
小規模保育園の給料やメリットデメリットをしっていますか?
実は保育園にはいろいろな種類があり、認可保育園、無認可保育園、企業主導型保育などは有名ですが最近は小規模保育園も増えています。
その中で大きな保育園とは違った形態で待機児童の解消に役立っている形の保育園が小規模保育園です。
最近はいろいろな形態の保育園が出てきており、子供を預ける保護者の方、少しでも良い職場を探している保育士さんにとっても気になる存在だと思います。
この記事では小規模保育園の内容やメリットデメリット、仕事をする保育士さんの給料などを知ることができます。
小規模保育園の給料とメリットデメリット!保育士求人と仕事内容
小規模保育園とはどんなものなのか?書いていきましょう。
小規模保育園は2015年に始まった「子ども・子育て支援新制度」により、今までは認可外だった小規模な保育施設が、国や自治体から補助を受けられる認可園として運営できるようになった保育園の1つです。
小規模保育は大きな建物の保育園とは違っており、幼児(年少~年長)は預かりません。
小規模保育園を希望する方のほとんどが、小さい園=ラクだと思われてます。
実際には、思ってるより大変ですから、そういったことも含めて面談時にはお伝えをしております。#小規模保育園 #保育士 #求人— SHERPA (@SHERPA0901) February 7, 2021
もうさ、就活なのよ、でも私、小規模保育がいいのね。
小規模保育園、全然求人情報出てこないの…
もうさ、どーしたらよか— 蒼桜 ((ちょこ。 (@mass080704) October 22, 2018
基本は乳児だけを預かるの形態となっているので保育士をたくさん確保しなければなりませんが乳児だけなので運営しやすい、ビルの一角など狭小な場所でも開設できるとあり首都圏を中心に急激に数が増えている保育園の形態です。
小規模保育園は「地域型保育事業」の1つです。
首都圏で待機児童となっている90%は0~2歳児の子供なので、その受け入れ先としていることを目的としている施設です。
小規模保育園ができた背景
この小規模保育園は地域保育事業の1つの形態となっている保育園です。
地域保育事業については下に書いていますのであとで読んでみてください。
小規模保育園は今まで20名以下の子供を預かる場合には無認可としての扱いだった保育園を認可園として認めるものとなっており国や自治体から助成金を受けられるように2015年に施行された子ども・子育て支援制度で急激にふえました。
待機児童を解消したい政府の思惑とは裏腹に認可保育園を設立するには2~3年はかかります。
そして、大型の保育園を作るためには土地や建物の関係で造りづらく、ビルの一角や狭い土地などでしか設置ができませんでした。
そこでビルの一角などの狭い空間でも認可を受けられることにより2~3年かかっていた認可保育園の代わりの受け皿として小規模保育園を実施。
その結果半年もあれば作れることとなり特に待機児童として多い0~2歳児の受け入れ先として非常にニーズがあり今後も拡大をしていくことになるでしょう。
小規模保育園の種類とは?【給料や求人の見つけ方を解説】
そんな非常にニーズのある小規模保育園ですが、実は種類が3つありA型、B型、C型で形態によって内容は異なります。
その形態によって子供の定員や職員の内の有資格者の割合などが異なります。
もちろん自治体によって異なる部分はありますが、国が認める基準は以下の通りをなっていますので紹介をしていきましょう。
ただし、それぞれの受け入れ年齢は0~2歳児と定められていますので他の異なる部分を書いていきます。
形式 | 内容 |
A型 | ・園児の定員は6~19名まで。 ・職員数は保育所の配置基準+1名で職員全員が保育士資格保持者であること。 |
B型 | ・園児の定員は6~19名まで。 ・職員数は保育所の配置基準+1名で職員の1/2以上が保育士資格を所持していること。 ただし、保育士資格を所持していないものに関しては研修の受講が課せられます。 |
C型 | ・園児の定員は6~10名まで。 ・職員数は0~2歳児は3:1で補助を置く場合には5:2となっており職員の資格は家庭的保育者で構いません。 ただし、B型同様に家庭的保育者には研修の受講などが課せられます。 |
こんな風に小規模保育園と一言で言っても分類をされていますので、就職先によって働き方や給料はちがいます。
小規模保育園の給料は安い?平均給料が低い理由
小規模保育園は経営をしてもしんどいなんて言われています。
その理由としては、子供を預かる人数が少ないため経営をしていくために大きな保育園のような余裕がないという点が挙げられますね。
そのため、一般的な保育園よりも給料はやや低くなる傾向にあります。
ただし、2017年度よりスタートをした処遇改善手当の副主任制度などは適用をされ月に4万円などの手当てもつきますので平均給与は徐々に上がっていくでしょう。
そんな小規模保育園の保育士の平均給与は2017年の時点で約22.9万円となっており、年収は約342万円でした。
また、形態によっても微妙にことなっています。
・A型 194,688円 ・B型 197,123円 ・C型 165,514円※家庭的保育者の給与 (参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査 2017年」) |
全国的に見た場合には平均程度、もしくは若干下になる可能性がありますが首都圏だと保育士確保すらままならないため、中には25万円くらいもらえる場所もあります。
小規模保育園の求人の見つけ方
小規模保育園の求人はハローワークなどでもあまり見かけることはありません。
小人数の中で保育をしていかなければならないため、一人一人のスキルが求められます。
最近は紹介会社に多く出ていますので、保育士の紹介会社に依頼してみましょう。
保育士は登録も利用もすべて無料なので安心をして下さい。
→ 保育士バンクの口コミ評判!特徴8選と登録の方法 退会はしつこい?
