保育園に救急車を呼ぶべき?熱性けいれんが子供に起こった時の対処法

保育園で熱性けいれんが起こったら救急車を呼ぶ?というのはとても迷う問題です。

どんな子供のも起こりえる非常に危険なけいれんで実は10人に1人が経験をするといわれている病気です。

実は健康な子供でも急に起こる可能性のある熱性けいれんは、対処をする大人がしっかりと理解をしておく必要があります。

特に保育士は保育園で子供にいつ起こるかがわからないため、理解をしておきましょう。

この記事では熱性けいれんと救急車を呼ぶのかについて書いていきます。

記事を読み終えることで救急車を呼ぶべきなのか?熱性けいれんの説明や原因、対応の方法などについて知ることができます。

※保育園で勤務をしているときに子供が目の前で熱性けいれんになったことがある経験もふまえて書いています。



保育園に救急車を呼ぶべき?熱性けいれんが子供が起こしたタイミング

けいれんが起こって目で観察をして落ち着いたけれども、そのあとはどうすべきなのでしょうか?

救急車を呼ぶべきなのか?それともそのまま経過を観察をすべきなのかについても書いていきましょう。

けいれんは突然訪れるのでビックリしてしまうことが多くついつい救急車を呼んでしまうこともありますが対応としてはどうなのでしょうか?

救急車は呼ばないが基本

実は基本は救急車を呼ぶことはありません

けいれんに関しては上記にも書いているように起こってからは落ち着いてくれるものとなり繰り返して起こることもかなり珍しいのです。

もちろんけいれんをしたあとは脳が疲れているためぐったりとしてしまうことありますが基本はかかりつけの病院へ受診をしてみてください。

特に複雑型のけいれんと呼ばれている場合は早急に病院へいくことが必要だといわれています。

複雑型のけいれんとは、

1,けいれんの持続時間が長く15分以上。

2,けいれんが体の半分とか、体の一部に起こり局所性である。

3,一度の発熱で繰り返しけいれんが起こったり、発熱後24時間以後に起こったりする。

救急車を呼ぶケース

ただし、以下のケースの場合に救急車を必要とするケースもありますので紹介をしておきましょう。

それはとてもシンプルな以下の2つです。

・10分以上の熱性けいれんが起こっている。

・1度熱性けいれんをしており、2度目は救急車を呼ぶように言われている。

10分以上続く場合には脳炎・脳症・髄膜炎など別の疾患によるけいれんの可能性があります。

そのためけいれんの時間が長い場合や何度も繰り返す場合、意識の回復が不充分な場合は入院をして観察が必要だといわれていますので注意が必要です。

また、一度熱性けいれんになって病院へ受診をした際に「次はすぐに救急車を」と先生から指示を受けるケースもあります。

そのような場合はすぐに救急車をよびましょう。

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熱性けいれんの検査の方法と治療法

熱性けいれんになったあとは病院を受診することになりますが、診断として熱性けいれんと判断をされるためには以下のような項目が必要となります。

例えば、周産期の情報、成長発達歴、家族歴、けいれんの仕方、持続時間など総合的に判断をすることになりますが検査をするのは病院の先生の判断によりますのでなんとも言えないのは正直なところです。

ただし、最初のけいれん後に熱がなくてもけいれんが起こった際にはてんかんの検査が必要になったり、髄膜炎や脳炎、代謝異常症などが考えられる場合には、血液検査(炎症反応、電解質や血糖値など)、髄液検査、頭部CTやMRIなどの画像検査を行います。

熱性けいれんの治療方法

治療の方法に関しては落ち着いて判断をすることになりますが、基本は観察をした経過を伝えることになります。

ただし、原因がわかっていないので予防の方法も治療の方法も基本的にはありません。

一度熱性けいれんを起こした子供には座薬が使われることになりますが、その程度となっておりあとはけいれんを起こすたびに病院を受診する。

あとは発熱のたびに熱性けいれんを繰り返す場合にはけいれん予防薬の使用を検討しましょう。

熱性けいれんとは?原因とてんかんの意味【子供に起こる可能性がある】

そんな熱性けいれんや原因についてまずは書いていきましょう。

熱性けいれんとはその名前の通り発熱により起こる痙攣のことです。

主に生後6ヶ月から60ヶ月のおおよそ5歳くらいまでの間に起こることが多い発作性の疾患といわれていますね。

多くの場合は単純けいれんと呼ばれているけいれなので心配をすることはあまりないのですが、気をつけなければならないけいれんもあります。

特にてんかんと診断をされている子供は注意をしましょう。

てんかんとは?

