保育士不足の原因とは?幼保無償化よりも給料アップが先決な理由

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加速する保育士の退職

多くの保育士が「辞めたい」「退職したい」と毎日思っています。

本来は子供のことが大好きで心の底から子供と楽しくすごして成長を見守りたいと思っている先生も多いのですが、退職をせざる負えない、退職をしたくなる原因がたくさんあります。

ちなみに私の友人が保育士として働いているので今年は誰も退職しないのか?と聞いたところその園ではなんと8人が退職をするということです。

「え?そんなに?」と私も確認したのですが、友人いわく「毎年それくらい」という返事だったので保育士の離職理由がいかに高く勤続年数が短いのかということがわかると思います。

そこで、元保育士として保育士が退職をする理由と保育士が不足するとどうなるのかを元保育士の視点から書いていきましょう。

保育士の退職理由と原因

まず保育士が退職をする理由から書いていきましょう。

このサイトではいくつか保育士が退職をする理由について書いていますので、簡単に書いていきます。

給料が低い

保育士の退職理由として一番にいわれるのがこの「お給与」です。

保育士の給料は年収にすると約300万円を言われており、かなり低い水準になっています。

どれくらい低いのかというと、全産業の平均給与というものがありそれと比較をした場合に保育士の給与はなんと10万円も月収としてひくく全体で考えた場合には年収で約100万円以上は低いのです。

月収の目安は?

月収にすると月に20万円を手取りでもらっている保育士は少なく平均としては15~18万円くらいが最も多いといわれています。

主任くらいでも20万円で園長でも雇われの場合は手取りで25万円もないでしょう。

園長といえば保育園の顔であり、ある意味社長でもあるのですがそんな人でも大してお金をもらえていない現実があります。

昇給も年間にして約2000円~3000円くらいとかなりの低水準となっていることから子供の命を預かる仕事にしては対価があまりにも低いことから退職をする先生は非常に多いです。

人間関係

次にあげられるのは保育士の人間関係です。

保育園という業界はどうしても人と人のつながりが基本となる業界となっており、「子供」「保護者」「先生同士」など多くの人と関係を築いていかなければなりません。

しかし、ここに問題があり誰もがどんな人とも関係性を築いていけるのかといわれるとそんなはずはなく中には合わない人間関係もたくさんあります。

私もいじめのようなことにあい、うつ病になりかた経験もあります。

陰湿ないじめや嫌がらせというものが日常化している保育園はありますし、園長自身が保育士といじめていて保育士全員が退園をしたというケースもあります。

保育士は子供を見ていればよいと思われがちなのですが、実は職員や園長との人間関係も最も気を使わなければならず問題を起こさないようにしなければなりません。

中にはうつ病に見たいになったり、保育園になじめないといことから退職をしてしまうケースもあります。

職場環境

保育士という仕事は過酷です。

まず開園時間の7:00~19:00まではすべて開園をしなければなりません。

そのためシフト制となることから朝は早く夜も遅い時間帯までカバーをしなければなりません。

しかし、それ以外にもい休憩時間はない、サービス残業が当たり前、そして先ほど書いたように給与も低いので人が働く環境として考えるとメリットと思える部分は正直ありません。

また、保育園という閉鎖的な空間では先輩が帰るまで先に帰れない下の先生などがいますので変な風習などが根強く残っている保育園が多いです。

個人的にはブラック企業と対して変わらないので保育士として辛い状況にあるなという印象です。

国家資格なのに認められない現実

保育士は厚生労働省が菅勝をしている国家資格で、中には保育士資格を取得するために一生懸命勉強として保育士になりたい人も多く「保育士になるには?」「なりたい」という意見もたくさんあります。

しかし、離職率は驚くほど高いので社会問題になっていますし保育園という狭い業界では理事長や園長となるようなトップのいじめが当たり前のように起こっている現実もあるのです。

なんか保育士は何のために働いているのだろうと思うこともある現実がありますね。

企業主導型では補助金目当てで開園をして逃げる経営者などもいるため社会問題になりつつあります。

保育士不足の問題点

では、次に保育士が不足する問題点について書いていきましょう。

保育士という仕事は子供を間近で見ることができるとても素敵な仕事なのですが、実際に仕事をしていくとなった場合には過酷な現実があることはお分かりいただけたかと思います。

次のそんな保育士が不足をする理由や原因について書いていきます。

どれくらい不足をしているの?