小規模保育園の保育料金
保育料金も認可なので世帯収入によって異なります。
これは旦那さんと奥さんの収入を合算して計算をされることになりますね。
保育料に関しては保育園の料金の共働きの平均は?年収700万円の保育料と無償化の効果に書いていますので参考にしてください。
無認可保育園を比べると圧倒的に安いですし、長い時間預かってくれるという点は大きなメリットだといえます。
小規模保育園のメリットデメリット【保育士に人気の職種と求人のポイント】
そんな小規模保育園。
大きな保育園で働いてきた保育士からすると、少人数で子供一人一人をゆっくりとかかわってあげられる保育園は魅力的。
また、最近は小規模保育園が増加傾向にあることから就職をしたいと思う人も多いようです。
小規模保育園で働きたいなあと思っています
小規模保育園で働いている方、メリットデメリットあれば教えてくれると助かります……— 保育士辞めたいやえがし (@nLxfHhpOARq0fTt) January 7, 2021
4月の入所入園に向けて保育園見学
新設園(未開所)小規模保育園に
メリットデメリットがあり過ぎて‥
2歳児までしか通えないのが一番の悩みどころ‥
小規模園に行ってるママさん!
メリットデメリット教えてください!働かず家に居たいー!宝くじ当たるか見に覚えの無いお金降ってこーい!
— ミニィ@妊活卒40w3d出産 (@minnie841) November 9, 2018
給与は多少低くても小規模保育園で働きたいと思っている保育士は非常に多いです。
そこにはメリットが多いという点が挙げられます。
もちろんデメリットもありますので、良い点悪い点について書いていきましょう。
小規模保育園のメリット5選【少人数でおだやかな保育ができる】
小規模保育園のメリットについて書いていきましょう。
1.きめ細やかな保育ができる 2.アットホームな環境で働ける 3.乳児の保育に特化できる 4.雑務が大きな保育園と比べて少ない 5.立地が良い |
1.きめ細やかな保育ができる
まず少人数の最大のメリットは子供一人一人へ目が行き届きやすいという点です。
しかも法的にギリギリの人数で見ているのではなく、一人プラスで見ることができるため丁寧に一人ずつ見ることができますので手厚い保育ができます。
受け持ちをする人数も少ないので本当に丁寧にみれますし、子供を焦らせたり、わがままを怒ったりして言うことを聞かせたりするのではなく子供のペースに合わせてあげられることができます。
2.アットホームな環境で働ける
保育園は職員の人数も少なく、子供の人数も少ないため家のような雰囲気の中で遊ぶことができます。
そのため、アットホームな環境で働くことができます。
保育士同士も関係も密になるため、コミュニケーションも活発化するので自然と保育の質も上がっていきますね。
特に子供に関しては細かくみれるので「初めて歩けた」「今日は体調が悪いみたい」などこまかな点にも気付いてあげられる点についても非常に良いです。
3.乳児の保育に特化できる
小規模保育園は0~2歳児の子供を見ることになります。
そのため、乳児を毎日見ることができますので乳児保育に特化をして保育をすることができます。
研修や自分で勉強をするにしても乳児のことを勉強すればよいため、乳児保育が得意、これから乳児保育をきわめて行きたいという方には最適な保育だといえます。
4.雑務が大きな保育園と比べて少ない
大きな保育園だと書類に関してもそうですし、イベントも頻繁にあったり、製作物の準備物が多かったりします。
しかし、小規模なのでイベントの準備も適度で済みますし、製作物の準備もすぐに終わります。
また部屋も小さいため掃除もラクになりますので保育に専念できる環境があります。
5.立地が良い
小規模保育園は駅前やビルの一角など建物の性質上、小規模保育園と比べると便利な場所につくられることが多いです。
そのため、通勤もラクですし中には大型ショッピングモールの中にある施設もあるので帰宅時にショッピングを楽しめるメリットがあります。
小規模保育園のデメリット【少人数の弱点】
