2歳児の言葉の発達特徴を保育士が解説【遅い・話さない原因と対処法】

2歳児の言葉の発達特徴を保育士が解説【遅い・話さない原因と対処法】

2歳児の言葉の発達目安はどんな感じなのでしょうか?

言葉の爆発期という言われ方をしており、いろいろな言葉を急に発するようになる時期でもありますね。

しかし、言葉をたくさん発する子供がいれば、中には出ない、遅れるという子供もいます。

この記事では2歳児の言葉の発達目安や特徴、出ない遅れる時の理解と援助の方法がわかります。



2歳児の言葉の発達目安と7つの特徴【個人差が大きい時期を理解しよう】

2歳児の時期は本当に成長が著しい時期です。

言葉に限らず、運動機能、生活面など子供ができることも増えていき、毎日の成長が楽しみになります。

できることが増えてくる時期である反面、ママ達の手から離れていく感覚もあり少し寂しく感じる時期でもありますね。

言葉も巧みに使うようになる時期ですので、ママやパパと会話になる時期でもあります。

1.2歳児は言葉が盛んな時期!語彙数はどれくらい?

2.2語の言葉をつなげて話すようになる

3.2歳児の言葉は質問が増える時期

4.色々な名前に興味を持つようになる

5.言葉の理解が増えて大人とやりとりができる

6.指差し要求と身近な人の言葉を真似るようになる

7.女の子の方が言葉を覚えて話すのが早い傾向にある

1.2歳児は言葉が盛んな時期!語彙数はどれくらい?

2歳児になると言葉が巧みになり、盛んに話すようになります。

その理由としては、語彙数が増えてくる影響もあるのです。

2歳になるころには300語、2歳半になるころには450語を話すといわれています。

とは言っても、この時期の言葉はあいまいな部分もあり、それも含んだ語彙数となります。

「ママ」「まんま」「はい」「や!(イヤ)」などの短い単語も入っていますし、「んしゃ(電車)」「もっあい(もう1回)」などママにもわからない宇宙語も含んだ言葉となっています。