しかし、不足といっても本当は足りているのでは?と思うこともありますので数字で実際にみてみましょう。

国家資格である保育士資格を持っている人の人数になりますが、120万人が保育士資格を持っているといわれています。

それだけ保育士がいるのだから本来は保育士が不足をするはずはないのですが、実は保育士の120万人のうち約70万人は働いていないといわれています。

(保育士をもちながら働かない人を潜在保育士と呼びます)

つまり、保育士資格をせっかくもっていても実際に働いている人はかなり少ないといわれており保育士不足は右肩上がりで伸びています。

その理由としては待機児童解消のために政府も各市区町村も保育園をたくさん作っているのですがそこで働く保育士がいないという現状があることから保育士不足となっています。

有効求人倍率が高い

では、どれくらい保育士は不足をしているのかをみてみましょう。

それを知るには有効求人倍率を見れば一番わかりやすいのです。

有効求人倍率とは1人に対して求人がどれくらいあるのかということなのですが、保育士の有効求人倍率は平成27年の時点で約1.85倍と言われており、特に保育士が不足をしている東京都に関しては約5.44倍だといわれています。

東京だと1人の保育士に対して5~6箇所の保育園の募集があるということになりますので驚くほど求人がある状態。

つまりそれだけ保育園に対して保育士が足りていないということです。

東京都の中には保育園を新設したけれども保育士が集まらず定員100名の保育園に20名しか受入ができない状態になっているというケースもありますので本当の保育士不足が深刻な問題なのです。

それだけ保育士が不足をしているため問題点や改善をしなければならない点がありますので次に書いていきましょう。

保育の質が下がる

保育士は集まらないと保育というものはうまくいきせん。

保育園の運営というのはあくまでもチームワークが基本となり、いろいろな年齢の人がいるからこそ成り立つものです。

ベテランの先生がいれば、新人の先生がいたりすることでバランスがうまれ人材を育成して保育士としての質があがり最終的には先生としてがんばってくれるという流れになります。

しかし、そもそも保育士の募集をかけたとしてもなかなか集まらず年齢や性別なんて関係なくとりあえず保育士を持っていればよいという形で採用をするのでなかなか人が決まらないというのは正直なところ。

私も採用側として座ることは多いですが、結果的には本来ならば採用したくない人という人を取らざる負えない現状がありますので不本意になります。

結局人材は集まらないため保育の質よりも保育士に続けてもらうことが主な目的となるため注意をしなければなりません。

待機児童が減らない

そもそも受け入れ先の保育園が定員いっぱいまで受け入れができない場合、保育士が足りていない現状があります。

つまり、保育士が足りないため保育園の受け入れ人数はいつまでも増えず待機児童の解決にはいつまでも至らないというケースもあります。

待機児童という言葉もだいぶと浸透をしてきている状態ですが、保育園を作っても保育士は集まらないので保育園は定員まで受入できない。

採用をかけてもなかなか人がこない。

保育園が保育士不足の影響を受けており人が集まらないため、結局保育園へ入りたくても入れない人が多くなりいつまでたっても待機児童は減りません。

子供を預ける場所がない

保育園が待機児童となっている人たちの子供を受け入れできない状態となっていることから働きたい親は預ける先がないということになりますので結果的には働きたいママも働けない現状があります。

