
赤ちゃんの体重が増えない原因がわかりますか?
生まれて赤ちゃんがしっかりと成長をしていることを把握するためには、「体重が増えているか?」が大きな目安となります。
順調に増えていることもあれば、なかなか体重が増えないなんてことも起こりますが増えていないと「どうしてかな?」「大丈夫かな?」と不安になることもあります。
そこでこの記事では赤ちゃんの体重が増えない原因や理由、増えない時の対処法、増えすぎたときについても書いています。
赤ちゃんの体重が増えない原因とは?6つの理由をチェック
赤ちゃんの体重が増えない原因はいろいろとあり、一概にこれという原因を見つけることはできません。
赤ちゃんの体には個人差があり、同じ赤ちゃんはいませんが、多くの場合は「ミルクが飲み足りない」と言うものです。
母乳だとしっかりと飲めていなかったり、粉ミルクにしても量が足りていないという可能性もあります。
以下の6つの理由に当てはまる可能性もありますので、あなたの赤ちゃんがどのような状態なのかを確認してみましょう。
その原因を解消できれば体重を増やすポイントになるかもしれませんね。
1.母乳やミルクを飲む量が足りていない 2.体重の増加に波がある 3.運動量が多い 4.病気の影響がありミルクが飲めていない 5.室温が低すぎる 6.離乳食の影響 |
1.母乳やミルクを飲む量が足りていない
赤ちゃんが母乳やミルクを飲む量が足りていない原因が一番考えられます。
特に母乳だと目には飲んでいる量が見えないため、ママからしても「きちんと飲めているのか?」「足りていないのか?」と言う点がわからなくなってしまいます。
一般的に母乳がしっかりと出ていても以下のような理由から母乳が飲めていない原因となることがあります。
・赤ちゃんがよく寝る子で授乳間隔があきすぎる。
・ママや赤ちゃんが授乳に慣れていないため、落ち着いて飲めない。
・陥没乳頭などの原因で十分にミルクが飲めていない。
こんな風な理由が挙げられますので、以下の3つのポイントをチェックしてみましょう。
・おしっこが1日に5~6回以上出ている。
・おしっこの色が濃すぎない(赤ちゃんは大人よりも色が薄いことが多いです)
・便秘をしていない。
この辺りをチェックしてみると良いですね。
→ 新生児と赤ちゃんのミルクの量は?月齢別の目安量と判断のポイント
2.体重の増加に波がある
赤ちゃんの体重増加には波があります。
始めて赤ちゃんを育てるママ達にとっては母子手帳の成長曲線をチェックしてみるとなだらかかにカーブを描いていますが、実際には急に体重が増えたり、減ったりすることがありますし横ばいになることもあります。
これは成長加速現象と言われている現象でどの赤ちゃんにも起こる現状なので覚えておきましょう。
3.運動量が多い
新生児期はあまり差はありませんが、生後7~8か月くらいになると体重の増加はゆるやかになっていく一方ですが、ハイハイやつかまり立ちなど行動が活発になる時期でもあります。
また、離乳食も始まりますが食べ遊びも増えてくる時期で食べた量にもムラが出てきます。
そうなると、結局食べたものはあまり口にはいっていかないため摂取カロリーと消費カロリーのバランスが崩れてしまうことから思うように増えないこともあります。
幼い時期である生後3か月ごろでも、寝返りをしたり、手足をよく動かしたりする赤ちゃんは活発なので低月例でも運動量が多いため体重が増えにくいこともあります。
4.病気の影響がありミルクが飲めていない
体重が増加しない影響には「病気」の可能性があります。
赤ちゃんの体重増加についてはいろいろありますが、突発の発疹やウィルス性の胃腸炎など赤ちゃんが比較的かかるものもあれば、あまりかからない病気となり早く治療をしなければ後遺症が心配をされるものもあります。
もちろん誰もがかかるような病気である、風邪、胃腸炎や嘔吐、下痢などの影響で一時的に体重が増えなかったり、減ってしまう可能性もありますがこのような場合は次第に体重も増加していきます。
しかし、稀に以下の3つの病気になることがありますので注意が必要です。
