保育園のお正月遊びは何をしようか迷いますよね?
お正月は日本の伝統的な文化であるため、保育園にいる子供達に保育士として伝えること、伝承すべきことなどがあります。
そんな保育園のお正月ですが、どんな遊びを、どんなねらいともってすればよいのか難しいことも多いですね。
この記事では保育園のお正月遊びの種類やねらい、伝えるべき伝統文化などがわかります。
目次
保育園のお正月遊びのねらいと意味とは?遊びの種類を解説
保育園のお正月遊びや保育園によってやることもいろいろです。
しかし、どこの保育園でも新年に子供達と集まって会を開いたり、お正月遊びをしています。
明けましておめでとうございます。子どもたちは元気に登園し、お正月休み中の話が沢山聞かれ、楽しかった雰囲気が伝わってきました。今日クローバー保育園では子ども新年会を行い、ひょっとこが登場!また、お正月遊びの紹介や十二支の話などをしました。クラスごとに今年の目標もたてました。 pic.twitter.com/8bZslLS3iL
— クローバー保育園 (@CloverKeikoukai) January 7, 2020
ただ遊びだけでは芸がないので、しっかりとねらいをもって子供たちに伝えることが大事ですね。
保育園のお正月の会や新年の集いなどいい方は色々とありますが、そのねらいについて書いていきます。
・新しい年を無事に迎えられたことを喜ぶ。 ・日本の伝統文化であるお正月を知る機会を持つ。 ・大人から次世代を担う子供に、日本の伝統文化を伝える。 ・お正月遊びを楽しみ、お正月らしさを味わう。 ・新年の挨拶をし、新たな気持ちで生活に臨む。 |
もちろん他にもいろいろなねらいがありますが、お正月遊びや会のねらいはこの辺りを参考にしてください。
お正月遊びのねらいとは?いつする?
お正月遊びのねらいは「お正月を満喫する」ことです。
最近はお正月らしい遊びをする家庭も少なっており、特に首都圏だと大胆に遊べる場も少なくなっています。
そんな時代だからこそ保育園は子供達が思い切り遊べる場を提供してほしいと思いますね。
お正月遊びや新年の集いをする時期は保育園によって様々です。
認可保育園だと多くの場合は1月4日からは開園をしていますので、1月4日にお正月遊びを行うところもありますが登園をする子どもはとても少ないです。
そのため、世の中の会社が始まり登園の人数も増える日にお正月遊びや会を設定する園もあります。
保育園のお正月遊び7選!伝統的な遊びを楽しもう
お正月に遊びたい遊びを紹介します。
最近はあまりみない遊びですが、保育園という子供を育てる場で、伝承をしていくためにもぜひいろいろな遊びを体験させてあげてほしいと思いますね。
乳児は福笑いなんてたのしめますし、幼児クラスになるとここで紹介をする遊びは楽しめるものばかりでした。
幼児クラス向けに保育園内にお正月遊びをちりばめておき、ウォークラリー形式で「お正月遊びツアー」をしたことがありますがかなり好評でした。
保育園でお正月遊びの担当者は参考にしてください。
コマ回し
お正月の遊びの定番といえば「コマまわし」ですね。
紐を使ったコマでも良いですし、手で回すだけのコマでも構いません。
年齢に合わせて経験をさせてあげましょう。
コマ回しをお正月にする意味はまっすぐと芯が通ったコマは「お金が回る」「ものごとが円滑にまわる」ことをかけている縁起物とされています。
回る時間を競ったり、コマをぶつけ合うケンカコマという遊び方があり「強くたくましく育ってほしい」という願いが込められています。
福笑い
福笑いは様々な顔のパーツを並べ替える遊びで、目隠しをしているのでうまく並ばないことがおもしろいゲームです。
幼児はもちろんですが、乳児でも楽しめる遊びとして人気になっていますね。
福笑いをすると笑顔があふれますが、それがねらいとなっており「福をもたらす」と感がられており、おたふきゃひょっとこの福笑いが一般的です。
ちなみに起源については不明です。
凧あげ
平安時代の貴族の遊びです。
由来は中国から伝来をしたものであるといわれており、もともとは占いや戦の道具をして使われていたのです。
