男性保育士はなぜ離職率が高いのか?5つの原因と長く続けるコツ

男性保育士はなぜ離職率が高いのか?5つの原因と長く続けるコツ

保育士の男性は離職率が高いです。

それが、なぜかのか?その点については不明なところもありますね。

この記事では、男性保育士の離職率が高い原因や長く続けるコツについて書いていきます。



目次
  1. 保育士の男性は離職率が高い理由とは?3つの現実と実体験
  2. 男性保育士が長く続けるコツ【離職率がなぜ高いのかを検証しよう】
  3. 男性保育士の割合とメリット!なぜ離職率が減らないのか?
  4. 男性保育士はなぜ離職率が高い?差別や問題も多い現実【オムツ替え問題】
  5. 男性保育士はなぜ離職率が高いのまとめ

保育士の男性は離職率が高い理由とは?3つの現実と実体験

保育士の男性は離職率が高い理由とは?3つの現実と実体験

魅力も多い男性保育士ですが、離職率が高いという問題もあります。

私も8年間現場で保育士として仕事をしてきましたが、一緒に働いていてもすぐにやめてしまうことが多かったです。

同僚ができてもすぐにやめてしまうことがありましたが、そこには3つの理由があります。

子供が好きで保育士として働きましたが、残念ながら現実がちがったということが多いようです。

1.給料が低く定年まで働けない

2.結婚を見据えての恋愛が難しい

3.キャリアアップが望めない

4.女性の世界についていけない

5.保育士に向いていないと感じることも

1.給料が低く定年まで働けない【一般企業との格差】

男性保育士といっても女性の保育士と給料は同じです。

平成27年賃金構造基本統計調査を参考にみてみると、男性保育士の平均年収は323万円程度となっています。

もちろん勤務をする都道府県にもよりますが、目安がそれくらいの金額となっており、現実はなかなかシビアです。

全産業と比較をすると、489万円となっていますので、年収にして約150万円くらい低い計算となりますので月収にして約10万円の差があります。

昇給も見込めないため退職する人が多いですね。

(参考:平成27年賃金構造基本統計調査

2.結婚を見据えての恋愛が難しい【養えない】

給料が低いため、将来結婚を見据えた恋愛ができないと悩みます。

もちろん彼女の理解があればよいのですが、一般企業へ勤務としている彼女だとそちらの方が給料が高い可能性もあります。

現実を考えたときに、結婚をする、将来を見据えて子供と養っていくことがかなり難しい問題があります。

3.キャリアアップが望めない【園長や主任の枠に入れない】

保育士として生きていくならばキャリアアップは必須です。

主任や園長になれば収入アップも見込めますが、現実はそんなに甘くありません。

主任になろうと思えば実力と、その園での力量が問われるようになります。

また、園長の多くは血縁関係であるところが多いですし、一般の保育士からではクラスリーダーになるだけでも数年はかかります。

私は上に上がっていけないという現実を見て、保育士を辞めることをきめました。

4.女性の世界についていけない

女性の世界についていけない。

そんな風に感じてしまうことがたくさんあります。

独特な世界で、おそらく園にいても1人。

そこでうまくやって行けず辞めてしまう男性保育士もいるのです。

5.保育士に向いていないと感じることも

保育士に向いていないと感じることもあります。

保育士を目指して学校へ就学し、そこで頑張ることになりました。

しかし、実際に保育の仕事をしてみて…向いていないと仕事を辞めてしまうこともあるのです。

男性保育士が長く続けるコツ【離職率がなぜ高いのかを検証しよう】

男性保育士が長く続けるコツ【離職率がなぜ高いのかを検証しよう】

男性が保育士として続けていくのならば将来を考えておく方が良いです。

私も実際に保育士をして働きましたが「家族を養えない」という理由から離れざるおえませんでした。

そのために、これから男性保育士を目指す方は将来を考えた対策をしてほしいと思います。

1.4年大学を卒業し保育士以外の道も作っておく

2.結婚相手が共働きを理解してくれる人を選ぶ

3.保育士でも公務員を目指し将来の安定を図る

4.副業で収入を補う

5.複数の保育園を運営している法人へ就職する

1.4年大学を卒業し保育士以外の道も作っておく【保険が大事】

保育士を目指すことを否定しているわけではありません。

しかし、大学を出ていれば保育士を辞めたとしても学歴があるため仕事にこまりせん。

つまり、将来的に他の仕事に就くことも可能です。

保育士は専門学校や短大でも資格取得が可能ですが、その場合は他の仕事へいきたいと思ってもいけない可能性が高いです。

大学を卒業しておけば、保育士以外の道もつくれますので将来を見透えて通っておきましょう。

2.結婚相手が共働きを理解してくれる人を選ぶ

結婚相手や恋愛をする相手に「保育士」という仕事を理解してもらいましょう。

知り合いに保育士を30年続けている男性がいますが、その方は奥さんが公務員で共働きを理解してくれていました。

私も妻もそれは理解をしてくれていましたが、専業主婦になりたい、仕事よりも子育てに集中をしたいという人の場合は難しい可能性があります。

保育士を続けていくのならば、結婚相手の理解や協力を得られるようにしておきましょう。

3.保育士でも公務員を目指し将来の安定を図る

保育士でも給料が圧倒的によく、労働条件もよい業界があります。

それは「公務員」です。

保育士には公立と民間がありますが、公立に勤務をするためには「公務員試験」に合格をする必要があります。

公務員試験に合格をすれば、保育士の悩みである「給料」はなくなります。

全産業の平均給料よりも高い水準の給料がもらえますので、メリットは大きいですね。

4.副業で収入を補う【ブログにチャレンジ】

保育士をしながら副業にチャレンジしてみましょう。

副業で収入を得ることで、保育士の給料以外の収入の道を作ることができます。

月に3万円でもかせげると生活も大きくかわりますし、月に10万円稼ぐことができれば全産業と並びます。

保育士と続けていくのならば、副業も視野に入れてみましょう。

→ 保育士が副業で月5万円稼ぐ方法14選!バレないで稼げるコツとは?

