
保育士にとってコミュニケーション能力は必須です。
理由は簡単で、保育士は色々な人とコミュニケーションを取る必要があるためです。
子供、保護者、職員同士と円滑に人間関係を築いていくことが大事で、円滑に仕事を進めていく上で必須の能力になりますね。
しかし、コミュニケーションが苦手、どんな風にすればよいのかわからない方もいます。
この記事では保育士のコミュニケーションの取り方やコツ、プロがやっているコミュニケーションの技がわかります。
【保育士向け】コミュニケーション能力を高める方法!苦手な人に研修
保育士にコミュニケーションは大事ですね。
保護者が子供、職員など色々な人と関係を築いていく必要があるためです。
こういう事も伝えた方がいいのか、あくまでのクラスのやり方だからあまり口出ししない方がいいのか…
伝え方って本当に難しい。だからこそ普段からコミュニケーションとって、自分の言動に責任もって、周りとの信頼関係を作るのが大事だな、改めて思う。— ひよこ@保育士見習い🌸3年目 (@minarai3_hoiku) February 15, 2021
しかし、そもそもコミュニケーションとは?というところが基礎となりますので、基本的なことをまずは書いていきましょう。
コミュニケーションとは「言語や身振り、画像などいろいろな方法で相手に伝える方法」です。
コミュニケーションは会話だけではない【色んな方法がある】
ついついコミュニケーションとは「話をすることと思いがちなのですが、身振りや手振り、画像もすべてコミュニケーションの1つです。
コミュニケーションの方法は多用となっており、伝達、通信、交流、情報交流といった言葉が並んでいますし、「人間が互いに意思・感情・思考を伝達し合うこと」と記載がされています。
ちなみにコミュニケーション(communication)の語源はラテン語のコムニカチオ(communicatio)です。
コムニカチオの意味は「分かちあうこと、共有すること」で、ここからコミュニケーションという言葉になり「意思疎通」という意味に発展をしていったと言われています。
(参考:ウィキペディア「コミュニケーション」)
保育士がコミュニケーションを取るのはキャッチボールが大事
コミュニケーションと聞くと、ただ単に「話をしたり、会話をすればよい」と考えている方もいるのですがそれは大きな間違いです。
コミュニケーションは自分と相手(人、動物など)とのキャッチボールで成り立っているいます。
保育士も仕事であるのは
「伝えたのに、どうしてできていないのか?」
「教えたのにどうして違うことになっているの?」
と、コミュニケーションをとっているにも関わらずうまくいっていない状態になっていることです。
これは相手と円滑にキャッチボールができていないために起こっているミスコミュニケーションの1つです。
コミュニケーションの特徴は2種類【保育士の伝える方法】
ついつい話すことだけがコミュニケーションだと思っているのですが、実はコミュニケーションには2種類あります。
1つが「言語コミュニケーション(バーバルコミュニケーション)」、2つ目が「非言語コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)」です。
言語コミュニケーション【バーバルコミュニケーション】
言語コミュニケーションとは、伝える、聞く(傾聴)、問いかける(質問)の3つです。
伝えるとは、意見・意思・考え・価値観・知識・感情などを相手につたえることで、傾聴とは相手から伝えられた情報を受け取り理解をする能力になります。
問いかけるとは、相手が言葉にできていないことを発掘して確認をしてみたり、不明な点やわかりにくいことに関しては聞いて確認をするという方法になりますね。
言語コミュニケーションで大事なことは「何を伝えたか?」ではなく、「相手にどのように伝わったのか?」が大事なポイントになります。
傾聴をして、確実に質問をしていくという姿勢が重要ですね。
非言語コミュニケーション【ノンバーバルコミュニケーション】
それに対して非言語コミュニケーションというものがあります。
これは、言葉以外のコミュニケーションのことを指しており、人間は日常的に言葉以外のコミュニケーションを手段としているという考えがありますね。
具体的に非言語コミュニケーションとは、顔の表情、顔色、視線、身振り、手振り、体の姿勢、相手との物理的な距離の置き方などのほかにも姿勢、表情、視線に加え、服装や髪型、呼吸、声のトーンや声質、香り、味などの種類があると言われており見た目の部分の印象があります。
