保育士キャリアアップ研修で給料アップ?内容と処遇改善と受講年数

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保育士のキャリアアップ研修で給料がアップをするのをしっていますか?

実は保育士にとっても保育園にとってもとても大事な研修で、処遇改善手当などに大きく影響をする研修なのです。

これは2017年に導入をされた制度なのですが、保育士の昇格をサポートすることになる研修制度で新しい役職に対応をするためのものです。

この記事では保育士のキャリアアップ研修の内容や受けるメリットなどがわかります。



保育士キャリアアップ研修で給料アップ?内容と処遇改善と受講年数

まずはキャリアアップ研修について書いていきます。

キャリアアップ研修とは保育士としての経験がおおむね3年以上の人を対象とした、昇格、処遇改善のための研修です。

保育士は今までキャリアアップをしにくい仕事でした。

その理由は保育園にある役職が「担任」「主任」の2つだけであとは園長だからです。

主任も園長も各園1人なので、給料アップを狙いたいと思っていてもなかなか上が入れ替わることがないため上に上がれないという制度上の問題もあったのです。

しかし、2017年4月より一般の担任をしている保育士と主任保育士の間に職務分野別リーダー、専任リーダー、副主任保育士という新たな役職が追加されたのです。

(※園によって役職の呼び方は異なります)

給料があがる?キャリアアップ研修による新役職メリット

新しい役職ができることにより、保育士のモチベーションアップを目指すことが大きなメリットです。

実は主任保育士になるために必要な保育経験は平均10年でしたが、一般の保育士の平均勤続年数は約7.6年となっています。

つまり、今までは役職に就く前の時点で退職をしている人が多いことがわかってり、大きな理由は「低賃金」

給料の安さから転職をしたり、他の業界へ行く人が多かったのです。

その状況を打開するためにつくられたのがこのキャリアアップ制度で、若手~中堅の保育士も役職に就きやすくなり、給料などの処遇も改善されます。

保育士不足を止めるための施策であり、約10%の保育士さんの退職を抑えるねらいもあるのです。

給料はどれくらい上がるの?【キャリアアップ研修のメリット】

このキャリアアップ制度の開始時期である2017年4月のタイミングで実は役職に関係なく一律で約2%(5000円程度)の手当が乗せられることになりました。

これは保育の質を上げるための一環として厚生労働省から補助金として支給をされています。

ただし、処遇改善手当については利用の用途が自由になっている点が問題で、中には2017年から増えている印象はないという人も多いでしょう。

キャリアアップ研修は受講する内容や保育園の職員数によって異なりますので、詳細は下記をご覧ください。

→ 保育士処遇改善手当はいつまでもらえる?パートはもらえないのか?

2013年から保育士の処遇改善手当が開始となっており、2017年の5年間で約72,000円も給与加算をされているのですが、すべて支給をしている保育園はどれくらいあるのでしょうね。

(参考:厚生労働省「保育士等に関する関係資料」)

キャリアアップ研修の受講対象者とは?保育士何年目から受けられる制度?

給料のアップや役職に就くことができるメリットがあるキャリアアップ研修ですが、受講対象者は何年目からなのでしょうか?

