シャフリングベビーという言葉を聞いたことがありますか?
実は私も過去にはあまり聞かなかったのですが、最近はシャフリングベビーという言葉をききます。
なぜならば最近は保育園でもシャフリングベビーに出会う確率が高くなり知ることになりましたし、実際に出会う確率も増えたためです。
この記事では赤ちゃんのシャフリングベビーについて書いていきます。
記事を読み終えるとシャフリングベビーの割合や確率、保育園で多い理由と発達障害の疑いがあるのかなどについて知ることができます。
※保育関係者だけではなく、育児をしているママも「ハイハイをしない」「成長が他の子供と比べてゆっくり」など気になる方もぜひ読んでください。
目次
シャフリングベビーの割合と確率とは?保育園に多い発達障害児?
シャフリングベビーとは、普通の赤ちゃんがハイハイやつかまり立ちをする時期である生後6ヶ月から1歳のころまでの間に、
・ハイハイをしなかったり、 ・させようとしても嫌がったり、 ・座ったまま動こうとする |
赤ちゃんのことをシャフリングベビーと呼んでいます。
なぜシャフリングベビーと呼ぶのかというと語源となっているのは「shuffle」からなっており英語で表記をすると「Shuffling baby」となります。
このシャフリングベビーとは、お座りをしたままお尻を使って前進をする赤ちゃんの動きを指しておりハイハイやつかまり立ちをしません。
もちろん他にも特徴がありますのでシャフリングベビーの特徴に当てはまっている方は注意をしましょう。
シャフリングベビーの割合と確率とは?
保育園でもシャフリングベビーの特徴を持っている赤ちゃんに出会う確率が高まっているように感じます。
そこで確率について調べてみると赤ちゃんの40人に1人以上(3~4%)はシャフリングベビーになる確率があります。
そんの多くが通常とは異なる筋道で運動発達をする「正常な子供である」と結論にしていますが以下のような症状があるとイギリスの小児科医ロブソンは申していますね。
約40人に1人は、ハイハイをしないシャッフラーであること、歩き始める時期が平均1歳9ヶ月とハイハイをする子どもより遅れること、またこれらの子どもは、支えて立たせると足を床につけずに曲げてしまいあたかも空中に座っているような姿勢をとること、腹這いを嫌うことなどの共通した特徴があること。
(一部引用:CHILD RESEACH NET榊原 洋一 「【子どものからだと健康】第1回 ハイハイしない子ども」)
文献:Robson P. Shuffling, Hitching, Scooting or Sliding: Some Observations in 30 Otherwise Normal Children. Developmental Medicine & Child Neurology 1970; 12: 608-17.
そのため、保育園でもたくさんの赤ちゃんを見ていれば少数でも見る確率が高いため出会うのでしょう。
シャフリングベビーの特徴と原因【発達障害の確率が高いのか?】
そんなシャフリングベビーの赤ちゃんの特徴はいろいろとあるのですが以下にまとめていきましょう。
先ほども書いたように、お座りをしたままお尻を使って前進をするのですが他にも特徴があります。
・首すわりやお座りは上手にできるがそのまま移動をするがそれ以外運動や知能発達は正常である ・うつ伏せを嫌がる。 ・お座りの姿勢から脇を持って抱えても、足を下に伸ばさず座った姿勢のまま ・足を使う運動や遊びを嫌がる。 ・寝返りが苦手でゆっくり、もしくは寝返りをしようとしない。 ・生後9~10ヶ月になってもハイハイせず、座ったままおしりでズリズリと移動する。 ・赤ちゃんの兄弟姉妹や両親のうち、誰かがシャフリングベビーであるもしくは過去にあった |
この辺りの症状があると少し不安に思う気持ちもでてきますし、まわりの子供を比較すると自分の子供とは明らかに違う動きになってしまうこともあります。
この辺りの特徴がみられるとシャフリングベビーの可能性もありますので注意をして子供の様子を見守るようにしましょう。
シャフリングベビーの原因
シャフリングベビーの特徴や行動が出ると少し心配になりますが、原因はわかっておらず脚の筋力が弱い、脚を動かすのが嫌い、足の裏を地面につけるのが嫌などの様々な説がありますので一概に原因となるものはありません。
しかし、家族の誰かがシャフリングベビーであると言われている原因はあり遺伝も何らかの影響を持っていると考えられています。
