
原子反射の反応や意味をしっていますか?
生まれたての新生児の赤ちゃんには原子反射と呼ばれる行動があるのです。
この反射をしていかなければ生きていくことが難しくなります。
そのため、生まれて間もない赤ちゃんが人間としての本能が持っている力なんですよね。
この記事では赤ちゃんの原子反射の反応の種類や意味、消失の時期がわかります。
原子反射の反応と種類を解説!新生児や赤ちゃんがする意味と消失時期
まずが原子反射について書いていきます。
赤ちゃんといっても特に新生児期にみられる原子反射は脳が発達する前でも赤ちゃんが生きていくために必要な行動のことです。
例えば、手の平を手に近づけるとぎゅっと握ってくれたり、おっぱいや指を口に近づけると吸い付いたり。
これは脳と脊髄からなら中枢神経の働きによる様々な種類の反射運動があり、原始反射と呼ばれるものです。
【モロー反射】
原子反射のひとつで生後0~4か月の間にみられます。外部からの大きな刺激(大きな音や振動)を受けると、手足をビクッとさせ、バンザイするように腕を広げます。何かに抱きつくような動きに見えることから、「抱きつき反射」とも呼ばれていますね— 看護学生を応援する婦長さん (@Florence_0512) March 20, 2023
しかし、中にはこの原子反射が見られない赤ちゃんもいますがこれは発達障害の疑いや発達障害だと診断をされることもあります。
新生児期の原子反射はとても大事な行動で正しく行われていない場合には脳の障害などを疑うべきですね。
病院の乳児健診でもこの行動をチェックすることは定番の方法だときまっています。
原子反射の意味としては「生命維持」「発達促進」の2つの意味があるのです。
生命維持
人の赤ちゃんは哺乳類の中では運動機能もとても未熟な状態で生まれてきます。
目もほとんど見えず手足すら自由に動かすことができない状態で生まれてきますし、泣く以外の方法で気持ちを表現することができません。
そのため、ほとんどと大人の手を借りて生きていかなければいけませんし自身でもできることがなければ生きていけません。
生まれて間もなくおっぱいを吸える吸綴反射、把握反射、モロー反射など養育者となるママとパパに関心を持ってもらえるように、そして生きていくために原子反射があるのです・
発達の促進
原子反射を繰り返していくことにより赤ちゃんの自発的な運動が刺激されると考えられています。
例えばおっぱいを吸うための吸綴反射を繰り返していくことにより口や首の筋肉が鍛えられ自分で吸うことを学習していきます。
原子反射により自分でできる力を培っているのです。
原始反射の反応が統合(卒業)されて、より高次の脳(大脳皮質)によって反射が抑制されると、赤ちゃんが自分の意思で身体を動かすようになるといわれています。
つまり、原子反射によって脳を刺激し将来にわたって生きていくための力をつけているのです。
原子反射の消失時期はいつなの?
そんな生まれてすぐにできる原子反射ですが、いつごろ消えていくのでしょうか?
原子反射には様々な種類があり一概に○○ヶ月というように時期が決まっているわけではありません。
原子反射の種類によって消失時期は異なっています。
ほとんどは生まれてすぐにできるものでその後は徐々に消えていくというのが一般的な原子反射の行動ですね。
例えば、生命維持のために必要なおっぱいが近づくと吸う吸綴反射は生まれてすぐにできますが、生後5~6ヶ月ごろには消失をしますが、引き起こし反射は生後1~2か月ほどで消失するなどその時期によってかなり異なります。
→ 4か月検診のひっかかる内容の項目とは?目的と持ち物と時間を解説
原子反射の種類と反応11選!消失時期の目安
しかし、赤ちゃんの原子反射と一言で言っても様々な種類があります。
有名なモロー反射と呼ばれるもの以外にもバビンスキー反射など様々なものがあります。
私も保育士なので勉強で学びこの原子反射については知りましたが、子育てをしている人たちからすると知らない行動もたくさんあります。
【運動学】
⚠️原始反射⚠️
バビンスキー反射乳幼児は原子反射で陽性になります。
成人でこの反射が見られる場合は、錐体路障害が疑われます。
— 整太先生(柔整/国家試験対策/解剖生理/図解) (@JyuseiContents) January 12, 2023
赤ちゃんの様子を見ながら「今のは○○反射かな?」といってみると面白いかもしれません。
では、原子反射の種類や反応を紹介していきましょう。
1.モロー反射
モロー反射はビックリすると何かを抱きしめるような仕草を見せるのが特徴です。
外敵から身を守ろうとしている働きがあると考えられている原子反射で生まれてすぐにみられるようになるのですが、生後4か月くらいまでには消失をする反射行動です。
他にも光や音の刺激などに反応をしやすく、何か不安なことがあるときにこのモロー反射を見せるのでそんなときには抱っこをいたり、おくるみに包んだりしてスキンシップをとりましょう。
モロー反射は生後4か月をめどになくなるといわれていますが、生後5か月を過ぎてもモロー反射が見られると発達障害の可能性もありますので注意深く観察を続けてください。
2.吸綴反射
吸綴反射は口に近づくと吸い付く行動です。
新生児で生まれた瞬間にママのおっぱいを吸うことができるようになるのはこの吸綴反射があるからだといわれていますね。