気になるところですよね。

実は研修は原則は何年目からでの受けることが可能です。

ただし、保育士1年目~2年目は保育の基礎もできていない時期となるため、まずはそれを学ぶべきという考えから「おおむね経験3年目以上」の保育士を対象としています。

どの分野の研修を受講することも可能ですが、役所によっては受講が必須となる場合もあります。

例えば、副主任の研修を受ける人は今後も期待を荒れているため研修を受けています。

そうなると「マネジメント研修」の受講が必須など保育経験や役職によって大きく異なります。

キャリアアップ研修の新役職の条件と手当の金額

キャリアアップ研修の内容は3つです。

「職務分野別リーダー」「専門リーダー」「副主任保育士」の3つです。

受講をする研修によって受講の理想とする保育経験年数や内容が異なりますので3つの研修内容を書いていきましょう。

職務分野別リーダー

・経験年数概ね3年以上

・担当する職務分野研修を修了

・修了した研修分野に係る職務分野別リーダーとしての発令

職務分野別リーダーは上記のの条件を満たせば、5000円/月 の処遇改善がされる予定です。

専門リーダー

・経験年数概ね7年以上

・職務分野別リーダーを経験

・4つ以上の分野の研修を修了

・専門リーダーとしての発令

専門リーダーは上記の条件を満たせば、最大4万円/月 の処遇改善がされる予定です。

副主任保育士

・経験年数概ね7年以上

・職務分野別リーダーを経験

・マネジメント+3つ以上の分野の研修を修了

・副主任保育士としての発令

副主任保育士は最大4万円/月 の処遇改善がされる予定で、給与の大幅アップが期待できるため男性保育士も長く続けていくのならば受講をしておきたい研修といえます。

保育士のキャリアアップ研修のメリットは手当がもらえる

保育士がキャリアアップ研修を受けることによりたくさんのメリットがあります。

私が保育士をしていたころは、担任保育士になってからは上に上がる方法もなく、ただ漠然と保育士を続けるだけとなっていました。

しかし、今はキャリアアップ研修という制度ができたため保育士のモチベーションアップにもつながります。

そんな保育士のキャリアアップ研修のメリットについて書いていきます。

専門知識を身に着けられる

キャリアップ研修を受けることにより「保育の知識」がより深まります。

幼児の保育や食育、保護者支援など幅広い分野の勉強をすることができるため、より実践的な知識を得ることができそれを保育に活かせます。

他にも乳児保育を受けて乳児院へ、障がい児保育の分野を受講して、児童発達支援施設など転職を検討している人も他の知識を身に着けられるメリットがあります。

給料アップが期待できる【手当がつく】

上記に紹介をしたように、研修を受講すれば手当が支給をされますので給与アップが期待できます。

ただし、気を付けてほしいのは処遇改善費は満額支給をされるわけではなく、各園の職員数によって満額支給などが決定します。

例えば、「職務分野別リーダー」の場合は園全体の職員数から園長と主任保育士を弾いた人数の1/5が条件となります。

保育園全体の職員数が22名とすると、園長と主任を引いた20人の職員が対象となり、それを5で割るため園から選抜をされた4名が月に5000円の支給対象者となります。

専門リーダーも副主任も同じで、園長と主任を引いた1/3までが対象者となります。

20名の職員ならば約6名が支給対象者となり、そのうちの半分となる3人については必ず「月額4万円」の給与を引き上げ、残りの3人については職務分野別リーダー等を下回ることがないような範囲内で、園側で支給額を分配をするのです。

満額はもらえない可能性もありますが、キャリアアップ研修を受けることにより給料アップは狙えるといえます。

全国共通の終了資格

キャリアアップ研修を受講すれば、全国で通用をする資格を手に入れたことになります。

そのため、転職をする、旦那さんの転勤についていくため違う場所で保育士をするなど問題なく使える資格になりますので場所を気にすることなく受講できます。

キャリアアップ研修は都道府県主催のものであれば、受講料は無料で、自己負担額はテキスト代のみでの受講ができるなど、料金負担が少ないのが魅力です。

保育士の研修は東京のみの開催など地域により偏りがあり、受講料も数万円というものが多かったのですがキャリアアップ研修は安価なものが多く全国で使えるためメリットも高いです。

転職や復職に有利

全国共通で使える資格であるキャリアアップ研修はとても活用できます。

そのため、転職にはもちろんメリットがありますし産休や育休明けの復職にも使える資格です。

現場復帰となると不安も多いものですが、この資格を持っているだけでも保育園からは一定の評価を受けることができますし、園へのアピールにもなりますので採用率もアップするかもしれません。

転職を考えているならば、キャリアアップ研修を受講後にすると転職先からへも良いアピールになりますので経験年数なども考慮しながら検討してみましょう。

キャリアアップ研修の内容8つを解説【いつまでどれくらい受講】

保育士のキャリアアップ研修は全部で8つの分野があります。

1分野の受講時間は15時間以上(2~3日間)です。

職務分野別のリーダーは1分野ななので受講時間は15時間以上ですが、専門リーダーと副主任は4分野なので60時間以上が必要となります。

以下に8つのキャリアアップ研修の内容を紹介していますので参考にしてください。

乳児保育

主に0歳から3歳未満児向けの保育内容に関して理解を深める分野で、具体的には乳児保育の役割と機能や、乳児保育における安全な環境、保育所保育指針について、全体的な計画に基づく指導計画の作成などを学びます。