江戸時代になると男の子の誕生祝いとして親しまれており、高く上がるほど子供が健やかに成長するといわれていますね。
凧あげは広い場所がないとできませんので園庭のある保育園でやらせてあげましょう。
私は袋と紐で簡単に作れる凧を制作して楽しんでいました。
カルタ・百人一首
カルタや百人一首もお正月遊びの定番です。
平安時代から楽しまれている遊びで読み札に合うものを取りあうゲームです。
小学生くらいならば百人一首で良いですが、幼児だといろはかるたやひらがなカルタなど楽しめるものをしましょう。
これはお正月遊びのときだけではなく、年中や年長クラスならばいつでも楽しんで問題ない遊びといえます。
羽付き
羽付きはお正月に縁起のよい遊びです。
羽をつくことで「1年の厄をはね、子供の健やかな成長を願う遊び」だといわれています。
バドミントンのように羽をつき、落とさないようにすることがポイントです。
失敗をしたときに顔に墨を塗る風習がありますが、あれは「魔よけのおまじない」の意味もありますね。
お手玉
小さな布の中に小豆や大豆などを入れてあるお手玉は江戸時代から今の形になったと言われています。
左右を同時に投げる、左右を持ち替える、手の甲で受け止めるなど様々な遊び方があります。
おじいちゃんやおばあちゃんは上手な人が多く、世代を超えて遊べるものなのでお手玉はお正月には最適だといわれていますね。
すごろく
すごろくは奈良時代からある遊びのことです。
順番にサイコロを振って出た数だけ進み、ゴールへ最初についた人が勝ちという簡単でわかりやすいルールは保育園児に最適です。
保育園で独自に作ったすごろくでも面白いですね。
順番を守る、ルールを守るため「社会性」「コミュニケーション力がつく」遊びだといわれています。
お正月の由来と意味!保育園で紹介する10つの伝統【遊びだけはダメ】
次にお正月由来について書いていきます。
お正月を子供に説明をしてと言われても「新しい年」と伝えてもわかりませんよね。
そのためにもお正月の由来、お正月はいつなのか?という基礎知識しっておきましょう。
お正月とは? 1年の幸福をもたらすためにそれぞれ家庭にやってくるとされている神様を迎えることです。 その神様の名前は「年神様(としがみさま)」と呼ばれる神様で各家庭の祖先の神様や山、海、田の神様だといわれています。 子孫繁栄や五穀豊穣の他にも健康や幸福をもたらすと言われています。 呼び方は地方によって異なっており、「正月様」「歳徳神(としとくじん)」なんて呼ばれています。 |
お正月はいつのこと? お正月は本来は1月の別の言い方です。 1日を元日、3日を三が日(さんがにち)、7日目までを「松の内(まつのうち)」と呼びます。 この松の内や1月15日(地域によっては20日)の「小正月」までが一般的にお正月と言われており、この期間内はお正月と呼び様々な行事をしているところが多いですね。 |
次に子供に伝えたい、お正月の伝統文化や年末年始の風習などを書いていきます。
もし、お正月の会をするならば紹介をしている7つはぜひ教えてあげてほしいと思います。
私は年越しの劇をして子供たちが興味を持てるように伝えましたが、一番集中をしてみてくれていました。
大掃除
大掃除は年神様をお迎えするために家や家財、神棚をきれいに行うためのものです。
家の中を清めて神様に来てもらうというねらいがあります。
大掃除は計画的に早くから始める方もいますが、本来の意味は12月13日の正月事はじめに江戸城で行われていたすす払い由来だといわれています。
隅々まできれいにして年神様をお迎えすれば、その年は良いことがある、ご利益やあるといわれていますね。
年越しそば
年越しそばは「細く長く生きられるように」と願うためのもので「長寿にあやかる意味」をもっています。
また、年越しそばの中見にも意味がありねぎを入れるとよいとされています。
ねぎは2つの意味があるといわれています。
・その年の疲れの「労い(ねぎらい)」
・祈るという意味の「祈ぐ(ねぐ)」
新年を幸せに迎えられる、願いが込めらえているのが年越しそばで江戸時代の町人が毎月月末に食べていたなごりだといわれています。
