保育士が妊娠のタイミングは順番が大事?初期と後期の気を付けること

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保育士の妊娠のタイミングや順番は難しい問題です。

実際に昨年のニュースである保育士が妊娠をしたのですが、「順番を守らなかった」「タイミングが違う」言うことで園の上層部に叱責を夫婦でうけたという問題がありました。

なぜならば、保育士は不足をしており園内で妊娠をしたいけれども「保育園が困る」という理由から妊娠に対して許可を得なければならないようなところもあるためです。

この記事では保育士の妊娠のタイミングや順番と、妊娠をした初期、後期で気を付けることがわかります。



保育士が妊娠のタイミングは順番が大事?初期と後期の気を付けること

保育士の妊娠問題はどこの園でもあります。

その背景には待機児童問題があり、保育士が慢性的に不足をしており園としても人材を確保することが難しいためです。

園としてもその保育園で仕事をしている慣れない保育士よりも、慣れており保護者とも信頼関係が築けている保育士がそばにいてくれる方が絶対に良いですが、女性の幸せという部分では問題です。

保育園で実際にあった妊娠問題がこちらです。

結婚した5人のなかでは「先輩から妊娠する」という暗黙の了解があったが、先に一番の若手が妊娠した。すると、裕子さんに対し園長は「妊娠するタイミングを考えて。人手が足りないから今、妊娠されたら困る」とクギを刺した

(一部引用:AERA「「妊娠順番制」を破った30代女性保育士が受けた仕打ち」

こんな風に園として保育士に妊娠のタイミングや順番を強要している現状があるのです。

保育士の妊娠は順番を守らなければならない?

そもそも保育士は「順番を守る必要があるの?」でしょうか?

これについては私は「NO」です。

当たり前ですが、妊娠は女性にとってとても難しい問題ですぐにできるとは限りませんし、人権の観点からも保育園の園長が保育士の妊娠のタイミングを決めるというのは大問題ですね。

ただし、保育士として妊娠の順番やタイミングは大事ですので以下の2点は意識をしておきましょう。

1.妊娠を予定するならば、クラス担任が決まる前に園長や主任に「子供を作りたい」旨を伝える(11月ごろ)

2.クラス担任でもリーダーなど責任からは外してもらう。(フリー保育士)

