設定保育の指導案の書き方3ステップ!年齢別のねらいと目標を解説

帽子をかぶった男の子が芝生で遊ぶ
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設定保育の指導案の書き方がわかりますか?

設定保育は保育園でも大事な要素です。

しかし、どんなふうに書けばよいのか迷ってしまうこともありますよね。

この記事では設定保育の指導案の書き方、年齢別の書き方を紹介しています。



設定保育の指導案の書き方3ステップ【ねらいと目標を明確に!活動の終わり方が大事】

ノートを書く女性設定保育の指導案の書き方を紹介していきます。

以下の3つの流れで考えるとスムーズです。

1.設定する保育のねらいと目標を決める

2.ねらいと目標を達成する手段を考える

3.計画をして実践する

詳細について、書いていきましょう。

1.設定する保育のねらいと目標を決める【子供の学び】

設定保育をするねらいと目標を決めましょう。

子供の学びとなる、保育の方法を検討することですね。

子供に「どのようなことを経験させたいのか?」というねらいをはっきりとさせましょう。

2.ねらいと目標を達成する手段を考える【保育士目線】

次のねらいと目標を達成するための手段を考えましょう

その「目的」ですね。

例えば、身体を思い切り動かしたいというねらいと持った場合にはいろいろな手段があります。

かけっこをする、鬼ごっこをする、散歩へ行くなどです。

そのようにねらいに対して、どのような手段で子供に経験をさせるかをよく考えましょう。

3.計画をして実践する【遊び・制作の素材を準備する】

そこまで来たら、計画になります。

・どれくらいの時間で

・ねらいを達成するための配慮や補助は

・準備すべきもの

この3つを意識して、用意をしていきましょう。

乳児の場合は補助やサポートが必要ですが、幼児の場合はどこまで手を出すのか?というのは難しいポイントです。

見守ることも頭に入れておきましょう。

年齢別の発達の理解は重要【少し難しいがポイント】

設定保育を実践するうえで大事なことは「発達の理解」です。

年齢によって子供にできることはちがいます。

できること、できないことをしっかりと把握したうえで、実践をしていくことが必要になりますね。

もし迷ったらこちらの記事で、子供の発達について理解しましょう。

→ 小児の発達段階の特徴と表で解説【遊びや課題は年齢によって異なる】

設定保育の指導案の書き方例【1歳児・2歳児は時間が重要】

滑り台をすべる女の子次に設定保育の指導案の書き方を紹介します。

まずは、1歳児と2歳児の乳児クラスですね。

基本の設定保育の流れとしては、「導入 → 実践 → まとめ」の3つに分けて考えると良いです。

1.興味を持てるように導入する【絵本が効果的】

まずは、子供が興味を持てるように導入をしましょう。

乳児の子供に導入は「言葉」では難しいです。

月齢差もあり、理解度も低いため、絵本など目で見えてわかりやすいものを用意しましょう。

2.個別にサポートして保育を行う【少人数で実践】

次に実践です。

ねらいに対して活動をすることになります。

その時にどこまでサポートをするのか、見守るのかという点を大事にしてください。

しっかりと活動に集中できる環境を整えるのも、先生の大事な仕事です。

3.時間は短めにしておく【月齢差の配慮】

設定保育の内容にもよりますが、子供にとって最善の時間を検討しましょう。

導入を入れて20分くらいが適切な時間でしょう。

子供の育ちや、月齢によっては、もう少し短くても良いですね。

乳児期はできることが少ないため、保育士の準備次第で、子供ができることが大きく変わっていきます。

乳児におすすめの設定保育案と内容

乳児のできることは限られています。

戸外だと探索活動になりますね。

室内で制作などをする場合には以下のようなことを検討しましょう。

・なぐり書き

・シール張り

・指絵の具

2歳児の後半になれば、ハサミの一回切りくらいはできるようになりますので、そのあたりを取り入れてみましょう。

→ 保育実習のねらいと目標設定で課題を克服しよう【実習記事まとめ】

【3・4・5歳児】設定保育指導案の書き方【3つに分割】

ベロを出して笑う女の子次に3歳児~5歳児の幼児クラスについてです。

幼児になると、できることも増えてきます。

そのため、ねらいや目的を決めて適切な活動を取り入れましょう。

1.導入を決める【興味を持たせる・ねらいを意識させる】

導入に少し時間をかけましょう。

これも乳児と一緒で、言葉ではなく見せることが大事です。