・肥厚性幽門狭搾症:生後2~3か月頃に発症をする病気で胃の出口の筋肉が厚くなってミルクの通り道をふさいでしまう病気。 ・クレチン症(先天性甲状腺機能低下症):甲状腺ホルモンが不足する病気で放置をしていると身体、精神、知能共に発育不全を起こすもの。 ・ヒルシュシュプルング病:消化に必要な神経節細胞が生まれつき欠損をしている病気で、思い病気や腸閉塞を引き起こす難病です。 |
5.室温が低すぎる
次に室温が低すぎるという問題もあります。
大人でも冬場になると基礎代謝が上がり、夏よりエネルギー消費が多くなることが知られています。
そのため、赤ちゃんは大人と比べて基礎代謝が激しい時期ですが、環境の気温に影響を受けやすいですし、新生児は体温調節機能が未発達です。
そのため、寒いと体重が自然と落ちてしまいます。
体温が落ちると命にかかわるため、エネルギーをたくさんつかって体を守ろうとするのが正常な働きです。
その結果があるため赤ちゃんがミルクや母乳を飲んでもすべて栄養に回すよりも体温を上げる方向へもっていくため体重が増えていかなくなるのです。
6.離乳食の影響
生後5~6ヶ月ごろになると赤ちゃんは離乳食を食べるようになります。
離乳食をたべはじめると、母乳やミルクと比べて腹持ちがよくなるためその後の授乳で飲む量が減ったりすることがありますし、食べたものの消化吸収が十分できないこともあります。
赤ちゃんは一日のトータルで栄養の吸収量が減っているため、体重が減ったり横ばいになってしまうこともあります。
→ 離乳食のタイムスケジュールと時間は難しい!保育園の事例を紹介
赤ちゃんの体重が増えない時の注意点【増え方をチェック】
赤ちゃんの体重が増えない時にどうすべきか迷ってしまいますよね?
そんなときには以下の2つの注意点をチェックしてみましょう。
母乳が足りないときは混合ミルクに切り替え
まず母乳で体重が増えていかない時はうまく母乳が飲めていない可能性があります。
そのため、母乳にこだわるのではなく粉ミルクと混合にすることも考えてみましょう。
粉ミルクと混合してみることで体重の増加が見込めます。
赤ちゃんが吐くときは病気を疑おう【専門医へ相談して検査すべき】
赤ちゃんはミルクを吐いてしまうときは「病気を疑い」ましょう。
ミルクを飲んでも頻繁に吐いてしまう場合は栄養がうまく取れず成長をしていきません。
あまりにもミルクが飲めない、すぐに吐いてしまうという場合には病院受診も検討しましょう。
新生児や赤ちゃんの体重の推移と目安【男女・月齢別に解説】
目安としての数字ですが、WHO(世界保健機構)のガイドラインに準じてみると以下の通りです。
・生後6ヶ月までは1日の体重増加は18~30g(1ヶ月で500g増) ・生後6ヶ月以上は1日5g増加程度(1ヶ月で200g増) |
これが健康的な体重増加だと言われていますので、より詳細な推移と目安と男女別に紹介していきましょう。
赤ちゃんの体重増加は重要!測り方とは?【計算してみよう】
そもそも赤ちゃんの体重はどのように測るのでしょうか?
家にベビースケールと呼ばれる赤ちゃん用の体重計があれば使うのが簡単なのですが、そんなに簡単にはいきません。
そこで簡易的なやり方として、こまかま単位まで体重をはかれる体重計をつかい以下の3つのステップで測ってみましょう。
1.ママ(パパ)の体重をはかる。 2.赤ちゃんを抱っこした状態で体重をはかる。 3.2の体重から1の体重を引く |
これで簡易的に体重を測ることができるということですので、赤ちゃんの体重をはかりたいという方は試してみて下さい。
あとは小児科などへ行けばベビースケールがありますので、お願いをすればすぐにはかってくれます。
男の子の体重増加の目安
体重 | 身長 | |
新生児 | 2.98kg | 48.7㎝ |
生後1ヶ月~2ヶ月未満 | 4.78kg | 55.5㎝ |
生後2ヶ月~3ヶ月 | 5.83kg | 59.0㎝ |
生後3ヶ月~4ヶ月 | 6.63kg | 61.9㎝ |
生後4ヶ月~5ヶ月 | 7.22kg | 64.3㎝ |
生後5ヶ月~6ヶ月 | 7.67kg | 66.2㎝ |
生後6ヶ月~7ヶ月 | 8.01kg | 67.9㎝ |
生後7ヶ月~8ヶ月 | 8.30kg | 69.3㎝ |
生後8ヶ月~9ヶ月 | 8.53kg | 70.6㎝ |
生後9ヶ月~10ヶ月 | 8.73kg | 71.8㎝ |
