サイトメガロウィルスとは?感染したときの症状と治療について

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妊娠中は感染したくないサイトメガロウィルス

妊娠中に感染したくないサイトメガロウィルスとはいったいなにでしょうか?

そもそも「サイトメガロウィルスとは?」と思う方も多いでしょう。

実は私も保育士とをしてきて妻も妊娠をして出産をしてきたのですが、実際には聞いたこともないような名前の感染症となっています。

調べてわかったことは妊娠中や新生児が感染をするとやっかな病気ということです。

そんなちょっと怖いサイトメガロウィルスについて書いていきましょう。

サイトメガロウィルスとは?妊娠中は注意

サイトメガロウィルスについてまずは知っておかなければなりません。

サイトメガロウィルスとは、

サイトメガロウイルス(cytomegalovirus;CMV)は、宿主細胞の核内に光学顕微鏡下で観察可能な「フクロウの目(owl eye)」様の特徴的な封入体を形成することを特徴とするヘルペスウイルスの総称である。ウイルスの分類上はサイトメガロウイルス属とし、この場合ヒトを含む霊長類を宿主とするものに限るが、総称としては近縁で齧歯類を宿主とするムロサイトメガロウイルス(murine cytomegalovirus;MCMV)も含める。

(引用:Wikipedia「サイトメガロウィルス」)

こんな風に専門的に書いてあるのですが、正直さっぱりわかりません。

そこでサイトメガロウィルスについてもっとかみ砕いて書いていきます。

サイトメガロウィルスとは、世界にありふれているウィルスでアルファベットで表すと「CMV」と呼ばれたりするものです。

これはヘルペスウィルス科ベータヘルペスウィルスの1つとなっており実は日本では成人の60~90%の人が感染をしたことがあるウィルスとなっています。

もちろん体に日常は潜んでいたとしても子供や大人が健康な状態ならば何も問題がないウィルスとなっていますが妊娠中は注意をしなければならないウィルスといわれています。

サイトメガロウィルス感染症の症状

サイトメガロウィルスは簡単に感染をするウィルスといわれており、母乳を飲んで、子どもの唾液や尿に触れて、ほかにも大人の関係になったりすることで簡単に感染します。

先ほども書いたように健康状態ならば感染をしても全く問題はないのですが、妊娠中や新生児などが感染をすると重篤な状態になる可能性があるため十分注意をしなければなりません。

妊婦の場合は栄養が自分だけではなく赤ちゃんへも栄養を送っているため免疫力もひどく低下をしている状態となります。

するとお腹に中にいる胎児の流産、死産、脳や聴力の先天的な障害などを生じることがあります。

(障がいの重さは個人差があり異なります)

また若い人でも感染をすることが稀にあります。

主な症状は、

・発熱

・倦怠感

・リンパ節の腫張

などの症状を持つこともありますが、たいていの場合は軽い風邪の症状で終わることが多いです。

そのため、感染をしたからといって胎児に重篤な症状がでるとは限らないのですが、場合によってはひどく胎児に重大な被害もでる可能性がある危険性をはらんでいるウィルスといえます。

特に過去にもサイトメガロウィルスに感染をしたことがない妊婦さんは要注意だと言われていますね。

胎児にサイトメガロウィルスが感染をしたことにより以下のような症状も報告をされています。

・難聴

・低出生体重

・黄疸や肝炎

・発達障害

・視力障害

・てんかん

・小頭症

・出血班

・貧血 

特に多いのは難聴です。

難聴になる子供の1/3は胎内感染や出生後の感染症が原因だと言われており、中でも先天性のサイトメガロウィルスが原因だと思われているものも非常に多いです。

どんな人が感染をすると問題なのか?

もちろん正常な免疫を持っている人ならば何も起きなくても問題はないのですが、「極度な免疫低下もしくは免疫不全の方」「妊婦」は気をつけなければなりません。

極度な免疫低下もしくは免疫不全の方とはm、AIDSの患者さんや臓器移植後に免疫抑制剤を飲んでいる方や、癌で抗がん剤治療を受けている方など免疫力が弱まっている人のことです。

このような人たちはウィルスが暴れることにより大きな症状をもたらす可能性があります。

たとえば、

・失明の危険があるCMV網膜炎

・障害を起こす恐れのある脳炎

・命に関わる呼吸不全をきたす肺炎(間質性肺炎)

