潜在保育士の人数とは?保育園に職場復職しない本音5選と対策と支援

潜在保育士の人数はどれくらいなのでしょうか?

潜在保育士とは、保育士資格を持っていても仕事をしていない保育士のことです。

保育園などの子供が集まる現場ではなくそれ以外の仕事をしている人のことで、資格は持っているけれども保育の仕事をしていない人のことを指すのです。

保育士になるために保育士資格を取得したのに保育士をしていない人がいる、もしくは保育士をしていたけれども保育士をやめてしまった人がいるという現実があるのです。

この記事では潜在保育士について書いていきます。

記事を読み終えることで潜在保育士の人数や割合や、保育の現場をやめた、現場に戻らない理由について知ることができます。



潜在保育士の人数とは?保育園に職場復職しない本音5選と対策と支援

潜在保育士とは保育資格を持っているにも関わらず保育士をしていない人、保育の現場で仕事をしていない人のことです。

つまり、保育士資格だけは持っているけれども他の何らかの仕事についている、もしくは子育てや専業主婦をしているということになりますね。

保育士が足りない世の中で、地域限定保育士や子育て支援員など簡易な資格を作っているのですがそれでも追いつかない状況です。

保育園を作っても保育士が集まらないため人材募集に苦労をしている保育園も多いです。

それを解決する方法は「潜在保育士の職場復帰」です。

潜在保育士がいれば今の世の中の保育園の数で「保育士が足りない」という問題は起こらないはずなのです。

そもそも潜在保育士の人数はどれくらいいるのでしょうか?

潜在保育士の人数は?厚生労働省の調査

潜在保育士をして勤務をしていない保育士はどれくらいの人数いるのでしょうか?

これを調べてみると、保育士登録数は119万人おり、実際に子供がいる保育園などで勤務をしている人は約43万人です。

つまり、約76万人は保育士資格を持っているにも関わらず保育などの仕事についていないということになります。

これは厚生労働省の「保育士に関する関係資料」という調査(2017年12月4日付)を参考に調べたデータなのでそれから2年経過をしているということはおそらく潜在保育士は80万人をこえているのではないか?と予想されます。

保育士が足りないため、首都圏では年々有効求人倍率も上昇しており東京では保育士一人当たり5.44、続いて広島で3.27と一人の保育士に対して複数の園が採用をしたいと思っているデータがあります。

潜在保育士の人数はあまりにも多く、どちらかといえば保育士として仕事をしている以上に保育士の仕事をしていない人が多いという現実があります。

(参考:厚生労働省:「保育士に関する関係資料」)

潜在保育士パターンは2種類!新卒で勤務しない割合と年齢

潜在保育士ですが、実は2つのパターンがあります。

1つ目は資格を取得後に一度も保育園や幼稚園に勤務をすることなく他の仕事に就いたり、家庭に入っている人。

2つ目の資格は資格取得後に保育園や幼稚園で一度仕事をして今は勤務をしていない人。

これも厚生労働省のデータを参考にしてみると保育士資格を取得して学校を卒業後に全く勤務をしたことのない1のパターンのは16.8%と少数。

それに対して一度は勤務をしたことがある人は83.2%となっています。

つまり、最初から潜在保育士というわけではなく実は私と同じように元保育士という人が多いということが分かります。

また、年齢的には40代が32%、50代が28%とミドルの世代が圧倒的に多く続いて30代が19%となっています。

結婚をして子供を産んだ子育て世代が保育の現場からどんどん離れているといえ、中でも未就学の子供を抱えている保育士が多く家庭にいる、もしくは子供は保育園へ預けているけれども他の仕事についているというのが最も多い理由のようです。

(参考:厚生労働省「潜在保育士ガイドブック」)

潜在保育士が保育園に復帰しない本音5選と対策【待機児童解消する】

潜在保育士はたった10%でも保育園へ復帰をしてくれれば、実は新しい保育園を作れます。

それができれば保育業界の慢性的な人材不足も一気に解消をすることができますのでメリットも高いはずなのですが復帰への道のりは遠いです。

そこで、ここからは潜在保育士となっている人がなぜ職場復帰をしないのか?という点について書いていきます。

そもそも保育士になっているので子供が好きなことは間違いないのですが、保育園で働いていない潜在保育士が復帰をしない理由いろいろありますが保育園へ復帰をしたいが条件が合わないということです。

