スプーンの持ち方からお箸の移行を元保育士が解説【下手持ち必要ない】

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スプーンの持ち方はどのようにすべきでしょうか?

保育士を10年以上経験してきて感じたことは、子供の発達に合わせていくことも重要性です。

このように持たせれば子供のスプーンの扱いお箸への移行がうまくいくことがわかりました。

この記事では、子供のスプーンの持ち方、教え方、お箸への移行の方法について書いていきます。



【下手持ち必要なし】保育士が教えるスプーンの正しい持ち方3ステップ

スプーンを持つ赤ちゃんの手スプーンの持ち方は以下の3ステップです。

スプーンは将来にわたってつかいますが、目的は2歳児になった時のお箸へ移行をすることです。

そのために指をしっかりと発達させていかなければなりません。

1.上持ちで持たせる【肘を立ててまっすぐ入れる】

2.指先で持たせる【手首が動く】

3.三点持ちをさせる

1.上持ちで持たせる【脇を開き肘を立ててまっすぐ口に入れる】

スプーン 上手持ち

まずは、最初の持ち方です。

早い子供だと0歳児のクラスでもはじまりますが、上持ちで持たせましょう。

しっかりと上からにぎらせて、持たせるようにしてください。

口へ入れる時は肘と口を平行にする

スプーンの持ち方食べ方

次に食べる時ですが、ひじを立てさせて食べさせましょう。

コツは以下の通り。

・ひじを口は平行にし高さを合わせる

・口の中へスプーンをまっすぐいれ、まっすぐ引き出す(ひっくり返すはダメ)

