2分の1成人式は手紙が基本?目的と内容について問題点も多い理由

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小学生に話題の2分の1成人式

今小学生に話題になっているものの1つが「2分の1成人式」と呼ばれるものです。

これは本来20歳(二十歳)で行うはずの成人式のちょうど半分にあたる10歳で行うというものですね。

妻から上のお姉ちゃんが10歳になる際に「2分の1成人式どうする?」と妻から聞かれたことではじめて2分の1成人式という行事を知ったくらいなので、「そんなことする人がいるの?」なんて疑っていました。

しかし、友人らはみんなしており先輩ママに聞いてみると「上のお姉ちゃんの時もした」という意見も!

写真スタジオで撮影が一般的

私の上の長女は写真スタジオへ行き、お気に入りのドレスをきて1枚。

そして家族みんなで正装をして1枚を撮影をするという形で写真スタジオへいきました。

それでも数万円の費用はかかりますのでお金のことを考えると簡単にはできるものではないですよね。

まぁ一生に思い出になるのなら良いかと思っていたのですが、実は2分の1成人式はこのような個人でするものではなく学校の行事として行なっているところもあるのだそうです。

私もそんな行事があることは知らなかったのですが、今小学生の間では当たり前に行われている2分の1成人式について書いていきたいと思います。

2分の1成人式とは?学校行事の大事なイベント

10歳を境に成人式をするというものです。

本来の成人式の目的は「満20歳になることを祝う行事」と定められており、書く自治体が1月の第2月曜日(成人の日)に自主的に招いて激励やお祝いをする行事となっています。

パーティーをしたり千葉県の浦安市だとディズニーランドへ招いたり自治体で独自の祝い方をして話題になるのが定番となっていますね。

本来は満20歳になる年齢をお祝いするための行事の成人式ですが2006年ころにこの2分の1成人式が生まれたといわれています。

目的と歴史と発祥について

2分の1成人式は写真スタジオで写真を撮るというイメージを私は持っていたのですが、どうやら少し違うようです。

そもそも2分の1成人式の目的とは「高学年への門出に背筋を伸ばして参加するようなイベントを」ということから始まったといわれていますので節目となる行事だともいえます。

どんな意味や目的があるのか気になりますので詳細について調べてみましょう。

Wikipediaを参考にしてみると、

2分の1成人式(にぶんのいちせいじんしき)は、成人の2分の1の年齢である10歳(プレティーン)を迎えたことを記念して行われる行事・儀式。

文部科学省が定める学習指導要領に当該行事の記載は無いが、実施校や教諭の裁量により課外活動の一環として行われている。二分の一成人式、1/2成人式とも表記し、十歳式、ハーフ成人式、半成人式とも呼ばれる。

学校で行われる場合には、小学校中学年の4年生を対象に、校長や保護者代表による祝いの言葉、「2分の1成人証書」の授与、合唱等が行われる[2]。1-2月に開催することが多い。その一方で、批判もある。

(引用:ウィキペディア「2分の1成人式」)

考案者は兵庫県西宮市の佐藤修一教諭とされており1980年ころに4年生の担任をした際に思いついたイベントです。

各家庭が勝手にやるものだと思っていたのですが、東京都では2006年の時点で公立小学校1300校の半数以上で行われており、愛知県では2007年の時点で公立小学校984校の内120校で行われいるという調査結果もあります。

すでに学校行事になっているという点は驚きましたね。

行事の目的としては「子供の成長を感じるとともにこれから大人になっていくという自覚を持たせるためのもの」で、小学校4年生で行事として行う方が多く「感動・感謝・将来」が前提として行われることが多いのです。

時期としては小学校4年生の1月~2月くらいに行われることが最も多く親としては学校行事が1つ多くなるのはうれしいとの声も多いですね。

プログラムと流れ

もはや学校行事となっている2分の1成人式ですが、学校ではどんな流れで行事としておこなわれているのでしょうか?

プログラムと流れについて次は書いていきましょう。

プログラムとしては2部構成で行われることが多いようで、1部は学年全体でホールや体育館で行われるものが多く、2部は各クラスへ移動をして少人数で楽しむというのが定番のようです。

学年全体で行う内容

1部は子供達の今までの成長を感じられる内容となっており、体育館へ集合をしてダンスをしたり、歌を歌ったり、合奏をしたりと学校によって異なるですが、子どもたちが全員で何かを披露するという形になります。