非言語コミュニケーションで大事なのは相手に安心感や話しやすい雰囲気を作る、あなたのオーラのようなものであることを知っておきましょう。
職場環境も良いコミュニケーションのメリット【働きやすい保育園】
実はコミュニケーションが良くなると職場環境も円滑にうごきます。
例えば、職場環境がぎすぎすしている保育園はおそらく、先生たちの会話や関係もあまりよくありません。
それに対して、保育士の先生たちが楽しく、円滑に伝達ができている場合は職場のコミュニケーション環境が良い」ケースが多いです。
つまり、保育士が仕事をしていく上でコミュニケーションは必須で、円滑に回っている職場は働きやすい保育園であるといえます。
コミュニケーション能力を高める方法2選【第一印象と違和感のない状態】
では、具体的にコミュニケーション能力を高めていく方法について2つ書いていきます
1つめはメーラビアンの法則と呼ばれる「人は第一印象で人のことを判断している」ということ。
2つめはラポールと言う方法で「相手と違和感のない状態を作り上げること」です。
この2つを活かすことができれば、コミュニケーションスキルもあがりますのでメリットも高くなると言えるでしょう・
1.メーラビアンの法則
まずが、メーラビアンの法則について書いていきます。
メーラビアンの法則というアルバート・メーラビアン博士が見つけた対人コミュニケーションにおける法則があります。
これは相手の記憶に最も印象強く残る「あなた」が一体何であるかにウェイトと占めているのかをデータで示したものとなっており人間は最初の見た目で判断をしているのです。
・見た目55%
・話し方38%
・話しの内容7%
つまり、多くの人は人と見た目で印象を感じているというのが印象なのです。
(参考:ウィキペディア「メラビアンの法則」)
人間は言語コミュニケーションなどの言葉よりも話し方や見た目など非言語的コミュニケーションの方で人を判断しているというのが圧倒的な割合を占めています。
つまり、見た目や話し方などはとても重要なポイントといえますね。
例えば、「怖くない」と言いながらも顔が青ざめていたり、身体が震えている人を見た場合にどう思うでしょうか?その場合は多くの人がこの人は「怖がっている」と判断をすることになります。
そのメーラビアンの法則を活かす方法は以下の2つを意識してみましょう。
見た目を清潔にし印象を良くする
これは面接などでも同じなのですが、初対面の印象はとても大事です。
「挨拶が丁寧で身なりもきちんとしている人」の印象は悪くありません。
つまり、見た目も印象もとてもよくなりますので、清潔感のある服装や見た目は意識をしましょう。
挨拶は笑顔で元気よくする
見た目が大事なので挨拶をする場合には相手の目をみて笑顔でするようにしましょう。
また、初対面の人ならば特に大事です。
営業などの場合はこの挨拶一つの第一印象でそのあとの商談の成否にも影響がますので笑顔で挨拶をして「気持ちの良い人だ」という印象をもってもらいましょう。
2.相手とラポールをとることが大事【違和感のない状態】
次にラポールです。
ラポール(Rapport)とはフランス語読みとなっており英語ではラポートという言葉で、「意思疎通」という意味が混められていますね。
ラポールとは二人もしくは二人以上の個人思考や感情が調和をしているか理解しあっているときに関係が持つ一つの性質のことを言い、語源が心理学からきていると言われていますね。
ラポールは人とコミュニケーションを円滑にしていくためのコツで、相手と違和感のない状態を意図的に作り上げることです。
そのコツを4つ紹介していきます。
1つでも意識してみるだけで、違和感なくかかわりを持てるようになりますので実践してみましょう。
相手と会話の速度を合わせる
まずは相手との会話の速度やリズムを合わせましょう。
相手が早口ならばあなたも早口で、相手が遅い話し方ならばあなたもゆっくりとというように話の速度や相手がよく使う言葉をそっと真似てみてください。
すると相手は一気にあなたに親近感を抱くこととなりますのでラポールへと近づいていけます。
その際には相手の目をしっかりと見ることが重要な要素となっていますね。
相手の仕草を鏡のように真似る【ミラーリング】
次に話しをしている相手の身振り手振りを真似してください。
「相手が腕を組んだら、そっとあなたの腕を組む。」
「相手が肘をついて話を聞いているならばあなたのそっと肘をついてみる。」