逆にこの理由を解消すれば「潜在保育士が減る」「待機児童も減る」という良い循環を生み出すことが可能になるのです。

1.現場についていけるか不安!ブランク解消の再就職支援

潜在保育士の多くは現場から離れている人が多いです。

それも1~2年の単位ではなく出産や結婚をした人だと5年~10年ほど離れている人もいますので、ブランクに不安を持っている人も多く、保育園以外の就職先を探しがちです。

それを解消する目的で潜在保育士が復帰についての相談や就職の仲介、実技研修を受けられるよう、保育士・保育所支援センターを設置し、利用を促しています。

この保育士・保育所支援センターは全都道府県に1カ所以上設置されていますので保育園へ復帰をしたいと思っている人は一度利用してみましょう。

ブランクに不安を持っている気持ちの緩和、復職支援研修会、職場体験講習会など研修もたくさん行っています。

2.子育て世代は働きにくい!環境作りが重要

次に大事なことは子育て世代の働きやすい環境作りです。

潜在保育士の多くは若い世代ではなく、結婚や出産を機に退職をしている30代以降になります。

まだ、小さな子供を育てているママがおおいためその世代にとって働きやすい環境を作り上げることが潜在保育士を現場へ復帰させるための近道です。

急な休みへの対処

まず多くの潜在保育士は子育てをしている現状があります。

そのため、子供はまだ小さく急な体調不良や発熱などが起こりえる可能性もあるのです。

人数が多い職場ならばその日に休めるということが可能なのですが、保育園の現場では不可となっているのでそこの解消が必要です。

おそらく「休める環境を整える」ことで潜在保育士は復帰がしやすくなるでしょう。

また、少し子供が大きくなっても参観や懇談への参加、行事への参加なども融通を利いてもらえないという点も潜在保育士が職場復帰しない理由です。

そのため一人多めにパートを採用しておき、自分たちで交代をしてもらったり保育園で交代要員を用意しておくことで安心をして働けます。

勤務形態の融通を利いてもらえるか

子育てをしていると保育園独特のシフトというものは無理です。

遅番や早番をしようと思うと旦那さんにも負担をかけることになりますし、何よりも子供にも負担をかけることになります。

そのため、勤務時間の固定や家庭の状況に応じた勤務形態の調整などが叶うのか?という点は職場復帰しない理由の1つとなっています。

今後労働人口はどんどんへっていきますので多様な働き方を検討すべきです。

潜在保育士の人ならば働ける時間を短めにしたり、保育園だと9時~13時までなど忙しい時間を助けてもらえる人を採用すると良いでしょう。

3.労働環境の改善

次の保育士の労働環境の改善です。

保育士の仕事は過酷で勤務時間も関係ない、持ち帰りの仕事があるなど仕事をプライベートの切り分けが非常に難しい職場です。

しかし、それを経験している潜在保育士の人たちは「家で仕事をしたくない」「持ち帰りは嫌」「サービス残業はしたくない」という理由から復帰をしません。

保育園が労働環境を整えることで、現場から離れている保育士が保育をしやすい状況になります。

下に働き方改革について書いていますが、それが潜在保育士にとっての労働環境改善の一番の道筋なのかもしれません。

4.給料の改善

今は全国的に保育士の給料が上がっています。

しかし、それが現場の先生にまで届いているのかといわれると難しいところが多く正社員になっても処遇改善手当は満額支給をされていないという声も良く聞きます。

処遇改善手当を支給する、残業代を支払う、基本給のアップなど人材が命の保育園では給与の改善が重要です。

最近は給与的に保育士にならない、職場復帰しないという人も多いため月給や時給を高めに設定しているところもありますので、給与水準が高いところに就職をすると良いでしょう。