そこから実際に観覧をしてくれたお母さん方へクイズを出したりと学校行事といってもアットホームな雰囲気で進むケースが多いようです。

ここまでは全生徒が参加をするものとなっており、個人というよりは入学をしてから4年生になり「大きくなったね」というのが感じられる内容になっています。

【第1部の流れは学年全体として行う】

1,体育館へ集合をする。

2,はじめの言葉と開会のあいさつ(校長先生も)。

3,歌やダンス、合奏など学年として出し物を披露する。

4,大人へのクイズや学校のクイズなど保護者にも参加をしてもらう。

5,各クラスへ移動をする。

クラスで行う内容

2部になると学級ごとでの活動となります。

そのため、1部とは全く違う雰囲気の中で行われるイベントとなりますしこちらの目的は「感謝と感動」になります。

内容としては各クラス同じ流れとなりますが、子供達一人一人が個別に話をすることからより親近感もあるものとなりますね。

主な内容としては生徒1人ずつがスピーチをしていきます。

その後に担任よりお祝いの言葉があり、2分の1成人証書の授与などまるで卒業式のような内容となります。

最後に子供たちの赤ちゃんの頃の写真が出てきて「誰でしょうかクイズ」などをして終わりという形になります。

【第2部の流れは各クラスで行う】

1,個人のスピーチ(将来の夢、これからの自分、10年間の思い出、親への感謝の言葉)

2,お祝いの言葉(担任もしくは校長、教頭先生)

3,2分の1成人証書の授与(担任より)

4,クラスで計画をした内容(クイズ、歌、ゲーム大会)

5,親へ感謝の手紙を渡す。

6,閉会の挨拶

※先生によっては4年生の思い出をスライドにしたり、赤ちゃんの頃の写真を用意してもらいスライド形式にして子供が手紙を読む際に出してくれたりと演出をする場合もあります。

このような2部構成のプログラムと流れで行われることが多く、保護者も子供も感動する内容となっていますが学校によって内容は違いますのであくまでに参考にしておきましょう。

他にも書くクラスで自分が生まれたことから10年間の写真を持参して一人一人がアルバムを作ると言うこともあります。

親としては10歳を迎えるという節目に大きな行事をしてもらえること、子供の口から感謝の気持ちを言葉として聞けるということでうれしい行事であるといわれています。

実際に実施をしている学校の親にベネッセが調査をしたところ90%の親が満足であるという回答をしていますのでうれしいのは間違いないでしょう。

ちなみに内容がなかなか決まらないという学校の先生はこちらの「2分の1成人式 10才の自立~四年生のための合唱と群読~」に色々な歌も紹介をされていますので参考にしてみて下さい。

104才の医師・日野原重明先生から10歳に贈るメッセージも収録されているようですね。

他にも2分の1成人式の台本はたくさん本屋やAmazonに売っていますのでそちらを参考にしてください。

2分の1成人式の手紙の書き方

2分の1成人式の中でも最も重要なのは子供の手紙になります。

これについては子供たちが書くのですがもちろん保護者にバレてはいけないということから内緒で進めていきます。

しかし、質問をしてある程度ことをしってからしか書けないので難しいですよね。

上手な学校の先生だとアンケートを先生が用意をして子供に事前に聞かせるスタイルをとります。

例えば、「名前の由来」「産まれる前、産まれた時の気持ち」などを書かせてから手紙にまとめていくという方式をとる先生もいます。

子供達もその中で一生懸命考えて書くことを学びますね。

親から子供へ手紙を渡すこともある

実は子どもたちにはサプライズで親から子供へ向けてこの10年間の成長について手紙を書いてもらうという学校もあるようです。

両親が子供の成長である10年間を振り返って書くというものなのですが両親も書いていると泣いてしまいますし、子供達もお母さんの手紙をみて泣いてしまうこともあります。

子供の目の前で読むケースもあれば、「子供たちへ渡してください」とそっと渡して静かに読ませるというパターンもあります。

これは書いている親もついつい涙がでてしまうこともありますし、子供もうれしいのである意味良い演出かもしれません。

服装はどんなもの?

服装については学校によって異なるというのは正直なところになっています。

もちろん制服のある学校は子供達は制服で良いのですが、普段から私服の学校はなかなか難しいものですね。

学校から指定がある場合もありますし「正装」とだけ書かれている場合もあります。

正装の場合だと「正式な行事なので正装で」と手紙に記載をされていますが、授業参観の要素が強い学校だと「授業参観で遊びもありますので動きやすい服装で」という場合もあります。

子供の場合は学校からの指定によって変えると良いです。

正装ならば少しかしこまった感じにしてあげると良いですし、男の子ならばネクタイなどをするとぐっと大人になります。

女の子もワンピースを着るとぐっとおしゃれにもなりますのでおすすめですね。

髪型に関してもいつもと変わらない黒い髪型にしておけば問題はないでしょう。

両親の服装は?

