自閉症は遺伝が原因で先天的なの?特徴と症状についてのまとめ

目次

自閉症は発達障害の1つで症状はいろいろ

自閉症と聞いてどんなイメージを持ちますが?

私は今までに保育士としていろいろな子どもと関りを持ってきましたが、小人数ですが実際に自閉症と診断をされてきた子どもともかかわってきました。

今まであってきた自閉症の子どもの特徴としては「目が合わない」「こだわりが強い」「かんしゃくを起こす」というイメージが強かったのですが、本来の姿や知っておかなければならないことをあまり知らないので、ここでは発達障害と言われている自閉症について書いていきましょう。

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自閉症とは?

そもそも自閉症とは何でしょうか?

自閉症の正式な診断名は「自閉性障害」と呼ばれている症状となっています。

1,対人的相互反応と意思伝達の2領域での質的障害、および反復、常同的な行動パターン、興味、活動の限局

2,1で紹介をした症状が3歳以前から出現しているという内容が診断の基準となっています。

自閉症といっても最近は自閉症というだけの診断がつくことは少なく、どちらかといえば自閉スペクトラム症と呼ばれることが多くなっています。

自閉症スペクトラム症とは?

自閉症スペクトラム症とは、自閉症もしくはそれによく似た特性を持つ発達障害の1群のことをいいます。

スペクトラム(spectrum)は連続性という意味で、上のような自閉症の特性を核としながらも、そのあらわれ方が軽いなど自閉症もしくは自閉症に類似した状態のことを指しています。

自閉症スペクトラム症には、自閉症以外にもアスペルガー症候群が含まれています。

アスペルガー症候群とは?

アスペルガー症候群とは簡単に説明をすると、言葉の発達の遅れが目立たず、2歳までに単語、3歳までにジュースちょうだい、ワンワンきたなどの2語文を話すことができる能力となっています。

知的な遅れはないことから幼児期の発達では検診に引っかからないことが多い発達障害の1つとなっています。

知的障害も併発する

自閉症の子どものおよそ70%は知的な遅れを伴います。

知的な障害を伴わない場合には「高機能自閉症」と呼ばれますが、アスペルガー症候群の子の大部分は知的能力障害と伴います

知的能力障害がない子やアスペルガー症候群の子のほうが発達障害としての症状は軽いといえますね。

しかし、その子が抱える困難も軽いのかというと必ずしもそうではありません。

日常生活の中でより多くのことが求められたり、周囲の障害の存在に気付かされにくいという問題もあります。

広汎性発達障害との違い

自閉症スペクトラム症とは、自閉症および自閉症のような特徴を多かれ少なかれ持っている発達障害の1群のことをいいます。

例えば、

「言葉や視線・表情・ジェスチャーなどによる相互敵なやりとりや友人関係の構築が不得手」

「こだわりが強い、興味の対象が限られていたり、特定の感覚に過敏または鈍感」という特徴があります。

ちなみによく似た言葉で広汎性発達障害といわれる言葉もありますので、広汎性発達障害についても書いていきましょう。

広汎性発達障害とは?

広汎性発達障害とは、言葉や視線、表情、ジェスチャーなどを介した相互的なやりとりが困難、こだわりの強さ、感覚への特異な反応が特徴づけられる状態と言います。

これには発達の早い段階からこれらの特徴が表れる「自閉症スペクトラム症」、または一見正常な発達の後の歩みが後退をし、上記のような特徴が表れる「レット障害」や「小児着崩性障害」が含まれます。

主な特徴は?

