乳児院の給料はどれくらい?手取りは少ない?保育士で働いても大変な現実

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乳児院の給料はどれくらい?か知っていますか?

赤ちゃんを預かる施設である乳児院に勤務をしたいという保育士も多いですが、実際に給料や求人についてはわからないこともおおいです。

他にも、乳児院の概要や入所をする理由と役割、仕事をする人の資格や給料などわからないことも多いのが現実ですね。

実は私も一度施設の中を見学させていただいた程度なので、そもそも全国的にも数が少ないのかもしれません。

この記事では乳児院の給料と求人、どんな施設なのか?入所をする方法や理由、役割などがわかります。



乳児院の仕事は大変?保育士から人気のある仕事を解説

乳児院で働くための資格について書いていきましょう。

乳児院は保育園とは違った特性を持っている施設となっており、24時間体制。

そして、様々な事柄が生じる可能性のある施設であるため保育士以外の資格でも仕事があります。

施設運営のために以下の資格を持っている人が在籍をすることが必要です。

医師、看護師、保育士、栄養士、社会福祉士、児童指導員任用資格、保健児童ソーシャルワーカー、幼児安全法支援員など様々な資格を持っている人が採用をされています。

現場となると保育士が基本となりますが、ほかの資格を持っている人たちとチームで運用をしていく必要があるのです。

乳児院の仕事の大変【保育士から人気はある職種】

乳児院の仕事の大変さですが、責任が重く保育園の仕事と比べるとかなりハードワークです。

24時間体制なので常に子供がいる状態となり、夜間も休日も関係なくシフトに入る必要があります。

もちろん乳児なので夜泣きをすることもありますので一般的な保育士の生活とは全く異なり、介護施設などと同じような勤務形態です。

他にも虐待やネグレクトなどの体が心に傷を負った子供を育てたり、中には障害のある子供を育てることもあるため精神的な負担を感じるなどの大変さがあります。

乳児院での給料と仕事内容と求人の情報【休暇は多いのか?】

もちろん資格によって仕事の内容は異なるのですが、保育士の資格の場合は子供を育児することが基本です。

ただし、保育園のように多くの人数を見るというケースが少なく、保育士1人に対して子供も1人というケースもあります。

乳児院で預かる子供の背景には虐待や親との離別、障がいがあるなど個別に配慮をしなければならないポイントもあるため子どもを保育するというよりは育てるという感覚に近いです。

もちろん子供を育てる責任は大きいですが、大きなやりがいを得ることができますし、困っている子供や保護者を助けるという大きな仕事もありますので社会に役に立つ非常に素敵なお仕事です。

乳児院の給料と賞与はどうなの?待遇をチェック

給料は保育士よりは夜勤手当などが入るため高めです。

ただし、基本給が良いわけではなく公費でまかなわれている施設であるため大きく上がるということもあまり期待はできませんが安定はしています。

基本給は17~19万円程度で夜勤手当が1回3000円~5000円くらいです。

月に6回くらいは夜勤があるので月給は20万円前後ですが、賞与が4か月分など労働条件が決して悪いわけではありません。

乳児院の休暇制度はどうなの?

待遇については施設によって異なるのですが、勤務時間は完全にシフト制となるため夜勤の場合は長くなり17~8時など2日分の仕事をしますし、普通の勤務の場合は8時間程度の勤務となります。

ただし、土日や年末年始、お盆などは一切関係なく長期休暇は取りにくいですが保育士として施設関係で働くという現実ですね。

休みは年間120日で家賃補助がある場合もありますが、求人が出ている施設によって大きく異なります。

運営母体は様々ですが、中には大きな社会福祉法人が運営をしているケースもあり給与形態や待遇も大きく異なりますので乳児院で仕事をする人は通える範囲で比較をしましょう。

仕事の待遇や安定性で考えると、大きな法人や運営母体がしっかりとしている施設へ勤務をする方が長く勤められるでしょう。

乳児院の求人は少ない?レアな仕事の探し方

乳児院は保育園と比べると圧倒的に数が少なく全国に約136カ所しかありません。

そのため、求人数は保育園などと比べるととても少ないです。

雇用形態や正社員、契約社員、派遣社員、パートなど多岐にわたりますが夜勤などの勤務も必要となるため正社員が基本は求められますし、長い時間勤務する人を求める傾向にあります。

