地域限定保育士試験の難易度と合格率!実技免除と保育士との違い

地域限定保育士試験の難易度と合格率!実技免除と保育士との違い

地域限定保育士の難易度と合格率をしっていますか?

実は保育士不足がどんどん深刻化しており、より多くの保育士を確保するための施策として「地域限定保育士」という資格ができました。

その根本の原因として働いてくれる保育士がいないことなのですが、保育園で働きたくても保育士資格を持っていない人がいるため保育園で仕事をしたくてもできないということが起こってしまいます。

この記事では地域限定保育士になるための試験や仕事ができる場所などについて書いていきます。



地域限定保育士と保育士との違い!仕事をする場所はどこ?メリットは?

地域限定保育士と保育士との違い!仕事をする場所はどこ?メリットは?地域限定保育士を取得しても一定の地域でしか仕事ができません。

それは地域限定保育士試験を受けた自治体内のみとなっています。

しかし、地域限定保育士資格を取得すると地域限定保育士として自治体に登録後3年経過をすれば4年目以降は全国で働ける保育士に変われます。

「地域限定保育士の地域で仕事をしなければならない」というルールは特になく「登録をして3年」を経過すれば自動的に保育士資格なります。

実務経験の有無なども関係がありませんのでメリットが高い資格といえます。

地域限定保育士の登録とは?【大阪と神奈川】

保育士として働くためには保育士試験に合格をしてから各都道府県の「保育士登録簿」への登録が必要となります。

地域限定保育士もこのシステムは同様となっており、地域限定保育士試験に合格後自治体から地域限定保育士証の交付を受ける必要があります。

登録として資格証明書を発行していない場合には自治体内であったとしても地域限定保育士として勤務ができないため、合格後は早めに登録をしてください。

試験に合格をしてもすぐに働けるわけではなく登録をして資格証明書を発行してもらうまでに約2か月ほどの時間を要します。

地域限定保育士試験を実施しているのは大阪と神奈川だけ?

ただし、どこの地域でも地域限定保育士資格試験を実施しているわけではなく決まった地域でのみ実施をされています。

令和元年の予定は大阪府と神奈川県の予定となっています。

過去には沖縄県、千葉県、宮城県、東京都なども実施をしていたのですが、あまり積極的に行われている試験ではありません。

また、地域限定保育士のみの特色ある試験があり大阪府だと筆記試験にすべて合格をした人は「実技試験に代わって大阪府が実施する保育実技講習会(5日間程度)を受講していただきます。」とあります。

これは地域によって様々ですので、試験の内容について確認しましょう。

ちなみに地域限定保育士は大阪府など定められた地域に住んでいなくても受講が可能です。

(参考:一般社団法人全国保育士養成協議会「保育士資格試験について」)

地域限定保育士試験の難易度と合格率!実技免除と保育士との違い

地域限定保育士試験の難易度と合格率!実技免除と保育士との違い地域限定保育士はその名前の通り「特定の地域のみで働くことのできる保育士資格」のことです。

普通の保育士資格は所持していれば全国どこの保育資格が必要な場所でも働くことができるのです。

地域限定保育士は該当の試験に合格をした自治体でのみ保育士として働くことができるのが特徴です。

地域限定保育士ができた歴史【保育士が少なく難しい現実】

地域限定保育士の制度ができたのは、待機児童問題と保育士不足による問題です。

保育士不足は深刻で子供を預かりたい保育園があったとしても、先生の数が足りないために開園できない、定員まで子供を預かれないという問題がおこっていました。

そのため、保育士の母数を増やす必要があったのですが保育士資格を持っている人120万人のうち80万人は潜在保育士として仕事をしていないという問題があり保育士の母数を増やす必要がありました。

保育士資格試験は年に1回でしたが平成28年に保育士資格試験を年に2回実施。

そのほかの施策として平成27年に国会で成立した「国家戦略特別区域法及び構造改革特別区域法の一部を改正する法律」に則り保育士の試験以外にも「地域限定保育士試験」を行えるようになりました。

自治体単位で地域限定保育士の試験を実施するため自治体は保育士不足の解消、保育士資格を取得したい人は試験の回数が増えることにより双方にメリットがあるのです。

今は保育士資格試験の回数も増えたため保育士として仕事をしたい人にとっては資格を取得するチャンスが非常に多いです。

→ 保育士になるには何が必要?主婦や社会人 高卒が資格取得をする方法

地域限定保育士の試験の難易度と合格率【内容は難しい?】

地域限定保育士の試験の難易度と合格率【内容は難しい?】地域限定ついてはいますが、それ以外は保育士資格と変わらな資格です。

そのため、仕事も保育士と変わらないことができますが地域限定保育士の試験はどんなものなのでしょうか?

