戸外遊びのねらいとは?保育園で重要なお外遊びを学年別に解説

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戸外遊びのねらいは何にしていますか?

保育園では毎日当たり前のようにある戸外遊びですが、年齢ごとのねらいがあります。

もちろん思い切り体を動かしてストレスを発散させるという意味もありますが、それ以外にもねらいを持って遊ばせることも大事ですね。

この記事では戸外遊びのねらいや年齢ごとのおすすめの遊び、戸外遊びの注意点がわかります。



戸外遊びのねらいとは?保育園で重要な外遊び

戸外遊びは何と読むかというと読み方は「こがいあそび」「とがいあそび」と読まれます。

いずれも問題はなく「外で遊ぶこと」がわかれば問題はありません。

戸外遊びは子供達が健やかに外で遊べるようにすることを目的としているもので、保育所保育指針には以下のように定められています。

・周囲の様々な環境に好奇心や探求心を持って関わり、それらを生活に取り入れる力を養う。

・季節により自然や人間の生活に変化のあることに気づく

(引用:厚生労働省「保育所保育指針」)

このように保育所を管轄している厚生労働省からも戸外遊びに関する明確なねらいが出ているのです。

戸外遊びのねらい4選!保育に活かすことが重要

保育士や保育園も戸外遊びに関してねらいを持っています。

それは現実的なことで戸外遊びをすることによりさまざまな効果を得られるためですね。

体力作り

戸外に出て思い切り走ったりすることで体力作りの役割を担っています。

身体の発達のためには太陽のひかりにあたり、毎日運動をすることで体力がついてきますね。

コミュニケーション能力を養う

戸外遊びを通していろいろな人と接することが多いです。

友達、先生、他のクラスの友達、近所の人など様々な人に出会うことにより自然とコミュニケーション能力が身に付くのです。

散歩へ出かけたときに挨拶をさせるということは大事な機会と言えますね。

感覚を養う

戸外遊びで体を動かしたり、遊んだりすることで視覚、聴覚、触覚といった全身の感覚を養うことができます。

中には裸足保育をしているところもありますが、戸外を裸足で走ることにより足の裏の感覚も鍛えられます。

人格の形成

戸外に出ることで四季折々の季節の移り変わり、そこで暮らす人たちの変化、出会いなど子供たちの人格を形成していく上で大事な要素があります。

このねらいは各年齢関係なく、保育園の子供達全体といえます。

最近は園庭がなく近隣の公園へ遊びにいく保育園もありますが、その時の上記の4つは意識しておきたいですね。

戸外遊びのねらいとおすすめの遊び【年齢別に解説】

では、次に年齢別の狙いとおすすめの遊びを書いていきます。

保育園には様々な年齢の子どもがおり、年齢によって楽しむ内容やねらいも変わってきますので、年齢ごとに書いていきます。

0歳児・1歳児の戸外遊びのねらい

この年代は個人差が大きな時期です。

そのため、幅広い対応と月齢別の対応が求められます。

寝ているだけの赤ちゃんから歩けるようになる赤ちゃんまで幅広いですが、戸外遊びが好きな子供は多いものです。

1歳児になってもそこまで差があるわけではありませんが活動量が増えてきますので乳児のクラスとしてのねらいを持ちましょう。

・戸外で遊ぶことを楽しむ。

・外気の触れ、季節の移り変わりを感じる。

・探索活動を楽しみ、大人と一緒に発見したことを喜ぶ。

0歳児と1歳児におすすめの戸外遊び

この時期は友達と接するというよりは一人遊びを十分させたい時期です。

そのため一人遊びや保育士などの大人との関係性が大事な時期です。

・日光浴をし、安心した環境でハイハイを楽しむ。

・いろいろなものを見て感じる。

・簡単なボール遊びをする。

・砂遊びで手の感覚を養う。

・先生と一緒に季節のものに触れ感じる。(落ち葉、水、氷など)

