保育園の遠足のねらいや持ち物はなんでしょうか?
実際に保育園で子供たちを遠足へ連れて行こうと思うと、連絡からおたよりや準備に至るまで大変なことも多いです。
この記事では保育園の遠足のねらいや持ち物、行先の参考案、配慮すべきポイントがわかります。
目次
保育園の遠足のねらいと持ち物!いつから行く?乳児クラスは?
保育園の遠足のねらいとは何でしょうか?
これは保育園で遠足へ行くときの「目的」や「学ばせたいこと」「経験させたいこと」など子供たちのためにどのようにするのかという点を考えるものです。
目的やねらいのない保育では子供たちにとっても何のメリットもありませんのできちんと準備をすべきです。
大きな目的はあまり変わりませんが、行先によってねらいは異なります。
そこは引率をする先生たちと話しあいをしてきちんと決めておきたいものですね。
保育園の遠足はいつから行く?
保育園の遠足はいつに行くケースが多いのでしょうか?
多くは春と秋という気候の良い時期で、夏は暑いためあまり行くことはありせん。
冬は少数派で雪遊びへ行くケースがほとんどです。
5歳児の最後にはお別れ遠足へ行くことがありますので、時期やタイミングは気候の良い時期に行くケースがほとんどです。
保育園の遠足に乳児クラスはいく?
ちなみに乳児クラス(0歳児、1歳児、2歳児)は行くのか?という点ですが、保育園の考えによって異なります。
私の経験上ですが、0歳児、1歳児は遠足へ行くことは少なく、2歳児でも近隣の遠くの公園へお弁当を持っていたりとそこまで遠方ではありません。
2歳児からは保育園によって行くのか?という点は異なります。
保育園の遠足のねらいを季節別に解説!バスのレクリエーションも大事
次に保育園の遠足のねらいについて書いていきましょう。
もちろん行先や、目的によって異なりますので参考例を書いています。
保育士の先生たちにとって大事なことは「目的とねらいをしっかりと理解すること」です。
ただ遊びに行くわけではなく、遠足は子供たちにとって大きな学びとなる場ですのでしっかりと対応をしましょう。
遠足の行動として公共交通機関を使う場合が多いです。
その場合には、以下の点はねらいに入れておきましょう。
・公共の施設でのマナーを学ぶ(騒がない、静かにのる) ・公共機関であるバス、電車等のルールを知る(電車ならば降りる人が先 など) ・社会的態度を身につける(大きな声で騒ぐ、先生たちのマナーがない など) |
観光バスの場合は約束や気持ちをもりあげるレクリエーションが大事ですので用意をしましょう。
私は行先に関するクイズを用意していました。
クイズ形式にすると子供たちも興味を持って聞いてくれますし、覚えてくれるためです。
春の保育園の遠足のねらいと行き先【親子遠足になることも】
春は学年が変わり初めて行く遠足です。
遠方へ行くというよりは、移動があったとしても30分程度で行く場合が多く公園や植物園、動物園などが多いです。
近隣に大きな公園があるのならば、朝からお昼になるくらいまで遊びにいっても良いですね。
春は子供たちだけで行くケースもあれば、親子遠足にするケースもありますのでいずれのねらいも紹介をしましょう。
・新しいお友達や先生と関わりと持ち、信頼関係を築く ・子供達の様子を把握し、性格や考えなどを知る ・遠足を通して、協力することを楽しむ ・春の季節を感じて、自然に触れる ・動植物とのふれあいを楽しむ |
親子遠足の行き先とねらい
親子遠足の目的は保護者同士の親睦と保育士と保護者の信頼関係を築くことです。
そのため、大きな広場へいってゲームを通したり、植物園へいってスタンプラリーをしたりと保護者同士、先生と保護者が関係を持てるような状態を作ることがほとんどですね。
ねらいとしては、
・親と子供の親睦の機会を作る ・保護者同士、先生とコミュニケーションを図り信頼関係を築く ・子供同士の関係性を大事にし、見守る |
秋の保育園の遠足のねらいと行き先
秋はクラス作りも進んできて、子供同士、先生と子供の信頼関係も築くことができている時期です。
この時期になると公共交通機関を使って遠方へ行ったり、バスを使って遠出をする時期ですね。
行先として、公園や大きな遊具のある公園、動植物園、室内遊戯場などが多いです。
保育園で定番化されているならばそこでも良いでしょう。
秋の遠足のねらいは、
・季節を感じながら、親しい友達と思い切り遊ぶことを楽しむ ・マナーやルールを守り保育士や子供と一緒に過ごす機会を持つ ・遠足を通して先生や子供同士の関係性をより密にする ・(行先)について学ぶ機会を持つ |
