乳児院とは?給料と求人と働く資格!仕事の内容と入所理由について

乳児院とはどんな施設か知っていますか?

乳児院は赤ちゃんを預かる入所施設で保育士の資格を持っていれば仕事ができる場所です。

もちろん赤ちゃんを預かる施設と言うことを知っている人が多いのですが、入院の中身や入所をする理由、仕事内容など実は明らかになっていない、わかりにくい部分があります。

例えば、給料に関しても。

そんなわかりにくい乳児院について書いていきますので参考にしてください。



乳児院とは?入所理由と施設の概要

実は私も保育士になるときにとにかく乳児が好きでした。

そのため、勤務先としての第一希望は保育園ではなく乳児院だったのですが、正直乳児院へ勤務をすることは男性は特に難しく入社できなかったんで残念でした。

赤ちゃんを預かっている施設の乳児院とは「様々な事情によって親や保護者との生活が困難な1歳未満の子供を保護し、養育をする施設」です。

特に小さな赤ちゃんを育てることを目的としている施設で、入所型なので赤ちゃんたちは常にその施設にいる状態です。

つまり24時間生活をしていますね。児童養護施設と同様の施設ですが、預かる年齢が違うということになります。

全国にある施設数は約136カ所となっており、定員は3,877人。

入所をしている子供は約2901人いるという調査がありますので、全国でもかなりの子供が乳児院に入所をしていることがお分かりいただけます。

※2017年5月26日のデータ

(参考:厚生労働省「児童養護施設等について」)

新生児から2歳と呼ばれる乳児の年齢の子供までを育てる施設となっており、基本的には小学校就学前までが在籍をしています。

その後は児童養護施設へと移ることが多いため本当に小さな子供が生活をする施設ですが、2~3歳くらいまでが多く中には障害を持っている子供も多いのが現状です。

乳児院に入所をする理由

乳児院へは誰でも入所できるわけではないのですが、以下のような理由で入所をしている子供が多いです。

・親が病気のため子どもを育てられない。

・保護者が行方不明、失踪、家出などにより育てる人がいない。

・親が死亡している。

・親が精神疾患などの病気のため、子供を育てられない。

・親の経済的な理由で育てられない。

・親の虐待により危険を及ぼすため施設で保護をしている。(育児放棄、ネグレクトなど)

・未婚や未成年の母で育てられないと判断をされる。

・子供が捨てられており親はどこの誰なのかもわからない。

このように「子供の養育が困難である」もしくは「養育は不可」と判断をされた場合に入所をすることが可能となるのです。

親がいる、いないに関係なく子供が健やかに育っていくことができない、虐待につながる危険があるなどのリスクがある場合には入所の判断をされることがあります。

入所をする方法

乳児院には様々な役割がありますので、そこについては下に書きますが地域の児童相談所が判断をするケースが多いです。

虐待をされ保護をされた子供、遺棄されていた子供など理由は様々ですが、児童相談所のケアワーカーが判断をすることが多く、入所をさせます。

また、中にはママからの相談もあり「育児ができない」「経済的な理由から子供を育てられない」「虐待をしてしまう」など児童相談所が本人から相談をうけて入所をさせるケースもあります。

入所をする期間は平均1年1ヶ月となっており26%が1か月未満となります。

6か月未満を見てみると約50%なので短期の利用が多い反面、親がいない子供はずっと施設で暮らしていかなければなりません。

乳児院の定義

基本は24時間365日関係なく開所をしている施設で、常に子供がそばにいるのです。

保育園だと長くても12時間程度ですので、そこが大きな違いで生活が基本となっています。

また、設備は以下の通り整っていることが原則です。

寝室(乳幼児1人2.47㎡以上)、観察室(乳児1人1.65㎡以上)、診察室、病室、ほふく室、相談室、調理室、浴室、便所と規定をされていますが、10人以下の場合は別の基準となりますね。