目でみてわるように、絵や写真を用意すると良いですね。

2.子供を中心にできることを設定保育でする【手段】

次に設定保育で行う手段を考えます。

ねらいを達成するために、何をすれば一番子供に適切かを考える必要がありますね。

ここで間違ってはいけないのは、内容を先に考えることです。

ねらいがあっての内容なので、先にねらいと目的をはっきりとさせてください。

3.最後にまとめをする【終わり方も大事】

幼児は最後にまとめもしましょう。

乳児は個別や少人数で活動を行うことが多いですが、幼児だとまとめも大事ですね。

例えば、制作で出来たものを見せる、やってみた感想を聞いてみるなど、最後にまとめをしてみましょう。

幼児におすすめの設定保育案と内容

幼児になると、乳児期とちがって色々な活動ができます。

以下のようなことができます。

・制作につかうための材料を調達する(自然のもの)

・ルールのある遊びができる

・散歩へでかけて実際に目で見せる(植物や動物など)

・制作もはさみ、のり、セロハンテープなどたくさんのものを使う

こんな風にいろいろなことができます。

ねらいに対して、何をするかをよく考えて活動を決めましょう。

→ 保育園の散歩のねらい6選【マニュアルで事故や不審者から守ろう】

設定保育と自由保育の違いとは?特徴とメリットデメリット

考える女性保育士次に設定保育と自由保育の違いについて書いていきます。

どちらにもメリット、デメリットがありますので、書いていきましょう。

設定保育(一斉保育)の特徴とメリットデメリット

設定保育とは一斉保育と呼ばれる保育です。

保育士がねらいをもって指導案を作成し、それに沿ってこどもが活動をするものです。

保育園や幼稚園に最も一般的に入っているものですのですね。

メリットとしては、

・保育士が目的やねらいを持った保育が実践しやすい

・環境の設定もできるため活動しやすい

・子供達が小学校へ入っても、違和感なく入っていける

最も一般的な方法で、先生たちも活動がしやすい点は大きいです。

設定保育のデメリット

設定保育のデメリットとしては、以下の通り。

・子供が指示がないと動けなくなってしまうことがある

・豊かな発想を持っている子供を型にはめることになる

・自由に発想をする機会は少ない

こんな風に、みんなで足並みをそろえることになるため、活動に差が生まれますね。

自由保育のメリットデメリットと特徴

次に自由保育のメリットデメリットを書いていきましょう。

自由保育とは、子供が自発的に遊ぶことを指しています。

保育士は子供が自由な発想で遊べるようにするための、環境を作ることが求められます。

自由保育のメリットは以下のような点です。

・子供も自分のペースで遊ぶことができる

・子供の同時の関わりが多い

・子供が自分のペースでゆっくりと過ごすことができる

・好きなこと、興味があることに集中できる

こんな風に個性を大事にできる点は大きな魅力です。

子供自身ものびのびと成長をしていくことができる点は大きな魅力ですね。

自由保育のデメリット

ただし、メリットがあればデメリットもあります。

・子供のトラブルが多くなる

・環境によってが逆効果になることもある

・集団で行動をするのに時間がかかる

・小学校へ進学をすると、苦労することもある

自由を目的をしているため、個性が出やすいです。

その分、みんなで、まとめてやるとなると不向きな点もありますね。

園によって方針に違いあり【保育士にマッチするのはどっち?】

これは保育士にも言えることです。

私は設定保育の方が好きで、自由保育は苦手です。

園によっていろいろな考えがありますし、方針によってもことなります。

保育の方法は色々とありますが、合わない保育をするとしんどいですので、自分にマッチをする保育を実践している園を選びましょう。

実習ならば、どちらも経験してみると良いですね。

→ 保育とは?保育方法と種類について【教育とは違い発達を大事にする】

設定保育の指導案の書き方のまとめ【目標と反省】

ハイハイをする笑顔の保育士設定保育の指導案の書き方や内容を紹介しました。

実習生は部分実習で必ずやらなければなりませんので、この記事を参考に作成しましょう。

基本は3つに分割し「導入 → 実践 → まとめ」です。

ここに環境や準備物、保育士の動きで肉付けをすれば問題なしですね。

あとは、子供達も動きをしっかりとイメージして実践をしてみましょう。

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