
保育士不足が問題となっています。
保育園を運営していくためには、保育士の確保が必須。
しかし、その子供を見てくれる保育士が足りないという問題が起こっています。
この記事では保育士不足の原因と、現場で働いた本音も暴露したいと思います。
目次
保育士不足になる5つの原因と理由【辞めてしまう原因】
まずは、厚生労働省の調査をもとに、保育士不足になっている原因について書いていきます。
SNSでも保育士不足についての書き込みは多いですね。
保育士不足の原因として
待遇の悪さや保育士が面倒を見る子供の人数基準など様々ですが、
園だけでの責任ではないと思う環境の悪化や保育士不足により、
保育が出来ない状況に陥ってしまっているのは園ではなく、
国の責任でもあるのです— 伊藤 直人(イトウ ナオト) (@naoto_ito_3) September 11, 2020
それくらい社会問題としても、注目をされている証拠だといえます。
5つの大きな原因について、まずは書いていきます。
1.給料が低賃金でしんどい 2.業務が多く持ち帰りサービス残業も多い 3.命を預かる責任の重さと不安 4.保護者対応が難しくクレームの対処ができない 5.休暇が少なく取りにくい現状がある |
1.給料が低賃金でしんどい
保育士の給料が低賃金というのは、たくさんの人が知っていることです。
これが原因で保育士にならない人もたくさんいるのです。
厚生労働省の調査を見てみると、全産業の平均月収が32万円にたいして、保育士は21万円。
つまり、月に10万円ほどの差があるといえます。
2.業務が多く持ち帰りサービス残業も多い
また、持ち帰りの仕事も多く、サービス残業もどうしても多いです。
持ち帰りはどうしてもありますが、園によっては頻繁な場合も。
そして、残業もどうしても多くなってしまう問題点もあります。
そんな業務量が大きな要因になっているのです。
3.命を預かる責任の重さと不安
保育士の仕事は子供を預かること。
しかし、そこには「命を預かる」という大きな不安と責任の重さもついてきます。
子供の命は何にも変えられないものなので、どうしても責任が重たくなってしまいます。
そのプレッシャーから保育士が増えない現実もあるのです。
4.保護者対応が難しくクレームの対処ができない
保護者対応が難しい問題もあります。
ときにはクレームが来ることもたくさんありますので、そんなときにはどうしようもなくなりますね。
保護者対応をしっかりとできない、不安という理由から保育士にならない人もいるのです。
5.休暇が少なく取りにくい現状がある
保育士は人数が配置基準で決まっています。
そのため、休暇が少なく取りにくい現実があります。
年間の休みは100日程度が基準で、有給はなかなかとりずらい現実がありますね。
その休みの現実があることから、保育士のなりたくない人も多いのです。
(参考資料・画像出典:厚生労働省「保育分野における人材不足の現状①」)
→ 保育士の大量退職の理由とは?無責任な一斉退職はなぜ起こるのか?
保育士不足になる問題点と課題【人手が足りない原因はどこに?】
保育士不足になる問題点と課題についても書いていきます。
なぜ、保育士がこんなに不足をしてしまうのでしょうか?
