保育士の大量退職の理由とは?無責任な一斉退職はなぜ起こるのか?

大量の退職届け

保育士の大量離職が問題となっています。

特に最近は保育士がボイコットをしたり、みんなで打ち合わせをして同じ日に大量離職をしたりすることがあります。

特に待機児童が多く、保育園が右肩あがりで増加傾向にある東京では1つの園で5名以上の保育士が退職を申し出るということは当たり前のように起こっていますね。

しかし、ここには保育園経営の大きな問題があると思いますし保育園という組織が変わる必要があるのです。

この記事では保育士の大量離職について書いています。

記事を読み終えることで、保育士の大量離職の理由と原因、対処法や今後の施策などがわかります。

※元保育士で認可8年、認可外の管理職6年の現場経験、管理職経験者が記事を書いていきます。



保育士の大量退職の理由とは?無責任な一斉退職はなぜ起こるのか?

保育士の大量離職ですが、この大きな原因は保育園経営者です。

保育園の経営者というのは園長もしくは、その園の理事長など園のトップとなる人たちが保育士という社員たちの管理などがきちんとできていないことが大きな原因といえます。

実は保育士の先生はとても責任感が強い人たちが多いです。

そのため、保育園へ預けられている子どもたちのことをいつも必死に考えて保育してくれています。

しかし、その先生たちの気持ちを汲み取れない経営者がこのような問題を引き起こしているといえます。

保育園の大量退職から見る日本の保育の現状

もちろんこのような大量離職をする保育士の先生たちも社会人としては少しいただけない対応方法だと感じます。

しかし、そこまでしなければ経営者らが変わらないと感じたために大量に辞職を出して離職をしたという結果だと思います。

保育士にとっては離職をすることは今はたやすい時代であることもあります。

その理由は、

・保育士は転職先がすぐにいくらでも見つかる。

・離職をされて困るのは園の経営者。(人材確保ができないため)

このように、今の時代は園の経営者よりも保育士の方が立場としては上なので経営者たちは保育士と接するときに自分たちの立場をよく考えなければなりませんね。

保育園の大量離職の影響は子供と保護者

保育士が大量離職をすることで、経営者は困りますが何よりも被害を被るのは関係ない「子供」と「保護者」です。

たとえ、離職をした先生を確保できたとしてもすべて新しい先生で保育園を作り上げていくことは難しいですし、保護者からは不信感しかありませんので信頼関係を築くのも苦労します。

保育士の大量離職により多くの人への悪影響を及ぼすことになるため、今後も大量離職をさけなければなりません。

保育士の大量退職の原因3選!ボイコットする理由

悩む女性保育士が大量に退職する理由はいろいろとありますが東京などで多いケースは以下の3つです。

実は私も勤務をしていた保育園で大量離職をした経験があり、その時は9名の保育士が離職をして混乱を招きました。

明日は我が身という言葉がある通り、どこの保育園でも起こえり得る問題と言えますので、十分気をつけましょう。

1.園長や主任のハラスメント【パワハラ・セクハラ・モラハラ】

保育士の大量離職になる一番の原因は園長や主任のハラスメントです。

今の時代にも保育園では当たり前のようにハラスメントが起こっているところもあり、保育士たちが最終的にはあきらめて離職をするという結果になってしまうのです。

2019年に話題になった静岡県浜松市にある認可のメロディー保育園では以下のようなことから18名の保育士が一斉退職を申し出ました。

その理由は園長や副園長、専務からのパワハラです。

・子供や親の前で罵倒される。

・写真映えするように、できないことを子供にさせるように要求をされる。

・子供たちは遊んでいる園庭で犬を走らせてフンなどの始末を保育士にさせる。

・パワハラやセクハラが日常茶飯事であった。

(参考:朝日新聞「保育士ら18人、一斉退職へ 園長らのハラスメント訴え」)

(参考:FNN PRIME「園長夫妻のパワハラ疑惑で保育士ら18人が一斉に退職届…保護者は「不安でしかない」」)

