食育は保育園でクッキングがおすすめです。
食育ということが言われるようになり、今では保育園で家庭菜園などをすることは当たり前。
そんな食育をしていく目的なねらいを知っておくことも、保育園の先生には大事な力です。
この記事では保育園で子供に食育をしていく意味、食育活動のクッキング、指導案の作り方が分かります。
※保育園で食育の教育やクッキングをしてきた経験も含めて書いています。
目次
食育は保育園でクッキングが最適!失敗しないねらいとおすすめメニュー
実は食育と呼ばれる教育がとても大事なので、食育について書いていきましょう。
食育とは、
「食育」とは、様々な経験を通じて、「食」に関する知識と、バランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことです。
(引用:政府広報オンライン「食育 実践の環(わ)を広げよう」)
食育とは将来にわたって大事なことです。
食べるということは人間が生きていくうえでとても重要なことで、生涯にわたってずっと食べていかなければなりませんので大人になってからも食べることに困らないようにしていくための大事な教育です。
まずは食育の考えや食育の問題点について書き、その次の保育園でおすすめのクッキングを紹介していきましょう。
→ 食べ物の好き嫌いが多い子供の原因と指導の方法!魔法の言葉で好きにする方法
食育の方法
食育の方法はいろいろとあります。
誰かと一緒に料理をしたり、自分で食べるものを育てる、食べ物の収穫を体験したり季節や地域の料理を味わったりする。
他にも給食で郷土料理を食べるなども食育の一環となります。
コンビニやスーパーで何でも食べられる時代だからこそ、食べるものにこだわることはとても重要なので現代の子供にはぜひ学んでほしいことですね。
食べることを楽しむ食育
また、私は食育を通して食べることが楽しいと子供自身が思ってほしいと思っています。
保育園の食育からレタスとキャベツが大好きになったお子。
ありがたい😭😭 pic.twitter.com/fvWY10ft6v— duca 2y&0y (@lynnduca1024) April 17, 2020
保育園の中には「嫌いなものを食べなさい」と無理矢理食べさせたり、小食な子供にたくさんたべさせようとしたり大きな間違いをしています。
何よりも食事を楽しむ、みんなでお話をしながら食事をして会話も楽しみ「食べるって楽しい」と思うことが最高の食育だといえますね。
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保育園の食育活動はクッキングがおすすめ!指導案の書き方のコツ
では、次の保育園での食育活動について紹介をしていきましょう。
保育園で食育をしていくならば育てる、食べるの2つを通して学ぶ機会を作っていくと良いと思います。
また、保育園の給食は栄養バランスも考えられていますしその季節のものや行事食なども出てくるため実はいろいろな保育活動で食育活動をしているのです。
そんな食育をしていくためのクッキングについて書いていきましょう。
指導案はねらいと計画 メニューが重要
しかし、ただクッキングをすればよいというものではなくクッキングをするねらいやメニューの選択はとても重要です。
私も保育園で食育活動をするときについつい担任で「メニューはなににしようか」なんて迷ったりすることもありましたが、そこにねらいが足りず園長先生に指摘をされたこともあります。
よく考えれば当たり前のことなので食育のねらいについてのポイントは以下に紹介をしていきます。
・食への関心を広げる。 ・メインの食材について学ぶ。 ・調理の方法や片付けなどの過程を学ぶ。 ・みんなで協力をして作ることで協調性を学ぶ。 ・家族で食についての会話をする。 |
何よりも普段の食事はママが作るだけですが自分で作るという観点から食事と向き合えるメリットがクッキングにはありますし、子供はたったの1回のクッキングでも大きな成長をみせてくれますのでねらいをしっかりと持ちましょう。
食育の指導案の書き方のテンプレートを解説
食育の指導案を書く際にコツは以下の3つです。
・導入でこのクッキングのねらいを説明してから行う。 ・クッキングは全員が体験できるようなものを選ぶ。 ・タイムスケジュールと衛生面には最大限の配慮を行う。 |
指導案の時間としては1時間程度になります。
その1時間で食育としての観点からどのようなことができるかの部分はよく考えて立てましょう。
できれば、クッキングの前に実験として先生だけでクッキングをすると良いですね。