これも学校から指示によってことなるでしょう。

正装となるとお母さんはワンピースにジャケットなどきちんとした服装をしていくべきですし、お父さんも参加をする場合にはスーツにネクタイなどきちんとしておく必要があります。

それに対して授業参観なのでという記載がある場合には適度にしておくとよいでしょう。

もちろんデニムやジャージなどは不適切だと思いますのでわかりにくい場合には担任の先生やママ友などに相談をしてみると間違いないですね。

2分の1成人式の問題点

ここまで学校で行う2分の1成人式の内容や流れについて書いてきましたが、実は賛否両論も多く問題点も多いとされています。

保護者満足度はかなり高い2分の1成人式なのですがいろいろな問題も出てきて取りやめるケースもありますのでその問題点についても書いていきましょう。

生い立ちの振り返り

小学校というのはいろいろな家庭の子供がいます。

もちろんすべての子供が幸せなのかといわれるとそれは違います。

仕方なく親と離れて施設で暮らしている子供や片親に育てられている子ども、両親がいないため祖父母に育てられている子供などいろいろです。

もちろんほかにも虐待を日常的に受けている子ども、親が仕事で式典に出席できない子供、親の事情で親から手紙をもらえない子供、公の場では両親に「ありがとう」を言いたくない子供。

こんな風に子供をいってもいろいろな子供がいますのでいわば苦痛になりえるのです。

うれしいなど喜んでいる子どもの裏には悲しい思いをしている子どももいるため辞めるべきだと教員内でも意見が分かれているといわれています。

子供は定型文で親を喜ばせるだけのイベント

親を喜ばせることは大事なのですが、定型文のように述べるだけの子供がいるのも正直なところ。

例えば「いつもありがとう」「育ててくれてありがとう」。

確かに親からするとそんな風に言ってくれるのはうれしいですし、涙をすることになるのですがそれだけです。

本来の目的は子供が10歳になったことを祝い希望をもって高学年に進むためのものですので目的が変わってしまっているという声もあるのは正直なところで親を満足させることが目的になっています。

目的がズレてしまいますしそのために子供に手紙を書かせるのは違いのではないかという意見も多いです。

虐待への配慮が足りない

特に虐待を受けている子供は親にも感謝をしていませんし、ありがとうという言葉を伝えたいとも思っていません。

また、家にいても辛い思いをしているだけなので出来れば学校の中だけは平和に過ごせる。

虐待を受けている子供にとって学校が唯一に癒しの場所になっていることは間違いありません。

しかし、2分の1成人式というイベントという行事のために親にありがとうと言いたくもないのに感謝の気持ちを述べなければならない虐待を受けている子どもへの配慮が足りないといわれています。

関係者全員の負担が大きい

2分の1成人式に関しては文科省から決められている学校行事ではないことから基本的に開催をするのか?については校長の判断にゆだねられる形となります。

そのため、開催をしてもしなくても構わない。

すると、開催をする学校の先生は子ども一人一人に手紙を書かせて読む練習をさせなければなりません。

また、両親も子供へ向けて手紙を書かなければなりませんが仕事をしていて時間のない人にとっては無駄な用事が増えるだけ。

しかも同意も関係なく「書いてください」と言われる始末。

結果的には子供、親、教員全員やらなくても良いことをすることになるため負担が大きくなってしまう悲しい結果に。

2分の1成人式のまとめ

ここまで2分の1成人式について書いてきました。

私も個人的に2分の1成人式はやるものだと思っていたのですが、まさか学校で行事として行っているところがあるとは驚きました。

たしかに調査を見ても2006年以降はどこにもデータもなく、ベネッセや朝日新聞など記事として取り上げていたメディアも情報が消えていますので今は学校行事というよりは、個人的に楽しむものへと移行をしているのかもしれません。

最後に書いたように問題点も多いですし、学校で行事としてあつかわれていないのならばやる必要もないものだと思います。

それならば私もしたように各家庭で写真撮影をして、プレゼントを贈ってもらえるほうが有意義な時間になるのではないかと思いますね。

 

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taka代表

投稿者プロフィール

元保育士でこのサイトの運営をしているtakaです。

1981年生まれの37歳で関西に住んでおり、妻と娘2人の4人家族です。

認可保育園で現場を8年保育士をして、その後は認可外保育園の立ち上げや集客、営業、組織作りなどをやってきています。

経歴は保育園での主任、副園長、幼児教室でのエリアマネージャー、インターナショナルクールの園長などを現場から管理職まで歴任してきている異色な経歴だとよくいわれます。

今は保育の業界からWEBの世界まで知識をもっていますので、保育コンサル、保育組織改善、子育て相談など子供関係の仕事とWEB関係でホームぺージ作成などの幅広し仕事をやっています。

ちなみにNLPのマスタープラクティショナーを所持していますので心理学もしっています。

https://banbi-no.com

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現在36歳で関西に住んでおり、小学生の娘も2人いるお父さんです!毎日一緒に夕ご飯を食べる生活を実践中!

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