次に特徴について書いていきましょう。

発達障害などなんらかの症状を持っていると、日常生活でも苦労をすることも多いようです。

コミュニケーションの相互交流の困難

・言葉や相互的にやりとりをしたり、関心や気持ちを共有することが難しい。

・視線、表情、ジェスチャーなどによる相互的なやり取りが難しい。

・ごっこ遊びや見立て遊びができない、友人関係の構築が難しい。

こだわりへの強さと感覚への特異な反応

・同一の行動を繰り返す。

・変化を嫌う。

・特定のものに強い関心を示す。

・特定の感覚に過敏(または鈍感)で、その感覚にこだわる。

特性には個人差がある

自閉症スペクトラム症では、3つの特性(中核症状)のほかにも、自閉スペクトラム症に伴いやすい様々な症状(関連症状)や疾病(併存障害)があります。

中核症状・・・対人コミュニケーション障害(言葉、視線、表情、動作)こだわりの強さ、感覚への特異な反応

関連症状・・・多動、不注意、衝動性、攻撃性、かんしゃく、易刺激性、自称、憔悴、不眠、儀式的行動、常同行動、常同性への固執、情緒不安定

併存障害・・・ADHD、学習症、知的能力障害、トゥレット症(チック)、てんかん、睡眠障害、不安症、脅迫症、抑うつ障害・双極性障害

チックとは?

目をパチパチさせたり、顔をゆがめたり、一瞬のすばやいぴくっとした動きがある子がいます。

また、咳払いや舌打ち、はなすすりを繰り返す子もいますがこれらはチックと呼ばれるものです。

就学前に子どもの20~30%に一時的にみられるものなのですが、通常は放置をしておけばなくなりますが、中には1年以上にわたり音声と動きのチックをすることもあります。

これはトュミット症と呼ばれる、脳の中のドーパミンという物質のやりとりが乱れた状態です。

薬物療法も可能となっていますので、チックが長く続くようならば病院にいって相談をしましょう。

生活をしていく中でもその子の学習をした行動としては、例えばコミュニケーションの力が弱くても人と関わりたいという気持ちが人一倍強いため、相手にちょっかいを出したり、静かだと緊張をしてしまうのでおちゃらけて場を変えようとするなどといった行動が現れてきます。

自閉症スペクトラム症の子の中には、知的障害のある子もない子も中核症状の現れ方が強い子も弱い子もそのあらわれ方はパターンの違う子もいて実は様々だといわれています。

自閉症スペクトラム症という診断名だけのとらわれずに一人一人の特性を十分に把握することが大事といえますね。

症状はどんなもの?

特徴についてはなんとなくわかっていただけたと思いますが、次に症状についてもまとめていきましょう。

過敏反応

大きな音や、機械音を嫌がる、髪や肌に触れられるのを嫌がる、においに敏感、服の背中のタグを嫌がる、食感にこだわるなどがあり、聴覚、触覚、味覚、視覚、嗅覚などの症状が現れ、周囲の人は気づかないような刺激にも、極端に反応することが多くなります。

迷子になっても平気

親から離れても、あせったり、さみしがったりせずケロッとしている。

常同行動(同じ行動の繰り返し)

ドアを何度も開け閉めしたり、目の前で手をひらひらさせたりするなど同じ行動や動作を繰り返す。

パニックを起こす

急に予定が変更になったり、新しい状況に見通しが持てないと不安が高まりパニックになる。

気にいった場所から動かない

気に入った場所があると、そこから動きたがらない。

規則的な動きを好むため、エスカレーターの動きに飽きずにずっと眺めていることもある。

自閉症の行動には意味があるので理解することが大切

自閉症スペクトラム症の子どもに行動には理由があるといわれています。

例えば、同じことにこだわりのある子は、その順序が違うと混乱しパニックになります。

あいまいな指示や含みのある会話を理解することが苦手な子は「ちょっと待ってて」「きちんとしなさい」と言われてもわかりません。

「ちょっと」どの程度の時間なのかがわからないためにかんしゃくを起こしてしまったり、「きちんと」と言われてもどうしたらいいのかわからずに混乱をしてしまうこともあります。

また、言外のメッセージがわからず言葉通りに受け取ってしまう子もいます。

気持ちを汲み取るのは難しい

荷物で手がふさがっているお母さんに「ドア、開けられる」と言われても、言葉通りに受け取って「うん、開けられるよ」と答えるだけで「ドアを開けてほしい」というお母さんの気持ちを汲み取って行動に起こせないといったケースもあります。

自閉症の子がかんしゃくを起こしたりパニックになったり、ものを投げるなどの攻撃的な行動をとったりすると「いったいどうしてこうなんだろう」と悲しくなるでしょう。

しかし、パニックを起こすのは何らかの理由があり、この子が攻撃的だからこのような行動をとれるわけではないのです。

日常生活をスムーズに送るには?