クッキングのねらいのポイントは年齢への配慮【2歳児・3歳児は注意】
また、ねらいのポイントと大事なことがあります。
それは「年齢に応じたもの」になっているのかという点です。
ここがズレてしまうと失敗をしてしまうことがありますので年齢はしっかりと目的に合わせて対応をするようにしてください。
クッキングの指導案をつくることになりますが、その際に調理のレベルが子供の発達年齢にあっているか?という点は大事です。
例えば2歳児に包丁を使わせるなんてダメにきまっていますよね。
作業に自分たちは参加ができて、「自分たちで作った」という満足感が得られる楽しめるクッキングレベルの食育のねらいと指導案を作成してみましょう。
あとは「メインとなる作業を決める」とねらいとして非常に良いものになりますのでそこもポイントにしてみてください。
1歳児は難しい?クッキングの開始年齢
クッキングや食育を始める年齢は難しいですが、2歳児以降にしましょう。
1歳児だとできる範囲も少ないため、どうしても悩むことも多いですし、1歳児では言葉の理解は乏しく、衛生面でも難しい部分があります。
そのため、クッキングを実践するならば2歳児から行いましょう。
保育園の食育におすすめのクッキング!レシピも紹介【2歳児・3歳児もできる】
では、ここからはおすすめのクッキングを紹介していきます。
ねらいもあわせて紹介をしていきますので、何にしようかまよったら参考にしてください。
おにぎり
まず年齢に関係なくおすすめのクッキングメニューといえばおにぎりになります。
これはねらいも簡単でクッキングの最初に最適なものとなっていますので「クッキングのルールをしる」です。
サランラップに包んでくるくるとすればできるので簡単ですので、手の消毒、エプロンと三角巾の付け方、手を洗った後は他のものをを触らないなどをしっかりと教えましょう。
普段は食べない白ご飯もおにぎりにするとよく食べるようになってくれたりもしますね。
アレンジとしてはふりかけをみんなで作ってみる。
例えば、塩、ごま、わかめなどをすり鉢で細かくしてふりかけにしてみるとおいしいおにぎりの出来上がり。
アレンジもしやすく、味も間違いないのでクッキングの基本を知るならば最適なメニューです。
蒸しパン
蒸しパンもとても便利なクッキングの料理です。
材料を混ぜてレンジでチンをするか?もしくはホットプレートにお湯をはっておき蒸して食べても良いですね。
材料はとても簡単です。
・牛乳か豆乳:大さじ2 ・卵:1個(卵を使わない場合は牛乳か豆乳を大さじ4に増やす) ・油(サラダ油、菜種油、太白ごま油など好みのもの)…大さじ2 ・砂糖:5g ・お好みで塩1つまみ ・薄力粉又は米粉:50g ・ベーキングパウダー:小さじ1 ・好みの具適量 |
ホットケーキ蒸しパンの良いところは具材を自由に入れられるところ。
例えばサツマイモをいれると秋の食材で味わいも変わりますし、チーズやベーコンを入れるとパンみたいになります。
まぜるという作業があるので年少くらいからがおすすめで道具をつかったり、いろいろな過程もあるのでこれもクッキングの最初には最適です。
私は保育園で秋になると栗やサツマイモをいれて「秋の味覚をしる」というねらいと持って蒸しパンはよくやっていましたね。
ホットケーキ
続いてはホットケーキですね。
ホットケーキもクッキングの定番で、まぜる、焼くという工程がはいりますので年中くらいからに最適です。
クリームを載せてケーキに見立ててても良いですし、そのまま食べても良いですのでいろいろなアレンジがしやすいクッキングメニューといえます。
他にもバナナやいちごをのせるだけで今人気のパンケーキに変わりますので、「春の味覚を味わう」で果物を載せても良いですし、クリスマスの雰囲気を味わうというねらいでケーキにしても良いです。
・ホットケーキミックス:14g(70g) ・豆乳(牛乳でも良い):10cc(50cc) ・たまご:5g(25g 1/4個) ・好みの果物など ・油:適量 |
アレンジしやすく、ホットプレートの危険性やひっくり返すというアレンジはしやすいので重宝するメニューといえます。
カレーライス
カレーライスは工程が多いので4歳児の年中、5歳児の年長さんくらいの年齢におすすめのメニューです。
切る、焼く、煮るなどの工程が多いのですがクッキングメニューとしてはトップクラスの人気を誇っていますし子供達からも絶大な人気メニューです。
ねらいは食育として夏野菜を育てて食べることで「育てたものを味わう」は基本でピーマンなどを入れて「苦手な食材にもチャレンジする」などでも面白いです。
また、野菜を切る際に包丁は危ないものとして教えることもできます。