けいれんといえば「てんかん」という言葉もしっておきましょう。

てんかんは脳の細胞が通常とは異なる活動をすることで引き起こされる病気のことでてんかん症候群と呼ばれる病気となっています。

このてんかんが原因で引き起こされる発作のことをてんかん発作という発作になります。

てんかんについては簡単に書いていますが、熱性けいれんを持っている子供がけいれんを起こした場合にはすぐに救急車を呼ぶなどの対応について決めておきましょう。

熱性けいれんの原因

熱性けいれんの原因については解明をされておらず、現時点でも不明な点が多い病気となっています。

しかし、発熱に関連して神経ネットワークの制御が取れなくなることによりけいれんが起こると推定されていますし、親に熱性けいれんの経験があると、子どもも熱性けいれんを発症する可能性が高まるといわれています。

そのため、遺伝的な因子が関与しているとも推定されていますが確かな論文や見解があるわけではないのであくまでも憶測な点が多いです。

熱性けいれんに関しては熱が原因となって発症をするけいれんとなており、多くの年齢層はウィルスや細菌などによる感染症に関連をして結果発熱をします。

日本人は発症率が高い?

熱性けいれんに関しては日本人の発症率は非常に高いといわれています。

先ほども10人に1人は起こりえる病気と紹介をしましたが世界的に見ても日本人の熱性けいれんの発症率はとても高くなっており、約5%が子供のころに発熱を伴うけいれんを経験するといわれています。

特に発熱をして24時間以内に全身性のけいれんが2~3分起こることが多いですね。

ちなみにけいれんを起こしたうちの3人は繰り返しけいれんを起こすといわれており、ほかの7名は一度きりの経験で終わると言われていますのでほとんどの子供は一度きりの熱性けいれんで終わります。

小学校へ入学をする頃には落ち着くケースが多くなっており成長とともに熱性けいれんを起こすケースも少なくなるでしょう。

家族のけいれん歴を把握

とくに遺伝的な要素は強いといわれています。

もちろん推測的な部分もありのですが、血縁関係に熱性けいれんになった人がいると熱性けいれんを起こす確率が上がるといわれていますので子供の両親や家族に熱性けいれんになった経験がある子供がいないか?をあらかじめチェックしておきましょう。

熱性けいれんの症状とは?保育士は症状を覚えておこう

では、次の熱性けいれんの症状について書いていきましょう。

症状は基本的には熱が出ているときに体をこまかく震わせるいわゆるけいれんの状態が起こりますね。

主に38℃以上の高熱が出て24時間以内にけいれんを起こすことが多く、意識の消失や顔色の不良、手足のけいれんが起こることがあります。

けいれんを起こしている際には声をかけても反応がなく2~3分ほどの経過で自然にけいれんは収まるといわれています。

症状のパターン

熱性けいれんは主に以下のパターンで起こるものが多いので参考にしてください。

いつどこで子供のけいれんが起こるかはわからないのでしっかりと注意をしたいものですね。

ただし、安心をしてほしいことは熱性けいれんで脳にダメージが残ることはほどんどありませんがけいれんを起こしたからといって神経学的な後遺症を残すことはないと考えられます。

しかし、熱性けいれん以外にも「発熱」と「けいれん」を主要症状とする病気は数多くあるため注意を必要しましょう。

硬直や突っ張る ぴくぴくする

けいれんのパターンとして多いのは以下の形です。

・手足をかたくして突っ張る(強直型けいれん)

・手足をぴくぴくさせる(間代性けいれん)

・最初はかたくなり、その後ぴくぴくとなる(強直・間代性けいれん)

このようなけいれんがあり、体全体に起こることもあれば半身や体の一部に起こったりするようなケースがあります。

しかし、その反面手足に力が入らずダラーとして意識だけがなくなることもあります。

目線が合わない

他にも目にも症状が出ることがあります。

・目が見開いて焦点が合わない。

・左右に偏っている。

・呼吸が一時的に停止

他にも呼吸が一時的に停止をするケースもあります。

も呼吸が不十分なために全身の色が悪くなりチアノーゼや嘔吐、失禁をすることもありますし歯を噛みしめをしたりすることもありますが舌を噛んで死に至るというケースはありません。

