子供のしつけはいつから?子育てのポイントと虐待の違いについて

この記事を読むのに必要な時間は約 11 分です。

子育てのしつけは難しい問題

子育てをしていくうえで気になることといえば「しつけ」です。

しつけといってもどこまで教えて、いつから教えるべきなのか?という点について悩むことも多くなっており実際にどうしようかななんて思ってしまうことも多いですね。

私も保育士として仕事をしてきても保育をしている子供に対しても、自分の娘たちに対してもどこを基準のすべきか?という点で悩んでしまったりすることもあります。

そんな子育てしている人がみんな悩む「しつけ」について書いていきましょう。

躾とは?

躾というと良い言い方になりますが、例えばたたくことがしつけなのか?と言われるとそれは違います。

暴力からは何もうまれませんので躾とは?という点について書いていきましょう

躾とは、

しつけ(躾・仕付けまたは仕付)とは、人間社会・集団の規範、規律や礼儀作法など慣習に合った立ち振る舞い(規範の内面化)ができるように、訓練すること。概念的には伝統的な子供への誉め方や罰し方も含む。

(引用:ウィキペディア「」)

躾とは、別の言い方になると「教育すること」と言い換えることもできます。

人間だけに使われるようなイメージですが、実際には動物に言うことを聞くようになだめることも「躾をする」といういい方になおせますね。

私はしつけを保育士として、そして父親として見つけた答えとして「社会に出ても困らないマナーを教えること」「人も迷惑をかけないこと」だと思っています。

もちろん各家庭で育児方針がありますのであくまでも参考になればと思いますが、しつけは社会の中での一定のルールを守れる人間に育て上げることというイメージといえるでしょうか。

しつけと虐待のちがい

しかし、最近痛ましい事件が後を絶ちません。

その多くはしつけのつもりで暴力をふるってしまった結果、子供が亡くなってしまうというものです。

特にここ最近はこのようなニュースを良く聞くようになっており本当に悲しくなることもありますが、子供にこのような対応をしているのはしつけではなく間違いなく虐待や体罰と言われるものです。

そこで虐待についても触れていきますが、間違ってもここで紹介をしているような「虐待」に走ってはいけません。

きちんと子供を愛して育て上げるという気持ちをもってしつけをしていきましょう。

虐待とは?

虐待とは子供に何らかの負担や不安を与える行為で実は虐待にもいろいろな種類があります。

大きく分けると4つあり「身体的虐待」「心理的虐待」「性的虐待」「ネグレクト」です。

この4つのいずれかをしている場合にはしつけではなく単純に虐待なので、パパやママはすぐに自分の態度を改めるようにしましょう。

ちなみにこの4つは児童虐待の防止等に関する法律に定められています。

身体的虐待

身体的虐待とは子供を殴る、ける、水風呂に沈める、カッターで切る、アイロンを押し付ける、首を絞める、火傷をさせる、逆さづりをする、異物を飲みこませる、寒い外に外に出すなど体へ何らかの危害を加えることです。

身体的虐待を受けている子どもは打撲、骨折、頭部の裂傷など何らかの傷を負っている場合があります。

心理的虐待

心理的に負担をかける虐待を心理的虐待と言います。

大声で脅す、恐怖に陥れる、無視、拒絶的な態度、著しく兄弟で差別をする、自尊心を傷つける言葉を言う、など心理的に子供がしんどい状態を心理的虐待と言います。

性的虐待

子供への性交や性的な行為の強要、教唆の他にも自分のモノを見せるなども挙げられます。

女の子に対して大人の男性がするケースもあれば、その逆に男の子に対して大人の女性がするケースもあります。

ネグレクト

ネグレクトは、保護の怠慢、養育の放棄・拒否などと訳されています。保護者が、子どもを家に残して外出する、食事を与えない、衣服を着替えさせない、登校禁止にして家に閉じこめる、無視して子どもの情緒的な欲求に応えない、遺棄するなどを指し、育児知識が不足していてミルクの量が不適切だったり、パチンコに熱中して子どもを自動車内に放置するなどが入ります。

虐待との違いは?