乳児院の求人を探す方はこちら 保育士の求人転職サイトをおすすめ3つに厳選【退職前に読むべき】

乳児院とはどんな施設?入所理由と施設の概要

まずは乳児院について書いていきましょう。

乳児院はその名前の通り乳児だけを預かる施設となっており、保育園のように時間を決められているのではなく赤ちゃんの生活の場として預かる施設です。

乳児院の定義は「様々な事情によって親や保護者との生活が困難な1歳未満の子供を保護し、養育をする施設」です。

特に小さな赤ちゃんを育てることを目的としている施設で、入所型なので赤ちゃんたちは常にその施設にいる状態です。

つまり24時間生活をしていますので乳児院にいる赤ちゃんからすると、児童養護施設と同じでもう一つの家というイメージです。

乳児院の定義は1歳未満となっていますが、施設の多くは新生児から2歳と呼ばれる乳児の年齢の子供までを育てる施設です。

中には保育園へ通う年齢である小学校就学前までが在籍をしているケースもあります。

乳児院の年齢が終わるとその後は児童養護施設へと移ることが多いため本当に小さな子供が生活をする施設ですね。

乳児院の数は全国にいくつあるの?施設の規定と概要

あまり身近にない乳児院ですが、実は全国に約136カ所あり、定員は3,877人とかなり多くの赤ちゃんを預かることが可能です。

入所をしている子供は約2901人いるという調査がありますので、多くの子供が乳児院に入所をしていることがお分かりいただけます。

基本は24時間365日関係なく開所をしている施設で、常に子供がそばにいるのです。

保育園だと長くても12時間程度ですので、そこが大きな違いで生活が基本となっています。

また、設備は以下の通り整っていることが原則です。

寝室(乳幼児1人2.47㎡以上)、観察室(乳児1人1.65㎡以上)、診察室、病室、ほふく室、相談室、調理室、浴室、便所と規定をされていますが、10人以下の場合は別の基準となりますね。

乳児院は小規模化が進んでいる?

近年乳児院はかなり小規模化をしています。

その理由として考えられているのは「個別の対応が求めらえるようになった」ためです。

昔は40名を一気に預かるような施設もたくさんあったのですが、グループを少人数の5名程度に少なくしていくために改築などをしている施設も増えています。

より先生たちと愛着関係を築けるようにするために、保育士が一人一人とじっくりと関われるようにするためにというメリットがあります。

乳児院の入所理由と施設に入所をする方法

乳児院へは誰でも入所できるわけではないのですが、以下のような理由で入所をしている子供が多いです。

私も施設で実際に体験をさせていただいたことがあります。

赤ちゃんには罪はないのですが、実際に関わってみると抱っこを求めたりする姿があり愛情が足りていない様子が見られましたね。

・親が病気のため子どもを育てられない。

・保護者が行方不明、失踪、家出などにより育てる人がいない。

・親が死亡している。

・親が精神疾患などの病気のため、子供を育てられない。

・親の経済的な理由で育てられない。

・親の虐待により危険を及ぼすため施設で保護をしている。(育児放棄、ネグレクトなど)

・未婚や未成年の母で育てられないと判断をされる。

・子供が捨てられており親はどこの誰なのかもわからない。

このように「子供の養育が困難である」もしくは「養育は不可」と判断をされた場合に入所をすることができます。

親がいる、いないに関係なく子供が健やかに育っていくことができない、虐待につながる危険があるなどのリスクがある場合には入所の判断をされることがあります。

乳児院の入所をする方法と利用する期間

乳児院には様々な役割がありますので、そこについては下に書きますが地域の児童相談所が判断をするケースが多いです。

虐待をされ保護をされた子供、遺棄されていた子供など理由は様々ですが、児童相談所のケアワーカーが判断をすることが多く、入所をさせます。

また、中にはママからの相談もあり「育児ができない」「経済的な理由から子供を育てられない」「虐待をしてしまう」など児童相談所が本人から相談をうけて入所をさせるケースもあります。