0歳児だとまずは太陽の光に浴びて肌を強くすることが大事ですし、いろいろなものに興味を持つ時期です。

ボールを転がしたり、砂遊びで思い切り遊ぶなどの機会を設けてあげましょう。

→ 小児の発達段階の特徴と表 遊びや課題は年齢によって異なる

2歳児・3歳児の戸外遊びのねらい

この年代になると1歳児とは違い運動機能の発達や行動範囲も劇的にひろがります。

走る、跳ぶなどの運動もできますし、手先の器用さ、言葉の理解度、友達関係が広がるなど乳児の子供とは違った面白さがあります。

簡単なルールの遊びもわかりますし、一人遊びから徐々に少人数のグループの遊びへとつながっていく時期だといえますね。

・戸外で思い切り体を動かし、外で遊ぶことを楽しむ。

・簡単なルールのある遊びを楽しむ。

・散歩では近所の人や保育園以外の人に挨拶をする。

自分以外の人に興味を持つ時期ですし、人格形成の観点でも挨拶をする、関わりをもつということは大事ですね。

2歳児と3歳児におすすめの戸外遊び

一人遊びから徐々に少人数でのグループ活動になってくる時期です。

そのため、一人遊びをさせる時、グループで遊ぶときと分けてあげても良いでしょう。

もちろん遊具でルールを守って遊ぶという機会も設けてあげてほしい時期です。

・しっぽとり。

・だるまさんが転んだ。

・なべなべそこぬけ。

・先生が鬼になる鬼ごっこ。

・散歩では片道10~15分くらいは歩けるような場所へ行く。

・なべなべ底抜けのような簡単なわらべ歌遊び。

簡単なルールの遊びを毎日戸外遊びの時に入れてから自由に遊ぶという方法もありです。

私は3歳児の担任をしていた時は最初の5分はルールのある遊びをしてから自由遊びに切り替えていましたが、クラスとしてまとまりをもたせることに成功をした経験があります。

4歳児・5歳児の戸外遊びのねらい

4歳児、5歳児なると運動機能は3歳児のころと比べると飛躍的に伸びており、言葉も巧みになる時期です。

友達や集団ということも理解できる時期ですので戸外遊びの中でも集団遊び、人間関係を学ぶ機会を設けると良いでしょう。

遊びの簡単なものから少し難しいものにしたり、子供達でアレンジをしたりすることも多いですね。

・遊びを通してコミュニケーション能力を育む。

・グループで遊ぶことを楽しむ。

・人の意見も聞き入れ、時には我慢をすることも覚える。

・集団でルールのある遊びを楽しむ。

・下の子供の面倒も見れる。

こんな風に保育園での年中、年長児になるとできることも増えますし、保育園で育っている子供は下の子供にも優しくできますのでそこの力を伸ばしてあげたいですね。

4歳児と5歳児におすすめの戸外遊び

4歳児、5歳児になると簡単なルールではなく、ある程度難しいルールのある遊びもできます。

・鬼ごっこのアレンジ(氷鬼、色鬼、バナナ鬼など)

・サッカーやドッヂボールなどのボール遊び(4歳児はころがしドッヂからはじめて見る)

・散歩では片道20~30分くらいかかるところも大丈夫。

・大型遊具でルールを守って遊ぶ。

・けいどろ(警察と泥棒)