中には人材確保のために高水準の給与設定が話題になっている園もありますので、給与的な問題がある方は最初から水準が高い場所を求めましょう。

保育士の処遇改善の先取り事業を実施
社会福祉法人光聖会蓮美幼児学園(本部:大阪府天王寺区、理事長:秋田 光哉、以下 蓮美幼児学園)は東京都内における運営する保育所で、令和2年度新卒社員採用より初任給を異例の月給25万円に設定いたします。

専門学校・短期大学新卒初任給:月給25万円
四年制大学新卒初任給:月給25万4500円
経験者給与:月給25万円+最大4万3500円の加算 ※全て要保育士免許

賞与:年2回(前年度実績3,0~3,2か月)
社宅:使用料月82,000円家賃の場合1万円でワンルームマンション(水道光熱費除く)に入居可能
休暇:週休2日制・バースデー休暇・産休育休・介護休暇・夏季休暇・有給完備
その他:上京時の交通費支給(規定有)・社員紹介制度(一時金支給)

(引用:JIJI.COM[「保育園チェーン蓮美幼児学園が新卒初任給を異例の月額25万円に設定」)

5.人間関係

人間関係は重要です。

保育園によってはパートと社員を明らかに差別したり、契約時間で帰ると「あの人はすぐに帰る」などせっかく現場に復帰をしてもすぐに退職をしてしまう可能性もあります。

人間関係が原因で退職をしている保育士も多い現実がありますので、保育園の上の人たちが人間関係をクリーンにすることが重要です。

→ 保育士はうつ病になりやすい?人間関係のストレスが原因?治し方は?

保育士の退職理由トップ3!結婚と出産が潜在保育士を生んでいる?

潜在保育士になる前には実際に保育士や幼稚園教諭として仕事をしていた人がほとんどです。

つまり、元保育士はたくさんいるのですが退職をきっかけにそのまま現場から離れているというのが多くなっています。

保育士という仕事は離職率が高く、その理由のトップ3は「給与」「人間関係」「労働条件」ですが、「結婚や出産による退職」がとても多いのも保育士の特徴です。

子供を育てる仕事だからこそ、自分の子供も育てたいという気持ちが生まれるようで保育士の中には「早く結婚したい」「子供が欲しい」と結婚により退職をしてしまう人も多く、退職理由のトップ3と結婚という問題があります。

特に潜在保育士の割合からもわかるように20代よりも30代など子供を出産した後の30代から40代の確保が待機児童解消のために必要なことなのです。

結婚や出産後に復帰をしない理由は2つあり「子育てと仕事の両立の不安」「保育園の人間関係がしんどい」です。

→ 退職の失敗しない伝え方と保育士が辞める理由ランキングトップ3

子育てと仕事の両立に不安

また結婚や出産をしたとしても職場復帰をしない人も多いです。

それは「子育てしながら仕事をすることに不安」を感じているということです。

実は子育てをしながらも保育士以外の仕事に復帰をしている人は多いのですが、その場合に大事なことは「時間に融通が利く」「急な休みにも対処をしてもらえる」というものです。

しかし、保育園では時間の融通は利きませんし、急な休みにも対処をしてもらえませんので職場復帰を最初からせずに希望が叶う職場へいきます。

つまり、自然に休みやすい職場へ復帰をし潜在保育士となっているのです。

人間関係がしんどい

上記の保育士の退職理由には東京都福祉保健局が行った東京都保育士実態調査という資料を参考にしています。

平成26年3月のデータなのでそこまで差はないと思いますが、この結婚と出産は建前で本来の理由は違うということです。

これは現場で仕事をしていたからわかることなのですが多くの理由は人間関係です。

先日私がTwitterでも書きました。


つまり、ほとんどが人間関係でやめているのです。

結婚や出産は「保育園に人間関係に疲れた」「もう辞めたい」「この職場環境イヤだ」という理由が裏にあることが見えていません。

実際に働いている若い女性の保育士もたくさんいましたが、退職理由を正直に言う人はいません。

そのほとんどが「結婚」という理由を盾にして退職、「出産」という理由を盾にして退職なのです。

保育園を退職したいがために急いで結婚相手を探している同僚もいたことを今でも覚えています。

そうでもしないと辞めさせてもらえないという保育園もありますが、結局はその理由をもとに人間関係や職場環境から脱したいと思っています。

たまたま仕事をしていた保育園の人間関係が悪かったために潜在保育士を生み出しています。

潜在保育士の職場復帰は働き方改革がポイント【支援をしよう】

ここまで潜在保育士について書いてきましたが、保育園へ復帰をしたいと思っても子供を抱えているとどうしても保育園をいう現場では働きにくいという意見が大多数を占めています。

