
保育園のプール遊びのねらいと注意点についてこの記事では書いています。
夏に子供たちが楽しみにしている遊びといえば、プールや水遊びです。
この時期にしかできない遊びですが、保育士はねらいや注意点をしっかりと理解しておく必要があります。
保育園のプール遊びについて年齢別の水遊びのアイデアがわかります。
保育園のプール遊びの年齢別ねらい【水遊びも解説】
次に各年齢のプール遊びのねらいについて書いていきましょう。
おはようございます!
なぜか今朝は眠いw今日の東京は晴れみたいです。
子供の保育園ではプール遊びが始まったようで夏を実感しております。今年は海とかプールとか水辺で遊ぶ行く予定はありますか?
ザリガニ釣りとかやりたいなぁw
— ゆう@整体師&からだ寺子屋代表【全国民を健康にする】 (@minamisunaseita) June 25, 2019
今月から保育園でプール遊びが始まるというので娘さんの水着とラッシュガードを用意したのですよ。 pic.twitter.com/5m9NGh1ulg
— 焼き🔥ナス🍆 (@ohirune3jimde) July 5, 2019
もちろん、担任の先生の意向もありますので、参考程度にしておいてください。
保育園のプール遊びのねらいとは?
そんな保育園のプール遊びのねらいについて書いていきます。
もちろん、年齢によってことなりますので、全体的なねらいをまずは紹介します。
年齢別のねらいや遊びについては下に書いています。
・夏の季節を感じ、プール遊びを楽しむ。 ・水に親しみ、水の感触や感覚を感じる。 ・水を使った遊びをたくさん経験する。 ・暑い季節に、冷たい水で遊び体を整える。 |
こんな風に夏ならではの遊びを取り入れてみましょう。
→ 保育園の誕生会出し物の簡単でおすすめは?月ごとのアイデアを紹介
0歳児・1歳児の水遊び【赤ちゃんは水に触れる】
0歳児や1歳児はプールへ入るということはなく、水遊びになります。
多くの園は、室内外へビニールプールを用意し、そこに少しだけ水を入れて遊ばせるイメージですね。
特にねらいというのはなく、水に触れる、水で遊ぶ経験をするの2つをクリアできれば十分です。
オムツも水遊び用にしてシャツを着て遊ぶなど、紫外線予防をしておきましょう。
2歳児【水に慣れて楽しく遊ぶ】
2歳児になると、保育園によっては浅いプールへ入ることができます。
1歳児のころとはちがって、遊べる力が身についていますので、水で大胆に遊びましょう。
おもちゃを使って水の動きや、水の遊び方を学べれば十分です。
3歳児【顔をつけられる】
3歳児以降は少し目的をもって水遊びをしたいものです。
3歳児だと「顔を水につけられる」「顔に水をかけられても大丈夫」と言う点でしょうか。
子供にとっては嫌なことかもしれませんが、顔に水をつけられるという課題をクリアしておけば、次年度の課題に取り組みやすくなります。
4歳児・5歳児【潜れる・泳げる】
4歳児、5歳児になると、潜る、簡単な泳ぎをするということです。
水の中に3秒潜れるだけで、子供はとっても自信がつくものです。
5歳児になったら、プールの壁をけって泳ぐ伏し浮きができるようになっておきたいところです。
いろいろな遊びもできる時期ですので、たくさん経験をさせてあげて下さい。
おすすめの水遊び【乳児・幼児別】
乳児はとにかく水に触れることが目的となります。
そのため、水遊びは「楽しい」と思わせれば良いですので、水を楽しめる遊びをしましょう。
・ジョウロで水遊び ・おさかな釣り ・水鉄砲 |
次に幼児はだいぶと水に慣れてきて、大胆は遊びができるようになります。
乳児がしている遊びもさせてあげて良いですが、身体を使って遊べることも行いましょう。
・水の掛け合い:2グループに分かれて水の掛け合いっこをしましょう。顔に水がかかることに慣れる目的があります。 ・洗濯機:みんなで円を描いで走り水をくるくると回転させてみましょう。その中をぷかぷか浮かぶと気持ち良いです。 ・宝物探し:少し重たいボールのようなものを下に沈めましょう。誰がたくさん拾えるか競争です。 ・プール競争:プールの中をまっすぐ走ります。足腰が鍛えられますね。 |
幼児はたくさんの遊びができますが、エキサイトすると危険も伴いますので、バランスと見ながら進めましょう。
保育園のプール遊びの注意点6選【死亡事故は起こすな】
プール遊びは保育士にとっても楽しい時間です。
普段できない遊びを夏にだけ楽しめるもので、毎年子供達も楽しみにしています。
ただし、例年事故が起こっており、時には死亡をしてしまう事例もありますので、気が抜けない遊びでもあります。