待機児童解消のための保育園増加【保育士が足りない】
待機児童解消のために実は保育園がどんどん増えています。
しかし、働き手となる保育士の数は増えていません。
つまり、保育園と保育士の数のバランスが取れていない現実があるのです。
そのため、保育士不足が起こってしますのです。
保育士養成学校卒業者の半数は保育園に就職しない
保育士養成学校は保育士資格を取得できる学校です。
そこで、保育士になるために学校へ行くのですが、その半数は保育士のならない現実があります。
調査を参考にしてみると約52%の学生しか保育園に就職をしない現実があるのです。
就職希望者が増えない【保育士の資格保有者が希望しない】
就職希望者が増えない現実がありますね。
保育士としていたけれども、保育士に復帰をしようとは思わないということです。
保育士の就労の問題点が解消をされたとしても60%の人しか現場に戻りたいとは思っていないのです。
平均勤続年数が短い【5年以下が半数】
保育士の平均勤続年数はすごく短いです。
約5年以下が半数を占めており、1年から3年未満が約30%を占めている現実があるのです。
結果としては就労をしても長く続かない現実があるのです。
首都圏に保育士不足は集中している
人口の多い首都圏では特に保育士が不足をしています。
理由は簡単で、たくさん保育園があるから。
そのため、東京、大阪、愛知、福岡など人口が多く人も多い地域は保育士の不足がとても多いのです。
→ 保育園の園長が最悪な特徴7選【むかつくおかしい不満な時の対処法】
保育士不足になる表に出てこない本音【なぜ不足する?】
保育士の不足ですが、実はあまりメディアでも取り上げられない理由もあります。
不足をする大きな要因と言えますね。
こないだ奢りにきた新卒男性保育士が「女性社会がキツすぎる」「ムダな残業への同調圧力がすごい」「定時で帰ると翌日オバさんに怒られる」「しかも保育士は労基が適応されないので残業代が出ない」「まだ1ヶ月目だが、もう辞めたい」などと言っていて、保育士不足の根本的な原因を垣間見てしまった、
— プロ奢ラレヤー🍣ぷろおご (@taichinakaj) June 1, 2019
保育士さんが辞めてしまった
娘のクラスの新任挨拶で
保育士になることが夢だったんです!
と挨拶した初々しい保育士さん
突然見なくなって数ヶ月
体調不良による休職扱いになっていた
今日辞めたことを知らされた
あんなにキラキラしてた保育士さん
娘も懐いていただけに残念だ(´・ω・`)
— ぽまパパ@育児とブログときどき仕事 (@pomaiku) August 2, 2019
ここからは、保育士が不足をする原因についても書いていきましょう。
仕事のイメージのギャップ【保育士は完全なる肉体労働】
仕事のイメージのギャップの違いです。
保育士は子供と接することがある夢の仕事です。
しかし、仕事自体は過酷で完全なる肉体労働です。
仕事に追われてしまうため、どうしても負担がかかってしまうのです。
人間関係が複雑で1人の先生が原因になることも
人間関係が複雑で一人の先生が原因になることもあります。
例えば、人をいじめる、悪質な発言をするなどです。
人間関係が複雑になればなるほど、退職をしたい、辞めたい人が増えます。
そのような退職をした人が現場に戻ることはありませんね。
就職先次第で保育士として続くかが決まる現実【働きやすさ】
就職先次第では、保育士として続けていけるかが決まります。
例えば、ブラックな保育園や問題の多い保育園。
人を教育することができない保育園などは働きやすさはありません。
厳しい現実がありますので、将来的に保育士を続けたいという気持ちになれないこともあります。
保育士の成り手も減っている【少子化の影響】
保育士になる人も減っています。
それは単純に少子化で、仕事も幅広くなっているためですね。
保育士になる人が下降傾向にある理由も保育士が不足をする理由です。
長時間労働が当たり前で働き方改革の時代に合っていない
保育士の仕事は長時間労働です。
しかし、この働き方は今の時代にあっていないのです。
残業が当たり前、自宅で仕事をするのが当たり前。
そのような時代は終わっているのですが、今でもそれが美学という保育園がたくさんあるのです。
定時に帰ることが悪だという考えが残っている
保育士の中には定時に帰ることが「悪」だという考えもあります。
これが保育士不足を加速する大きな要因ですね。
そんなことは気にせず帰ることができればよいのですが、、、
現実は難しい保育園もあるのです。
→ ブラック保育園のリアルとは?10の特徴と見分け方を保育士が解説
保育士不足になる原因のまとめ【対策を講じる必要あり】
保育士不足になる原因について書いてきました。
どうしても保育士として続く人の割合が少ない印象があります。
それは、仕事の内容であったり給料であったり。
色々な理由から、続かない人も多いですね。
原因が解消されれば、より保育士は増えていくと思いますので期待をしたいものです。
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