗的な姿の特徴は?

反抗期の姿と箇条書きにしていきましょう。

・「バカ」「あほ」などダメな言葉を使う。

・わがままになり、自分の要求を通そうとする。

・「今からやろうと思っていた」など保育士や親に反抗的な態度をとる。

・指示をされると嫌がったり、話を聞いていないふりをしたり無視をしたりする。

・保育園や幼稚園に行くのを嫌がる。

・たたくなどの暴力行為がでてくる

こんな風に他の年代ではなかったような行動が見られますが、成長の過程で一時的なことですが保育をしていく中では認めることも大事ですし、威圧的に怒ったり叱ってはダメです。

大人なので育児も保育もイライラせずに冷静に対処をしましょう。

また、時には要求を受け止めて子供の気持ちの安定を測りバランスを取るようにして上げてほしいですし子供の言葉には耳をかたむけるようにしてあげると良いでしょう。

イライラすることもありますが、気持ちは落ち着けて話をするようにしましょう。

→ 子育ての悩みイライラすること!仕事との両立に疲れた時の対処法5選

ルールやマナーを教える

保育をしていく中で子どもの言葉に耳を傾けてゆったりとかかわる時間を取ることは大事です。

忙しくしており先生も適当に「ハイ」「わかった」と答えると敏感な4歳児は「先生は話をきいてくれない」と見透かして信頼関係が崩れることもありますんので注意をしましょう。

また友達との関係もできての楽しく過ごせる反面、仲間外れにしたり、けんかや言い合いがおこることもしばしば。

そのため「仲良く遊ぶためにはどうすべきか?」「順番はなぜ守らなければならないのか?」「おもちゃを片付けなかったらどうなるか?」など子供と一緒に考えてみんなでルールやマナーについて学ぶということは大事なポイントといえます。

うるさいクラスが特徴の4歳児

4歳児はうるさいといわれることも多いのですは、これは外言と内言がまだうまく使いわけられないからです。

外言とは誰かに向かって話すことで内言とは心の中で話をすることで表には声は聞こえません。

4歳児はこの内言が育っていないためすべて口にだすためうるさいといわれます。

例えば「○○ちゃんこれしよっと」といって遊んだり、「トイレいってこようかな」といってトイレにいきます。

こんな風にすべての言語を外に出してしまうためクラス内がうるさいとよく言われますね。

絵本は長文が理解できるようになる

絵本はだいぶと長い物語でも聞いてくれますし、想像力もついてきますので劇遊びへも繋げられます。

発表会などになると言葉のやり取りもできるので本格的な劇へと持っていけるメリットはありますね。

絵本のおすすめは「こんとあき」「くれよんのくろくん」「そらまめくんシリーズ」など物語になっているものを喜んで見てくれます。

ちなみに私はくれよんのくろくんの劇を4歳児ではやりましたが、内容も理解しやすいのでおすすめですよ。

遊びは集団を取り入れよう【ルールのある遊び】

遊びはルールのある遊びを取り入れましょう。

例えば、鬼ごっこでもタッチをされると凍らなければならない氷鬼や、鬼が言った色をさわる色鬼などアレンジをした鬼ごっこは楽しめます。

また、サッカーなどスポーツ系もたのしめるようになってきます。

室内だとフルーツバスケットやチームで競争、連総ゲーム、ハンカチ落とし、じゃんけん列車など簡単なルールのある遊びだと楽しめますので取り入れていきましょう。

4歳児は中堅の先生にクラス担任をさせよう【遊び方も大事】

これは管理職をしてきた私も見解なのですが、2~3年程度保育士をして勤務をしてきた先生をクラス担任にすることに向いています。

その理由は2つあります。

・自分で決定をする力を養う。

・計画的に仕事を進める力とクラス運営について学ぶ。

2~3年目となるとどこの保育園でもある程度育ててきた年齢となりますのでそろそろクラス担任のリーダーを持たせようかなという年代です。

しかし、年長になると責任も重たい。

かといって、3歳児は生活習慣の自立や友達関係を作っていくという点で難しいのですが4歳児はその間になる年齢なので中堅の先生に持たしやすい年齢といえます。

自分で決定をする力を養う

まず保育士を成長させるためには「決定権」を持つことは大事です。

これは社会人でもそうなのですが、小さな事柄でも自分で決定をしなければならないとなると責任感が芽生えます。

もちろん相談役として主任はいるのですが基本的に1人担任になることからいろいろな制作で作るものから、月の歌、カリキュラムまですべて行うことになります。

結果的には自分でなんでも決めることにより判断力が見につき、失敗をしたとしてもそれも成長の糧となります。

しかし、中堅だと下の先生を育てる余裕まではありませんのでちょうどよいです。

クラス編成としては、中堅の先生をクラス担任においてベテランのパートの先生を補助に着けるなどするとクラス運営をしてやりやすいでしょう。

私も保育士3年目でクラスのリーダーは2歳児でしたが、4年目は4歳児で20名の一人担任でしたが決めることをいろいろと経験したおかげで保育の現場での的確な判断力がついたと思います。

計画的に仕事を進める力とクラス運営について学ぶ

クラスの責任者は自分なので計画的に進めていかなければすべて自分の首をしめることになります。

すると、嫌でも自分で進めていかなければなりませんので計画性が見につきます。

また、自分が責任者になることから保護者対応から子供一人一人も成長に関しても自分で進めていかなければなりませんので計画性やクラス運営についても思考錯誤してすすめていくことになります。

しかし、もちろんいろいろな壁にぶつかることもありますのでベテランのパートの先生を付けると良いでしょう。

またなぜ少人数の担任を選ぶのかというと他にリーダー格の先生が下について成長をさせてもらおうと思った際にはどうしてもその先生に確認をしたり、気を使ってしまうために成長をしない可能性があると言うことです。

中堅の先生になるとそんなに簡単に途中退職などもしないと思いますし、保育園の先のことも見据えて育てるためにも担任のリーダーを持たせてみましょう。

→ 保育の週案/月案/日案の指導案の書き方のコツ!ねらいと目標が重要

4歳児の特徴と発達のまとめ【ルールのある遊びを取り入れよう】

4歳児は反抗期があったりして難しい年代ですが、成長も著しい年齢となっており保育士としてのどんどんいろんなことにチャレンジしたくなる年齢でもあります。

お兄ちゃん、お姉ちゃんと思ってしまうのですが体の成長とは裏腹に心の面では未熟な点も多い年齢なのでとてもデリケートで繊細な年齢とおもっておきましょう。

保育士としては子供の声にはしっかりと耳を傾けること。

また、子供自身に考えされたりグループでの活動なども取り入れ仲間としての意識を芽生えさせていきましょう。

4歳児の保育をするならば3歳児と5歳児の発達も理解をしておくと保育がより深くなるので子供の発達をよく理解しましょう。

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