生後10ヶ月~11ヶ月 | 8.91kg | 72.9㎝ |
生後11ヶ月~12ヶ月 | 9.09kg | 73.9㎝ |
女の子の体重増加の目安
体重 | 身長 | |
新生児 | 2.91kg | 48.3㎝ |
生後1ヶ月~2ヶ月未満 | 4.46kg | 54.5㎝ |
生後2ヶ月~3ヶ月 | 5.42kg | 57.8㎝ |
生後3ヶ月~4ヶ月 | 6.16kg | 60.6㎝ |
生後4ヶ月~5ヶ月 | 6.73kg | 62.9㎝ |
生後5ヶ月~6ヶ月 | 7.17kg | 64.8㎝ |
生後6ヶ月~7ヶ月 | 7.52kg | 66.4㎝ |
生後7ヶ月~8ヶ月 | 7.79kg | 67.9㎝ |
生後8ヶ月~9ヶ月 | 8.01kg | 69.1㎝ |
生後9ヶ月~10ヶ月 | 8.20kg | 70.3㎝ |
生後10ヶ月~11ヶ月 | 8.37kg | 71.3㎝ |
生後11ヶ月~12ヶ月 | 8.54kg | 72.3㎝ |
(参考:厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査報告書(概要)」)
赤ちゃんの体重が増えすぎるときの原因と対処法3選
体重が増えないと悩んでいる方もいるのですが、その逆に体重が増えすぎて悩む方もいます。
実際に体重が増えすぎると将来肥満になってしまうなど悩みもありますので、体重が増えすぎる時の原因や対処法を書いていきましょう。
赤ちゃんがミルクをたくさん飲み増えすぎる【原因】
まず、体重が増えすぎる原因は単純にミルクを赤ちゃんが飲みすぎて増えているという原因があります。
赤ちゃんのミルク量というのは一定量があるのですが、それよりも飲みすぎてしまうため赤ちゃんの体重増加が当たり前になりますね。
特に粉ミルクの場合はその悩みが多く、実際に飲みすぎてしまい飲めないと泣くということも当たり前のように起こりますので注意が必要です。
飲みすぎには注意をしましょう。
赤ちゃんの成長と共に落ち着く
しかし、一定の成長を赤ちゃんがしていくと体重は次第に落ち着いてきます。
急激に増えるということはなく、ハイハイやずりばい、つたい歩きなど動き出すと徐々に体重の増加も落ち着いてきますので安心をして下さい。
無理に体重の増加を抑えようとすることの方が危険ですので無理をしないようにしておきましょう。
完全母乳にする
まずは完全母乳にするという方法です。
母乳と粉ミルクを混合にしていると体重がより増えてしまう可能性もありますので、一定の量にしておきましょう。
母乳が足りないならば粉ミルクの混合も必要ですが、母乳だけでいけるならばそれが一番理想です。
粉ミルクの量を減らす
母乳と粉ミルクでは成分に違いがあります。
最近は技術も発達しており、粉ミルクも母乳に近づけてありますが完全ではなく糖分も多いといわれているため飲みすぎはよくありません。
そのため、母乳と混合で120ml飲ませているのばらは110mlにするなど調整をしてみて下さい。
またミルクを飲み終えるまで哺乳瓶を加えさせるのではなく、赤ちゃんが休憩をしているときはお腹いっぱいの合図ですのでそのまま離してみても良いですね。
専門医に相談をしてみる
体重が増えすぎてしまう場合は最終的に専門医へ相談をしてみましょう。
しかし、赤ちゃんの増えすぎることは問題ではなく成長と共に落ち着いてきますので、赤ちゃんの時期は無理にダイエットや調整をする必要はありません。
様子をみて調整をする程度の意識をもっておけば十分ですが、心配にならば小児科へ相談に行ってみたり、風邪や予防接種のついでに聞いてみればよいでしょう。
赤ちゃんの体重が増えない時と増えすぎのときの対処法のまとめ
赤ちゃんの体重が増えない時や増えすぎる時の対処法を書いてきました。
赤ちゃんの成長を見るための方法は体重の増減が一番分かりやすいですが、人間ですので良い時もあれば悪い時もあります。
一喜一憂をせず赤ちゃんの様子を見てみましょう。
機嫌がよく、おしっこやうんちもしっかりと出ているならば赤ちゃんはしっかりと成長をしています。
ついつい気になってしまいますが、様子をみつつ体重の増加を見ましょう。
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