つまり、結果的には待機児童の減少にならなため保育士はいつまで経っても減らないという状況に陥ってしまうためこまります。

保育士が不足をすると実は保育園や預けたいママに至るまで悪影響及ぼすことになります。

保育園の運営ができない

保育士が不足をすると保育園の運営はうまく立ち行かなくなります。

保育園の運営というのは預かっている子どもの人数に対して補助金をもらうことになります。

つまり定員いっぱいまで子どもを受け入れることができれば計画通り補助金ももらえますので運営もうまくいきます。

しかし、保育士が不足をしている状態になると定員まで受入ができない状態となってしまうことから補助金も満足に入ってこない。

すると保育園の運営はかなり厳しいものになります。

このように保育士が不足をすると子供を預けたい保護者、保育園のも影響を及ぼすこととなるため早急な保育士不足の改善が必要です。

保育士不足の対策について元保育士が語る

ここまで保育士不足について書いてきましたが、ご覧の通り保育士が不足するだけで多くの人に影響が出ることになります。

良い保育士さんほど良い求人に巡り合うようになっており、運営がぎりぎりの保育園は補助金がきちんともらえていないことから運営費がないため地域のぎりぎりの水準でしか採用をかけられないという悪循環に陥ります。

そこで元保育士として保育士不足を改善するためにはどうして行けばよいのかを書いていきましょう。

保育士の給料アップ

まず保育士の給料をアップしなければなりません。

全産業と比較をしてもかなり低く8年働いても手取りで14万円などおどろくほど低い金額しか手に入れられない状態となるため現場から離れてしまいます。

そのため、政府は幼児教育無償化という無駄なお金のバラマキ政策とするのではなくまずは保育士の給与を月収5万円でもアップをさせれば「保育士に復帰しよう」「保育士として働こう」という意識を持つ人は増えていくでしょう。

しかし、私は保育士の運営者にも問題があると思っています。

それは処遇改善手当など本来は保育士へまわさなければならないお金を自分の懐や保育園の運営費に回してしまっていることです。

そうではなく保育士にキチンと回すお金を政府も渡すべきといえます。

労働環境の改善

労働環境の改善は必須です。

今は働き方改革なんていわれている時代なのですが、保育園は朝早くから夜遅くまで開けなければなりませんし、お盆も閉められず結果的には年末年始の5日程度だけしか閉められません。

また、残業は当たり前で休日出勤も多く、持ち帰りの仕事も多いという最悪な労働環境になってしまっています。

そこを改善できるように余剰の補助金を出しておき、保育園の事務仕事をする時間を確保できるようにすすめていくべきです。

時間通り出勤して、時間通り帰宅できる環境が整えば不足を解消する大事なポイントになるかもしれません。

管理職の意識改革

保育園の園長や主任、経営者などの意識の改革が必要です。

今までのサービス残業当たり前、持ち帰りは当たり前という労働環境では今は誰も続きません。

そうではなく例え大変でも、しんどくでも保育士は子供のためならばがんばって働こうと思ってる先生は多いです。

そのためにも管理職がもっと働きやすい環境を作り上げることを管理職は意識しなければなりません。

まとめ

保育士を辞めた理由はお給料でした。

私は男性で妻と娘もいたことから保育士の給与で生活をしていくことは困難だったので退職をしました。

保育士不足は給料の改善が先決だという人もいます。

もちろん給料は大事なのですが、保育士さんの多くは給料だけではなくどちらかといえば人間関係や労働環境という意見が多くそこに給料アップがあればよいという感じです。

子供のために働きたいと思っている人が夢を持てるような状態になってくれれば思うのですがなかなか難しいですね。

 

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taka代表

投稿者プロフィール

元保育士でこのサイトの運営をしているtakaです。

1981年生まれの37歳で関西に住んでおり、妻と娘2人の4人家族です。

認可保育園で現場を8年保育士をして、その後は認可外保育園の立ち上げや集客、営業、組織作りなどをやってきています。

経歴は保育園での主任、副園長、幼児教室でのエリアマネージャー、インターナショナルクールの園長などを現場から管理職まで歴任してきている異色な経歴だとよくいわれます。

今は保育の業界からWEBの世界まで知識をもっていますので、保育コンサル、保育組織改善、子育て相談など子供関係の仕事とWEB関係でホームぺージ作成などの幅広し仕事をやっています。

ちなみにNLPのマスタープラクティショナーを所持していますので心理学もしっています。

https://banbi-no.com

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現在36歳で関西に住んでおり、小学生の娘も2人いるお父さんです!毎日一緒に夕ご飯を食べる生活を実践中!

元男性保育士で認可保育園で働いた経験に加えて、認可外保育園の立ち上げ、集客、営業などもしてきた異色の保育士です。

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