内容は「乳児保育の意義・環境・適切な関わり・発達に応じた保育内容・指導計画・記録および評価」となります。

幼児保育

主に3歳以上児向けの保育内容に関して理解を深める分野で、具体的には幼児教育の現状と課題や、一人ひとりの発達の特性に応じた指導、資質と能力を育むための保育内容、小学校教育との接続を学びます。

内容は乳児保育を幼児にしただけで「保育の意義・環境・適切な関わり・発達に応じた保育内容・指導計画・記録および評価」です。

障害児保育

障害児保育に関する理解を深める分野で、具体的には障害のある子どもの理解や、障害のある子どもと保育者との関わり、保護者や家族に対する理解や支援、障害児保育についての評価などについて学びます。

内容は「障害の理解・障害児保育の環境・発達の援助・家庭及び関係機関との連携・障害児保育の指導計画、記録及び評価」です。

食育・アレルギー対応

食育やアレルギー対応に関する理解を深める分野で、具体的には食事摂取基準値と献立作成、調理の基本や、衛生管理の理解と対応、アレルギー疾患の理解、第三次食育家定格などについて学びます。

内容は「栄養に関する基礎知識・食育計画の作成と活用・アレルギー疾患の理解・保育所における食事の提供ガイドライン・アレルギー対応ガイドライン」です。

→ 食育インストラクター資格試験の難易度は?合格率と試験内容と費用

保健衛生・安全対策

保育衛生・安全対策に関する理解を深める分野で、具体的にはこどもの発育・発達の理解と保育計画の作成、保育所における感染症対策ガイドラインの理解、事故防止及び健康安全管理に関する組織的取組、災害への備えと危険管理などについて学びます。

内容は「保健計画の作成と活用・事故防止及び健康安全管理・保育所における感染症対策ガイドライン・保育の場において血液を介して感染する病気を防止するためのガイドライン・教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」です。

保護者支援・子育て支援

保護者支援・子育て支援に関する理解を深める分野で、保育所の特性を活かした支援や、保護者に対する相談援助の方法と技術、虐待の予防と対応等、「子どもの貧困」に関する対応などを学びます。

内容は「保護者支援、子育て支援の意義・保護者に対する相談援助・地域における子育て支援・虐待予防・関係機関との連携、地域資源の活用」です。

マネジメント研修

マネジメント・リーダーシップを身につけるための分野で、組織マネジメントの理解、関係法令・制度及び保育指針等についての理解、職員への助言・指導、職員のメンタルヘルス対策などについて学びます。

内容は「マネジメントの理解・リーダーシップ・組織目標の設定・人材育成・働きやすい環境づくり」です。

特に保育士をまとめる仕事をする人はマネジメントの力は必要です。

経験と知識を合わせることにより身に付く力ですね。

保育実践研修

保育の展開を行うために必要な能力を身につけるための分野で、子どもの感性を養うための環境構成と保育の展開、身体を使った遊びに関する実践方法、言葉・音楽を使った遊びに関する実践方法などについて学びます。

内容は「保育における環境構成・子どもとの関わり方・身体を使った遊び・言葉・音楽を使った遊び・物を使った遊び」などです。

(参考・一部引用:厚生労働省「保育士のキャリアアップの仕組みの構築と処遇改善について 分野別リーダー研修内容(案)P5」)

保育士のキャリアアップ研修の内容と金額のまとめ

保育士のキャリアアップ研修について書いてきました。

保育士にとっては今まで上に上がる、給与アップを狙う方法がなかったためこのキャリアアップ研修はとてもメリットがある内容です。

給料アップも狙えますし、自分のキャリアアップも目指せるので今後も活用していってほしいと思います。

もちろん転職をする際にも受講をしていれば大きなアピールになりますので、ぜひ活用していきましょう。

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