・腸や食道への潰瘍または肝炎

こんな風に体に悪影響を及ぼす可能性が非常に高いです。

他にも移植患者などもウィルスの検査をしたりして抗ウィルス剤を投与して症状を抑えるケースもありますね。

妊婦は先ほどかいた通りとなりますし、未熟児も注意をしなければなりません。

体内で感染をすると危険なサイトメガロウィルスですが、分娩後や授乳の際に感染をした場合には通常問題となることは基本ありません。

しかし、未熟児は例外となっており母体から十分な抗体を得られない状態での出産となるため未熟な免疫機能のまま出生してしまうため敗血症のような重篤な症状が出ることもあります。

サイトメガロウィルスの感染源

サイトメガロウィルスの感染源は基本的には「接触感染」となります。

接触感染とは何らかの傾向により触ったりすることで感染をするといわれていますね。

主な感染経路は家族間など身近なところからかかると言われており、輸血、母乳、大人の関係など様々ですが多くの人の体に入っている理由は母乳ではないかといわれています。

もちろん飛沫感染の可能性はないとは言えませんが、可能性としては限りなく低いといわれていますね。

母乳から感染をしている場合、唾液や尿からサイトメガロウィルスにウィルスが多いといわれていますので妊娠中のママや素手で触ったりをしないように気を付けましょうね。

治療の方法

サイトメガロウィルスに感染をした場合には治療の方法はあるのでしょうか?

実は有効性が確立をされた治療法は基本的には見つかっていません。

基本的な治療法としては点滴静脈注射と経口薬となりますね。

生まれた赤ちゃんがサイトメガロウィルスに感染をしていることが判明した場合には抗ウィルス剤で治療をする方法があるのですが、新生児が感染をする場合には注意をしたい点もありますので病院の先生に相談をしましょう。

サイトメガロウィルス感染症の予防方法

サイトメガロウィルスは妊娠中は特に避けたいウィルス。

せっかくこれから生まれてくる赤ちゃんが何よりも健康に生まれてきてくれることを祈りたいですよね。

そんなサイトメガロウィルスは接触感染といって触れたり、触ったりすることで感染をすることになりますので、予防を日ごろから意識しておきましょう。

以下にサイトメガロウィルスの感染を予防する方法を書いていきますので参考にしてください。

手洗いを徹底する

まず手洗いうがいは感染症予防の基本となります。

石鹸をつかって、流水で手の中だけでなく裏も表も手首もしっかりと洗って手をきれいにしましょう。

特におむつ交換、子どもの食事、鼻水やよだれの処理、おもちゃに触れたあとは徹底をして手洗いをして消毒も行いましょう。

子供の食器の共有や食べ残しを食べない

これは上の子供がいる二人目の妊娠中などに気を付けたいことなのですが、子供と共有をすることは避けましょう。

子供が使ったスプーン、フォーク、お箸などの食器や子どもが食事に食べ残したものなどをは決して使わないようにしてください。

サイトメガロウィルスは子供の唾液の中に存在をしていることが多いのでやめておきましょう。

子供をキスをしない

唾液に中にはサイトメガロウィルスがいるかもしれません。

出産をして体力も戻っていればよいのですが、妊娠中は子供とのキスはリスクがあるので避けておきましょう。

子供の唾液の中にはたくさんのサイトメガロウィルスが存在をしており、キスなんて感染をしたいと思っているとしか思えませんので絶対にやめておきましょう。

子供の体液やおしっこがついているものは徹底消毒

おもちゃにも子供の体液や唾液はたくさんついている可能性が高いです。

そのため、消毒を徹底しましょう。

特にサイトメガロウィルスは界面活性剤(石鹸)、アルコールなどの有機溶媒、次亜塩素酸などに弱いので消毒液関係を使うとよいでしょう。

感想にも弱いので、敷物や座布団などは一度天日干しなどをしても良いですね。

また、子どもと日常的にかかわる保育士のような仕事はサイトメガロウィルスに感染をする可能性を秘めていますのでできる限り大きな学年やフリー保育士など子供と接するとしても感染する可能性が低い年齢にしてもらいましょう。

トーチ症候群の感染症

サイトメガロウィルスのように健康な状態ならば特に問題のない感染症やウィルスだったとしても、妊娠中に感染をすることにより軽症で済むはずのウィルスが猛威をふるうこともあります。