けいれんの時間

けいれんの時間は基本的には2~3分くらいとなっており、中には20分~30分くらい起こることもあります。

収まったあとはボーとすることもありますが意識は次第に戻っていくという流れになるケースがほとんどです。

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熱性けいれんの対処法【そばを離れず観察が重要】

熱性けいれんは誰にでも起こりえるものですし、普段とは違う症状がでることから正直怖いのは正直なところです。

私の経験は保育園で寝ている子供は急にけいれんをし始めて困ったことです。

正直「死んでしまうのではないか?」とドキドキとして心臓の鼓動が大きくなったことを今でも覚えています。

しかし、正しい熱性けいれんの対処の方法をしっておかなければ後から問題になる可能性もありますので、私も経験も含めて対処の方法を書いていきましょう。

そばを離れず観察が基本

けいれんを起こすと「大丈夫?」と肩をたたいて回復をさせたり、「おーい」と大きな声をかけて何とかしたあげなきゃという思いはありますが、それは大きな間違いです。

私もこれは大きな勘違いをしていたのですが熱性けいれんが目の前でおこっているさいに一番してはいけないことが「声をかけたり」「揺らしたり」「たたいたり」とすることです。

熱性けいれんで一番大切なことは「そばで観察」をすることとなっていますので決して私のように間違った対応をしないようにしましょう。

どんな風に観察をするのかについて書いていきましょう。

けいれんの仕方

けいれんを起こした子供を見た場合に一番気を付けなければならないことがこの「けいれんの仕方」になります。

けいれんの仕方については、けいれんが落ち着いてから病院へ行くことになった際に医師に伝えることになりますので必ずみておきましょう。

・左右対称?非対称?

・上半身や下半身だけ

・手足の一部だけ

このように体のけいれんの状態をチェックすることも大事ですし、目もチェックをしておきましょう。

目は特に眼球の動きが重要となりますので以下の点をチェックしてください。

・上を向いている?下を向いている?

・両目ともどうなっているか?(左右どちらかに偏っている、目を閉じているなど)

このように体全体のけいれんの仕方についてしっかりと把握しておくことが重要なので、ついつい何かをしたくなるのですが何もしないので観察をすることに努めましょう。

持続時間

次にチェックをしなければならないことはけいれんの持続時間になります。

どれくらいの時間をけいれんしていたのかという点も病院へ行った際に聞かれることになりますので、その際には時計をみて時間をはかってあげましょう。

けいれんの多くの場合は1~2分程度で収まることが多いのですがとてつもなく長く感じることもあります。

もし時計はない場合には数を数えるなど大まかな時間でもわかると良いですね。

けいれん以外の症状

けいれんが起こっているときに他の症状もみておきましょう。

例えば、発熱、下痢、嘔吐、泡を吹いている、呼吸が一時的に止まっているなとこの辺りはチェックをしておきましょう。

けいれんの症状はその子供によって様々で、同じようなけいれんを起こすことはあまりありません。

そのため、その子供がどうなっているのかをしっかりと見てあげるようにしてあげてください。

また熱性けいれんを起こした日はもう一度起こすケースもありますので初日はとくに注意が必要です。

熱性けいれんのしてはいけない対処法

また、嘔吐物がのどに詰まったらこまるので吐物を飲み込まないように体を横に向ける程度ができることの限界です。

してはいけないことをまとめると、

・押さえつける。

・口の中に手を入れたりタオルをかませる。

・揺らしたり、大声で話しかける。

このあたりの絶対はしてはいけません。

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保育園は救急車を呼ぶタイミングとは?熱性けいれんの子供のまとめ

熱性けいれんはいつどこで子供に起こるかわかりません。

私の勤務をしていた保育園でも今はマニュアルが用意をされています。

そのマニュアル通りの対応をしたり看護師の先生から研修をうけて対応をすることがありました。

しかし、基本は「観察」なのでできることも限られますね。

保育園でも自宅でも熱性けいれんは起こる可能性が誰にでもありますが焦って救急車を呼んではいけません。

そんなときこそ冷静に落ち着いて観察をしてあげたいものです。

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Taka

Taka代表

投稿者プロフィール

元保育士の保育士ライフ運営者takaです。

・保育園の現場経験から園長になった経歴の持ち主

・子供の教育や幼稚園、小学校受験を担当し多数の合格実績もあります。

・2児の父で現在はサラリーマン(営業)をしながら副業でブログやライターなどの仕事をしてます。

・趣味は筋トレ、ランニング、キャンプ、フットサルと体を動かすことが好き。

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