しかし、いつまでもその状況のままでは潜在保育士は復帰をすることなく資格だけを持っている人が増え保育園の現場はしんどい状態となってしまいます。

潜在保育士解消の取り組み【働きやすさの支援】

もちろん認可保育園などでも潜在保育士を解消するための取り組みは行われています。

配偶者がいる人、子供がいるの人は、お給料よりも、勤務日数や勤務時間、通勤時間等の勤務条件を優先する傾向があり元保育士の人はさらにその傾向が強いです。

そのため、働きやすい労働条件の提示をして働くことの不安を解消し、子育てを家庭と仕事の両立ができるような環境を整えている保育園も出てきていますね。

働き方改革の導入で変わる

ここからは私の意見なのですが、働き方改革を保育園も徹底すべきです。

働き方改革に関して保育業界、教育業界はとても遅れています。

例えば、

・定時に全員帰れているか?(タイムカードの打刻)

・残業代はちゃんと支払われているか?(1日8時間以上の仕事はすべて残業)※条件あり

・週40時間勤務は徹底されているか?(週6日目はすべて残業代)

・有休はとれているか?(年間5日は法的に定められている)

・先生たちの言葉使いは仕事になっているか?(パワハラなどが常駐化していないか?)

・休みの日に保育園から連絡は来ていないか?

・持ち帰りの仕事はしていないか?

これって実は当たり前のことなのですが保育園では全くと言ってよいほど導入をされていませんよね?

今は良くても来年以降は中小企業も徹底をしなければなりませんので、保育業界は大変なことになるかもしれません。

働きやすい環境を作るメリット

「こんなの無理だよ」と思った方もいると思いますが、「無理」だと思っていたらいつまでも無理です。

そうではなく「どうすれば実現できるのか?」を考えるべきですね。

上記実現すればものすごく働きやすい職場になりますので「離職率減る」「産休育休希望者増える」「出産後現場復帰してくれる」「採用活動費減る」「人材育成の手間もなくなる」とメリットだらけ。

デメリットは導入をしていき、先生たちに浸透をさせることが大変なくらいですが、これが当たり前のような環境になっている保育園は離職者も少なく潜在保育士も生みだしておらず、人材不足に困っていません。

逆に潜在保育士の人たちも集まってくるかもしれませんよ。

潜在保育士の人数と職場復帰をしない理由は職場環境!改善支援しよう

潜在保育士について書いてきました。

私も今は保育士として働いているわけではないので、潜在保育士の1人ですが現場を経験してきたからこそ「戻りたい」という気持ちにはあまりなりません。

給与や人間関係、職場環境などさまざまな理由がありますのでそれを解消することができなければ難しい点も多いでしょう。

しかし、潜在保育士の復帰は待機児童解消、保育園の保育士確保に大事なポイントですので復帰をしようかと考えている人は労働環境などが整えっている園を探してみて下さい。

例えば、パートでも転職エージェントを使ってみると内部の情報や労働環境がわかるのでおすすめです。

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園長経験もある異色の元保育士。

子供はもちろんめっちゃ好き!!

今は副業サラリーマンとして、子供関係の仕事とWEB関係の仕事をしています。

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【経歴】

・認可保育園で現場の8年、分園の責任者2年

・認可外保育園の立ち上げ2園

・インターナショナルスクールの園長経験あり

・幼児教室の教室長経験あり

現場の保育士から、管理職になり営業や運営、マネジメントに従事した異色の経歴があります。

【簡単な紹介】

現在38歳で奈良県に住んでおり、小学生の娘も2人いるお父さんです!

趣味はキャンプと筋トレ、ランニングです。

今は副業サラリーマンをしており本業は子供関係の仕事。

副業はWEB関係でコンサルや個別相談、WEBマーケ。

それと保育コンサル、育児相談の2つの仕事をしています。

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