乳児院の役割と料金

乳児院は育児が困難となっている子供を養護する、育児する施設であるのですが他にも役割があります。

乳児院の役割について書いていきましょう。

保護者支援

様々な理由により入所をする施設である乳児院ですが、本来は預かる子供がいなくなることが理想です。

しかし、親にいろいろな理由により子供を預からなければならない状況となってしまいるのですが最終的な目的は「子供が親と暮らせること」です。

子供にとって親は選べませんし、何よりも血のつながっている唯一の人物といえます。

そのため保護者の支援には力を入れており、それぞれの置かれている状況から子供にとって最善の方法を実施し、一緒に暮らしていけるようにするための支援をしています。

相談に乗ることはもちろんですが、時には面会をさせたり、短期で家に子供を帰らせてみたりと親と子供の関係性を大切にしてサポートをしているのです。

一時預かりを行うケース

例えば乳児院は一時預かりをするケースがあります。

親の出産や病気、入院などにより一時的に子供を預かるというケースがあり機能を持っているのです。

例えば、家族や両親に頼ることができない、誰も子供を預かってくれる先がないなどの時に役立つのは乳児院なのです。

退所後のアフターケア

先ほども書きましたが子供にとって理想は乳児院に入所をすることではなく、退所をして親と一緒に暮らすことです。

しかし、子供と離れて暮らしている親へのフォローやサポートは間違いなく必要となります。

退所が決まったあとは親元にかえってからなじめるように、家族に溶け込み信頼関係を築くなどその後のフォローに力を入れています。

特に虐待をしていた親元へ子供が帰るときは要注意でしっかりとフォローをすることをしています。

乳児院を退所した後の子供の行き先

乳児院は入所施設ですが、退所をすることもある施設です。

退所と言うことは子供にとって次に行き先が決まったことを表していますのでどのような先へ行くのかを書いていきましょう。

親元へ帰る

一番の理想はこのパターンです。

子供が親元へ帰るというケースでそのまま何事もなかったかのように幸せに過ごしていけることが理想です。

ただし、現実的には親元へ戻るケースが多くなく、親元へ帰っても再び入所をしにきたりすることもあります。

親元へ帰ることが理想なのですが、アフターケアが最も必要な場所であることは間違いありません。

里親

次に退所をする理由として挙げられるのは「里親に引き取られること」です。

里親とは戸籍上のつながりはない人ですが、子供を受け入れて養育とする人のことで厳しい審査を潜り抜けた人しか里親になることはできません。

温かい愛情と理解を持つことが必要になりますが、乳児院にいる子供にとっては幸せなのかもしれません。

もちろん里親と言っても子供にとっては新しい環境となるため、アフターフォローは忘れず行われ定期的に子供と面会を求めて様子を把握します。

児童養護施設

乳児院を退所後に本来は親の元へ行くことが理想なのですが、多くの場合は難しいことが多いです。

そのため、同じ入所施設である児童養護施設へそのまま移るというケースが最も多いですね。

児童養護施設は乳児院と同じような役割を担っている施設なのですが20歳以下の子供が生活をしている施設で、継続して親元へ帰ることを求めることになります。

しかし、現実的には難しい場合がありますので乳児院からそのまま児童養護施設へ行きフォローをするケースもあります。

地域の育児相談所

乳児院のもう一つの役割として、地域の育児相談としての役割も担っています。

例えば、子育てに疲れてしまったとき、誰かに話を聞いてほしい時、子供の発達に不安がある、精神的に育児で疲れてしまっているなど理由は様々です。

そんなママたちのケアをすることも乳児院の大事な役割となります。

保育園も同じような役割を持っているのですが、子育てをしている人からすると気軽に相談ができる先があるというのは非常に心強いでしょう。

乳児院の費用はいくら?

ちなみに乳児院は子供を24時間見る施設なので費用はもちろんかかります。

例えば、親が心労や育児放棄によって子供を見ないとなった場合にはいくらか請求をされるのでしょうか?

乳児院の費用については原則かからないというのが基本です。

基本的には公費でまかなわれているので乳児院からお金を請求されることはありません。

ただし、家庭の収入に応じて都道府県などへの個人的は負担が発生するケースはあるようです。

乳児院で働く資格とお給料

次に乳児院で働くための資格について書いていきましょう。

乳児院は保育園とは違った特性を持っている施設となっており、24時間体制。

そして、様々な事柄が生じる可能性のある施設であるため保育士以外の資格でも仕事があります。

施設運営のために以下の資格を持っている人が在籍をすることが必要です。

医師、看護師、保育士、栄養士、社会福祉士、児童指導員任用資格、保健児童ソーシャルワーカー、幼児安全法支援員など様々な資格を持っている人が採用をされています。

現場となると保育士が基本となりますが、ほかの資格を持っている人たちとうまくやっていく必要があるのです。

乳児院での仕事内容

もちろん資格によって仕事の内容は異なるのですが、保育士の資格の場合は子供を育児することが基本です。

ただし、保育園のように多くの人数を見るというケースが少なく、保育士1人に対して子供も1人というケースもあります。

乳児院で預かる子供の背景には虐待や親との離別、障がいがあるなど個別に配慮をしなければならないポイントもあるため子どもを保育するというよりは育てるという感覚に近いです。

