保育の指導案(週案、月案、日案など)指導案での書き方は難しいですよね?
これは保育士にとって必要な書類で保育士として働いていく上では絶対に離れられないものです。
もちろん保育園の監査にも必要ですし、質の高い保育をしていくためには必ず用意をすべき書類です。
私の経験上ですが、この指導案がきちんと書けている先生のクラスは子供達の成長や保育の質も高いですが、適当に作っている本のコピペをしている先生は適当な保育になってしまいますので毎週きちんと作りたいものです。
この記事は保育士の週案、月案、日案という指導案の書き方を書いています。
目次
保育指導案の書き方のコツ!週案/月案/日案はねらいと目標が重要
そんな保育指導案ですが、保育園によっていい方も異なります。
私のところでは指導案をいういい方はせずすべて「○○カリ」や「○○案」と言っていましたね。
保育士に主に必要なものは年カリと呼ばれる年間のカリキュラム、月案と呼ばれる毎月のカリキュラム、週案と呼ばれる一週間のカリキュラムとなっていますがいい方はそれぞれ異なります。
保育指導案とは、保育士が担任となっているクラスの保育の目標を定めてそれを具体化するための書類のことです。
目標を設定してその活動をどのようにしていけば最も伝わるのかという点が大事なもので、制作や園庭遊び、クッキングなどいろいろな活動を決定し取り組んでいくことです。
保育指導案や書き方は保育所保育指針の準ずる【週案/月案/日案】
しかし、各クラスの保育に合わせて活動を含めると世の中の保育園の運営はうまくいきませんし、バラバラの保育になってしまい子供の健やかな成長にならないため保育園を管轄している厚生労働省から「保育所保育指針」となるものが定めらえています。
その保育所保育指針の考えをもとに保育の指導案を作成しなければならず、そこに書いてある姿を目指すことが保育園と保育士の役割といえます。
その保育所保育指針をもとに保育の道筋を決めて「保育計画」と作成して評価や反省をしていくのが保育指導案の役割といえますのでとても大事なものです。
保育士さんならば誰もが持っている本なのであまり目を通したことがない人は一度熟読してみる方が良いでしょう。
→ 厚生労働省「保育所保育指針」
しかし、この保育所保育指針は大事なのはわかるのですが実際に読んでみるとすごくわかりにくい表現やざっくりとした表現が多く難しいのも正直なところなので厚生労働省が「保育所保育指針解説書」という詳しい本がありますので参考にしてみましょう。
最初から解説書を読むほうがわかりやすいのでこちらから読んでみることをおすすめします。
→ 基本的生活習慣の5項目とは?小学校にまでの幼児期に確率したい習慣
保育指導案の書き方テンプレート5ステップ【週案/月案/日案のコツ】
保育士になると必ず書かなければならない書類がこの保育指導案なのですが実際に書くとなったときに考えることが「書き方がわからない」「書き方が難しい」「どんな風に書けばよいの?」という疑問です。
私も保育士になった新人のころから3年目の中堅の時期までは本当に苦労をしたことを今でも覚えていますしうまくいかないので苦労もしました。
そんな保育指導案の書き方について書いていきましょう。
保育指導案の書き方の5ステップ【コツは長期から短期】
実は書き方にはいろいろな書き方はいろいろとあるのですが、私が今までにやってきた中で一番簡単で書きやすい書き方について紹介をしていきましょう。
そのコツは「長期から短期へ向けて書く」というものです。
最終的な目標が設定されていないと良いカリキュラムは絶対にできませんので。
長期から短期へより細かい指導案にすると、とても書きやすいのでここから5ステップで書き方を紹介していきます。
1.保育園の方針の確認
まずは大事なことが保育園の方針を確認することです。
これは保育園によって異なっており、宗教教育をしている、異年齢保育をしている、リトミックに力を入れているなど保育園によって理念もあれば考えもことなります。
あなたの考えはいろいろあったとしても、保育士としての考えよりは保育園の考えにそって対応をしていくべきなのでしっかりと対応をしていきましょう。
