保育士の手当ってどんなものかしっていますか?
手当は給料を上げる大事な要素。
その手当の種類にはいろいろとありますし、特色ある手当もあります。
この記事では保育士の手当について書いていきます。
目次
保育士の手当7選【給料以外に支給されるもの・相場はいくら?】
保育士の手当とは基本給と呼ばれる給料以外に支給をされるお金。
それが付くことにより、毎月のお金も高くなりますのでメリットが高いです。
保育士の地位向上をしましょう!!世間一般では「保育=子どものお守り役」くらいの誰でも出来る仕事だと思われていますよね。とんでもない!保育士は専門職であり技術職です。資格と技術手当を基本的に高額支給にして給料だってもっと貰えていい職業です。
— 保育tombo (@semishigure967) May 1, 2020
保育士さんはね、少なくとも都の認可で働いてる保育士さんは、資格手当もしっかりついてるし、なんなら数年前から処遇改善費が付いてるんだよ。←入所施設にないやつね
— Asako (@Asako86537654) June 5, 2020
少ない給料が上がる大事な手当が7つありますので、紹介していきます。
ただし、支給をされるかは保育園によって異なりますので注意しましょう。
1.通勤手当 2.資格手当 3.住宅手当 4.役職手当 5.扶養手当【家族手当】 6.特殊業務手当 7.ボーナス |
1.通勤手当
通勤手当は、あなたの自宅から保育園へ通うためのお金です。
電車やバス、自転車などを使って通勤をするときに使うお金ですね。
これは定期代の金額を支払われるところが多く支給もされます。
ただし、上限を決めている園もありますので注意をしましょう。
2.資格手当
保育士の資格をもっていれば支給をする保育園もあります。
保育士資格は保育園にとっても大事ですし、有資格者と無資格者を分ける大事なポイント。
資格を持っているという点は大きな強みのため、園によっては支給をしています。
5000円~1万円くらいが相場です。
3.住宅手当
住宅手当は世帯主であることが条件ですが、もらえるお金です。
家賃の一部分を出してもらえるところが多く、5000円~2万円くらいが相場。
一人暮らしをしている、世帯主である先生がもらえるお金です。
4.役職手当
役職手当もお金をもらえる大事な要素です。
クラスのリーダー、主任、園長など上の立場になるほど高くなります。
クラスのリーダーで5000円くらい、主任で2万円、園長で5万円くらいの手当てが付きます。
もちろん、法人によってはもっと手当が付く園もありますね。
5.扶養手当【家族手当】
扶養手当は家族手当とも呼ばれており、家族を養っている世帯主がもらえるものです。
例えば、奥さんである配偶者が130万円以内のパートをしている場合に1万円、子供一人につき5000円などです。
手当をもらって家族を養っているのです。
6.特殊業務手当
特殊業務手当には2つの種類があります。
例えば、シフトで変動的な仕事をしている人へ支給をされるもの。
他にも行事などで忙しく残業が頻繁に起こりそうなときに支払うもの。
行事に対して支払うというものです。
これはかなり特殊な手当なので支給をされない保育園もあります。
7.ボーナス【賞与】
ボーナスは賞与と呼ばれるもので、夏と冬に1回ずつ給料とは違う形で支給がされます。
基本給の2か月~3か月程度が相場となっていますが、高いところだと4か月くらいもらえる園もあります。
保育士の手当には独自のものも?【保育園の面白い手当を紹介】
保育士の手当には独自のものがあります。
これは保育園によっていろいろとありますので、面白い手当を紹介します。
保育士行政からの手当が手厚いな
— ina (@YInadera) November 2, 2020
皆勤手当てがある園も【休まず頑張れる】
保育士が休まず仕事に来てくれた場合に支給をされる皆勤手当てがあります。
これは無遅刻無欠勤の人に対して支給をされるものですね。
休まず頑張れる一つの目安となります。
住宅借り上げ制度による家賃補助【国の手当】
住宅借り上げ制度と呼ばれるものがあります。
これは家賃の補助があり、決められた金額ないで負担をしてくれます。
詳しく書くと、家賃の2/4を国が、1/4を市区町村が、1/4を保育園が負担をするもの。
保育士は負担なく住むことができますので、長く仕事を続けられます。
市区町村で独自の手当てもあり
他にも市区町村で独自の手当ても出しています。
例えば、船橋市の例をみてみましょう。
船橋市内で働く保育士さんには、給与の上乗せ手当が月額42,470円。さらに、賞与の上乗せは年額76,670円。手当の合計年額は、58万6,310円となります。
この額は、勤務年数を問わず1年目から同額。正規職員に限らず、フルタイムのパート職員も対象です。(引用:船橋市「ふなっしーも応援!船橋市内の保育園で働きませんか?」)
結構な金額がもらえますし、大阪市の場合だと他府県から就職した人にウェルカム事業として行っています。
近畿県外は補助上限年額85,000円、近畿県内の補助上限年額45,000円がもらえたり、他市から大阪市に働きに来た人には4年間で総額60万円の支給があったりもします。
(参考:大阪市「大阪市内で保育士として働く方を支援します」)
コロナによる手当が支給される園も
新型コロナウイルスの影響により、保育士は危険にさらされることもあります。
そんな状態を含めて考えてみると、手当の支給がされることもありますね。
もちろん、保育園からの気持ちという形で慰労金が支給される園があります。
新卒保育士に対する手当もあり