メリットが多いように感じる小規模保育園ですが、もちろんデメリットもありますので紹介をしていきましょう。
1.人間関係 2.休みにくいため働きにくい 3.保育室が狭く園庭がない 4.子供の依存心が強くなる |
1.人間関係
アットホームで子供の職員も少人数な保育園ですのでコミュニケーションが密に取れる保育園です。
しかし、人間関係が少し悪化するだけで居心地も悪くなってしまいますね。
そのため、退職をせざるおえない可能性もありますので注意が必要です。
また、保育園の中に保育ができない人がいたり、陰湿な人がいると保育のクオリティは下がってしまいますし、保育士一人の負担が大きくなる可能性もあります。
2.休みにくいため働きにくい
小規模保育園は大規模は保育園のようにいろんなところに職員がいるわけではなく、少人数で保育をします。
そのため体調不良やケガなどで休むことは難しくなりますね。
替わりが利かず、ちょっとしたことでも休みにくいという点は大きなデメリットと言えるでしょう。
3.保育室が狭く園庭がない
小規模保育園を作った背景にも書いていますが、そもそも建物や部屋事態が非常に狭いため園庭などはなく、保育園の場所によっては公園まで距離がある場合も。
そのため、外遊びには工夫が必要ですし保育室も狭いため保育をするためにも工夫が必要となります。
そこは保育士の腕の見せ所でもあるのですが、状況的に難しい場合もあり保育をしていてもストレスになることもあります。
4.子供の依存心が強くなる
保育士がすぐにそばにおり、きめ細やかにみてくれる点は良いのですが、先生がいつもそばにいるため子どもの依存心が強くなる可能性があります。
保育士として甘やかすのではなく、きちんと自立へ向けて保育をしなければ次の保育園へ行っても子供が苦労をします。
子供への配慮や援助という点は少し難しい点もありますね。
地域保育事業とは?小規模保育園以外の施設を紹介【何歳まで?】
政府が行っている地域保育事業にはいろいろな種類があります。
主に4つで「小規模保育園」「家庭的保育事業(保育ママ)」「事業所内保育事業」「居宅訪問型保育事業」の4つです。
小規模保育園
小規模保育園は定員6~19名以下の小規模な施設型保育施設です。
家庭的な雰囲気で、少人数のためきめこまやかな保育を実施しているので子供をはじめて預けるママたちから人気を集めている施設の形態です。
家庭的保育事業
別名保育ママと呼ばれている保育形態です。
家庭的保育者(保育ママ)一人につき3人までの子供を預かり、保育者の自宅などを改装して保育室にして保育を行っている施設です。
→ 保育ママとは?利用方法と料金を紹介!収入と資格と保育ママになるには?
事業所内保育事業
主に企業が主体となって運営・設置をしている保育園です。
定員は施設によって様々で認可を受けるために企業の職員だけではなく近隣の子供も一定数入園できるように枠を設ける必要があります。
よく企業主導型保育と同じだと思われがちなのですが、事業所内保育園は認可をされる必要がありますし0~2歳児までしか受け入れをしないと年齢制限もありますので異なる事業形態と思っておきましょう。
居宅訪問型保育事業
居宅訪問型はベビーシッターに近い形の形態で保育者が保護者・子供の自宅を訪問し保育を行うことを言います。
このように地域保育事業は様々な形態の保育事業を実施することにより待機児童でも多いとされている乳児の0~2歳児の受け皿を増やし待機児童解消に努めているのです。
小規模保育園の求人と給料のまとめ【保育士のメリットデメリット】
小規模保育園についていろいろを書いてきました。
小さな保育園だからこそ子供を丁寧に見れるという点は大きなメリットですし、保育士同士とても仲良く保育ができるため保育士からはとても人気のある保育園です。
しかし、その反面デメリットに紹介をした点もありますので理解をして求人へ申し込みをしましょう。
子供をゆったりとかかわれる点は大きなメリットだといえますね。
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