事故は昨年8月24日午後3時半すぎ、同市緑区の私立認可保育所「めだか保育園」のプール(縦6メートル、横4・7メートル、深さ70~95センチ)で発生。赤沼美空(みく)ちゃん(当時4)がうつぶせで浮いているのが見つかり、翌日、死亡が確認された。
市の有識者会議が今年5月にまとめた報告書などによると、プールには当時、3~5歳の園児20人がおり、保育士はプールの滑り台の片付け作業をしている間、目を離していたという。
捜査関係者によると、県警は保育士が園児らの監視に専念する義務があったのに怠り、約3分間目を離したことが事故につながったと判断。一方、園長は、プール遊びの際に監視する保育士を1人しか配置していなかった点が、国のガイドラインに反しており、安全管理上の義務を怠ったとみている。
(引用:朝日新聞デジタル「プール4歳死亡、保育園長ら書類送検へ 監視に過失疑い」)
理由は簡単で、子供はわずか10cmの水でも窒息をしてしまう危険もあるためですね。
保育士が十分に見ておく必要がありますので、日ごろから気を付けておきたいですね。
特に以下の6つのポイントは要チェックです。
1,先生は子供から目を離さない【数cmでも溺れるので監視は必須】
まず、先生が絶対に目を離してはいけません。
「少しくらいならばいいか」という考えはダメです。
たったの1分でも子供は溺れてしまう可能性がありますので、目を離さないということは必須です。
保育士同士で監視をきちんと行い、離れなければならない時は声をかけて交代をしてもらうなど、お互いで連絡を取り合って気をつけましょう。
目を離さないという点は絶対ですよ。
2,子供に約束を伝える【5つの約束は必須】
次に子供に約束をつたえましょう。
プール遊びや水遊びは、保育士だけではなく、子供の意識も大事です。
以下の5つは子供達の約束をして、必ず取り入れてください。
・プールではふざけない:友達を押したり、倒したりしてはダメ。 ・走らない:転倒による危険が伴う。必ず歩いて移動をする。 ・準備体操をする:体操やストレッチをしてプールに入る準備をする。 ・先生の言うことは必ず聞く:プールの危険性を伝え、笛も用意しておく。 ・終わったあとは休息・水分補給:体を休ませることも大事。水分もしっかりと取る |
守れない時は、その都度注意をします。
また、命に係わるような危険がある場合には「叱る」と言う方法も使いましょう。
→ 子供の叱り方や接し方は保育士でも悩む難しい問題!上手に叱る方法
3.保護者にもプール遊びのルールを理解してもらう【手紙で周知】
保護者にもプール遊びのルールを理解してもらいましょう。
手紙と口頭で配布をし、プールへ入る日はプール表へのチェックを依頼します。
本日入水をしてもよいのか?体調が問題がないのかを必ずチェックしてもらいましょう。
・十分な睡眠を取ってもらう:体調の管理が大事。 ・朝食をしっかりと取ってもらう:朝から元気に活動をする。 ・感染症の疑い、発熱は休む:夏に無理をしないようにする。 ・体を清潔に保つ:集団でプールに入るため、身体を衛生的に保ってもらう。 |
特に登園時に体調不良は異常がある場合には、きちんと伝えてもらいましょう。
・特に目立った症状がないが機嫌が悪い。
・夜中に眠りが浅く、寝不足気味。
・食欲がない。
・怪我をした。
・体に気になる発疹がある、いつもと違う部分がある。
・頭をかゆがる、気にすることがある。
夏はアタマジラミが流行りますし、水いぼなどの感染症、蚊に刺された部分からとびひになるなど注意をすべきポイントがあります。
そんなときには必ず伝えてもらいましょう。
4.プール遊びのマニュアルが必須【文科省のガイドラインを厳守】
保育園として、プール遊びのマニュアルが必須となります。
これを作り上げて、職員で周知をしましょう。
その基本となるのが、文部科学省が提案をしているプールの安全標準指針の一文章です。
管理・運営面においては、
・管理体制の整備
・プール使用期間前後の点検
・日常の 点検及び監視
・緊急時への対応、
・監視員等の教育・訓練
・及び利用者への情報提供
が必要である。
(引用:文部科学省・国土交通省「プールの安全標準指針」)※太字と改行は保育士ライフ編集者が調整
ここは順守をして、マニュアル化をします。
そのマニュアルをすべての職員が把握し、改善をしていくことが重要です。
マニュアルの見本は神奈川県の私立連合会が作成をしている「幼稚園プールの安全ガイドライン」が参考になります。
職員全員でプール遊びを始める前に、周知徹底をすべきです。