新卒保育士に対する手当もあります。
例えば、大阪市の場合は、大阪市に勤務をしてくれた保育士に対して、年間10万円を支給する制度があります。
条件がありますが、大阪市に勤務をするだけでもらえる手当ってうれしいですね。
(参考:大阪市公式ページ「新規採用保育士特別給付に対する補助事業」)
保育士の手当との給料仕組み【基本給と賞与への影響】
保育士の手当と給料の仕組みについてかきましょう。
手当はどのような使いになるのか?詳しく書いていきますね。
基本給はボーナスに影響【手当で高い人は要注意】
保育士の給料は基本給と呼ばれるベースの給料と、手当に分けられます。
給与としては、基本給15万円+手当4万円で月給19万円といったイメージです。
基本給はベースで賞与にも影響します。
ボーナスは基本給に支給する月分をかけることになります。
3か月分ならば、15万円×3か月=45万円となりますので、基本給は高いほうがいいですね。
基本給が低い場合は賞与も低い【年収も下がる】
保育園によっては基本給10万円で手当てが8万円という保育園もあります。
見た目の給料は変わりませんが、ボーナスは基本給にかけることになります。
基本給10万円×3か月で30万円となりますので、基本給が低いとボーナスも下がります。
すると、年収的には下がってしまいますので、基本給はしっかりとチェックしましょう。
基本給が低すぎる園はブラック【高い園へ転職しよう】
また、ブラックな保育園には気をつけましょう。
例えば、基本給7万円で手当てが12万円で月給19万円という保育園があります。
すると、月給は19万円でもボーナスは基本給にかけることになりますので、7万円×3か月=21万円となります。
つまり、かなりボーナスが低くなるので気をつけましょう。
そのような悪質な給料の保育園は転職も検討すべきですね。
→ ブラック保育園のリアルとは?10の特徴と見分け方を保育士が解説
保育士の処遇改善手当で給料アップ?制度利用の金額を解説
あとは、処遇改善手当。
これも保育士にとっては非常に大きな手当ですね。
保育士が給料を上げたいと思ったらキャリアアップ研修受けた方がいい!
別に園長や主任を目指さなくても良いんです。
研修を受けて、副主任保育士や専門リーダーに就けば、園によるけど4万円程度の手当がつく。
今後保育士の需要は減るので、専門性を身につけて昇級をするというのは大事!
— しゅん@保育士のキャリア支援家 (@hoikushi_job6) December 10, 2019
処遇改善手当には2つのパターンがありますので紹介します。
処遇改善加算Ⅰ【スキルや経験の給与ベースアップ】
処遇改善加算Ⅰは経験年数やスキルによってベースをアップするものです。
例えば、あなたの保育経験に応じて加算をしたりするもの。
5%をアップするなどあなたの給料が直接あがるものです。
例えば、平均勤続年数が10年の保育士さんの場合は給料に12%(基礎分)+5%(賃金改善要件分)で、合計17%の加算を受けられます。
あくまでも例ですが、給料が高くなるためメリットも多いですね。
処遇改善加算Ⅱ【キャリアアップと研修体制】
あとは処遇改善Ⅱです。
こちらはキャリアアップ研修によりアップをするものですので、研修へ参加をしなければなりません。
月額4万円加算の対象者(施設職員の概ね1/3) 職位(副主任保育士、専門リーダー等)の発令・職務命令 経験年数概ね7年以上 職務分野別リーダーを経験 4分野以上の研修を修了(副主任保育士はマネジメント研修が必須) 加算対象者の1/2は確実に月額4万円の処遇改善を行い、残額はその他の職員に月額5千円以上4万円未満の範囲で配分可能 |
月額5千円加算の対象者 職位(職業分野別リーダー等)の発令・職務命令 経験年数概ね3年以上 担当分野の研修を修了 加算対象者に月額5千円以上(副主任保育士等への加算額の残額も配分可能 ※副主任保育士等への一番低い加算額を超えない範囲 |
(参考:厚生労働省雇用均等・児童家庭局保育課「保育士のキャリアアップの仕組みの構築と処遇改善について」)
(参考:内閣府子ども・子育て本部「平成30年度子ども・子育て支援新制度市町村向けセミナー資料」)
処遇改善手当Ⅲ【月9000円支給】
実は2022年度から、保育士に新たな処遇改善手当ができました。
月に9000円で、毎月の給料にプラスでもらえるものです。
園によっては賞与という形で、半年に一回支給するなど、支給の方法はバラバラですがね。
処遇改善手当の落とし穴【分配は保育園の自由で実際はなし】
ただし、この処遇改善手当の落とし穴があります。
それは、分配は園で判断をされるということです。
そのため、正しく保育士に支給をされている園もあれば、支給をされていない園もあり、不満が出ているところもありますね。
処遇改善手当がもらえない園もあるの?
処遇改善手当は本来保育士の給料を上げるために必要なことです。
しかし、中にはもらえないなんて園もあったりしますね…
処遇改善手当がもらえない園は稀ですが…もしもらえないならば…転職も考えるほうが良いかもしれませんね。
保育士の手当のまとめ【給与以外のアップは手当次第!処遇改善は大きい】
保育士の手当てについてかきました。
給料をアップさせるには、手当がポイントとなります。
しかし、中には手当ばかりついて基本給が低い保育園もありますので、そこは注意が必要。
基本給と手当のバランスが取れている保育園へ行く方が良いでしょう。
転職するならば、そこは確認をしておきましょうね。
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