他にもシャフリングベビーの中には発達障害や脳性麻痺、神経系の病気、知的機能の障害持っているといわれることもあります。
先ほど紹介をした特徴以外にも以下のような行動がみられる場合もありますので注意が必要です。
・母乳やミルクの飲みが悪い ・泣き方が弱い ・首のすわりが悪く、抱っこするとグラグラして安定しない ・言葉の理解が遅く、笑うことが少ない ・手指の発達が遅い ・表情の発達が乏しく目線が合わない |
このような症状が見られたらシャフリングベビーの疑いはもちろんですが、ほかにも何らかの疾患を持っている可能性もありますので早期の対策をしていく必要があります。
そのため、一度専門医や小児科などを受診し見てもらうようにしましょう。
シャフリングベビーの注意すべきポイント
他にも注意すべきポイントがあります。
もちろん赤ちゃんは生まれてからの発達には個人差もありますし、必ずしも病気が関係しているというわけではありませんので気になることがあれば専門医へ相談をするとよいでしょう。
しかし、特に注意をしてみておきたい発達の行動といえば「うつ伏せや嫌い、ハイハイが嫌い」という点です。
このような行動がある場合に気を付けてみておきたいポイントといえば「足の筋力が弱い」「足を動かすのが嫌い」など赤ちゃんがハイハイをしない原因は赤ちゃんによって異なります。
また、足の成長以外は他の赤ちゃんと変わらないため将来的にも問題がないこともあります。
もちろんハイハイをしないでいきなり立ってしまう赤ちゃんも世の中にはたくさんいますのでその時に一喜一憂するのではなくしっかりと見極めることが大事です。
シャフリングベビーは病気なのか?確率と保育園で出会う理由
もちろん何らかの病気が原因でシャフリングベビーの特徴が出ているといわれています。
早期の発見や治療をすることが大切で、早期に見つけることで適切な対応ができるものといえます。
赤ちゃんの足の筋力がたまたま弱いだけの可能性もありますし、重篤な病気が隠れている可能性もありますが素人では見極めるのは難しいのでかかりつけの病院の先生、地域の検診などで相談をしてみましょう。
シャフリングベビーになると以下のような病気の可能性も考えられます。
先天ミオパチー
先天ミオパチーは筋肉の異常によって筋力の筋緊張の低下や呼吸障害を引き起こす病気です。
シャフリングベビーの赤ちゃんのような症状がでるのはもちろん、発達や発育の遅れや哺乳障害などの症状がみられお座りできないのが特徴です。
基本的には遺伝性の病気なので過去に家族に誰かが先天ミオパチーと診断をされたことがある場合には注意をしましょう。
発達障害
最近よく聞くようになった発達障害という言葉。
お座りをしないなど本来は見られるはずの姿が見られないという場合に自閉症などを疑うことも必要になります。
発達障害にはいろいろな種類がありますので発達障害とは?赤ちゃんや子供にも多いグレーゾーンの子供に詳しく書いてありますので参考にしてください。
発達障害にはいろいろな種類があるのですが、「ボールを蹴る」「字をきれいに書く」など強調運動がうまくできない「発達性協調運動障害(DCD)」のように、発育の遅れや運動機能に影響をするものがあったりします。
発達障害は脳の発達や通常と違うことから診断をすることはかなり難しいと言われており、長期に見ることになります。
発達障害は検診などで引っかかり注意をされることも多い年齢だといえるでしょう。
脳性まひ
脳性まひは赤ちゃんがお腹の中にいる時から生後4週間までの間に脳に何らかの障害が発生して運動の以上が起こる病気です。
脳性まひも発達障害と同様に赤ちゃんのうちの診断は難しいので一般的には2~3歳にCTやMRI、筋電図などの検査によって判断をされることになります。
症状が重い脳性まひなどになると身体的な部分だけではなく知的障害も持っている可能性が高いです。
知的障害
知的障害とはその名前の通り知的能力に発達に遅れなどの問題がある状態のことで知能指数が70以下の場合には知的障害と診断をされることが多いです。
中でも知的障害をまねく原因としてはママが妊娠中に風疹に感染をすると知的障害をもって生まれる可能性が高いという点が挙げられます。
知的障害を持っているとと身体的な部分、言語的な部分でも障害を併設する可能性もあるため要注意ですね。
シャフリングベビーが心配な時の対処法【保育士におすすめ】
もちろん、ここで紹介をしているようなシャフリングベビーの特徴を見るとすごく心配になるのは正直なところです。