もちろん子供を育てる責任は大きいですが、大きなやりがいを得ることができますし、困っている子供や保護者を助けるという大きな仕事もありますので社会に役に立つ非常に素敵なお仕事です。

乳児院の仕事の大変さ

乳児院の仕事の大変さですが、責任が重く保育園の仕事と比べるとかなりハードワークです。

24時間体制なので常に子供がいる状態となり、夜間も休日も関係なくシフトに入る必要があります。

もちろん乳児なので夜泣きをすることもありますので一般的な保育士の生活とは全く異なり、介護施設などと同じような勤務形態です。

他にも虐待やネグレクトなどの体が心に傷を負った子供を育てたり、中には障害のある子供を育てることもあるため精神的な負担を感じるなどの大変さがあります。

乳児院の求人

乳児院は保育園と比べると圧倒的に数が少なく全国に約136カ所しかありません。

そのため、求人数は保育園などと比べるととても少ないです。

雇用形態や正社員、契約社員、派遣社員、パートなど多岐にわたりますが夜勤などの勤務も必要となるため正社員が基本は求められますし、長い時間勤務する人を求める傾向にあります。

求人を探す方はこちら → 保育士転職サイトランキング!口コミ評判と失敗しない求人の選び方

給料と休暇 待遇

給料は保育士よりは夜勤手当などが入るため高めです。

ただし、基本給が良いわけではなく公費でまかなわれている施設であるため大きく上がるということもあまり期待はできません。

基本給は17~19万円程度で夜勤手当が1回3000円~5000円くらいです。

月に6回くらいは夜勤があるので月給は20万円前後ですが、賞与が4か月分など労働条件が決して悪いわけではありません。

待遇については施設によって異なるのですが、勤務時間は完全にシフト制となるため夜勤の場合は長くなりますし、普通の勤務の場合は短くなります。

ただし、土日や年末年始、お盆などは一切関係なく長期休暇は取りにくいです。

休みは年間120日で家賃補助がある場合もありますのでチェックをしてみましょう。

中には大きな社会福祉法人が運営をしているケースもあり、様々な施設を運営していることにより給与については年々増加をしていく場合もあります。

出来ればそのような大きな法人へ勤務をすると長く勤められるでしょう。

乳児院とは?給料と求人と入所理由のまとめ

乳児院についてここまで書いてきました。

保育士の資格を持っていると保育園で働くことを基本に思いがちですが、乳児院で仕事をする方もいますし新卒のころの私のように乳児院で働くことを懇願する人もいます。

特に乳児が好きな方には最適な仕事と言えるかもしれません。

ただし、一般の仕事とは違い昼夜、土日祝日、大型連休など関係のない仕事となるため勤務自体は過酷ですし、入所をしている子供の特殊なのでケアなど仕事は苦労をすることもあります。

やりがいのある仕事ではありますので、乳児院が気になるという人は参考にしてほしい内容ですね。

 

須藤 崇代表

投稿者プロフィール

保育士と介護福祉士の資格を持っています。

【経歴】
保育介護の専門学校卒業 → 公立保育園の臨時職員 → 私立の民間保育園で現場の保育士 → 大手塾のインターナショナルスクール開園&マネージャー → 別会社のインターナショナルスクール園長&幼児教室教室長。

現場の保育士を8年経験をし、その後は認可外保育園であるインターナショナルスクールの開園や運営、管理職などをしてきました。

※幼児教室の教室長もしてきて小学校受験の指導&合格実績あり

保育コンサル、保育組織改善、子育て相談など子供関係の仕事やっています。

他にもアフィリエイトで実績があり、ブログ運営などにも精通しておりWordpressでホームページも作れますし子育て関係のライターもできます。

保育×子育て×WEBという3つの知識持っています。

https://banbi-no.com

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現在37歳で関西の奈良県に住んでおり、小学生の娘も2人いるお父さんで最近はキャンプにハマっています。

元男性保育士で認可保育園で働いた経験、認可外保育園の立ち上げ、集客、営業、管理職などもしてきた異色の保育士。

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