・食べやすくスプーンに扱いになれるため

このように持てば、スプーンは口の中にまっすぐ入り、まっすぐ出せます。

注意点は口の中でスプーンをこねくりまわさないようにしてください。

それをすると、正しいスプーンの持ち方が身に付きません。
スプーンの食べ方

しかし、肘が口と平行になっていないとまっすぐはいりません。

また、口にスプーンがまっすぐ入らないため、こねくり回したりします。

他にも肘を机についてしまうなどのデメリットもありますので、スプーンの上持ちの時期は肘を立てて食べさせる癖をつけましょう。

2.指先で持つように自然となってくる【手首が動く】

スプーンの持ち方上手指先持ち

おそらく、その食べ方をして6ヶ月から1年くらい経過すると、こんな持ち方になってきます。

指先でそっとスプーンを持つ。

これは手首がしっかりと動かないとできない食べ方で、指先、手首がしっかりと成長をした証です。

そのまま少し様子をみて食事をさせ、ステップ3へ移行をしましょう。

3.三点持ちをさせる【スムーズに移行する】

スプーンの三点持ち

指先で持てるようにばれば、あとは三点持ちをさせるだけです。

この持ち方をすれば、あとはご飯の食べ方のマナーを教えるだけです。

最初はうまくすくえないこともありますので、様子を見ながら手伝ってあげて下さいね。

この時は肘は立てる必要はないので、普通に食べさせましょう。

スプーンを持たない手は食器を持たせる

スプーンは利き手で持つことになります。

そのときに反対の手はしっかりと食器を持たせることを意識しましょう。

これは食事のマナーの問題で、反対の手を扱いを正しく教えておくと、将来にわたって身に付きます。

よく、下に手が落ちていたり、何もしていないこともありますので、必ずさせましょう。

スプーンの持ち方で下手持ちはの練習は必要なし【2つのデメリット】

スプーン下持ち

おそらく、子供にスプーンを指導する立場だったときに「下手持ちをさせるべきでは?」という意見もあるでしょう。

私も保育士になってから8年くらいはそのように思っていました。

しかし、実際には上記の3ステップで可能で、下手持ちはデメリットしかないことがわかっています。

単純に食べにくい【大人もやってみよう】

下手持ちにさせたときに「食べにくい」という問題があります。

これは大人もやってみるとわかるのですが大変です。

・口にスプーンを入れにくい

・スプーンの抜き差しがしにくい。

・すくいにくい

このように、たくさんの問題がでてきます。

将来にわたって、このように持つこともありませんので、下手持ちをさせる必要がありません。

発達段階の過程で必要なし【スムーズに移行できない】

下手持ちにさせることが、子供の指先、手首の発達にもほとんど関係ありません。

上手持ちから、指先、その後三点持ちとスムーズに流れていることがわかります。

そこに下手持ちが入ると、子供の発達を遮ることになりますね。

何よりも食べにくい、発達に意味のない持ち方になるという点で、下手持ちは避けておくべきですね。

スプーンの持ち方からお箸へ移行する方法【指導は時間をかける】

お箸で食べる女の子次にスプーンからお箸へ移行をする方法です。

スプーンで三点持ちがしっかりとできるようになった時期に、お箸へ移行をします。

タイミングをしては、2歳児の夏くらいが目安と言えるでしょう。

もちろん、個人差があるので、月齢が低い子供はもう少し後でも問題ありません。

バキューンの指にする【普通のお箸でOK】

お箸の持ち方バキューン

まずが、指をバキューンとさせます。

こんな風に人差し指と、親指に間をさけさせ、お箸を差し込みます。

お箸の持ち方いっぽん

いっぽんだけ入れて、握らせればOKです。

これでお箸を持つ下準備が完了です。

お箸を3点持ちをさせる

お箸の持ち方

次にもう一本もそろえて握らせます。

大事なことは、中指をお箸の間に入れさせるように指を調整しましょう。

間にいれることによりお箸がもちやすくなりますし、扱いやすくなりますね。

最初は短時間からお箸で食事をする【5分でスプーンに切り替え】

お箸に移行をしたからといっても、いきなり食べられるものではありません。

最初はゆっくりと食べる必要があります。

保育園でも最初は5分くらいで、あとはスプーンに切り替えていました。

何よりも食事を楽しんで、お箸を使うことを楽しんでいけば子供はどんどん扱いが上手になってきます。

エジソンのお箸はおすすめしない

ちなみに、スプーンを持ってからエジソンのお箸はおすすめしません。

エジソンのお箸では「お箸が正しい持ち方にならない」ためです。

これも私は保育園で経験しており、お箸への移行は困難を極めます。

お箸を使う年齢になったら使わないといけないと思われがちですが、実は一切必要がないことがわかっています。

→ エジソンのお箸のデメリット!箸の持ち方が正しくならない理由を解説

スプーンの持ち方の注意点と気になる疑問【保育園園長が回答】

スプーンを持つ女の子次にスプーンに持ち方の注意点と気になる疑問に答えていきましょう。

フォークは使わないこと【すくう行動が必要なし】

スプーンと一緒のフォークを使うべきか?

これについては「必要なし」です。

フォークは刺せば食べることができてしまいます。

つまり、子供の発達に関係なくできてしまうため、スプーンですくわせることを日ごろからさせましょう。

果物でもすくわせることが大事です。

1歳児はスプーンに慣れさせる【無理強いしない】

1歳児がスプーン開始をする時期ですね。

しかし、まだ手で食べてしまうこともありますが、それは問題なし。

クラスも落ち着いてくれば、スプーンで食べるようになりますので、マナーを身に着けさせましょう。

1歳児の子供はほとんどが上手持ちだけで終わってしまうことが多いです。

月齢の高い子供は指先で持つようになる子供もいますね。

お砂場遊びで練習【スプーンに触れさせる】

1歳児はお砂場などで、すくう練習をさせましょう。

スプーンの扱いに慣れれば、成長にもつながります。

遊びの中でさせると、子供も楽しいですよね。

発達障害はスプーンが扱えない【持ち方が難しい?】

発達障害の中にはスプーンが苦手な子供も多いです。

指先がうまく動かない、敏感で触れないなど理由があります。

あまり気になる場合は専門医へ相談をしましょう。

→ 一歳半検診でひっかかる割合は?検診の内容と要観察のその後を解説

大人になってもスプーンの持ち方がおかしい人は多い

実は大人になってもスプーンの持ち方がおかしい人はたくさんいます。

それは恥ずかしいことなんですよね。

大人としてマナーよく食べるためには、子供のころにしっかりと教えておくことです。

保育園では子供に正しい持ち方を教えてあげて下さいね。

スプーンの持ち方と教え方のまとめ【下手持ちは必要ない】

スプーンを持つ赤ちゃん私も保育園を複数経験してきました。

その中で、スプーンに使い方や教え方はとても大事です。

いろんな経験をしてきた中で「下手持ちはいらない」ということがわかりました。

上手持ちをしっかりとさせてあげれば問題なしです。

正しく、子供の発達に応じたスプーンの持ち方を意識して、教えてあげましょう。

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