5.複数の保育園を運営している法人へ就職する

複数の保育園を運営している法人へいきましょう。

そうやって色々な法人へ行けば、上へあがっていけるチャンスがあります。

主任や園長など、どんどん上へ行ける可能性があるため、最初の就職先の選択は大事ですね。

退職をした男性保育士の行き先は?

退職をして男性保育士の多くはどこへ行くのでしょうか?

夜勤手当のつく介護士などの介護関係、一般企業で営業、子供関係の仕事など給料は良い仕事を選ぶケースが多いです。

私も最終的には一般企業へ勤務をしていますが、保育士のころの倍の給料を今では手にしています。

もちろん、それでも一般の企業と比べると低いですが、保育士と続けているよりも高い給料になっていますね。

男性保育士の割合とメリット!なぜ離職率が減らないのか?

男性保育士の割合とメリット!なぜ離職率が減らないのか?男性保育士が今は増えてきています。

男性保育士には女性の保育士にはない魅力がありますので、採用をしてみるとよいですね。

保育園の人間関係がよくなった、子供や保護者から喜んでもらえたという声もあります。

男性保育士が好かれる理由についてかいていきます。

男性保育士の割合はどれくらい?男女比をチェック

男性保育士と女性保育士の割合はどれくらいなのでしょうか?

最近は男の保育士も増えてきており、実際に仕事をしている人も多いですが、現実はまだまだ少ないです。

2002年は1000人しかいなかった保育士ですが、3年後の2005年には15,000人を超えました。

これは保母資格から保育士の国家資格として認められた可能性があります。

また、平成27年の厚生労働省が発表をした保育士等に関する関係資料によると保育士登録者数は約1,186,000人で、そのうち男性は約50,000人でわずか4%ていどとなっています。

そのうち、保育士として就業をしている人は40%程度なので、約20,000人~30,000人位が男性保育士ということです。

保育園の数が全国に約34,000か所ありますので、1つの保育園に1人いるか?いないか?という程度ですね。

(参考:厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ(平成30年4月1日)」)

優しく子供からも人気【男性の得意分野で仕事ができる】

男性保育士の多くは性格はとてもやさしいです。

子供からは大人気でつねに子供たちがまわりにいるような状態となっています。

特に4歳児、5歳児になると体力もあることから女性の保育士では遊び足りなく感じることもありますが、男性保育士は体力もあり元気ですね。

また、園内にいる、散歩についてくるだけで不審者対策にもなります。

男性保育士は「男」という部分をしっかりと使えること、家でママとパパがいるように「父親的な役割」ができることが魅力だといえますね。

力仕事でも保育園ではとても役立ちます。

女性にはない大胆な遊びや関わりができる【保護者からの信頼】

男性だからこそできる遊びがあります。

例えば、抱っこをしたり、思い切り走ってサッカーやドッチボールをしたり、できますので子供達も本気で楽しく遊べます。

大胆な関わりもできますしのでとても力強いです。

他にも、力仕事、汚れ仕事、車の運転、電機や機械関係、高い場所での仕事など男性の方が女性よりも得意にしていますので男性保育士の腕の見せどころではないでしょうか?

散歩中の男児のトイレやお泊り保育のときの子供への対応など、男性保育士にしかない関わりができる点は大きな魅力です。

男性保育士はなぜ離職率が高い?差別や問題も多い現実【オムツ替え問題】

男性保育士はなぜ離職率が高い?差別や問題も多い現実【オムツ替え問題】しかし、男性保育士につきものは差別やいじめです。

私も実際に受けてきており、うつ病になりかけたこともあります。

今おもうと「気にしない」「放っておく」「転職をする」という考えを持って入ればよいですし気にしないことがだいじですね。

イケメンは別?男性保育士への差別が根強い【女児の保護者から敬遠】

まず、男性保育士というだけで差別を受けます。

「男が保育士?」と思われますし、女児の保護者の中には「オムツ替えをさせないでほしい」「触れないでほしい」ということを平気で言う人もいます。

過去に男性保育士が女児に手を出した事件があり、その影響で男性保育士は気持ち悪いという印象があるようです。

求人面接へ行っても男性というだけで不採用【施設の受け入れが課題】

保育園の求人に応募すると「男性」というだけで不採用になります。

これは保育園側の問題ですが「男性を受け入れて問題があった」「男性を将来的に養えない」「女性しか採用をしない」など決めているところもあります。

私が保育士として就職活動をしたときは、電話をしても男性保育士というだけで面接すらいけない現実がありました。

トイレや更衣室がない【労働環境が整っていない】

また、男性保育士が言われるようになったのはここ最近です。

多く保育園は男性を受け入れたくても受け入れられない現実があります。

「トイレがない」「更衣室がない」という環境的な問題があり、採用をされないこともあります。

男性保育士はなぜ離職率が高いのまとめ

男性保育士はなぜ離職率が高いのまとめ男性保育士の現実はいろいろな問題があります。

その保育園で最初の男性になるとすごくシビアにみられますし、今後の男性保育士の採用にも影響がでてくるでしょう。

男性保育士として認められるためには服装などで清潔感に気を付け、保育へ真摯に向き合い、いろいろな人の依頼をうけてフットワーク軽く動くことです。

認めてもらえば、男性保育士がたとえ一人でもとても居心地のよい園となります。

私もいろいろな経験をしてきて今があります。

男性保育士にはぜひがんばってほしいと思っていますので、努力して信頼を勝ち取りましょう。

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