ただし、ずっと部屋でコトコトすることは難しいので調理との協力が必要不可欠です。
※3~4人前 ・市販のカレールー1箱(8ブロック) ・水800cc ・じゃがいも3個 ・人参1本 ・玉ねぎ1個 ・ソーセージ |
お肉を使いたいのは正直なところなのです。
お肉は生もので切りにくく衛生の観点からあまり触られたくないので私はソーセージで替わりにしていましたね。
食育は経験させることが大事【2歳児から保育園でクッキング】
食育が大事な理由はいろいろとあるのですが、生きる上での基本ですよね。
息をするかのようにお腹が空きますし、食事をすることで体を作っていく大事なことです。
人間は食べなければ生きていけませんのでそこを子供のころから教育をしていくことが「食育活動」の一環となります。
知育・徳育・体育の基礎と位置づけられるとともに、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践できる力を育むことを目指しています。
食生活の乱れと核家族
こうした「食育」がいま重要とされる背景には、近年の食生活の乱れと社会的な現象が大きな要因となっています。
例えば食べるものに困らない世の中となっていることから栄養の偏りや不規則な食事などによる肥満が増加をしており、それが原因と考えられる生活習慣病の増加がみられます。
(生活習慣病とは糖尿、高血圧、大腸がんや肺がんなどに代表されるがんなどの病気)
その反面スタイルを気にする女性が増えており、特に若い女性を中心にみられる過度のダイエット志向に加え、高齢者の低栄養傾向等の健康面での問題も指摘されているところです。
塾通いの子供はコンビニで食事を購入して塾で終わらせる。家に帰っても家族は仕事にいっているため夕飯はいつも一人で食べるなど食事の孤立化も問題となっています。
朝ご飯を食べない子供の急増
他にも元気を出すための朝ご飯を食べない子供も増えており一日元気に過ごせないなどの問題も起こっています。
朝は忙しくても生活のリズムを作る、健康的な生活習慣を作り上げるための大事な要素といえますので朝ご飯の重要性も朝ご飯を食べることの要素といえます。
食育から生きる力と知識を培う
また、食の安全や信頼にかかわる問題も世間をにぎわせており、。外国からの食料輸入に依存する問題など、食を取り巻く環境が大きく変化しています。
こうした中で、食に関する知識を身に付け、健康的な食生活を実践することにより、心と身体の健康を維持し生き生きと暮らすために食育を通じて生涯にわたって「食べる力」「生きる力」を育むことが重要と考えられることから食育活動が重要視されているのです。
特に体の基本や食生活の基本を作るとされている保育園や幼稚園の幼少期の時期の教育は重要だといわれていますね。
食事の欧米化も進んでいるので和食の基本も知っていくことも重要です。
食べる力とは?
子供の力を育てたいといわれているのが食べる力ですが、主にどんな考えになるのでしょうか?
ここにはいろいろな考えがありますので紹介をしていきましょう。
・心と体を健康を維持できる力。 ・食べ物の選択や食事作りができる。 ・日本の食文化を理解し伝えることができる。 ・食事の重要性や楽しさを理解する。 ・食べ物や作る人への感謝の気持ち。 |
食べることや、食物を育てることは重要なのですがそれ以外にも料理をしてくれる人に感謝をする、食物を育ててくれる人に感謝をするなどの気持ちを育てることも重要ですね。
食育は保育園でクッキングが最適!失敗しないねらいとメニューのまとめ
食育をしていくことで子どもたちに「食べることの楽しさ」や「食事の重要性」などいろいろなことを伝えられる良い機会となります。
特に保育園や幼稚園にいる幼少期の子供たちにとっては、これからの人生の食事にかかわるようなことになりますのでしっかりと伝えていきたいものです。
保育園の食育が素晴らしすぎて、夕食に味噌汁や副菜が無いと「何で無いの?」と言われるし、豆腐ナゲットを作った時は「大豆さんが豆腐さんになって、ハンバーグになったんだねぇ」と言い出すし、お魚の骨を口から出しながら「命をいただいてんだよね」と言う4歳。
— 花@ろわいやるみるぷちー (@shaki_H27) December 23, 2019
その中でもクッキングはとてもメリットのあるものなので、ぜひいろんなことを教えてあげるようにしてあげてください。
こんな風に子供は自宅で言ってくれたら、食育としては最高の評価と言えるのではないでしょうか。
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