このようなものが虐待といういい方になりますが、もう少しわかりやすく説明をすると。

虐待は、大人が感情に任せて子供ンを力でコントロールしようとすること。

しつけは保護者が感情に任せて子供をコントロールするわけではなく落ちついて説明をすること。

このような違いがありますね。

これを見ていて感じたことは「怒る」と「叱る」の違いと似ていますね。

怒るはただ感情に任せて言うことですが、それに対して叱るとは「冷静にダメなことを伝える」ということですので似ていますね。

上手なしつけの方法と4つのコツ

では、私も経験も含めて子供を上手にしつける方法について書いていきますのでこれから子供を育てていく方、今子育てをしていてしつけでもわからないことが多い、保育士として子供とのかかわり方に苦労をしているという方は参考にしてみましょう。

言葉の使い方

しつけをしていく上でまず大事なことは大人の気持ちです。

先ほど虐待としつけの違いについて書きましたが大人が感情的に言ってしまったり言い方が変わってしまうと大きな問題が生じる可能性がありますので注意をしましょう。

そのためにできることとしては言葉遣いを変えることでも十分しつけになるといえますね。

命令の言い方はやめる

一番の大事ないい方としては命令は辞めると言うことです。

「○○しなさい」「○○やめなさい」では命令をしている言い方となりただ単に怖い言い方として子供の行動を止めているだけとなってしまうため大きな間違いになります。

そうではなく「○○しようね」「○○してね」と協力をあおぐ言い方に替えていきましょう。

保育園でも多いのですが「廊下は走りません」というルールがあっても子供はついつい走ってしまうもの。

しかしそこで「走るのをやめなさい」と言うことはしつけではなく感情的に怒っているだけです。

そうではなく「走るのはやめようね」「やめてね」というように語尾を変えるだけでもいい方は大きくことなりますししつけになります。

理由もつけると良い

ここに理由をつけてあげるとさらに良いでしょう。

もう一度さきほどの廊下の話しをすると「走るのはやめようね」のあとに「小さな子供にぶつかったら危ないから」と理由をつけると言うことです。

これ実際に私も保育園で使っていた言い方になるのですが小さな子供だとまだわからないことも多いですが、3歳児くらいの子供だと大体のことはわかっています。

そのため「理由も一緒に伝える」ことは忘れないようにしてください。

私は他の子供のことよりも自分自身のことを伝えるようにしていました。

「走るのはやめようね。こけたら危ないから」と伝え、止まったら「こけたらどうなると思う?」とさらに質問をしてみます。

子供も賢いので「こけて血がでる」「誰かにぶつかる」という答えを言うでしょう。

そのあとに「じゃあどうしたらよいとおもう?」と聞くとほとんどの子供は「走るのやめる」といって歩くようになるものです。

理解をさせること

こんな風に言い方を変えて本人たちに「今したことはどうしてダメなのか?」と言うことを理解させるとその後に良い効果も期待できます。

先ほどのやり取りを実際に保育園でしたのですがその後は他の子どもが走っていると「危ないで」と注意をしたり「走ったらあかんで。だって危ないから」と他の子供にも教えてくれるようになります。