そこでいかに的確に対応ができるかが大事ですので、保育の指導案を書く前に保育園の理念などの考えをしっかりと理解をしていきましょう。
→ 保育とは?保育方法と種類について!教育とは違い発達を大事にする
2.年間指導案の作成
保育園の考えや理念を理解したらいよいよ年間の指導案になります。
実は保育指導案の最も重要な書類は年間指導案になります。
年間指導案の出来が今後の月案と週案に大きな影響を与えることになりますのでしっかりと作り上げていきましょう。
年間の指導案のコツはねらいはしっかりと作っていくことですがそこで大事なことは柔軟に対応ができるようにしておくことです。
ねらいはしっかり、内容は柔軟にしておくということを頭に入れて作ることをおすすめします。
年間は1年間の目標とねらいから4期(4~6月、7~9月、10~12月、1~3月)の4期に分けて作ります。
そこから月に分けて書いていきますが、月案でより詳しい内容にすればよいのでざっくりとまとめておく程度です。
そこに五領域の点を1年間でどのように学ばせていくのかという点を理解すればよいでしょう。
3.月の指導案の作成
年間の指導案を見て月の指導案を作成していきます。
書き方は年間の指導案で書いてあるねらいを各月に落とし込み、あとは細かく書いていきましょう。
月のねらいと書いて、あとは週ごとのねらいを書きます。
例えば、「色」というねらいを3歳児で持ったとします。
あとは1~2週目で色について絵を見たりして「色を知る」ということをし、3週目から色を使って絵画や制作をしてみる。
4週目に色鬼をして遊んでみるというように色について学ぶということを考えるとこんなイメージです。
これを保育に考えると一か月で「色」を覚えることができた言えます。
月のねらいをしっかりと書き、それを4週間に分けていくというのが月の指導案の役割です。
4.週の指導案を作成
月の指導案をもとに週ごとにねらいを決めていきます。
この週案は子供たちの状況という点も含めやすいので、クラスの先生の考えや独自の目線で取り入れると面白いでしょう。
週案はどの保育園でも最も書くことが多く、実際に書いている保育士さんの多くはこの週案が一番多くクラスの担任で交代で書いたり、順番に書いたりすることもあります。
一週間の中で散歩へ行く日や室内で制作をする日など決めている園もあるのでねらいとどのように組み合わせるのかを考えてみましょう。
5.一日の指導案の作成
最後は日案と呼ばれる一日の指導案になります。
週案で決めた曜日のものをより詳しく書いていくものとなりますので保育指導案の中では最も細かいものとなるか指導案になります。
一日の時間単位でやることを決めることになりますので最もこまかく書けます。
日案に関しては行事などは書くことが多いですし、遠足などは入念にこまかく書かれることもあります。
定期的に見直す
あとは定期的に見直すことは大事です。
指導案は「生もの」と一緒で作った時点が最も新鮮ですが、時間が経過していくと腐っていきます。
そのため、定期的に見直してフレッシュな状態にしなければなりませんのでしっかりと見直しをしましょう。
例えば、3ヶ月に一度見直して軌道修正をする、月に一回クラスで集まって見直すということをやってみましょう。
その際に大事なことは年間指導案から見直すことです。
年間指導案がしっかりとしていれば、月案、週案もしっかりとした書類になりますので定期的に見直していきましょうね。
本を参考にしてみる
しかし、指導案をゼロから作るというのはかなり難しいです。
そのため、保育士向けの雑誌である保育とカリキュラムやプリプリ、ピコロなどの本を参考にして作りましょう。
雑誌はとても細かく書かれていますし現役の保育士さんが作成を監修していますのでとても役立ちます。
ただし、どの保育園でも使えるカリキュラムをなっていますので参考にして自分の保育園に適した形に変えましょう。
コピペで作るのはダメですのであくまでも参考にしてください。
→ 保育雑誌のおすすめ5つの比較と使い方!人気はピコロ?プリプリ?