5.入水前にプールと子供のチェックを行う【危険・感染症】
プール遊びをする前にはプールと子供のチェックを必ず行いしょう。
プールのチェック項目は以下の通りです。
・プールの設備:ひびわれ、破損や塗装の剥がれ、劣化がないかをチェック、排水溝の蓋がきちんと固定をされているかもみましょう。 ・遊具:遊ぶものの破損や劣化はないか、飲みこむ可能性のものはおいていないか。 ・保育室からプールサイドへの道のり:はだしで歩くことになりますので、危険なものがないか、滑りやすい部分はないか、足ふきタオルやゴザの用意はできているか。 ・休憩場所:日よけの設置や熱中症の紫外線対策はできているか。 ・消毒は完了しているか:看護師や主任などへプールの塩素濃度を測ってもらいましょう。 |
あとは子供の様子もチェックをしましょう。
・体温は高くないか?発熱していないか? ・鼻水や咳の症状はないか?(体調が悪い可能性) ・腹痛や下痢、嘔吐など明らかにおかしい状態ではないか? ・体に湿疹や皮膚のただれはないか。ある場合はプール遊びは見送る。 ・爪は短く切られているか(危険防止のため) ・食欲はあるか(ない場合は体温や体調のチェックを) ・目やにが出ていたり、充血したりしていないか(水の塩素を入れるため) ・顔色は良いか(だるそうにしている場合は見送る) ・睡眠はしっかりと取れているか。 ・赤ちゃんはぐずりが見られないか(ひどい場合は見送る) ・水着のサイズ、ラッシュガードで紫外線予防ができているか。 |
プールと子供のチェックは必須ですので、様子をみましょう。
たとえ、保護者がプール遊びはいけると書いていたとしても、問題がある場合には見送ることも検討しましょう。
6.保育士同士でルールを共有する【リスクを再認識】
あとは保育士のチームワークが大事です。
お互いに話し合いをして、問題がないようにすべきですね。
保育士さんもプール遊びをするときには、きちんと準備体操や体調のチェック。
子供を見守るために日う句を着るなど、紫外線予防、熱中症予防に努めましょう。
また、夏の保育士は体への負担もかかりますので、睡眠と食事はしっかりと取りましょう。
→ 保育園の運動会の種目と年齢別アイデア!ねらいと親子競技も紹介
保育園のプール開きはいつ?行事の日案とねらい【絵本を活用】
保育園のプール遊びの解禁について書いていきましょう。
プール遊びが始まる日を「プール開き」と言います。
この日が行事を行い、子供達に実際にプール遊びの注意点を理解させる日です。
プール開きの日は一般的に7月上旬が多く、8月の末日で終わりというケースがほとんどです。
最近は梅雨の時期が7月中旬から下旬になっていますので、本格的に入れる日は7月20日くらいからですね。
プール開きのねらいと日案【子供に注意をして事故防止】
プール開きのねらいは、子供も立ちに「プール遊びが始まる」「危険もあるので知っておこう」という点を伝えることです。
プール開きは子供達にとって、楽しいものなので、先生たちもたのしみましょう。
保育園で私が実際にしていた日案を書いていますので、参考にしてください。
10:00 各年齢がホールへ集まる 10:05 手遊びをして、プール開きをスタート プール遊びについて、どんなことをするのか興味を持たせる 10:10 プール遊びについての絵本を読む 10:15 プール遊びの約束事、してはいけないことを先生たちが劇をして見せる (良い子供と、ダメな子供の見本を見せるとわかりやすい) 10:30 危険もきちんと伝える 10:35 プール開きは終わり、各学年プール遊びをする |
その日は、全学年がプール遊びをするため、短時間で終えることが多いです。
特に劇をして、ダメな子供を見せるというのは大事。
危険があることを子供にも理解させましょう。
おすすめの絵本はこちらの「たなばたプールびらき」です。
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ユーモアのある絵本で、準備体操などつなげやすい部分が多い絵本です。
保育園のプール遊びのねらいと注意点のまとめ【事故は要注意】
保育園のプール遊びのねらいと注意点について書いてきました。
プール遊びは夏にしかできない貴重な遊びで、子供達も楽しみにしています。
とても楽しい遊びなのですが、もちろん危険も伴うため、保育士は十分に目を離さないようにしておきましょう。
プール遊びもただ遊ぶのではなく、ねらいをもって遊ぶようにして下さいね。
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