唇の近くやほほに触れさせることで触れたものを探して(探索反射)舌を出したて吸うような動きを見せてくれるのが特徴となっています。
特に空腹のときに起こりやすい原子反射です。
生まれてすぐにできる反射ですが、ママのお腹の中にいる生後28週から32週のころにはできるようになっているという説もあるほど大事な反射だといえます。
生後5~6ヶ月ごろには徐々に弱まっていき1歳を過ぎると消失していく反射です。
3.ルーティング反射
吸綴反射でおっぱいを吸っていますが、ルーティング反射はその吸っているおっぱいを離さないようにするための反射です。
口や顔に何かが触れるとそれを追って顔が動き口に含もうとする反応で「唇追いかけ反射」なんて呼ばれることもあります。
産後すぐにみられ生後6ヶ月ごろには見られなくなります。
4.把握反射
把握反射は手に何かを近づけるとぎゅっと握ってくれる仕草を見せてくれる反射のことです。
これは人間の祖先である猿のころにお母さんに抱きつきしがみついていた時代の名残であると言わている反射で指などを近づけると握ってくれる姿はとても可愛いです。
ちなみに足の指も同じような反応を示してくれるものなのでぜひ試してくれたらと思います。
握る力には個人差がありますが、ついつい指を入れてしまうかわいい反射です。
ただし、全く握らないという場合には発達障害の疑いもありますので一度病院へ受診をすることをおすすめします。
生まれてすぐに把握反射ができるようになり生後5~6ヶ月にはなくなり、足の方はそれよりも1か月ほど長いといわれています。
5.共鳴反射
心理学に相手と同じ動きをすると親密度が増すと言われているミラーリングというものがあります。
それを新生児期にしているのがこの共鳴反射です。
目の前の人がべぇと舌を出すと同じように真似をしたりして出したりする行動を赤ちゃんはしてくれます。
これは相手に共感を与えて自分自身を守ってもらえるようにするための本能的なものですね。
共鳴反射は新生児期からも見られるものですが、生後3か月くらいになってからが最も多いようです。
6.歩行反射
赤ちゃんはまだ歩くことができませんが、立てない赤ちゃんを抱っこして支えながら床に足をつけると歩くように足を交互に動かす反射のことを歩行反射と言います。
他にも「自立歩行反射」や「足踏み反射」や「原子歩行」なんて言われることもある原子反射の1つです。
ママのお腹の中にいる生後34~40週には見られるようになり生後6ヶ月ごろには消失するといわれています。
7.パラシュート反射
パラシュートを広げたように自分の身を守ろうとする反射のことです。
新生児をうつぶせの状態で抱き上げそのまま下降させると両手を広げ支えるような仕草を見せます。
大人が転びそうになったときに思わず手を出してしまうのと同じ反射のことで他の原子反射とは違います。
1度この反射を覚えると一生消失しないといわれており生後8か月ごろからみられるようになる反射の1つです。
8.バビンスキー反射
バビンスキー反射は足の親指だけが甲に向けて曲がり、親指以外の4本が外側に開くことをいう反射のことです。
新生児期の赤ちゃんの足裏をかかとから指先にかけてゆっくりと刺激することにより起こる反射で別名足底反射なんて呼ばれることもありますね。
生まれてすぐにみられるようになり、2歳ごろには見られなくなる反射の1つです。
9.引き起こし反射
引き起こし反射は仰向けに寝ている赤ちゃんの手を持って上に引き上げると首や肩の筋肉をつかって肘を曲げようとしたり、体を丸めようとする反射の1つです。
新生児期の1か月検診などで検査をされる項目の1つとなっています。
まだ首がすわっていない時期の新生児を持ち上げるのは怖いですが、大丈夫です。
だいたい生後1か月をすぎると消失すると言われている原子反射です。
10.ギャラン反射
ギャラン反射はお母さんのお腹の中で運動をするために必要な反射です。
うつ伏せをした赤ちゃんの背骨を中心として左右のどちらかを上から下にこするとこすった側にお尻を振ります。
生まれてすぐに新生児に見られる反応で生後5か月には消失をします。
11.緊張性頸反射
緊張性頸反射(きんちょうせいけいはんしゃ)は別名フェンシング反射と呼ばれる原子反射の1つで、新生児の顔を左右どちらかに向けると向けた方の手足は伸び、もう一方の手足は曲がるフェンシングのような構えになる反射です。
赤ちゃんがうつ伏せになったときに呼吸確保ができるように、物を見たり触れたりという基本的な動作の練習となるものです。
この緊張性頸反射もお腹の中にいるときから始まり生まれてすぐにみられる反射です。
生後4~5か月ほどで消失をします。
赤ちゃんの原子反射の種類と反応!生きるための力はすごい
赤ちゃんが原子反射をする意味について書いてきました。
種類や反応はいろいろとありますが、赤ちゃんが生きてくためにはとても重要な行動で今後成長をしていくために必要不可欠な力なのです。
生まれて間もない赤ちゃんがいろいろな行動をするのはとてもかわいいものです・
原子反射の出現時期や消失時期はとても短い期間に起こるものなので「○○反射だ!」と楽しみながら育児をしてください。
しかし、気をつけたいのはできないことがあるかもしれないということです。
赤ちゃんには個人差がありますので見守ることも大事ですが、気になることが多い時には一度病院へ相談へいきましょう。
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