母子感染によってお腹の中の赤ちゃんへ重篤な症状や感染症をもたらすことを総称して「トーチ症候群」と言います。

サイトメガロウィルス以外にも4つありますので以下のまとめて紹介をしていきましょう。

妊娠中は免疫機能も驚くほど落ちていますので、サイトメガロウィルスを筆頭に感染をしないように避けておきたいウィルスといえますね。

トキソプラズマ症(Toxoplasmosis)

トキソプラズマ症とは、家畜の肉や感染をした猫の糞、土の中などにいるごく当たり前の原虫です。

原虫といってももちろん小さな単細胞動物なので目には見えませんが日本では大人になってから感染する可能性が高い病気となってます。

胎児がトキソプラズマ症に感染をすると、精神運動障害、視力障害、脳内石灰化、水頭症、流産、死産、脳や目の障害が残る可能性があります。

症状も障害も人によって異なりますがリスクもありますので注意をしましょう。

猫の糞尿が付着したものに触れると感染をする可能性も高くなるため猫を飼っている妊婦やガーデニングで土いじりが趣味の妊婦さんは注意が必要です。

トキソプラズマ症は猫の腸の中でしか育たない特徴をもっていますので猫には特に注意をしておきましょう。

風疹(Rubella)

風疹は風疹ウィルスにより感染によって発症をする病気といわれており、胎児が感染をすると先天性風疹症候群の発症リスクが高まります。

先天性風疹症候群に感染する先天性の心疾患、難聴、白内障の三大症状を発症する恐れもあると厚生労働省からも注意喚起をされています。

風疹は感染をすると怖い病気なのですが、風疹の予防摂取を受けることのより予防ができることから妊娠を希望している場合には結婚を機に風疹抗体価検査を受けてその結果次第で風疹の予防接種を受ける人もいます。

妊娠前には受けておきたい注射ですので、これから妊娠を考えている方は予防接種の検討をしましょう。

単純性ヘルペス(Herpes simplex virus)

単純性ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)、または2型(HSV-2)に感染することによって発症する感染症でです。

特に気を付けたいのはHSV-2です。

このHSV-2を出産の際に赤ちゃんが産道で感染してしまう新生児ヘルペス脳炎を発症する可能性があります。

普段は体の中にあったとしても何も問題のないものとなっているのですが、妊娠などによって免疫が下がると発症リスクも高くなりますので注意が必要です。

妊娠中に感染が分かった場合には産道での感染を防ぐために帝王切開での出産になる場合があります。

その他の感染症(Other infections)

他にも妊娠中に避けておきたい感染症がありますので紹介をしておきます。

以下の感染症に妊婦さんが感染をすると、赤ちゃんにも感染をする可能性がありますので注意をしたいところです。

・B型肝炎

・水痘

・EBウイルス(エプスタイン・バーウィルス)

などがありますので気を付けておきたいポイントといえますね。

B型肝炎、水痘は予防接種により感染を防ぐことができますので妊娠前に予防接種を受けておきましょう。

まとめ

サイトメガロウィルスに感染をすると胎児に大きな影響を及ぼすことになります。

そのため、可能な限りサイトメガロウィルスに感染をしないことが最も最適な治療法だといえまずので必ず確認をしておきましょう。

特に上の子どもがいる、子どもとかかわる仕事をしている妊婦さんは要注意!

他の妊婦さんと比較をすると感染する可能性も高いため十分に注意をしておきましょう。

 

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taka代表

投稿者プロフィール

元保育士でこのサイトの運営をしているtakaです。

1981年生まれの37歳で関西に住んでおり、妻と娘2人の4人家族です。

認可保育園で現場を8年保育士をして、その後は認可外保育園の立ち上げや集客、営業、組織作りなどをやってきています。

経歴は保育園での主任、副園長、幼児教室でのエリアマネージャー、インターナショナルクールの園長などを現場から管理職まで歴任してきている異色な経歴だとよくいわれます。

今は保育の業界からWEBの世界まで知識をもっていますので、保育コンサル、保育組織改善、子育て相談など子供関係の仕事とWEB関係でホームぺージ作成などの幅広し仕事をやっています。

ちなみにNLPのマスタープラクティショナーを所持していますので心理学もしっています。

https://banbi-no.com

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  1. 2018年 12月 02日

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現在36歳で関西に住んでおり、小学生の娘も2人いるお父さんです!毎日一緒に夕ご飯を食べる生活を実践中!

元男性保育士で認可保育園で働いた経験に加えて、認可外保育園の立ち上げ、集客、営業などもしてきた異色の保育士です。

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