入所をする期間は平均1年1ヶ月となっており26%が1か月未満となります。

6か月未満を見てみると約50%なので短期の利用が多い反面、親がいない子供はずっと施設で暮らしていかなければなりません。

もちろん一生ママとパパに会うことなく自立をしていく子供もいます。

乳児院の3つの役割と利用をする料金

乳児院は育児が困難となっている子供を養護する、育児する施設であるのですが他にも役割があります。

乳児院の役割について書いていきましょう。

1.保護者支援

様々な理由により入所をする施設である乳児院ですが、本来は預かる子供がいなくなることが理想です。

しかし、親にいろいろな理由により子供を預からなければならない状況となってしまいるのですが最終的な目的は「子供が親と暮らせること」です。

子供にとって親は選べませんし、何よりも血のつながっている唯一の人物といえます。

そのため保護者の支援には力を入れており、それぞれの置かれている状況から子供にとって最善の方法を実施し、一緒に暮らしていけるようにするための支援をしています。

相談に乗ることはもちろんですが、時には面会をさせたり、短期で家に子供を帰らせてみたりと親と子供の関係性を大切にしてサポートをしているのです。

一時預かりを行うケース

例えば乳児院は一時預かりをするケースがあります。

親の出産や病気、入院などにより一時的に子供を預かるというケースがあり機能を持っているのです。

例えば、家族や両親に頼ることができない、誰も子供を預かってくれる先がないなどの時に役立つのは乳児院なのです。

2.退所後のアフターケア

先ほども書きましたが子供にとって理想は乳児院に入所をすることではなく、退所をして親と一緒に暮らすことです。

しかし、子供と離れて暮らしている親へのフォローやサポートは間違いなく必要となります。

退所が決まったあとは親元にかえってからなじめるように、家族に溶け込み信頼関係を築くなどその後のフォローに力を入れています。

特に虐待をしていた親元へ子供が帰るときは要注意でしっかりとフォローをすることをしています。

3.地域の育児相談所

乳児院のもう一つの役割として、地域の育児相談としての役割も担っています。

例えば、子育てに疲れてしまったとき、誰かに話を聞いてほしい時、子供の発達に不安がある、精神的に育児で疲れてしまっているなど理由は様々です。

そんなママたちのケアをすることも乳児院の大事な役割となります。

保育園も同じような役割を持っているのですが、子育てをしている人からすると気軽に相談ができる先があるというのは非常に心強いでしょう。

乳児院の費用はいくら?寄附もあるの?

ちなみに乳児院は子供を24時間見る施設なので費用はもちろんかかりますが、保護者が乳児院の支払う費用は原則かかりません。

基本的には公費でまかなわれているので乳児院からお金を請求されることはありません。

つまり、おむつやミルク代も公費で賄われているということになりますので理解をしておきましょう。

ただし、家庭の収入に応じて都道府県などへの個人的は負担が発生するケースはありますので、入所をするとなったらきちんと確認しましょう。

もちろん公費だけでは運営できないのでお金ではなく、赤ちゃんを育てるために必要な物品の寄附を願う声もあります。

バスタオルやタオル、パジャマ、靴下、ベビーシューズなど寄附をいただき運営をしている乳児院も多いですね。

乳児院を退所した赤ちゃんはどうなる?3つの行き先

様々な理由で入所をしている乳児院ですが、いつまでも乳児院にいることはできません。

いつかのタイミングで乳児院と退所しなければなりませんので、赤ちゃんの乳児院の退所後の行き先について書いていきます。

自分の親元へ帰る

一番の理想はこのパターンです。

子供が親元へ帰るというケースでそのまま何事もなかったかのように幸せに過ごしていけることが理想です。

ただし、現実的には親元へ戻るケースが多くなく、親元へ帰っても再び入所をしにきたりすることもあります。

親元へ帰ることが理想なのですが、アフターケアが最も必要な場所であることは間違いありません。

里親

次に退所をする理由として挙げられるのは「里親に引き取られること」です。

里親とは戸籍上のつながりはない人ですが、子供を受け入れて養育とする人のことで厳しい審査を潜り抜けた人しか里親になることはできません。

温かい愛情と理解を持つことが必要になりますが、乳児院にいる子供にとっては幸せなのかもしれません。

もちろん里親と言っても子供にとっては新しい環境となるため、アフターフォローは忘れず行われ定期的に子供と面会を求めて様子を把握します。

児童養護施設

乳児院を退所後に本来は親の元へ行くことが理想なのですが、多くの場合は難しいことが多いです。

そのため、同じ入所施設である児童養護施設へそのまま移るというケースが最も多いですね。

児童養護施設は乳児院と同じような役割を担っている施設なのですが20歳以下の子供が生活をしている施設で、継続して親元へ帰ることを求めることになります。

しかし、現実的には難しい場合がありますので乳児院からそのまま児童養護施設へ行きフォローをするケースもあります。

→ 児童養護施設で働くには資格が必須?職員の給料と求人情報

乳児院の給料と仕事内容と求人のまとめ!保育士に人気の就職先

乳児院についてここまで書いてきました。

乳児院の概要や入所理由、料金や退所をしたその後など乳児院のわからない点がお分かりいただけたと思います。

赤ちゃんの頃から可哀そうと感じますが、大きな役割を担っている施設であるといえますね。

乳児が得意、乳児が好きという方には最適な仕事だといえますが一般的な保育士の仕事とは違い昼夜、土日祝日、大型連休など関係のない仕事となるため勤務自体は過酷です。

また、入所をしている子供の特殊なのでケアなど仕事は苦労をすることもありますね。

乳児院について知りたいという方、これから求人へ応募をしようと言う方は参考にしてください。

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