このようにしておけば、保育士として妊娠の予定も伝えられていますし、園としても妊娠をすると頭の中にあるので次の人材や人材配置を行うことが予定としてできます。

ここで断られるようならば、転職をするほうが良いでしょう。

おそらく、ブラックな保育園です。

年長児の担任時は妊娠に注意【保育士としての責任】

ただし、気をつけたいのは年長児(5歳児)の担任のときの妊娠です。

このタイミングで妊娠をすると大きな問題を引き起こす可能性があります。

それは年長児の担任という責任があるため。

年長児の担任になったら「子供たちが卒園をするタイミングにする」「翌年に妊娠の予定をする」など保育士としての責任の上で妊娠の問題があります。

→ 5歳児の特徴と発達!年長児の自覚と小学生へ期待が保育のポイント

保育士の妊娠のタイミングと順番問題【謝罪を求められる?】

ただし、なぜか保育士の妊娠問題に対して「順番が違う」「タイミングを考えて」と言われることがあります。

妊娠というのは本来は非常におめでたいことなのですが、なかなか認めてもらいにくい現状がありますね。

理由は簡単です。

・保育士が不足をしており、次の人材を確保することが困難であるため。

・妊婦への配慮をするような余裕がない園が多い。

・育休、産休の取得の状態が整っていない。

こんな風な現状があり、保育士の中には妊娠をしたいけれども園のことを考えて妊娠をあきらめてる、遅らせている人も多くいるのです。

保育士の妊娠順番性を破った仕打ちと体の問題

先ほどの保育士の妊娠のニュースですが、妊娠の順番を守らなかったことで以下のようなことなことがありました。

・妊娠中に特有な眠気に襲われると、同僚からも保護者からも「やる気がない」と思われ、精神的にも辛かった。

・あまりにお腹が張って、出血を伴うと安静にしなければならなかったが、それも言い出せずに、「インフルエンザにかかった」と嘘をついて休んだ。

最終的には妊娠をした保育士の旦那さんも呼ばれて謝罪をしなければならなかったという問題にまで発展したのです。

ブラック保育園のリアル【謝罪の必要なし】

しかし、このような保育園は多く、マタハラ(マタニティハラスメント)も日常的に起こる園もあります。

・妊娠で休むたびに給料から1万円を天引きしていた。

・妊娠が分かり報告をしたら激怒された。

このような園が増えており、その根本的な理由は「人材を大事にしない保育所が増えた」ことによる問題があるためです。

保育所が増えすぎて保育士が足りない現状があるため、「一度に妊娠をしては困る」「妊娠は順番性」という考えが浸透したと考えられています。

妊娠を認めてもらえない、叱責されるなどはあきらかにブラックな保育園ですので退職や転職も検討すべきだと思います。

→ ブラック保育園のリアルとは?10の特徴と見分け方を保育士が解説

→ 保育士の求人転職サイトをおすすめ3つに厳選【退職前に読むべき】

保育士の妊娠報告のタイミング!職員と保護者にいつ言う?

次に保育士の妊娠のタイミングについて書いていきます。

保育士の妊娠のタイミングは「自由」です。

しかし、保育士としての仕事をしているため預かっている子供のことはよく考えなければなりません。

できれば「途中退職をしなくても良い時期」が一番理想でしょう。

あとは、園の状態をみて主任や園長に「妊娠をします」と言っておくとトラブルや問題も避けやすい現状があります。

「ダメ」「妊娠は違うときにして」と言われるようであれば、その園は問題があります。

保育士の妊娠を職員にいつ言う?

妊娠のタイミングですが保育士にはいついうべきか?

これは上司との相談になりますが、初期の段階で伝えるべきです。

つわり、体調不良、妊婦特有の体調の変化、切迫流産など妊婦になるということは様々なリスクもあります。

保育士は肉体労働なので妊娠が分かった時点で上司には伝える、そして同僚にも早い段階で伝えておけばフォローなどもしてもらえます。

下に注意点についても書いていますので、そこも意識しておきましょう。

保護者にはいつ言うべき?

保護者にもお腹が出てきたタイミングでは言うべきです。

保護者はみんな妊婦経験者なので、先生の体格の変化や鞄にマタニティマークがついているだけでもすぐに気づきます。

しかし、いつまでも内緒にしていると「先生はいつまでいるのか?」「退職するの?」「担任が交代するのか?」など噂が出てしまいます。

そのような状態は保育園としてあまりよくないため、主任や園長とは相談をしますが、早い段階で保護者に伝えておくと理解も得やすいです。

逆に「急に退職」「急に担任変更」など子供たちのことも考えて「急に」は避けるべきです。

保育士の妊娠の注意点!初期と後期に気を付けること6選

次に保育士が妊娠をしたときの注意点について書いていきましょう。

これは保育士ではなくて、仕事をしている女性ならば当たり前のことなのですが、出産へ向けて気を付けるべき点は多いです。

保育士は真面目で働き者の人が多く「自分のことを後回しにしてしまう」人もいますが、お腹の中にいる赤ちゃんを大事にすべきですので「無理は禁物」です。

以下の6つの点は初期、後期に関わらず気を付けてください。

1.妊娠初期は流産に注意【無理をしない】

2.仕事を今後続ける?退職する?かを決める

3.無理をして保育をしない【休憩が大事】

4.子供に注意【お腹を守ろう】

5.冷えに気を付ける【保育園は寒い】

6.シフトを外してもらい規則正しい生活に変更する

1.妊娠初期は流産に注意【無理をしない】

まず、妊娠が分かる1ヶ月~4か月までを妊娠初期と呼ぶのですが、この時期は特に注意が必要です。

お腹の中に赤ちゃんがやっとできた状態であるため流産の可能性もありますので、無理は禁物です。

また、身体の変化が訪れます。

イライラする、気分が落ち込む、お腹がはる、食欲が減退する(食欲がありすぎる)、においに敏感になる、めまいやふらつき、なんだか熱っぽいなどいろいろと体調に変化がでてきます。