こんな風に言葉使いを変えるだけでも子供に全く伝わり方が変わるので自宅でも保育園でもどのように教えたら良いのか悩んでいる方はぜひ試してほしいと思います。

声のトーンは落ち着いて

次に大事なことは声のトーンです。

大きな声で「やめなさい」「いいかげんにしなさい」「どうしてするの!」と子供を注意してしつけようという方も多いです。

特に昔の保育士さんに多いのですが、実際にこの言い方としても全くしつけにはなく単純に声の大きさで恐怖を与えて言い聞かせているだけです。

私はこんな風に大きな声で子供を抑止する保育士さんは「できない保育士」「力のない保育士」と思っています。

大きな声で何かを伝えたとしても全く子供の耳には入っていません。

たぶん「なんか大きな声で言われた」という程度にしか思っていませんので意味がないですね。

落ち着いて理由を伝える

声のトーンは大きくせずに落ち着いて話しをしましょう。

その際には先ほどのように「○○してね(理由)」という言い方をすると最も効果的に理解をしてもらいやすくなりますのでしつけとしての効果も増します。

大声で恐怖を与えるいい方は意味がありませんのでしつけをするならば決してしないように意識をしましょう。

危険があるときは大きな声で抑止すべき

ただし、しつけの中で例外的に大きな声を出すべき時があります。

それは「命の危険があるとき」です。

子供の命にかかわるような場合にはすぐに大きな声を出して抑止をしましょう。

例えば、刃物をだしている、火を使っている、車が近づいている、ケガに結びつきそうなときなど命に危険があるときには大きな声を出して叱るべきです。

これは二度としないように約束もしておきましょう。

見本を見せる

子供は親を見て育つ。

こんな風に言われたことがある方も多いことでしょう。

この言葉の通り子供は実際に目の前の大人の行動をみて育っていきますので、大人自身がダメな行動をしないようにすることで子供のしつけに十分なります。

例えば「椅子はちゃんといれましょう」と言っている先生が「椅子を出しっぱなし」にしていたらどう思いますか?

たぶんその先生を見て子供たちも椅子を直すことはしないですし先生が「椅子を片付けましょう」と言ってもまったく説得力もないですよね。

そのためにも先生や子供の前にいる大人は子供のしつけをしていく上で見本となる人物ですので日ごろからの自分の行動に気を付けましょう。

その都度相手の気持ちを理解させる

これも私は保育園でよく使っていたしつけの方法です。

例えば子供のおもちゃを取ったという場合には相手の気持ちを理解させることはとても重要です。

「今おもちゃとったけれど、取られたらどんな気持ち?」「○○ちゃんはおもちゃ取られてうれしいかな?」というように子供自身に悟らせるというのはとても大事なことです。

相手の気持ちに立つというのは難しいことなのですが、大人(先生)の言葉かけ1つで子供の理解も大きく異なりますので悪いことをしてしまった場合には相手の立場に立たせてみましょう。

出来たら褒める

しつけは根気強く対応をしていかなければなりませんので根気強く対応をしていくことはとても重要です。

もちろんその場でしつけてもなかなかすぐにできるというのは少ないもの。

そこで子供をしつける際のポイントとしては「褒める」ことです。

しかし、ただやみくもに褒めるのではなく先ほどしつけたこと、注意したことが守れていれば「すごい」「さっき言ったことが分かったんだね」というように褒めましょう。

褒められてうれしくない人なんていませんので「できたこと」「約束を守れたこと」は思いきり褒めてあげると良いでしょう。

褒める効果

褒めるとさらに良い効果があります。

それは、信頼関係がより深まると言うことです。

子供は褒めてくれる人のことが好きですし、思い切り褒めること「この人は褒めてくれる人」という認識が子どもの中で生まれるため今後しつけるときにも比較的聞いてくれやすくなります。

褒めるという行動がより信頼関係を深めるツールとなりますので「できたことは褒める」姿勢は忘れないようにしましょう。

しつけはいつから

子供が社会で逸脱していく人間にならないようにしていくしつけ教育なのですが、しつけをしていく年齢というのはいつくらいが最適なのでしょうか?