明るみにでましたし、実は夏にも同じような話し合いをしたにも関わらず改善をしなかったためにこのような混乱が起こりました。

保育士らは年末をもって退職を申し出ており、全員が離職をした場合には園は運営停止となります。

2.労働環境や待遇の悪さ【低賃金・残業代なし・持ち帰り多い】

次に労働環境や待遇が良くない点もあげられます。

毎日シフトとなるため勤務時間はバラバラ、残業をしても残業代は出ない、持ち帰りの仕事も多いけれども管理者は知らないふり、有休も取得できないなど問題も多いです。

労働環境がよくなく改善の余地もないため、最終的には労働環境がよくないため辞めてしまいます。

年間の休日は100日程度のところが多いですが、給料が手取り15~18万円程度と休暇のすくなさ、給料の少なさも保育士が仕事をしない原因にあげられます。

3.仕事の理不尽な要求【人材不足・給与引き下げ】

仕事の理不尽な要求もあります。

例えば、園の方針を急に変更したり、子供にできないことを求めたりと仕事に対して理不尽な要求を求められることも多いです。

そもそも子供を育てるための保育士になっているのに関係ない仕事をさせられたり、無理難題を要求される仕事があるのです。

浜松のようにブログのための写真を要求されたりするのもその問題です。

子供を見れない人数を見ろと言われる責任問題や、運営がかわり保育の考えが変わってしまった、経費削減をさらに求められて子供に良い保育ができないなど経営者と保育士たちの意見の食い違いが多いですね。

保育士の大量退職を防ぐ5つの対処法【すぐに働き方改革の導入】

落ち込む男性保育士の大量離職に関しては浜松の件は18名という大量の離職であったためニュースとなりましたが、実は他の地域でもたくさんの離職が出ています。

自治体もこの把握はできていないため、園としてどのような事態が起こっているのかをきちんを把握し、場合によっては補助金の支給額を下げるなども検討すべきです。

きちんと真っ当に運営をしている保育園経営者がいる中でこのような経営をしている園もあるのは残念です。

子供を育てる保育園でまさかトップがきちんと育たなければならない現況があるということが・・・。

もし、保育士の大量退職があるのならば以下の5つの点をしっかりと理解して改善に努めるべきです。

1.園長や主任がハラスメントを理解する

園長や主任はハラスメントについて理解すべきです。

保育園はその建物内で何が起こっていてもわからないですし、それ以上の知識や技能を手に入れようとする人が少ないためハラスメントに関しても知識が足りないです。

今はどこの世界でもハラスメントに関して非常に厳しい時代です。

私も管理職をしていますが、自分の一言すら気を付けて同僚と話をしてますが保育園は今での化石のように進化をしない経営者がたくさんいるためいつまでもハラスメントが続くのです。