保育指導案の書き方とは?週案と月案と日案の目的と注意点
保育指導案は保育をしていく上でとても大事な要素を含んでいます。
そもそも、この指導案がなければ子供を見ている先生はただの先生でありプロの保育士ではありません。
子供を見るだけならば誰でもできるのですがそうではなく、保育の指導案に沿って適切に保育をしていくことにより子供の成長をより進めることができるのが保育士の役割と言えます。
そのため、子供の発達をよく理解してから指導案を書く必要がありますね。
子供の発達についてより知りたい方、ちょっと復習をしようかという先生は小児の発達段階の特徴と表 遊びや課題は年齢によって異なるを参考にしてもらうとわかりやすいです。
保育指導案の注意点
目的は子供をより成長をさせていくための書類なのですが、そこで注意をしなければならないといけないポイントもあります。
そこで、指導案を書いていく注意点について紹介をしていきますので書類を書く際には留意してくださいね。
子供の状況の把握と発達の理解
指導案と呼ばれるカリキュラムを組んでいく際に大事なことは「子供の状態」「クラスの様子」「子供たちの発達具合」の把握になります。
特に五領域で見ることは大事なので「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の5つの視点は忘れないようにしましょう。
また、子供の家庭環境、発達状態、興味や関心のあること、生活や遊びの取り組み、保育士と子供の関係など子供との関係性について深めることがとても大事ですし客観的に見ることも大事です。
そこに標準となる発達と比較をしてできている点は?足りない点は?という2つの視点を深めるとメリットもあるのでしっかりと見極めとしておきたいですね。
ねらいと内容の明確化
次に大事なことはねらいです。
保育をしていく上で最も大事なポイントとなり、クラスの子供達にどんな風に育っていってほしいのか?3月の時点でどんな子供たちになって欲しいのかという点が大事なポイント。
そのねらいへ向けてどんな内容でしていくのか?という点も大事なポイントといえます。
ねらいを定めたら次にそのねらいを達成するためにできる内容を深めていくことが重要になりますので具体的な活動内容だけではなく、活動を通して得られる達成感や満足感など外見的なもの以外にも内面的なものも含まれますね。
環境構成
環境構成はねらいとしっかりと定めた後にそのねらいへ向けて行っていく環境構成について書いていくものです。
子供が心も体も安全に過ごせる環境を作り出すことはもちろんですし、発達に合っているか?興味や欲求に応じた環境になっているか?課題性を持つ環境を作れているか?など子供のために環境は重要です。
これは私が最も尊敬していた園長先生に言われたことなのですが「環境が人と育てる」という言葉があります。
環境が良ければ人は育つけれども、環境が悪ければ人は育ちませんという意味ですので、環境構成はしっかりとしていきましょう。
指導案の修正と見直し
指導案を作成したけれども大事なことは見直しをすることです。
保育士として仕事をしていると日々の保育業務に追われることが多いことから指導案を作成したら終わりになりがちなのですが、作成をした書類をしっかりと見直すことは重要です。
そのため書類を作ってからも定期的に見直しをし、子供の姿や成長に合わせて修正や補正をしてよりよい書類にしていきましょう。
年齢の発達の理解が重要【0歳児・1歳児・2歳児】
この年齢は乳児クラスのねらいです。
大事なことは園として0歳児から2歳児になる3年間でどのようなことを身に着けさせるのかと言う点です。
乳児は生まれて間もない3か月でミルクと寝ているだけの状態から生活習慣の一定の自立まで育てる必要があります。
年齢ごとの目的や目標の理解は重要ですね。
幼児クラスのねらい【3歳児・4歳児・5歳児】
幼児クラスの3歳児からは集団や友達関係というキーワードが入ってきます。
このキーワードが重要なポイントとなってきますし、5歳児になると卒園して小学校へ行くための自立も重要です。
乳児というカテゴリと幼児というカテゴリを分けることは重要ですね。
保育指導案の週案/月案/日案はテンプレートが書き方のコツ
保育の指導案の書き方について書いてきました。
これは保育士をしていくうえでとても大事な仕事で、ねらいを持って日々保育をできてこそ一人前の保育士といえます。
そのためには指導案をしっかりと作れる力は必須ですので乳児、幼児など年齢に関係なく作成をすることが大事ですので日々指導案を確認して保育にとりくみましょう。
中でも年間の指導案はとても重要ですので手を抜かないように注意です。
この書類がきちんとできていることで保育のカリキュラムの出来も、保育の質も大きく変わってきますので丁寧にしっかりと作り上げてくださいね。
最近はパソコンでの作成も多いようで苦労をしている先生もいますが、データ化をしておくと後が楽なのでうまくやってみましょう。
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