自閉症スペクトラム症に限らず、発達障害では、中核症状そのものを治すことはできなくても、周囲の対応を変えたり、子ども自身が社会的スキルを習得することで日常生活をスムーズに送れるようになります。

また、関連症状や併存障害は、薬による治療や、子どもが過ごしやすい環境の提供、特性に応じた支援を行うことで

それに伴う困難が減少します。

どうしてもはじめは発達障害がどうかで悩みがちですが、そのような特性を持ちながら育つのを支援することが大切なのです。

自閉症スペクトラム症の子どもとの関係作り

自閉症スぺクトラム症の子どもとよりよい関係を築いていくためには、その子の特性や行動の理由の理解をすることの他にもちょっとしたコツがあります。

以下のことに気をつけて子どもに不安やストレスを感じさせないようにしましょう。

対応のポイント

・頭ごなしにしからない。

・嫌な音がしないなど、その子が落ち着ける状態で話をする。

・短い言葉で具体的に話をする。

・指示は一つずつ伝える。

・話しても伝わらないければ、絵や文字にするなど視覚で伝える。

・あらかじめ終わりの時間を伝えるなど、先の見通しを持たせる。

・やりたいことを無理に取り上げず、「〇回だけね」といった約束をする。

こんな風に対応を意識すると変わってきますので、関わる側が気をつけてあげることが重要といえますね。

アスペルガー症候群とは?

自閉症スペクトラム症の中にはアスペルガー症候群も含まれることになります。

アスペルガー症候群とは、言葉の遅れも目立たず、知的な遅れも少ないため発達障害とはわかりにくいと言われています。

成長するに連れてコミュニケーションの問題が増えるといわれており、対人関係が築きにくいなど自閉症の特性をもちながらも、言葉の発達の遅れが目立たないのが特徴です。

知的な遅れもないことから幼児期の検診では発達の遅れは指摘をされないと言われているのが普通です。

学童期に入ると、集団生活が苦手でで友達ができないなどの気になる点が目立ち始めることもありますが、言葉が流ちょうで知能も高く、もの知りだったり、記憶力に長けているなど、一見発達障害であるとはわかりにくいため、気が利かない、わがままだと思われてしまうこともあります。

コミュニケーションスキルを身に着けることがポイント

このような問題の軽減のためには、経験や知識を重ねる中で、状況に即した行動がとれるようになることや、コミュニケーションスキルを少しずつ獲得しながら自分の言いたいことが伝えられるようになることが大切です。