ハラスメントがある園は即是正すべきです。

ハラスメントの種類

実はハラスメントには約35種類あるのですが、主に保育園で多い3つを紹介します。

パワハラ:自分の職場での優位性を使って「過大な要求」「過小な要求」「身体的、精神的な攻撃」「人間関係からの切り離し」などが該当します。

セクハラ:性的な言動で職場環境や個人を不愉快にすることです。異性、同性は関係ありませんのですべてが加害者になりえます。

モラハラ:倫理や道徳に反した嫌がらせのことです。モラルの範囲やパワハラとの違いは難しいのですが、相手を無視、暴言、にらむ、嫌味を言うなどの行動のことです。

2.働き方改革の導入を徹底する

保育園で働き方改革をすでに導入している園もありますが、少数派です。

そもそも働き方改革そ導入する以前に把握をしていない保育園経営者もたくさんいるでしょう。

例えば、労働時間は守られているか?残業代は週に40時間以上は支払われているか?週に6日目の出勤はすべてお金がついているか?などです。

量は膨大ですし、保育園の運動会や発表会などの繁忙期はありますが日常に関しては大きく見直しをしなければなりませんので、対処をしましょう。

参考 → 厚生労働省「働き方改革

この働き方改革を導入するだけで保育士の労働環境が劇的に変わりますので早く導入すべきです。

3.仕事の管理を徹底

仕事の管理を徹底しましょう。

おそらく園で1人の保育士がどれだけ仕事を持っているのかと言われると把握していない人も多いはずです。

そのため、園全体で管理職が個人に対しての仕事量を把握し、仕事量が平等になっているか?適切な仕事量となっているのかも把握が必要です。

4.専門的な第三者委員の設置

専門的な第三者委員会を設置しましょう。

そもそも認可保育園の通常の職員数は平均30名程度です。

しかし、30名いっても保育士の人数は実際には20名~25名程度となっています。

浜松の保育園を例に出すと、保育士の人数が20名と仮定をするとそのうちに90%の人が退職を申し出ているということです。

そもそも20名の内5名でも25%が退職をしているということなので驚きですよね。

それだけ退職者が出るということは、園事態に何らかの問題があるということなので第三者委員会が調査や問題点の洗い出しをして是正をさせるような体制を取るべきです。

5.3名以上の離職は報告を義務化【補助金カットも入れるべき】

実は自治体でも各保育園の保育士の離職率というのは把握ができていません。

もちろん運営は経営者である園長や理事長がすべきなので、当たり前なのですが把握できておらず浜松のように突然18名の退職希望が出てきたことにより明るみになったということがあります。

しかし、そのような状態になってからでは自治体としても対処ができない現実がありますので離職を自治体に報告義務化をするとより変わるでしょう。

離職が多い園には4で紹介をした第三者委員会が調査へ行き、離職の理由を調査し是正させるべきです。

昨年度末で都内だけでも5名以上の離職をしている園は17園で、10名の保育士のうち8名が離職した園もあります。

(参考:すくすく東京「都内で保育士の大量退職が相次ぐ 「5人以上」17園、10人中8人の園も 背景に待遇の悪さ」)

国も対策をすべき!保育士の大量退職

また、保育士の大量退職は園だけの問題ではなく国もきちんと考えるようにしてほしいです。

保育士という子供を育てるに大事な仕事で、継続していくことによりスキルも伸びますので長く勤務をできる体制を整えたいものです。

待機児童解消のため新規保育園開園問題

待機児童を解消したい気持ちはわかるのですが、園が増えすぎており、保育士が慢性的に足りません。

その結果どこの保育園でも保育士の取り合いとなっており、保育士不足が加速的に増えていますので保育士不足が蔓延化しています。

「保育士が不足する → 業務が多忙化する → 離職する」ということになってしまうのです。

幼児教育無償化により供給過多

幼児教育無償化によりさらに保育士不足が加速しています。

認可保育園へ入りたい人が増えており、さらに保育士の業務が増えています。

保育士は足りないため、本来は保育士2人分の仕事を1人でこなさなくならなければなりませんので、必然的に業務量が増えてしまうのです。

働かなくても子育てできる安心できる社会保障

ママたちは働かなければならない世の中になり、結果的に保育園に入れない状態となります。

しかし、認可保育園も今は定員に対して1.25%までは受け入れが可能となるためギリギリまで受け入れます。

最終的には保育士の業務過多となり大量退職につながります。

保育士の大量退職の原因と理由のまとめ!退職するなら個別にすべき

悩む女性保育士大量退職をして経営陣に示しをつけさせることは悪いとは思いません。

保育園の中身が変わらなければいつまでも保育士に負担がかかりますので、最終的な手段の1つだといえますね。

しかし、保育園は保育士だけの気持ちではなく保護者、子供など関係する人たちもたくさんいますので、退職をするならば個別で考えるべきです。

あとは、みんなで話し合いの場を持つべきですが、そこには第三者と入れるべきです。

浜松市のようなパワハラ問題があるのならば市役所へ相談をするなど園を管轄する場所へ相談にいきましょう。

何よりも保育士も子供達も幸せになってくれればと思いますね。

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Taka

Taka代表

投稿者プロフィール

元保育士の保育士ライフ運営者takaです。

・保育園の現場経験から園長になった経歴の持ち主

・子供の教育や幼稚園、小学校受験を担当し多数の合格実績もあります。

・2児の父で現在はサラリーマン(営業)をしながら副業でブログやライターなどの仕事をしてます。

・趣味は筋トレ、ランニング、キャンプ、フットサルと体を動かすことが好き。

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・認可保育園で現場の経験あり。

その後は教育関係の会社に転職し管理職を歴任。

今は普通のサラリーマン(営業)をしています。

【簡単な紹介】

関西に住んでいる二人の子供がいるお父さんです。趣味はフットサルとランニング。キャンプに挑戦したいなとおもっています。。

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