保育日誌の書き方はねらいと考察と目標が大事【PDCAサイクルがコツ】

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保育日誌の書き方は難しいですよね。

保育士にとって毎日外せない仕事の1つこの保育日誌です。

保育日誌はその名前の通り、毎日の保育の記録をするための日誌ですが、各クラス必ず書かなければなりません。

この記事では保育日誌の書き方やねらい、コツなどがわかります。



保育日誌の書き方はねらいと考察と目標が大事【PDCAサイクルがコツ】

書く保育日誌は毎日の保育の記録として付けるものです。

保育士の書類には毎日記載をする必要がある「日誌」「連絡帳」があります。

もちろん、大事な書類で記載をする必要があるのですが、毎日書くとなると大変な部分もあります。

残業をして書くということも当たり前のようにあり、書き方に苦労をしている保育士さんも多いですね。

保育日誌はねらいが大事!書き方と必要な理由【指導案との連携】

保育日誌を書くときにはねらいが大事です。

といっても、保育日誌でねらいを作るのではなく、指導案との連携が大事なのです。

保育園では日誌のように記録を残す書類もあれば、週案や月案など週ごと、月ごとに記載をする必要がある書類もあります。

その書類のねらいと連携をさせることで、質の高い保育になります。

週案には5日間に分けたねらい、もしくは週ごとのねらいがあります。

そのねらいについて「結果」「考察」と言う点を保育日誌に入れることで質の高い保育日誌になるのです。

→ 保育参観のねらいと年齢別の内容を解説!保護者の服装とマナーも紹介

保育日誌で大事な考察とは?どのような考えで書くべき?

特に保育日誌で大事なことは「考察」です。

考察とは、

「考察」とは、物事を明らかにするために十分考えることという意味があります。

物事の特徴や意味を発見するためには、詳細をよく調べ、検討したり分析したりすることが必要です。考察にはこうしたニュアンスが込められており、その類語として解析や調査といった言葉が挙げられます。

(引用:マイナビ学生窓口「「考察」とは? 言葉の意味やビジネスシーンでの使い方を解説」)

つまり、子供の様子や保育について「考える」「理由を検討する」と言うことが大事。

あとは、それを「どう活かすのか?」と言う点を詳しく書いていけばよりよくなりますね。

日誌には考察をしっかりといれて「今後どうするのか?」という視点も入れていきましょう。

保育日誌の書き方のコツ5選!テンプレートを作ろう【例文解説】

赤ちゃんとおもちゃで遊ぶ保育士保育日誌にはねらいについての反省点、考察、結果というものを書くことが求められます。

その際に大事なことはテンプレートを作成することです。

書き方の「型」を作れば毎日の日誌も書きやすくなりますので、とても楽になります。

また、保育日誌は国や自治体でフォーマットが決まっているわけではなく、一定の記載事項があるだけです。

一例を書いてみると

・日付、天候

・園児の出席・欠席状況、欠席の理由

・園児の健康状態

・その日のカリキュラム・行事

・保育のねらいや実際の保育内容

・園児のその日の様子(考察、結果)

・怪我や事故、薬などの安全面の記載

・保護者への連絡事項

・反省点や気づいた点など

スタンダードな保育日誌はこのような感じです。

必要な情報と、毎日保育士が考えて書く欄に分かれます。

1.テンプレートを作る【日誌の書き方の例も紹介】

保育日誌の書き方のコツはテンプレートを作りましょう

日々の保育の状況や園児の様子、保護者の思いなどを記録に残す必要がありますが、一番の問題は「今日の保育について」です。

お昼寝の時間帯などに書くことになりますが、あまり考えずテンプレートをつくってしまえば、ラクに日誌を書けるようになります。

書き方のテンプレートは以下の4ステップが便利です。

・ねらい

・考察

・結果

・明日はどうするのか?

一例を書いていきましょう。

保育日誌のテンプレートの例【2歳児】

本日のねらいは「自分のことをできるようにがんばる」とことでした。

普段は保育士は手伝うことも多いのですが、今週からは時間がかかっても良いので、自分でやりたい、頑張る意欲を育てるために見守る姿勢を担任らで意識をしています。

排泄時、後にズボンやパンツの脱ぎ履き、寝る前の衣服の着脱、戸外へ行くときに靴を履くなど子供たちにとって自分でやる機会をつくりました。

最初は「できない」「てつだって」と言っていた子供達ですが、保育士らも「頑張って」「ゆっくりで良いよ」「すごいね」と声掛けをすることにより、少しずつできるようになっています。

保育士のスタンスとして「見守る」ことで、現状でうまくいっていますので、継続して進めていきたいと思います。

明日以降もこのままで行く予定ですが、衣服の裾が出ていたり、ズボンがうまく履けていないことなどもありますので、こまかな点への配慮は必要だと感じました。

月齢差がありますので、高い子供は自分で意識を、低い子供は保育士が補助をしながらできることを増やしていきたいと思いますし、時間がかかることもありますが、決して焦らずに取り組めるように保育に余裕をもっていきたいと思います。