お別れ遠足のねらい【保育園での思い出作り】
お別れ遠足はその名前の通りで、5歳児の子供たちが卒園前に行く遠足です。
これを実施しているところが多く、3歳児、4歳児が一緒に行くケースもあれば、5歳児だけで遠くへ行くケースもあります。
私の経験上は年少と年中が一緒に行くケース、年長だけのケースは50:50かなという印象です。
ちなみに娘は二人とも電車で2時間くらいかかる水族館へ行っていましたが小学生になっても思い出に残っているようで話しをしてくれます。
ねらいとしては、
・一緒に過ごしてきた友達や保育士と思い出を作る。 ・小学校への進級や卒園へ向けて園外で過ごし自信をつける ・卒園へむけて楽しい思い出をつくる |
保育園の遠足の配慮すべきポイント11選【安全な園外保育のために】
ここまで保育園の遠足へ行くねらいや目的、行先について書いてきました。
次に紹介をするのは「保育士が配慮する点」「気をつける点」です。
遠足は行ってしまえばどんなことがあるかわかりませんが、何よりも安全に行くことが求められます。
そのために保育士ができることは最善の準備となりますので、しっかりと対応をしたいものです。
ここから11のポイントを書いていますので参考にして下さい。
1.遠足までに散歩へ出かけ園外に慣れる 2.保護者へおたよりと口頭にて連絡を伝える【雨の日】 3.子供の持ち物は出発前に確認する【リュックは要チェック】 4.お弁当は少なめにしてもらう【遊ぶ時間とおやつタイム】 5.保育士の持ち物【緊急時に対応するため前日に確認する】 6.引率する先生と日案を確認する 7.下見に行き日案を作成する 8.無事に帰ってきたら様子とお礼を伝える 9.安全に配慮するため担任と引率1名をつける 10.迷子に注意する 11.アレルギー児や持病のある園児への配慮は必須 |
1.遠足までに散歩へ出かけ園外に慣れる
遠足へ行く前に準備が大事です。
遠足へ行く前にきちんと準備を整えてから行くようにしましょう。
特に大事なことは「歩く練習」「ルールを守る練習」です。
遠足へ行くと外の世界に出るため危険がありますので、そんな時こそ先生たちが安全を守れる状態を作り上げましょう。
日頃から散歩へ出かけ、以下の約束を子供たちにもきちんと伝えるようにして下さい。
・先生との約束は守ること(必ず毎回話しをして覚えさせる) ・先生の見える範囲で遊ぶ(勝手に遠くへ行ったりしない)※これ大事です。 ・道路に急に飛び出さない(事故につながりますので要注意です) ・この合図(フエを吹く等)が聞こえたら集まる(笛など集まる方法を決めておきましょう。 |
この4つについては習慣にしておきたいですね。
2.保護者へおたよりと口頭にて連絡を伝える【雨の日】
次に保護者へきちんと連絡をすることです。
保育園だと遠足は2ヶ月前には決まりますので、決まった時点で保護者へはお便りで案内をしましょう。
手紙であるおたよりはもちろんですが、他にも「雨天時の対応」「緊急連絡先」「万が一の時の対応」など口頭で伝えると良いですね。
春は参観をすることもありますので、その時に全員へ伝えられれば一番良いと思います。
→ 保育参観のねらいと年齢別の内容を解説!保護者の服装とマナーも紹介
3.子供の持ち物は出発前に確認する【リュックは要チェック】
遠足の当日は時間に追われてしまうため、どうしてもバタバタとしてしまいます。
しかし、当日こそ抜けてはいけないのは子供のリュックの確認です。
「忘れ物がないか」「安全に持ち運びできるか」という点は要チェックです。
特にお弁当や水筒など持ち物を忘れては大変なことになりますので、きちんと当日の朝に確認をしましょう。
4.お弁当は少なめにしてもらう【遊ぶ時間とおやつタイム】
当日は子供たちのお弁当は少なめにしてもらいましょう。
保護者は「少なめ」と伝えても「足りなかったどうしよう」と思い多めに入れてしまいます。
「残してもう良いです」と言われても先生たちからすると、「残すのは申し訳ない」と感じてしまいますね。
しかし、遠足は目的地でたくさん遊んで過ごすことが大事です。
そのためにも量は少なめにしてもらい「遊ぶ時間を多く確保する」「おやつの時間もいれるので大丈夫」という点を伝えましょう。
遠方の場合は「おにぎり弁当」と行っておにぎりだけにしてもらうこともありました。
5.保育士の持ち物【緊急時に対応するため前日に確認する】
先生たちの持ち物は大丈夫ですか?