除夜の鐘
年神様をお迎えするために大みそかは「寝ずに待つ」日。
つまり徹夜をして年神様をお迎えする日だといわれていました。
人間は煩悩をもっていると考えられており、107の鐘の音で煩悩をすべて捨て払うためにつかれるものです。
残りの1回である108つ目を新年に鐘を打ち無事に新年を迎えるというのが一般的な考えです。
初日の出
年神様は初日の出と共にやってくると言われています。
元旦に初日の出を拝めば「願いが叶う」「その年が健康で過ごせる」といわれています。
これは多くの人に知られており、山の頂上に上って拝むのはそのためですね。
門松
門松は年神様が迷わないようにするための目印です。
玄関前に飾っておけば年神様が迷わず来てくれると言われているものですね。
しかし、年神様のために飾る門松ですが飾る日には注意が必要で12月29日は「二重苦」「苦松」、31日は「一夜限り」と不吉なため28日まで、もしくは30日に飾ると良いとされています。
門松を飾る期間を松の内と呼び、年始の挨拶や年賀状のやりとり、初詣などもこの時期に行われます。
しめ縄
しめ縄は結解の役割を担っています。
神様の領域と現世の領域を隔てるためのものが結解といわれており、不浄なものが入らないようにするための役目をはたしています。
神聖な場所であることを示す飾りとなっており、玄関の軒下の中央に飾ると良いとされています。
鏡餅
年神様が座る場であるといわれたり、年神様のお供えをするものといわれています。
なぜ、どのようにいわれているのかというと、「鏡餅に年神様が宿る」とされているためです。
おせち
おせち料理は神様にお供えをするため料理の意味を持っています。
福を重ねると縁起を担いで重箱につめられているものですね。
本来は三が日はおせちだけで過ごします。
その意味としては火の神である「荒神様」を怒らせないようにするために火を使うことがよくないと考えられていたためです。
また、家事をしなくても良いように保存がきくものがたくさん入っているのはそのためです。
お雑煮
年神様の供えたお餅を食べることで「御利益がある」と考えられていました。
お餅はもちろん入れるのですが、そのほかにも雑多なものを煮込むという考えから「お雑煮」と名付けられました。
地域によって特色があり、おすましのお雑煮があれば、白みそのお雑煮もあります。
お年玉
お年玉はお金が一般的な考えですが、もともとはお餅でした。
お正月にお餅をもらうことで、年神様の魂をわけてもらうという考えがあったのですが、今はお金をもらうことが一般的となてちます。
お正月遊びの絵本を2つ紹介!新年の集いにおすすめ
次に保育園で集まりやあったり、クラスで「お正月の話をする」ときに活用できる絵本を紹介します。
お正月の関係する遊びや伝統的なものをお伝えしましたが、実際に説明をすると難しいものです。
そんなときには絵本の力を頼りましょう。
おしょうがつおめでとうはじまりの日!
絵が可愛く、お正月のことが紹介をされている絵本です。
行事の由来や海外のお正月なお学ぶことができますし、もちろん日本の伝統的なお正月も知ることができるものとなっています。
十二支のしんねんかい
お正月と言えば十二支ですが、その動物たちが登場をする絵本です。
十二支が登場してお正月の話を教えてくるとてもおもしろい絵本です。
保育園のお正月遊びのねらいと由来のまとめ
保育園のお正月遊びのねらいと由来について書いてきました。
保育園では伝統的なことも伝えるべき大事な場です。
そのためにもお正月遊びも大事ですが、由来や意味についてもきちんと子供たちに教えてあげてください。
保育園も休みに入る時期で年明けすぐにある行事ですので、担当になっている先生は早めに指導案に取り掛かり準備をクリスマスの時期にはおわらせておきましょう。
お正月が終わるといよいよ発表会のシーズンになりますのでゆっくりとお正月遊びくらいは楽しみましょうね。
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