この妊娠初期の時期は無理をしないことが重要ですね。

→ 妊娠初期に気を付けること11選!運動とやってはいけない姿勢と食事

2.仕事を今後続ける?退職する?かを決める

次に決めなければならないことは「退職をするのか?」「今後も仕事を続けるのか?」と言う点です。

退職をするならば「退職の時期」を決めなければなりませんし、この保育園で仕事を続けていくのならば「産休」「育休」取得のことを考えなければなりません。

妊娠をした時点で今後のことを決めるのも保育士が妊娠をしたときに注意すべきポイントです。

3.無理をして保育をしない【休憩が大事】

無理をして保育をしないことです。

保育士はしゃがむ、立つという動きが多くなりますし、子供を抱っこしたりすることもあるため重労働です。

体を使う仕事なので無理をしないようにしてき、できない仕事、リスクのある仕事は避けておきましょう。

他の先生のお願いをして乗り切る方が良いでしょう。

4.子供に注意【お腹を守ろう】

妊娠中は子供に注意をしましょう。

保育士として子供を守ることは大事ですが、妊娠をしたら自分の子供を守らなければなりません。

例えば、お腹の上に子供が乗ってこないようにする、お腹をたたいたりされないようにするなどお腹をしっかりと守って下さい

保育園で妊娠をしていた同僚は「○○先生のお腹のルール」というものを設けており、「いつでも優しくすりすりしてください」「耳を当てて音を聞いてください」「たたくのはダメ」などルールを設けていました。

子供もお腹の中に赤ちゃんがいるということは理解をしているため、保育園の子供達にも赤ちゃん教育として良いメリットがありましたね。

5.冷えに気を付ける【保育園は寒い】

保育園は広い部屋や園庭など寒い場所が多いです。

保育士として仕事をしているとついつい忘れてしまいがちですが冷えには注意をしましょう。

特に足元、体などは冷えやすい状態となっていますので自分自身で温めるようにしてくださいね。

園庭へ出る時は防寒対策をするなど寒さから体を守ってあげてください。

足の冷えから切迫流産、切迫早産になる先生たちは多かったです。

6.シフトを外してもらい規則正しい生活に変更する

これは妊婦さんに認められている法律です。

「勤務時間の変更や勤務軽減などの措置を講じなければならない」という男女雇用均等法第13条にあります。

そのため早朝や夜のシフトを外してもらうことができますので、可能な範囲で協力をするようにしてください。

早朝勤務を請け負っていたけれども、体調が悪く起きられないとなると他の先生に迷惑がかかることになります。

無理をせずにシフトから外してもらいいつもと同じシフトにするなど主任や園長と相談をしてきめましょう。

妊娠で保育士はいつまで仕事を続けられるの?

これは保育士によって異なります。

妊娠の状態などによっても異なるようで、個人差があるといえますね。

例えば、臨月までしっかりと勤務をして出産に臨む先生もいれば、妊娠初期から体調がすぐれずそのまま退職をしてしまうケースもあります。

あなたの体の体調と相談をし、上司とも相談をして決めると良いでしょう。

保育士の妊娠の順番とタイミングのまとめ【好きなときに】

保育士の妊娠の順番とタイミングについて書いてきました。

本来はめでたいことなのですが、保育士という世界では特殊な考え方になってしまうケースもあり、「叱責される」「嫌がらせをされる」「理不尽なことをさせられる」と言うことがあります。

そのような現状があるため、保育士さんが赤ちゃんを産むことを躊躇しているのですが、個人的には「好きなタイミング」で作るべきだと思います。

視野を広げてみると「保育園は山ほどあります」「就職先はたくさんあります」ので、転職もすぐにきまります。

出産を機に違う仕事へ行くこともできますのであまり無理をしないことですね。

嫌がらせをされるくらいならば「辞めてやる」という思いをもって、何よりも元気な赤ちゃんを産んでほしいと思います。

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