こんな風に相手と同じ行動を真似してみてください。コツは自然にそっと真似ることです。
相手は知らないうちに親近感を抱くようになり、知らない間に違和感がなくなり心を開いてくれるようになります。
呼吸の早さを合わせる
先ほどの会話の速度と似ていますがあとは相手と呼吸を合わせるようにしてください。
相手がゆっくりと呼吸をしているならばあなたもゆっくりと、相手が早く呼吸をしているならばあなたの早くというように話の速度と呼吸合わせは相手にとっても心地の良いものとなります。
これもいきなり合わせるのではなく徐々に合わせていくことが大事ですね。
相槌を打つ
相手に私はあなたの話をちゃんと聞いていますよという合図のためにも「はぁ、へぇ、ほぉ」と相手の会話に合わせてうなずくことや理解を示すことは大事です。
また「あいうえお」をうまく使う方法もあります。
「あーなるほど」「いやーすごいね」「うわーこれはきれい」「えーこんなこともできるの?」「おーさすがです」というように相手が気持ちがよいと感じることができるような方法を実践してみるというのもありだと思いますね。
相手の言っていることに相槌をすると「この人はちゃんと話しをきいてくれる」という安心感が生まれるのでとても大事です。
話をまとめる
話をしていて、相手に確認のためにまとめるということは大事です。
例えばいろいろな会話をしていて理解が進んだら「つまり○○ということですか?」「なるほど○○なんですね」というように相手にあなたの言っていることを理解しましたという意味を込めてまとめることも重要です。
このペーシングを意識していく、身に着けるだけでもコミュニケーションスキルは驚くほどあがります。
もし職場に苦手な人がいるならば、今まで話しの内容だけに集中をしていたのかもしれないので一度落ち着いて相手を会話をするのではなくコミュニケーションをとるという考えに変更をしてみてはいかがでしょうか?
この方法でコミュニケーションを図ると自分自身もレベルアップしたように感じられることが多いですね。
コミュニケーションが苦手はコミュ障?【保育士に多い悩み】
中にはコミュニケーションが苦手な方もいます。
保育士の仕事を選んでいる人でも中には苦手な人もいますよね。
大事なことは苦手意識を持っていたとしても、相手と自分からコミュニケーションをとっていくことです。
先ほど紹介したコツを1つ使ってみるだけで、かわりますのでぜひ活用をしてください。
おそらく苦手としている人は「話をするのが苦手」という人も多いのですが、話をするのが苦手ならば傾聴の姿勢を基本のスタンスとして相手とコミュニケーションを取っていくと良いですね。
相手の話を聞いて、うなずくだけでも相手は喜んでくれるでしょう。
コミュニケーション障害とは?
コミュニケーションが苦手だと「障害なの?」と感じることがあるかもしれません。
「コミュ障」なんていわれるのですが、これは対人コミュニケーションを苦手としている立派な病気の1つです。
重度の人見知りで人とまともに話すことができない、緊張して異性と話すことをむずかしいと感じる、同じ言葉を連呼する、どもってしまう、他人に興味がなく自分の意見を押しつけてしまう、などの傾向がある人のことを指していますね。
コミュ障とコミュニケーション障害の違い
ちなみに同じような言葉で「コミュ障」があるのですが、コミュニケーション障害の略ではなく全くの別物です。
コミュ障は相手のコミュニケーションは取れるのにしない、もしくはしようとしない人のことでやる気を出せばコミュニケーションがとれます。
それに対して、コミュニケーション障害の人はコミュニケーションを取りたくてもうまく取れない人のことを指しています。
コミュニケーションを取りたくても取れない人はもしかするとコミュニケーション障害という疾病の可能性もありますね。
保育士はコミュニケーションが大事!苦手でもコツを活用してみよう
保育士という仕事はたくさんの人と接する仕事です。
つまり、いろいろな人と関わりをもつ必要があるためコミュニケーションは必須です。
大事なことは「相手と円滑な関係を築くこと」です。
そのために、ここで紹介をしたコツを活かしてみると良いでしょう。
保育士の仕事はコミュニケーションを円滑にしていくことで、仕事の質もかわってきますので、自分から積極的に話していくようにしたいものですね。
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