中には簡単なのでは?地域限定保育士はスキルがない!なんて噂もありますので保育士資格との試験が違うのか?と言う点を書いていきます。

試験の内容は難しい?地域限定保育士を受験するとは?

地域限定保育士の試験内容は基本的に全国で開催をされている保育士資格と変わらない出題範囲と難易度、試験内容となります。

そのため、難易度は高い試験といえますね。

ただし、地域限定保育士試験の良い点があり保育士試験と試験科目は同じなので保育士資格で合格をしている教科があればそれは免除されます。

その反対に地域限定保育士の試験に合格をしている人は次回の保育士試験でも免除されますので普通の保育士資格がほしい人にとってもメリットが高い試験なのです。

試験の合格猶予期間は3年に設定をされますので、地域限定保育士と保育士のいずれかで9教科で合格をすれば問題ありません。

中には保育士の試験2回と地域限定保育士を実施している試験も受けて年に3回受けることにより合格科目を増やすということもできます。

合格率は普通の保育士資格と同様となるため、例年通り20~25%程度という狭き門となっています。

地域限定保育士の試験内容

地域限定保育士の試験内容は以下の通りとなりますが、普通の保育士試験と全く同じです。

筆記試験と実技試験に分かれており、筆記試験に合格をしてから実技試験に進むことができます。

【保育士試験の筆記試験科目】

1.保育原理

2.教育原理および社会的養護

3.児童家庭福祉

4.社会福祉

5.保育の心理学

6.子どもの保健

7.子どもの食と栄養

8.保育実習理論

筆記試験はマークシート形式で100点満点のうち60点(6割)以上得点すると合格となります。

「2.教育原理および社会的養護」は各分野50点満点となり、各分野それぞれ30点以上の取得で合格になります。

【保育士試験の実技試験科目】

1.音楽表現に関する技術

2.造形表現に関する技術

3.言語表現に関する技術

上記3分野の内2分野を選択し1分野50点満点中30点以上得点することで合格になります。

筆記試験の免除対象外になるケース

試験の内容と普通の保育士資格試験と併用できるメリットについて書いてきましたが、気をつけなければならない点があります。

それは地域限定保育士の試験の状況次第で筆記試験の全科目が免除対象外となってしまうケースです。

もし、普通の保育士試験に合格をするための地域限定保育士を併用している場合には以下の2つに気を付けておきましょう。

免除がなくなってしまいます。

・地域限定保育士試験に合格した場合。

・地域限定保育士試験のすべての筆記科目に合格し、かつ幼稚園教諭免許所持者である場合。

つまり、地域限定保育士に合格をすると保育士試験の筆記試験免除はすべてなくなりますので、もう一度最初から試験を受け直さなければなりません。

地域限定保育士の受験資格

地域限定保育士の受験資格はどんなものがあるのでしょうか?

これについては保育士資格試験と同様となっており簡単にまとめると以下通りです。

・二年制以上の専門学校・短大・四年制大学卒業者。

・平成3年3月31日以前に高等学校を卒業した人。

・中学を卒業後、児童福祉施設にて5年以上かつ7,200時間以上の勤務経験がある人。

ただし、あなたの最終学歴などによってもことなりますので詳しくは一般社団法人全国保育士養成協議会の受験資格で確認してください。

→ 保育士資格実技試験の造形 言語 音楽の試験内容と対策!合格率と服装

地域限定保育士の試験の合格率と難易度のまとめ!保育士を目指そう

地域限定保育士の試験の合格率と難易度のまとめ!保育士を目指そう地域限定保育士の試験内容と合格率について書いてきました。

地域限定保育士の試験は普通の保育士試験と変わらず難易度は高いままです。

簡単ではありませんので、コツコツと勉強を続けて試験合格を目指す必要がありますね。

しかし、一度取得してしまえば登録後3年を経過すれば普通の保育士資格も取得が可能となりますし、保育士資格試験と筆記の内容を並行させることも可能です。

地域限定保育士の実施している地域で仕事をするのも良いですし、保育士資格を取得するための筆記試験に活用をしても良いですのでよく考えて取得しましょう。

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