ここ数年は大人のアスペルガー症候群も話題になっています。

大人になるにつれ、社会とのかかわりが増え、また複雑になってきます。

発達障害の存在に気づかれないまま、社会(環境)に適応できず困難を抱えこんでいる人も少なくありません。

社会的なスキルを身に着け、自分にあった対処の方法を学ぶことが重要です。

そのような学習を通じて、苦手なことやうまくいかないことを減らし、より良好な適用がはかれるように支援をしたいものです。

アスペルガー症候群のタイプ

アスペルガー症候群にもいろいろなタイプがありますので、併せて紹介をしていきましょう。

孤立型

人への興味が薄く、関わりを求めない。一人でいることを好む。

受動型

自分からかかわろうとしないが、求められれば応じる。応じたくなくても「イヤ」とは言えないのでストレスを抱えこみやすい。

積極型

誰にでも積極的にかかわろうとするが、自分が関りたいときだけ話かけるなど一方的になりがち。

特性とポイント

次に特性というか、特徴についてまとめていますので参考にしてください。

思った通りの発言をしてしまう

「太ったね」「にきびあるよ」「白髪あるよ」など相手の気持ちや状況に配慮せず、感じたままの本当のことを言ってしまう。

相手の考えていることが読み取りにくい

人の表情やしぐさ(ジェスチャー)なといった言葉以外の表情を読み取るのが苦手。

話が一方的になりがち

相手の話しを聞かず、言いたいことを一方的にしゃべる。

相手がコメントをさしはさむタイミングが難しいこともあり、表現はとても難しい言い回しだったり、専門的な内容であったりすることが多い。

新しい場所や急な変更が苦手

物事を覚えたり、決まりを守ったりするのが得意な一方、急な変更に柔軟に対応することが苦手。

こだわりが強い

特定のことにきわめて強い関心を持っていたり、日課などこうしなければならないと決めたことは徹底的に守り、融通が利かない。

言葉を字義通り受け取る(比喩や冗談がわからない)

冗談や皮肉、あえて言葉に出さない部分のニュアンスがわからない。

例えば時間があるため「今大丈夫ですか?」と問いかけた場合、冗談を汲み取れず「ハイ、健康です」といった答えが返ってくることもあります。

対応のポイント

・子どもに難しい言い回しを使って話をしていても、こちらの言っていることは思っているほど伝わっていないと考えて対応をする。

・あいまい表現は避け、できるだけ明確な言葉で伝える。

・イラストをして見せたり、メモを書いたり説明をする。

・誤解が生じたときには、本人がどうとらえたのかを確認し、補足の説明をする。

このようなあたりを意識することで、アスペルガー症候群の人とうまくかかわりをもっていきましょう。

自閉症は遺伝なの?原因はなに?

過去には育児が原因とされてきましたが、近年の研究ではそのような誤解はとけてきたのですが、原因をして考えられているのは「遺伝」と「環境」という二つの要素が複雑に関係しているものだということがわかってきています。

例えば自閉症スペクトラムの兄弟がいる場合もう一人も自閉症スペクトラムである確率は一卵性双生児の時は70%台、二卵性は30%台、通常の兄弟は20%以下であるとのことです。

ただし遺伝子が同一であるはずの一卵性双生児の場合でも100%という結果ではないため、遺伝子以外の要素が絡んでいることは明確ともいえます。

遺伝が有力だが不明な点も多い

しかし、遺伝子は数百の遺伝子が関連していると言われており、その明確は数は不明です。

他にも環境的な要因とも言われており、受胎時の父親の年齢が高いと自閉症スペクトラムのリスクが高まるという研究があります。

また、母親の妊娠中の状態もアスペルガー症候群・自閉症スペクトラムに影響する可能性があります。

例えば胎児の脳が発達する期間に特定の物質(例:てんかん薬などに含まれるバルプロ酸)が自閉症スペクトラムの確率を増すことも分かっているとのことです。

近年の研究は目覚ましいものとなっており、実際にはいろいろな原因があると考えられてきました。

しかし、遺伝子は間違いなく自閉症の原因として考えられており、遺伝も十分関係があるといえます。

兄弟や双子は確率が高くなる

兄弟の場合は発症率が高まったり、一卵性双生児153倍、二卵性双生児8.2倍というデータもでています。

ここでは自閉症や発達障害のまとめ、遺伝が原因なのかについて書いてきましたが自閉症についてはまだまだ科学的にも解明できていない部分もありますので、今後自閉症の人と関わる機会のある人は参考にしてくださいね。

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元保育士でこのサイトの管理者をしているtakaです。
認可保育園はもちろん、認可外保育園の立ち上げや集客、営業などをやってきた異色の男性保育士。

保育園の主任、副園長、幼児教室でのエリアマネージャーなどを歴任して今は保育コンサル、保育組織改善、子育て相談に子供関係の仕事と、WEB関係でホームぺージ作成などの仕事をやっています。

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