・はないちもんめなどのわらべ歌遊び。

こんな風にルールのある遊びを積極的にいれましょう。

4歳児と5歳児はルールを教えていく時期です。

また、3歳児とは違って言葉やルールの理解度も進んでいる時期ですので、子供達の様子をみていろいろと取り入れてみましょう。

ボール遊びも積極的に取り入れていきたいですし、年長になれば縄跳びを取り入れてみると良いですね。

→ 縄跳びの長さの調節する方法3選!幼児と小学生が短くするコツ

戸外遊びの意味と6つの注意点【ねらいを保育士は理解しよう】

次に戸外遊びの意味と注意点について書いていきます。

戸外あそびの狙いについてはわかっていただけたと思いますが、戸外遊びをさせる意味はねらいとよく似ています。

保育士がただ遊ばせるだけでは意味もねらいもありません。

そのため、日ごろから戸外遊びでも意味やねらいを持つことは大事です。

私は一か月のテーマを決めて週ごとに遊びを取り入れるようにしていました。

指導案に書き込めばそれを意識してやることで意味のある戸外遊びになりますので、ただ遊ばせているだけという先生は意識を変えてみましょう。

保育の質が上がりレベルアップできますよ。

次に戸外遊びの注意点について書いていきます。

1.怪我や事故には気を付ける

2.太陽に当たる

3.夏は熱中症や日焼けに注意

4.散歩は不審者への対応も考える

5.薄着にしてたくさん動けるようにする

6.事前に危険なものがないかをチェック

1.怪我や事故には気を付ける

まず、怪我や事故には気を付けましょう

園庭でも日々危険がありますし、散歩へ出ると事故にもつながる可能性があります。

そのため、保育士は日ごろから遊ぶ場所の点検や散歩へ行くときには先生の人員を多くするなどの対処をしましょう。

戸外で遊んでいるとこけたり、すりむいたりすることはありますその程度ならば問題はありませんが、大きな事故や怪我にはつながらないにしてください。

2.太陽に当たる

子供は毎日、日光や太陽にあてるようにしてください。

その意味と狙いは「肌を強くする」「ホルモンの分泌を図る」など太陽に当たることによるメリットがたくさんあります。

子供にとっては成長をしていくために太陽が必須ですので毎日浴びることができるようにしましょう。

3.夏は熱中症や日焼けに注意

夏は熱中症や日焼けに注意をしましょう。

先ほど、太陽に当たることは大事だと言いましたが夏は避けるようにしておきましょう。

陰でも十分日光浴はできますので水分補給をしっかりとさせる、日陰で遊ばせる、時間は短くしておくなど無理をしないようにしておきましょう。

→ 日焼け止めは子供にも効果がある?紫外線を避ける塗り方と予防法

4.散歩は不審者への対応も考える

散歩へ行くと気を付けておきたいのが不審者です。

今の世の中声をかけてくれたとしても良い人ばかりではありません。

危険はつきものですし、どんな人がいるのかもわかりませんので気を付けておきたいものです。

もし、変な人が来たらすぐに園へ帰る、避けて違う公園へ行くなど先生自身が子供たちの身を守ってあげてください。

5.薄着にしてたくさん動けるようにする

戸外へ遊びに行くときには薄着にしておきましょう。

子供達は大人と違い体の新陳代謝が良いので汗をたくさんかきます。

厚着にすると動きにくいですので、薄着にしてたくさん遊ばせてあげてください。

汗をかいたら着替えさせるようにし、風邪をひかないように声掛けをしましょう。

6.事前に危険なものがないかをチェック

園庭や散歩先の公園では危険なものがないかを先生たちがチェックしましょう。

・タバコや電池など飲みこんで危険なものはないのか?

・遊具の木の部分はチェック、濡れていないかも確認。

・犬のふんやごみは落ちていないか。

最初に先生たちがきちんとチェックをした上で遊ばせるようにしてください。

戸外あそびの気になる疑問!ねらいと一緒に大事なことも理解

戸外あそびの気になる疑問!ねらいと一緒に大事なことも理解戸外遊びのねらいについて書いてきました。

遊ぶことは大事ですが、終わったあとや気を付けることもありますので、書いていきましょう。

遊んだあとは手洗いうがいと水分補給を徹底する

清潔や衛生の部分で手洗いとうがいは大事です。

子供達にとって大事なことなので、戸外遊びが終わったら手洗い、うがいの習慣を身につけましょう。

また、遊んだあとの水分補給もわすれないようにしておき、夏はこまめに水分補給を促しましょう。

戸外遊びの時間はどれくらいが理想?

戸外遊びの時間ですが、日常の保育もありますが毎日最低でも30分を2回は目指したいですね。

子供達は戸外遊びから学ぶことが多いです。

そのため、午前と午後に遊べる時間を設けてあげてほしいですし、午前中は思い切り自由遊びの時間を1時間確保しても問題ないでしょう。

子供との接し方が保育士は重要

戸外遊びで気をつけたいのは先生の接し方です。

保育園に多い残念な例は「先生は見ているだけ」のパターンです。

もちろん怪我をされては困る気持ちもわかりますが、先生は子供と関わって接してあげてほしいと思いますね。

一緒に遊ぶ、遊びながら子供の成長や発達を確認するという作業は必要ですので、毎日いろんな子供と遊んでほしいと思います。

書類とかやりたい気持ちもわかりますけどね!

戸外遊びのねらいを年齢別に解説のまとめ【子供の成長を考えよう】

この記事では戸外遊びのねらいについて書いてきました。

年齢別に書いてきましたが、子供達が何よりも安全に楽しくあそんでほしいと思います。

そこには保育士という子どもにとっての環境があり、子供に最適なねらいや環境を提供できるのかが保育士の腕のみせどころですよ。

戸外遊びのねらいがわからない、年齢別にどのようなかかわりをすればよいのかわからないという方は参考にしてくださいね。

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