ここからはしつけのタイミングについて書いていきましょう。

もちろんこれには意見もいろいろとあり、各家庭の考えによっても異なりますので私が保育園で実際にしてきたしつけ教育についてもあわせて書いていきましょう。

しつけのタイミングは何を教えるかによりますが、0歳からでもしておくべきことがありますので書いていきましょう。

危険なこと

まず、しつけの大事な点としてこれはどんな年齢でも関係なくすべきです。

それは「危険が伴うとき」。

危険とは例えば車が道路に飛び出しそうになった時、高いところへ登ったとき、ダメなものを口に入れようとしたときなどはすぐに叱ってでも止めるべきです。

危険なこととは「命にかかわること」ですので、そこは絶対に抑えておきたいポイントといえますね。

まだ、0歳だと危険なことと大丈夫なことの区別がつきませんのでしっかりとしつけておきたいポイントです。

生活習慣

生活習慣を教えていくのもしつけの1つです。

これも0歳からはしておきたいことで、朝に太陽がでてきたら一緒に起きる、睡眠の時間になったら一緒に寝る。

もう少し大きくなったらスプーンの持ち方や座り方など生活習慣をしっかりと身に着けさせることも大事なポイントです。

生活習慣は保育園でも子供をみてきて感じるのですが、1日でつくものではありません。

時間も期間もかかるものなのでコツコツと継続して教えていきましょう。

言葉をある程度理解したら

言葉をある程度理解できる1歳半くらいを目安にしつけをしていきましょう。

しつけの中で良いこと、悪いことなどのルールをしっかりと抑えておくことで子供が将来困らない人になれます。

そのため、言葉をある程度理解できるようになったら良いことは褒めて、ダメなことはしかるようにしましょう。

ルールは夫婦でそろえる

しつけをするタイミングはそれぞれなのですが、注意をしたい点は夫婦でルールを統一しておくことです。

ママはダメと怒られるけれど、パパな何も言われないという状況はよくありません。

子供も混乱をしますし、知恵のついてくる2歳や3歳以降になるとママの前ではしないけれどもパパの前ではするという悪循環に陥りますので夫婦間でのルールを決めておきましょう。

我慢を覚えさせる

これは3歳くらいからしたいしつけの教育なのですが、我慢を覚えさせることも重要です。

例えば、お友達がつかっているものを使いたいけれども「待つ」こと。

ほしいおもちゃを「買って」というが我慢をさせるようにする。

こんな風に何でも自分の意見や意思が通るというのはあまりよくありません。

そのため、我慢をさせることも大事です。

まとめ

しつけと一言で言っても実はかなり奥深いものです。

もちろんしつけをしていてもその場でできるものではありませんし、同じことを何度も言わなければならないと言うこともあります。

しつけをしていく中で魔法のような言葉や行動というものはなく基本的には何度も伝えていく、理解をさせるという方法しかありませんので「根気」が命です。

大変なのはもちろんなのですが、それを理解して育ってくれればしつけをしてよかったと思えますし子供自身も将来困らずにすむことになりますので大変でも根気強く付き合っていきましょう。

社会のルールや規範というものを基準にして「人に迷惑をかけないように」という思いをもって頑張っていきましょうね。

しつけができていない子供の危険性

もちろん子供がかわいくてついつい甘やかしてしまう親も多いです。

私も娘はやはり可愛いですし、ついつい甘やかしてしまいがちなのですがそれは危険です。

何が危険なのかというと、例えばおもちゃを片付けするだけでお菓子をもらっている子供がいたのですが、保育園でもおもちゃを片付けるとお菓子がもらえると思っています。

他にも家で何もしつけをされていない子供が保育園へくると「並びましょう」「気を付けしましょう」と日本の教育に入っていってもついていけません。

親の考えは自由ですが、子どものしつけは親がきちんとしておくべきですし、しつけができていない子供は親が甘やかせすぎです。

甘やかすことは良いですが、良いこととダメなことのメリハリはつけるべきなのでしつけのタイミングをみてきちんと教えてきましょう。

将来困るのは子供ですので将来のためにも親はきちんと押さえておくべきですね。

 

Twitter で保育士ライフをフォローしよう!

 
スポンサードリンク
 
   

taka代表 管理者

投稿者プロフィール

元保育士でこのサイトの管理者をしているtakaです。
1981年生まれの37歳で保育士からWEBの世界へ飛び込みました。

経歴は認可保育園で8年保育士をして、認可外保育園の立ち上げや集客、営業、組織作りなどをやってきている異色感じです。

保育園では主任、副園長、幼児教室でのエリアマネージャー、インターナショナルスクールの園長などを現場から管理職まで歴任してきています。

今は保育コンサル、保育組織改善、子育て相談など子供関係の仕事とWEB関係でホームぺージ作成などの仕事をやっています。
https://banbi-no.com

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

運営者情報

「保育士ライフ」へお越しいただきありがとうございます。私、運営者のtakaと申します。

現在36歳で関西に住んでおり、小学生の娘も2人いるお父さんです!毎日一緒に夕ご飯を食べる生活を実践中!

元男性保育士で認可保育園で働いた経験に加えて、認可外保育園の立ち上げ、集客、営業などもしてきた異色の保育士です。

この保育士ライフでは保育士や子育て、育児など、「子供」にまつわるいろいろな情報を紹介しています。

保育士の仕事って大変だけど特殊な世界なので世の中にもっと伝えたいことから始まったサイトです。

他にも悩みの多い子育てに役立つ情報、関西のおでかけスポットなどいろいろな情報を発信中!

詳しい経歴はこちら

自己紹介

コンサル依頼、講演依頼、広告掲載依頼など気になることのお問い合わせはこちら

お問い合わせ

保育士ライフのTwitter

ページ上部へ戻る