前日までに先生たちの持ち物はリュックへ入れておきましょう。
最終的に忘れ物がなく、緊急時にも対応ができる状態が理想なので、以下の持ち物を参考にして忘れ物が内容にして下さい。
・携帯(スマホ?園専用の携帯) ・子どもの名簿、連絡票 ・子どもの着替え ・救急セット ・汚物処理セット(バスの場合は必須。複数個を用意しましょう) ・ビニール袋 ・日焼け止め ・帽子 ・ビニールシート ・現金 ・フエ ・カメラ(デジカメでOK) ・荷造り紐 ・ガムテープやハサミなどの文具類 ・お弁当 ・おやつ ・ハンカチ ・ティッシュ |
6.引率する先生と日案を確認する
次に引率をする先生と日案を確認して相互理解を深めましょう。
行先によっては担任と追加で1〜2名程度はついてきてくれます。
その先生たちと話し合いをきちんとして、伝えるようにしましょう。
日案は抜けがないように、漏れがないようにするためにも主任や他のクラスの先生など違う目線でもチェックをしてもらい遠足の1週間前までには完成させましょう。
7.下見に行き日案を作成する
遠足に必須なのは下見です。
「どんな場所なのか?」「クラスの子供たちに向いているのか?」「目的は何にするのか?」など決める上でとても大事な点です。
そのためにも、下見は担任の先生が一緒に、引率の先生も可能であれば一緒に行くようにしましょう。
以下の点はしっかりとみておきたいポイントです。
・駐車場(駅)から目的地までの道順とかかる時間 ・トイレの場所(トイレットペーパーの有無も確認) ・オムツ替え、授乳ができる場所の確認 ・写真撮影の場所 ・当日のルートを確認 ・お弁当を食べる場所の確保 ・当日レクを行う場合には、音楽やマイク使用可否の確認 ・公共交通機関を使う場合は時刻表もチェックしておく (予備の電車やバスも頭に入れておくことが大事です。) |
8.無事に帰ってきたら様子とお礼を伝える
遠足へ行くとなると保護者は心配になるものです。
楽しい場所へ遊びに行くということはわかっているのですが、不安もありますね。
そのためお迎えの時に「無事に帰ってきたこと」「お弁当のお礼」などきちんと伝えましょう。
遠足の時に関係を築くことにより、保護者と信頼関係をより深くなる場となります。
9.安全に配慮するため担任と引率1名をつける
遠足へ行く場合には引率をつけましょう。
引率とは一緒についてきてくれる先生がいることです。
担任は保育園の配置基準で設置をされていると思いますので、その人数だけではたりません。
遠足は100%安全な場ということはありませんし、危険も伴いますので担任プラス1人はついてきてもらいましょう。
10.迷子に注意する
迷子に注意をしましょう。
子供達は遠足へいくと気分が高まってしまいます。
そのため、いつもとは違う気持ちで盛り上がってしまいますので時には保育士の目の届かない所へ行ってしまう可能性もあります。
最初に紹介をしたように約束を守らせること、先生たちは特に離れていきそうな要チェックの子供から目を離さないことを意識してください。
11.アレルギー児や持病のある園児への配慮は必須
アレルギーを持っている、持病がある園児へは配慮をしましょう。
遠足は保育園とは違った場所へいきますし、看護師が常駐をしていない可能性もあります。
誤って口に入れてはダメなものを入れると大変なことになってしまいますし、発作なども怖いので気をつけましょう。
保育園の遠足のねらいと持ち物のまとめ!事前の準備が保育士は大事
保育園の遠足のねらいと持ち物を書いてきました。
保育園の遠足の一番大事な点は「安全にいくこと」です。
そして、目的やねらいを達成することにより子供たちにとっても、保育士にとっても有意義のあるものになります。
先生たちも遠足へ向けて準備をしていきます。
そんなときにここの11コのポイントを参考にして下さいね。
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