そのため、何とかして対処をしたいというママやパパも多いでしょう。
そこで、シャフリングベビーの可能性があるときの対処法について紹介をしていきましょう。
ベビーマッサージ
まずはベビーマッサージ。
シャフリングベビーの赤ちゃんの多くは足をつけたりすることを嫌がるので、足の発達を促すために刺激を与えられるようにしておきましょう。
ベビーマッサージは赤ちゃんとママとのコミュニケーションに大事なツールとも言えますので毎日やってみると効果があるかもしれません。
太ももから足先にかけてやさしくなでるようにして、触ってあげると赤ちゃんは気持ちが良いですね。
出来れば肌の乾燥を防ぐためにもマッサージオイルと使って塗り込むと良いでしょう。
脚の曲げ伸ばし
脚をつけたがらないときは足が緊張をしている状態かもしれません。
そのため、足に刺激を与えることで動かすことを意識させてみましょう。
シャフリングベビーの赤ちゃんは足の動かしかたなどがわからないことも多い可能性があります。
そのため、ママやパパが足を動かしてあげることにより手や足の認識にもつながりますし、遊び感覚で赤ちゃんとママとのスキンシップにもつながります。
無理な力はいれずに関節を曲げる、伸ばすの繰り返しや足首をくるくる回してみたり赤ちゃんのオムツを変えるタイミングなどに試してみましょう。
ハイハイをしやすい環境を作る
ハイハイをしてくれないならばハイハイをしやすい環境を作り出しましょう。
ハイハイは生後7~8ヶ月の赤ちゃんがすることが本来の流れとなっているのですが、同じごろにもお座りができるようになってきます。
しかし、ハイハイをしないと心配になることもありますので赤ちゃんがハイハイをしやすい環境を作り出しましょう。
例えばハイハイがしやすいような環境を作り上げると良いので床にはおもちゃなどをできるだけおかないようにしておき、広くスペースをとっておくこと。
また、ママやパパはハイハイの見本を見せるなどハイハイをするということを行動で赤ちゃんに教えると良いでしょう。
【ママパパ向け】シャフリングベビーの対処法【親のせいではない】
わが子は大丈夫と思っていても実際に自分の赤ちゃんのいシャフリングベビーの特徴が出てくると正直焦ってしまうもの。
そんなときにママパパはどのように対処をすればよいのでしょうか?
ママとパパの対処法について書いていきましょう。
心配をしすぎない
まずは心配をしすぎないことです。
ママたちが心配をして過度に赤ちゃんに関わると赤ちゃんも不安に思うことになります。
赤ちゃんの成長のスピードは赤ちゃんによって異なりますし、急に成長をすることも考えられますのでその時だけをみて判断をしないようにしましょう。
ママが不安になると赤ちゃんにも伝わりますので気をつけましょう。
無理なハイハイをさせない
ハイハイをしないから、嫌がるからといって無理にハイハイをさせるのは大きな間違いです。
ママもまわりの赤ちゃんをみてできていないわが子を見ると焦ってしまうこともあるのですがそんなときに焦ってハイハイをさせても意味はありませんし余計に赤ちゃんにストレスを与える可能性もあります。
そのため、無理にハイハイをさせたり強制的にさせるのではなく遊びの中で自然にハイハイに誘ってみましょう。
医師に相談をする
素人では判断をすることは難しいです。
そのためシャフリングベビーの特徴がある場合には小児科医などの専門医に相談をしてみると良いでしょう。
もちろん病気ではない可能性があれば、病気の可能性もありますので見つかれば早期に治療をすることもできますのでしっかりと対応をしていきましょう。
シャフリングベビーの割合と確率と発達障害の疑い【様子を見よう】
シャフリングベビーは赤ちゃんの個性ですが、中には病気の可能性があるのは正直なところ。
そのため、しっかりと見守って適切な対処をしていくことがママとパパの役割といえます。
ここに紹介をしたような症状がでた場合には様子をみて、病院へいくなど赤ちゃんにとって最善の方法を実践してみましょう。
ママもパパも焦らず赤ちゃんのことを見守ってあげてくださいね。
最近は保育園でも多くみられ保育士の中にはシャフリングベビー子供の対応を経験した先生もいます。
もし気になるならば、一度市役所や病院に相談へ行くようにしましょう。
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- 2019年 12月 08日
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