2.2語の言葉をつなげて話すようになる

語彙数は300~450語とお伝えしましたが、語彙数とは別に2語文を作り始めるようになります。

「ママいない」「パパばいばい」「アンパン、きた」というように2つの単語をつなげて言葉を発するようになります。

単語をつなげることで少しずつ会話になってきますね。

「これ、ちょうだい」など自分の意思もことばで伝えらえるようになるので、とてももかわいく感じるようになります。

3.2歳児の言葉は質問が増える時期【これなに?】

2歳児は言葉の爆発期とお伝えしました。

これは発する以外にも吸収もする時期であります。

「これなに?」「なんで?」と質問ばかりしてくる時期になります。

ママもパパも子供の質問に付き合うのは大変ですが、それに付き合っていくことで語彙数が増え言葉を発する機会にもなります。

4.色々な名前に興味を持つようになる【単語に興味を持つ】

名前に興味を持つようになります。

ママ、パパなど身近な人はもちろんですがおじいちゃん、おばあちゃん、友達の○○くんなど区別がつくようになります。

友達も名前もわかるようになりますね。

5.言葉の理解が増えて大人とやりとりができる【2歳児の目安】

言葉の理解も進む時期です。

例えば「上下」「あっちこっち」など簡単な比較の言葉もわかるようになってきます。

簡単な会話なら大人とやりとりもできるようになりますのでとても面白い時期ですよ。

「今日何する?」「お外いきたい」など会話を楽しむことでより言葉の発達につながっていきます。

6.指差し要求と身近な人の言葉を真似るようになる

指差しをして、身近な人の言葉を真似するようになります。

単語で話すことがまだまだ多い時期ですが、「やって」「とって」「みかん」「これ」など、とってほしいものを指さして希望したりします。

ママやパパといった身近にいる人の話し方を真似したり、テレビも言葉や歌を覚えたりして話す子供やママもいます。

7.女の子の方が言葉を覚えて話すのが早い傾向にある

女の子の方が言葉の部分では達者に成長をする傾向にあります。

これは言語をつかさどっている脳がより発達する影響であるといわれていますね。

性格や環境によって違いもあり、よくしゃべる子供もいれば、あまりしゃべらない子供もいます。

男女差も多少があるといわれていますね。

幼稚園や保育園の集団活動へ入ると言葉の発達は早い

言葉は幼稚園や保育園へ在園をしていると成長が早いです。

これは子供が吸収をする時期でもあるため、いろいろな人や友達の言葉を真似るようになります。

ただし、舌もあごもまだまだ発達の段階なので、何を話しているのかわからない時期でもあります。

聞き取りにくい言葉もありますが、舌とあごの発達にりより改善をされてきますので焦りは禁物です。

様子をみておきましょう。

→ 赤ちゃんは言葉をいつからしゃべる?遅い時の原因と対処法を解説

2歳児の言葉が出ないは不安【話さない・遅れる原因は病気?障害?】

2歳児の言葉がでない、遅れる時の対処と問題点について書いていきます。

2歳は言葉の爆発期と呼ばれており、言葉が急に出てきたり、話しをしたりする時期ですが中には「出ない」「遅れる」ということがあります。

もちろん個人差がありますので、深くは考え過ぎないように。

しかし、あまりにも出ない時は「病気や障害」を疑う必要もありますので以下の4つを疑ってみましょう。

・聴力障害

・発達性言語障害

・精神遅滞

・自閉症

聴力障害

言葉と耳は密接な関係があることから言葉がでないということは「耳が聴こえない」「耳が聴こえにくい」ということが考えられます。

よく聞こえていない状態だと「話す」ということが理解しにくく、言葉が出にくくなります。

難聴などになると「呼んでも反応しない」「大きな音への反応がうすい」ということがありますので、一緒に生活をしていると感じられます。

中度の難聴だとなかなか気づけないこともありますので注意深く観察をする必要があります。

発達性言語障害

言葉の発達に遅れがあったとしても、他の成長には問題がないこともあります。

まわりとコミュニケーションを取ろうとする意思もあるときにはこの「発達性の言語障害」が考えられます。

主に2つの言語障害が考えられており、

運動型(表出性言語障害):言葉の理解には遅れが見られない半面、言葉を話す事が遅れている

感覚型(受容性言語障害):言葉の理解が発達していないことから、言葉を話すことも発達していない

どちらかの可能性が考えられます。

精神遅滞

言葉の発達に遅れがみられると共に、知的な発達が遅いことも考えられます。

言葉の遅れの他にも、言葉を理解しづらい、生活習慣が身に着けられないなどの特徴がありますね。

自閉症

自閉症は人とコミュニケーションをはかることが苦手な障害です。

対人関係はもちろん、社会性の発達も遅れがあり、言葉の遅れもしくは出ないこともあります。

「目が合わない」「こだわりが強い」「同じ行動がある」「こだわりがある」といった特徴があります。

一人の世界に入り込み、他人に興味を持たない、繰り返し同じ遊びを繰り返しているときは自閉症の可能性があります。

言葉の獲得が早いはアスペルガー?

逆に、言葉の獲得が早いとアスペルガー?なんて言われてりします。

しかし、子供の成長によって差もありますので、一概にアスペルガーだとは言えません。

疑いのは早いといえますが、相手が傷つく言葉をいったり、遠回しな表現が困難な場合はアスペルガーの可能性もあります。

2歳児の言葉かけと援助の方法3選【出ない遅れる時の対処法】

次に2歳児の言葉かけと援助の方法についてかいていきます。

この時期は個人差も大きな時期ですが、言葉を巧みに発する子供もいれば、あまり出てこない子供もいます。

ママ達からすると心配になりますが、成長に過程で出てくることがほとんどですのでたくさん関わりを持ってあげて下さい。

1.2歳児の言葉は遊びを通して話しかける

2.体を動かして脳に刺激を与える

3.専門医に相談をしてみる

1.2歳児の言葉は遊びを通して話しかける【発音も丁寧に】

もちろん絵カードを使っていろいろな言葉を教えるという方法があります。

しかし、2歳の子供にじっと座って教えるということは難しいですし3歳~4歳くらいでも短い時間しか難しいでしょう。

そのため、身体を使って言葉を覚えさせることが大事ですし、散歩へいって色々な言葉を伝えても効果があります。

体を使いながら話をすることにより、言葉がつながり脳へ信号として送られますので脳の発達にもつながります。

「○○がいたね」「毛がフサフサだね」「茶色いね」など目と耳に刺激を与えてみましょう。

2.体を動かして脳に刺激を与える【焦らないで大丈夫】

特に大事な点は「固有受容覚」と「平衡感覚」の2つです。

固有受容覚:体の各パーツの位置や動き、関節の曲がり具合、筋肉への力の入れ方などを感じ取って自分の脳に伝える機能。

平衡感覚:体の位置や絡む気、動きの早さ、回転を感じる感覚。

この「固有受容覚」と「平衡感覚」の2つを刺激できる遊びを取り入れるようにしましょう。

例えば、追いかけっこ、いないいないばぁ、手遊び、歌、わらべうたなど昔からある遊びを通して毎日続けましょう。

ママと一緒にスキンシップをとって遊べば問題はありませんし、笑いながら、子供も楽しみながら続けていきましょう。

中には必死になってしまうこともあるかもしれませんが、無理にやり続けることのないように注意をして下さい。

3.専門医に相談をしてみる【3歳になっても出ないとき】

なかなか言葉がうまく出てこない時には専門医へ相談をしてみましょう。

専門医へ相談をすることにより、言葉の促し方や本当に遅れているのかなどがわかるようになります。

実際に言葉が出てこないのか?成長に過程なのか?など実際に相談をしてみてもらうことで対応の方法もわかります。

特に3歳になっても言葉が出てこない時は、一度相談をしてみましょう。

→ 3歳児検診のひっかかる原因と割合と内容!言葉の遅れは発達障害?

2歳児の言葉の発達と特徴!出ない遅れる時は専門医へ相談しよう

2歳児の言葉の発達と特徴について書いてきました。

2歳は言葉を急に発する時期で、いろいろなことを吸収をしていくとても面白い時期です。

しかし、言葉は出ない、遅くて困っているなど難しいポイントでもあります。

子供の様子を見ながら進めていき、出ない遅いという場合には一度専門医へ相談をしてみると良いでしょう。

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