こんな風にねらい、考察、結果、明日へつなげるという書き方をするとまとまりやすいです。

2.業務中にメモを取る【考察のキモ】

業務中に気になることがあれば、メモを取りましょう

子供の様子や保護者からいただいた意見、遊びは何をしているかなどです。

たくさんの子供を保育士も見ることになりますので、1人ずつ覚えるということは困難です。

小さなメモ帳をポケットに入れておくと、あとで連絡帳や日誌を書くときに役立ちます。

メモを取ることで考察のキモとなる部分ですので、できる限りこまかくメモを取るようにしましょう。

3.1つの項目に絞って書く

保育士さんの日誌に失敗に多いのは「いろんなことを書きすぎ」ているときです。

上記の例のように「自分のことを自分で」というねらいに対して書いていると1つのことに絞っているのでわかります。

しかし、話がいろいろなところへいったり、違う保育の話が出てきたりすると、日誌として質が低くなります。

保育日誌では1つのことに絞って書くと、わかりやすいですので、たくさんのことを伝えたい気持ちもわかりますが、1つのことを書きましょう。

4.日誌を書くポイントを決める【エピソードもあり】

日誌に書きたいポイントを決めましょう。

何でも書いてもよいわけではなく、あくまでもねらいに対して書くだけです。

大事なことは「エピソードを含めること」です。

ねらいに対して「子供のエピソード」を書くとわかりやすくなります。

例えば、先ほどの日誌の例に対して「自分でやろとNくんがSくんに声をかけて2人で頑張っている姿が印象的でした」というような書き方です。

先生たちのねらいと子供の行動がマッチをした出来事やエピソードを書くとわかりやすいですね。

5.明日の保育に活きることを書くこと

日誌に大事なことは「明日へどうつなげるのか」です。

ただ、今日の出来事を書くだけだと何の意味もありませんし、感想文になってしまいます。

そうではなく、明日の保育に活きること、どう活かすのかを書くことにより日誌の効果が生まれます。

日誌は感想文ではなく、保育園にとって正式な書類で「保育の質を高める」ためのものなので、意識をしておきましょう。

保育日誌で保育スキルをアップ!PDCAサイクルの書き方

メモを取る女性保育日誌を書くことにより、保育スキルをアップさせることができます。

先生たちも毎日日誌を書くことは面倒ですが、せっかくならば、成長につながる書き方ができるようにしたいものです。

そのためにおすすめの書き方は「PDCAサイクル」を日誌に活かすことです。

実は私が勤務をしていた保育園では、日誌にPDCAサイクルを入れるように言われていましたが、一か月続けると効果も高かったですのでおすすめです。

PDCAサイクルで効率的な書き方ができる

PDCAサイクルとは、計画から改善までの業務の効率化やメリットを取り入れるものです。

今は古いなんて言われていますが、保育に関しては流行り廃りがないものなので、使えることが多いのです。

PDCAは「Plan(計画)」、「Do(実行)」、「Check(評価)」、「Action(改善)」の頭文字をとったもので、失敗をしないために考えて書いてみましょう。

日誌のテンプレートもこれに置き換えることができます。

・Plan(計画)→ ねらいや目的、考え

・Do(実行) → 実行をしてみる

・Check(評価) → 結果どうだったのかを考察する、反省をする

・Action(改善) → 明日の保育へどのようにいかすのかを考える

こんな風にPDCAサイクルを回すことで、質の高い日誌を書くことにつながります。

5領域を意識しよう【0歳児・1歳児・2歳児は大事】

あとは、日誌を書くときに5領域を意識しましょう。

5領域は保育の基本的な考えで健康、人間関係、環境、言葉、表現になります。

この5つの考えは日誌に必ず取り入れておきましょう。

→ 小児の発達段階の特徴を表で解説【遊びや課題は年齢によって異なる】

ICTの効率化も重要!アプリで日誌が書ける?

保育日誌も最近は手書きではなくなっている園もあります。

ICTを導入しており、パソコンもしくはタブレット、アプリなどを導入することで楽になっていることがあります。

そんなときにもここで紹介をしたことを意識してみてください。

→ 保育園のICT化で効率化が進むのはなぜ?補助金の制度と現場の声

保育日誌の書き方のコツはテンプレート!毎日の保育の成長を考えよう

芝生で遊ぶ女の子保育日誌について書いてきました。

保育士にとって「保育日誌を書くこと」は毎日の大きな仕事です。

しかし、書き方がわからない、うまく書けない、まとまった書く時間が取れないなどの影響から苦手な保育士さんも多いですね。

そんなときにはテンプレートを作ってしまえばラクですよ。

適当に書いても良いですが、せっかくならば保育士としてのスキルアップにも役立てられるものにしましょうね。

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